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慶應卒会計士が、息子に受験勉強をさせない理由|15歳で起業します

認会計士、コンサルティングファーム勤務という一般的には「成功した人生」を歩んできた親が、自分の子どもには違う道を選ばせている。それは「いい学校に行く→いい大学に入る→いい会社に就職する」という従来のレール。12歳の息子に伝えたのは、15歳で起業するという目標でした。このような教育方針を聞くと、「学歴を否定しているのか」と思われるかもしれません。でも実は、その順序を変えるだけで、人生の可能性は大きく広がるというお話です。

AI時代に「知識」だけでは差がつかなくなる

なぜ、わざわざ従来のレールから外れるのか。その理由は、これからの社会の変化にあります。AIがどんどん発展していく中で、知識の差はどんどん埋まっていく。もしくは知識だけでは意味がなくなる時代が来るかもしれません。であれば、従来の学歴がこれまでのような価値を持たなくなる可能性も高い。

一方で、これからの時代に求められるのは「どこの国に行っても、自分の好きなことでビジネスを立ち上げて成長させていける力」です。しかもAIを使えば、起業のハードルは劇的に下がっている。だからこそ、子どもたちに必要なのは、学歴ではなく「自分の夢を抱いて、それを実現する力」なのです。

15歳起業に向けた4つの準備——実践的な学びの場

では、その力をどうやってつけるのか。親としては、セブ島での生活と、4つの具体的な準備を進めています。

1つ目は、フィリピンセブ島に住み、英語とコミュニケーション能力を高めること。言語だけでなく、異文化の中で自分を表現する力が磨かれます。2つ目は「ソーシャルジャーニー」という活動で、海外で活躍する日本人起業家やNGO団体の代表にインタビューして、その活動を動画にまとめて世界に発表する。これは業界研究であり、人間関係を広げる学びです。

3つ目は、その動画制作を通じて高速でPDCAを回す経験。企画、撮影、編集の全プロセスを経験することで、ビジネスに必要な試行錯誤のサイクルが身につきます。そして4つ目は、クロスロードでの小さなビジネス実践。グッズ制作から販売まで、実際にお金を動かす体験をしています。

学校の勉強が得意でなくても、こうした活動には楽しそうに取り組んでいる。子どもの適性と興味の向かう先に合わせた学びの形です。

先に実績をつくれば、大学の入り方も変わる

「でも、その後大学には行くの?」という質問が出ます。答えは「ユウマ本人が決めればいい。ただし、行った方がいいと思う」。理由はいくつかあります。労働ビザが要求する学歴、大学名まで指定する国も存在する。また、学歴で評価してくれる人たちもまだいるし、大学での人間関係や教授との出会いも貴重です。

ただし、ここが従来のレールとの大きな違い——先に実績を作ってから大学に入る戦略です。15歳で起業し、大学入学時には英語も堪能で、実績も持っている。そうなれば、推薦入試やAO入試など、受験だけに頼らない進学ルートが開かれます。「いい高校→いい大学」という積み上げは必要ない。むしろ「他には真似できない実績」を先に作ってしまえば、その実績自体が入試資格になるのです。

失敗さえも、その後の人生の土台になる

起業がうまくいかなかったら?その心配はもっともですが、親としての答えはシンプル。「別にうまくいかなくてもいい」。たとえ事業が失敗しても、15歳から大学卒業まで7年の起業経験は残ります。英語を使って世界に挑んだ経験と実績は、子どもの財産になる。その財産があれば、就職活動だって有利に働くし、その先での活躍だって期待できる。

親としての不安は別の場所にあります。親としては、「子どもがポキッと折れてしまうこと」が一番怖い。ただ勉強を強制されるだけで、自分の人生を楽しんでいない状態になることです。でも今の学び方をしていれば、その心配はない。自分が何を楽しいと思うのか、そのために何をするのか、うまくいったかどうかを、子ども自身が自動的に考えるようになります。そうすれば、子どもは自分の人生を自分で切り開く力を身につけているのです。

問い直してみる——「いい学校の先に何がありますか?」

この教育方針は、ユマという一人の子どもを見て決めた選択です。他のお子さんには別の道がいいかもしれません。どんな道でも、きちんと考えて選んだ道であれば、それが正解。ただし、一度問い返してみる価値はあります。

親として「いい学校に行かせたい」と考えているなら、その先に何を置いているのか。子どもに何を学ばせたいのか。自分たちの家庭では、どんな未来を歩ませたいのか——。社会は変わり、キャリアの歩み方も変わっています。その変化の中で、本当に子どもに必要な学びは何かを、改めて考え直してみることが、親の役割なのではないでしょうか。

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