
こんにちは~♪
セブ島・岡本家のタクです。
「現地のお金は、どうやって手に入れたらいいの?」
「現金とカード、どっちがおすすめ?」
「日本と同じように、現地の銀行を使うことってできるのかな?」
これからフィリピンに留学したり、移住したりしよう、とお考えのかたにとって、お金に関する悩みって尽きませんよね。
そこで今回は、セブ島に移住して10年近く生活してきた僕たちが
① 支払い方法について
② 現金(ペソ)の入手方法について
③ 現地の銀行口座開設について
④ 私たちがオススメする支払い方法
の4つについて解説していきたいと思います。
この記事を参考にすることで、セブ島での生活や旅行中に最適な決済方法を選び、快適に過ごすことができるでしょう。
ただ、僕たちは専門家ではありません。
もっと効率的な方法もあるかもしれません。
今回お伝えするのは、あくまでも、一般の生活者である僕たちが実際に使っている、限られた知識による方法であることをご理解いただければと思います。
※動画でご覧になりたいかたは、こちらからどうぞ
目次
まずは、支払い方法からみていきましょう。
現在のフィリピンの支払い手段は、大きく5パターンあります。
①フィリピンの通貨・ペソ(PHP)を使った現金支払い
②クレジットカード or デビットカード支払い
③電子マネー・モバイル決済
④国際送金サービスから現地の銀行を使った振込
⑤現地の銀行口座を作り、振込 or 小切手の振り出し
これら5つの方法について、1つずつ解説していきます。
フィリピンの現地通貨は、フィリピンペソです。
数字の前に、PHPか、₱と書きます。
フィリピン人は「ピソ」と言います。
【硬貨】
※100センタボ=1ペソ
【紙幣】
現金が手元にあると、どこでも支払えて便利ですよ。
現金決済しかできない個人商店やサービスもまだまだ多いです。
また、場所によっては、不動産の賃借料や学校の授業料の支払いなど、まとまった金額も、現金で支払いしなければいけないところがあります。
最近、フィリピンでもクレジットカードやデビットカードで決済できるお店が増えています。
【セブ島でも使用できるクレジットカード】
ミユ「スーパーでは、クレジットカードで決済している人が多いですね。」
ほとんどのショッピングモール、レストラン、カフェなどでも、クレジットカードでの決済が可能です。
僕たちもよく使っています。
【カードを利用するメリット】
ミユ「逆に、クレジットカードを使えないところっていうと…
ですかね。」
フィリピンでも、日本のPayPayなどと同じように、モバイル決済できるところが増えてきました。
フィリピンでは
などのモバイル決済があります。
こちらも、だいぶ普及してきた印象がありますよね?
ミユ「あるんですが…
結構、個人認証が厳しくて、私は何度チャレンジしても通りませんでした。」
僕たちは『SRRV』という、永住権に近いリタイアメントビザを持っているのですが、それをもってしても、うまく登録できませんでした。
僕の周りの人たちもダメでした。
日本人の場合、モバイル決済の登録が難しいのかもしれませんね。
個人登録をしないと、限られた機能でしか使えなくて使いにくいです。
お金をチャージして使うんですけど、チャージできる上限がかなり低く設定されていて、少額でしか使えないんですよ。
ミユ「私たちは試したことがありませんが、フィリピンに来てから取得できるiカードを使って、モバイル決済の個人登録ができた人がいますよ。」
えっ、本当ですか!?
ミユ「実際に登録できた人は
『すごく便利』
っておっしゃっていましたね。」
iカードというのは、短期(59日以上)滞在者用の、外国人登録証のことです。
ミユ「iカードは、2か月目のビザの更新の時に取得できます。
カードが発行されるまで、2~4か月くらいかかります。
ただ、やっぱり手続きは面倒みたいです。
写真を何パターンも撮らなきゃいけないし、それが向こうでうまく認証できないと弾かれて
『もう一回やってください』
っていう通知が来ちゃうんですって。」
長期滞在で5~6か月いるかたは、iカードでモバイル決済の登録ができるケースもあるみたいですね。
永住権に近いSRRVだとダメで、iカードならOK
って、すごく不思議なお話ですが…。
4つめの決済方法は、ネット環境を使って、国際送金サービスから、現地の銀行に振り込む方法です。
など、多額の金額を支払う場合に、よく利用されています。
なども有名ですが、僕たちがおすすめしているのはWise(ワイズ)です。
【メリット】
【注意点】
大口送金の場合、送金限度額を超えないように要注意!
