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【セブ島で働きたい人必見!】現地のプロに全部聞いた!セブ島就職のリアルと成功戦略

# セブ島就職の現実——20代から60代まで、スキルと覚悟があれば人生は変わる
目次
インタビュイー紹介

川原さんは、日本の大手人材紹介会社での10年の経歴を経て、昨年フィリピン・セブ島に移住。現在は日本とセブの両国で人材紹介事業を営んでいます。奥さんとお子さん2人とともにセブで暮らしながら、毎日セブ島の就職事情と向き合う「プロ中のプロ」です。これからセブ島で働きたい日本人から、セブで働いた経験を日本に活かしたい人まで、幅広いキャリア相談を受けています。
セブ島の求人市場は、実際のところどうなっているのか

Q: セブ島に日本人向けの求人ってそもそも結構あるんですか?
「結論から言うと、あります。ただし、職歴が短い方向けの求人と、しっかりしたキャリアを持つ人向けの求人で分かれています」と川原さんは説明します。
コロナの影響はどうだったのかという質問には、「撤退してしまった企業も確かにあります。ただ、新たに事業を再開する企業も増えているので、今は全然求人があります」と話します。むしろ現在は回復局面にあるとのこと。
では、どんな業界が多いのか。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)センターが最も人数が多く、その他に製造業、IT企業、ホテル・観光業など、業界は問わず様々です。特にBPOは未経験でも採用されやすいという特徴があります。
BPOとは、日本の企業の営業や問い合わせ対応などのビジネスプロセスをセブ島で代行する仕事。「日本のクライアントからの問い合わせに日本語で対応したり、顧客に電話で商品購入を促したりするお仕事です」と川原さんは説明します。
英語力がどのレベルなら就職できるのか

Q: 就職するには、どのくらいの英語力が必要ですか?
「一般的には日常会話レベルが求められることが多く、TOEICで550点から650点の間が基準になります」。ただし、例外もあります。
「英語は全く話せないけど、これからセブで留学しながら覚えたい」という人でも、採用してくれる企業は存在します。実際、川原さんがサポートしている方の中にも、留学後に現地で就職し、活躍している人がいるとのこと。
一方、営業職のように「ローカル企業に商材を展開する仕事」に就きたい場合は、TOEIC750点以上の英語力が有利になります。
興味深いのは、「TOEICスコアも重視されるが、実際の面接で『どのくらい話せるか』の方が重要」という指摘。英語を使う仕事は英語で面接が行われるため、その場での会話力が合否を左右する重要な要素になるのです。
職歴やスキルは、どのくらい重視されるのか

Q: 英語以外に、職務経験やスキルはどのくらい重視されますか?
「基本的には、日本の転職市場と構造は同じです。接客スキルしかない、あるいは職歴がない方は選べる求人が少なくなります。一方、B2B営業の経験があり、業界知識もあれば、その経験を活かした求人が募集されています」。
つまり、スキルや経験によって「受けられる求人の幅」が決まるということ。ただし、BPOなどの職種なら、未経験で英語も少なくても採用してくれる可能性があります。
では年齢はどうか。「20代であれば、スキルや職歴がなくても採用されやすい傾向があります。ただし、40代や50代でも、マネジメント経験や専門的なスキルがあれば採用されます。実際、60代でも金型加工などの高い技術力があれば、転職に成功した人もいます」。
一般的には40~45歳までがチャンスの時期。それ以降は「経験やスキル次第」。製造業での長い経験があれば、年齢が高くてもチャンスがあるということです。
給料の現実と生活水準

Q: 気になる給料は、相場としていくらくらいですか?
「経験者によって大きく変わります。全く経験がなく、初級レベルの人なら55,000~65,000ペソがスタート。日本円で言うと約13~15万円です」。
驚くべきことに、ボリュームゾーン(最も多い給料帯)はこの額。一方、エンジニアの経験があるなど、経験者であれば20万ペソ(約60万円)という人も知っているとのこと。
BPOの場合、未経験でも同じ額からスタート。ただ、マネージャーなどの管理職になれば、25万ペソ(約75万円)を稼ぐ人もいるそうです。
「でも、これはだいぶ例外的です。しっかりした営業経験がある方の話ですね」と川原さんは念押しします。
生活面はどうか。「1人なら、初級の55,000ペソでも十分生活できます。スタジオ型の部屋に住んで工夫すれば、問題ありません。ただし、家族で来ると厳しいですね」と、実際の生活費を踏まえた言及があります。
ローカルの労働者との比較が重要です。セブの最低賃金は約15,600ペソ。新卒レベルです。つまり、日本人が55,000ペソをもらうことは、「ローカル労働者の3倍以上」。「それだけの価値を出さないと」という無言のプレッシャーが存在するのが、セブ島での就職の現実なのです。
フィリピン人との仕事文化の違い