【利用方法】
①日本にいる間に、Wiseのアカウントを作成
②送金先の銀行口座情報を入力
③送金額と通貨を選択
④支払方法を決定
(クレジットカード、デビットカード、銀行振込など)
⑤送金手続きを完了
⑥トラッキング機能で、送金状況を確認できる
ミユ「日本にいる間に、WISEのアカウントを作っておく必要があります。
出発前に準備しておくといいかな、と思います。」
5つめの決済方法として、フィリピンの銀行口座を開設し、そこから振り込んだり、小切手を発行する方法があります。
ただし、フィリピンの銀行口座を開設するのは、ハードルが高いです。
口座の開設方法はのちほど詳しく説明いたしますが、リタイアメントビザや9Gとよばれる労働ビザが必要です。
銀行口座がなくても他のサービスで困らないと思いますので、こちらでビジネスをしている人以外は特に使うことはないサービスかと思います。
現金(ペソ)の入手方法は3つあります。
① 円を両替所でペソに換金 ← 一番メジャー
② 現地の店舗から引き出す
③ ATMで引き出す
それぞれ、詳しく解説していきますね。
まず、円を両替所でペソに換金する方法からご説明します。
セブ島に到着したら、まずは日本円をペソに両替しましょう。
フィリピンの空港や、大型ショッピングモールには、必ず両替所が入っています。
両替所によって全くレートが異なるため、要注意!
ミユ「1万円が、あるところでは3750ペソになったのに、同じところに入っている違う両替所だと3300ペソにしかならなかったり。
本当に、大きな違いがあります。」
【両替所で失敗しないコツ】
ミユ「たとえばアヤラモールに行くのなら、
『アヤラモール 両替所』
と検索すると、有用な情報が得られたりします。」
アヤラモールの中には、5個も6個も両替所がありますからね。
場所によっては、パスポートの提示を求められることもあります。
2つめの方法は
などの国際送金サービスなどを使って送金し、現地の店舗で引き出す方法です。
おすすめは、国際送金サービス。
日本の銀行から送ると、手間の面でも、手数料の面でも高くついてしまうからです。
海外送金を手掛けるサービスや店舗には、Palawan(パラワン)や
Palawan
M LHUILLIER(エムロリア)があります。
M LHUILLIER(エムロリア)
こういった店舗は町の中に結構たくさんありますよ。
ネットバンキングを利用して、Palawan(パラワン)やM LHUILLIER(エムロリア)に送金して、その店舗でペソを引き出します。
とても便利なので、クロスロードの生徒さんたちも、結構使っています。
フィリピン人もふくめて、一般的な現金入手方法だと思います。
ミユ「セブ島に限らず、フィリピンの空港やショッピングモールには必ずATMがあります。
などの送金用のカードがあれば、問題なくペソを下ろすことができます。」
国際キャッシュカードの場合
Plusマーク
Plus(プラス)マークや
Cirrus(シーアイアールアールユーエス)マーク
CirrusマークがついているATMであれば、国際キャッシュカードなどを使ってペソを引き出すことができます。
ただ、おすすめはしません。
のちほどご説明するWISEカードの方がレートが良いので、そちらをおすすめします。
ミユ「今だと、国際キャッシュカードはあまりレートが良くないイメージだよね。」
むしろ、Wiseのカードのほうがすごくいい、という感じかな。
国際キャッシュカードや
などのクレジットカードを使って、現金を引き出すこともできます。
しかし
というデメリットがあるので、あまりおすすめはしません。
ミユ「こちらは、キャッシングなので
『繰り上げ返済』という手続きをしないといけません。
国際電話をかけないといけなかったり、地味に面倒な作業が出てきます。」
なるべく早めにお金を返さないと、だいぶ利息を取られてしまいます。
ATMでペソを引き出すなら、WISEカードが一番おすすめ。
日本にいる間にWISEでアカウントを作成し、お金をチャージしておきましょう。
月2~3万円までの引き出しであれば、ATMの手数料は無料です。
ミユ「ATMの手数料って、どのくらいするの?」
250ペソ(650円程度)くらいです。
ATMの手数料は結構大きいので、無料なのはありがたいですよね。
ただし、円からペソへの両替手数料はかかりますのでご注意ください。
ミユ「引き落とし額に上限がついているATMがほとんどです。
たくさんのお金を一度におろしたいときには向いていませんが、日常生活で使うお金をおろしたいときには、Wiseカードがおすすめですよ。」
補足として、現地の銀行口座の開設方法について少しお話させていただきます。
基本的に、日本人が口座を作るのは難しいです。
【口座開設に必要なもの】
口座開設には、ビザが欠かせません。
もしくは、不動産の購入をするときに、銀行口座も開設できる、という場所もあるそうです。
昔は、35歳以上であればSRRVを取得することが可能でした。
しかし、2021年5月17日より、50歳以上にならないと取得できなくなりました。
(現在、40歳に下げるという話もあります)。
ミユ「フィリピンでは
などが有名で大きな銀行です。
私たちはSRRVを35歳以上で取得して、PNB(フィリピンナショナルバンク)の銀行口座を開設しました。
法人と個人、両方の口座を持っています。
ビジネスの場面では、小切手で支払うところも多いので、小切手を振り出したり、フィリピン国内の学校に授業料を振り込んだりしています。」
「I-cardを使って、PNBの銀行口座を取得できた」
という情報もあります。
しかし、こちらのコンサルタントの方や、在住歴の長い方にお話を聞いたところ、首を横に振られました。
「一般的には、口座の開設は難しいですね。
今現在は、PNBの特定の支店で開設できるかもしれませんが、将来的にはわかりませんよ…」
いずれにしても、フィリピンでお仕事をしないなら、特に現地の銀行口座は必要ないかな、というのが、僕たちの意見です。
ミユ「最後に、私たちがおすすめする『シーン別のお支払い方法』をご紹介します。」
普段のお買い物については、なるべく現金は使いません。
主にクレジットカードやWISEデビットカードを使っています。
ローカルマーケットなど、現金でなければ払えないところで使い分のお金は、Wiseで手数料無料で引き出した金額でだいたいは足りるかな、と思います。
学校の授業料や、不動産の賃貸料の支払いなど、多額の金額を支払う場合は、Wiseから相手の口座に直接お支払いしています。
そうやってお支払いしていくと、手数料も無駄なく使えますよ。」
今回は、フィリピン・セブ島でのお金事情についてお話をさせていただきました。
普段のお買い物は、クレジットカードやWiseデビットカードがおすすめ
現金で支払わなければいけないところもあるので、Wiseカードを使ってATMで引き出しておく
(月2~3万円までの引き出しであれば、ATMの手数料は無料)
などのビザが必要で、敷居が高い。
現地でビジネスをしないなら、無理に現地の銀行は開設しないでOK
もちろん、この他にも、もっと安くて効率的な方法があるかもしれません。
私たちが実際に、今使っている方法や、調べた範囲内でご紹介をさせていただきました。
ミユ「さらにまとめると…
とにかく、日本にいる間にWiseの口座を作り、カードを申請して、Wiseのカードをもってフィリピンに来る、というのが大切です。
Wiseのカードさえあれば、たいていのことはなんとかなりますよ。」
あとは、セブ島でも使える、サブのクレジットカードをいくつか持ってくると安心ですね。
お金の支払い方については、結構、頻繁にやりかたが変わります。
なので、最終的には、ご自身で直近の情報をネットや専門の方に聞いた上で、ご自身の責任で行うようにしてください。
安全で効率的な資金管理を心がけ、快適な滞在を楽しんでください。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。