Q: フィリピン人と働くことで、日本との違いを感じることはありますか?
「日本人は遅刻しないし、納期も守るし、言われなくてもやってくれる傾向があります。一方、フィリピン人の中にはルーズな人が多い印象があります。ただし、『人によります』という答えが正直なところです」。
しかし、フィリピン人の良さもあります。「とにかく明るい。ウェルカムな雰囲気を出してくれるので、仕事がしやすい。いじめもなく、同僚として働くなら非常に働きやすい環境です」。
ただし、マネジメント側に回ると話は別。「家族が最優先という文化的背景があります。何か家族の事情があれば、休みをとります。これは日本人の『仕事が優先』という価値観とは大きく異なります」と川原さんは指摘します。
セブ島就職を成功させるロードマップ

Q: セブ島での就職活動を成功させるには、日本で何を準備すべきですか?
「実務経験を積むことです。実務経験があれば、選べる求人の幅が広がります。日本でしっかりキャリアを築くことが、長期的には最も重要です」。
就職活動のタイミングも重要です。「今出ている求人は、11月や12月から働ける人を求めています。つまり、来年6月から働きたいなら、来年3月ごろから就職活動をしないと、その求人がない可能性があります」。
「就職したい時期の3~4ヶ月前に準備を始めるのが安全」というのが、川原さんの実務的なアドバイス。ただし、「今すぐ働きたい」という人なら、1ヶ月程度で決まることもあるとのこと。
面接時に採用担当者が見ていることは、「基本的には日本と同じ。スキルが要件に合致しているか、カルチャーマッチしているか」。ただし、日本と違う点が重要です。「フィリピンに働く覚悟があるか、すぐに帰国しないか、1~2年でやめないか——ここが一番見られます。短期で終わると分かったら、企業はビザ関連の手続きなど手間をかけるメリットがないのです」。
「1年でやめます」と言ったら、ほぼ確実に落ちます。一方、「4年はいます」という姿勢なら、採用される確率が高まるのです。
セブ島就職が「最初の海外キャリア」として優れている理由

Q: これからセブ島で就職を目指す人へ、プロの目線でアドバイスをお願いします。
「フィリピン就職は、海外就職の第一歩としては非常に良い国だと思います」と川原さんは断定します。理由は3つ。
1つ目は「英語が通じる」こと。「アメリカ英語で、きれいな発音をされる方が多いので、英語で働く経験が積みやすいです」。
2つ目は「ビザ取得が比較的簡単」であること。「ベトナムなら大学卒業後3年の職歴が必要ですが、フィリピンは高卒でも職歴が浅い人でも労働ビザが降りやすい」。
3つ目が「文化的な受け入れの温かさ」です。「日本人が差別されたり、下に見られたりすることなく、むしろフレンドリーで温かい雰囲気の人が多いので、海外で働く第一歩としては理想的です」。
さらに重要な指摘として、「セブで得た英語スキルと経験は、その後のキャリアに大きな武器になります。日本に戻る場合でも、インバウンド業界など英語人材が求められている分野は多くあります。セブでのキャリアが無駄になることはありません」と、長期的なキャリアパスを示唆しています。
この対話から学んだこと

川原さんの話を聞いていて最も印象的だったのは、「人による」という言葉の多さです。セブ島での就職は、単純な「給料が安い」「環境が悪い」という固定観念では判断できません。企業によって、人によって、まったく異なる現実がある——それがセブ島というマーケットの実態なのです。
また、「4年いますと言ったら採用される、1年でやめると言ったら落ちる」という露骨な現実は、海外就職の覚悟を問い直すものです。セブ島での就職は、単なる「職探し」ではなく、「人生の選択」そのものなのです。
セブ島への移住や就職を検討されているみなさんへ。川原さんのような専門家に相談することで、表面的な情報ではなく、リアルな市場情報と個別のキャリアパスが見えてきます。給料、英語力、年齢、職歴——どれが足りないと感じても、「セブ島での第一歩」を踏み出す価値は十分にあるのです。

