こんにちは~!
岡本家のタクとミユです。
今回は、日本とセブ島の2拠点でバイリンガル教育をされている、佐藤ひろこさんにお話を伺っていきます。
僕らがセブ島と日本の2拠点で子供を育てようというアイデアをもらった、まさに師匠のような方です。
佐藤さんがどんな子育てをしてきたのか、2拠点生活で良かったことや難しかったことなど、気になるお話を詳しく聞いてきました。
2拠点生活やバイリンガル教育が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
※動画でご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ
目次
ひろこさん「私はマルタ共和国に大学生の頃に1年間行ってまして、それまでに30カ国ぐらいいろんな旅をしたりして、2007年にセブ島にご縁があってきました。それからセブポットという情報業を立ち上げて、17期目ぐらいになります。
子供が2人おりまして、今もう15歳(中3)と13歳(中1)の子供がおります。」
タク「僕らが会った時はまだ小さかったんだけどね」
ひろこさん「赤ちゃんだったんだけどね、早いですよね。セブ島生まれセブ島育ちで、私は1人親でシングルマザーもしてるんですけど、コロナを機に日本に帰国しまして、今は沖縄の石垣島とセブ島の2拠点生活をしております。」
タク「僕らが子供たちをセブ島と日本で2拠点で育てようとアイデアをもらった、まさに師匠みたいな感じの方なのでとても楽しみにしています。」
ミユ「私たちの前を走る先輩としてね。」
ひろこさん「うちは上が女の子で下が男の子なんですけど、その話が少しでも皆さんのお役に立てたらいいなと思います。よろしくお願いします。」
タク・ミユ「よろしくお願いします。」
ミユ「どういう子育てを今までしてきましたか?」
ひろこさん「私の場合は、自分がセブ島でビジネスをしていたこともあって、とにかく日本にしばらく帰れないし、セブが拠点になるということがわかっていたので、長くフィリピンで生活をするだろうという中で、元旦那も日本人なんですけど、日本人としてのアイデンティティーを育てるのか、日本語教育をどこまで求めるのかみたいなことが結構私の中ではテーマでした。
産む前から、諸先輩方の子育て論やどういうことで困っていたかとか、そういうことを結構リサーチして、自分にとってどうあるべきか目標を立てようと思ったんです。
日本から来られる方は、英語をさせてあげたいという気持ちがあると思うんですけど、私の場合はセブ島がベースなので、英語は放っておいてもできるようになるだろうと。
なので、日本語をどこまで日本人と同じように、あるいは、もうしゃべれなくていいという選択肢もあると思うし、読み書きはどこまでできるようにするかなど、そういうことの目標を立てました。
当時の私の目標は、最低限本が読めるようになったらいいなと思ったんですね。本が読めるということは、パソコンを使えば多分文字も書けるようになるし、日本人として日本語の本が読めるようなレベルまでには持っていきたいというのが初めに立てた目標でした。
そのために何をすればいいのかという逆算をするという計画を立てました。」
タク「今日本に戻られてから、ひろこさんは行ったり来たりだけど、お子さん(中3と中1)は今日本を拠点に生活されていますが、英語についてはどんな感じなんですか?」
ひろこさん「英語はですね、皆さんフィリピン英語って大丈夫かなと心配される方も中にはいらっしゃると思うんですけど、うちの子供でいうと、インターナショナルスクールではなくて、現地の私立のプライベートスクールに行ってたんですね。
なので、学校の先生は完全にフィリピン人でした。彼女たちの英語は、フィリピン人のコミュニティーの中でフィリピン人と得た英語なんですね。ですが、日本に帰って英検を受けさせたところ、娘は中2の時に英検1級、息子がいま中1で準1級を取れています。
というわけで、心配なく、フィリピンで勉強しても英語力はしっかりつくのかなと思っています。
逆に、今まで日本語をどうしてたかについてお話します。いま日本でも普通に学校に行けて問題なく生活してるんですけど、私が何も気にせず放置してたら、このぐらいの日本語力を保ててただろうかと考えると難しいと思います。
短期2拠点生活を幼稚園の頃からしてまして、セブは2ヶ月半ぐらい夏休みが長いんですが、夏休み期間は毎年日本に帰って日本の幼稚園小学校に入ってたんですね。
たかが2ヶ月かもしれないですが、子供はやっぱりその2ヶ月で常に日本語をアップデートして、その学年にあった日本語レベルを習得してきたというふうな過去があって、その積み重ねにより、今は中学生ですが、全く問題なく日本に戻ってからもすっと授業についていけるぐらいの日本語力を保てたのかなと思います。
タク「基本的にはセブをベースにしてセブでの教育をした上で、セブの長期休みの2ヶ月半日本に戻って、その間だけ日本の学校に通わせていたという感じですね。」
ひろこさん「そうです。毎年帰ってくる転校生という感じですね。また来年みたいな感じでみんな送り出してくれてましたね。」
タク「英語力も英検1級って言ったら、英語を勉強されている方はわかると思うんですけど、凄まじく難しいテストです。TOEIC 900とか、もしくはそれを超えるレベルのような英語能力も既に持っていらっしゃって、なおかつ学校の成績もいいんでしょう?」
ひろこさん「そうなんですよ。上も下も頑張り屋さんなのか、今2人とも学年で1番いい席次取っていて。びっくりするよね。」
タク・ミユ「すごい」
ひろこさん「僕勉強するとか言い出して。もうね。国語とかやっぱりみんなが70〜80点取れるものを50点とか最初はね。漢字がどうしてもちょっと人よりは苦手だったんですけど、今はねそれも1番になっちゃってね。
自由奔放な子なので、小さい頃から知っていただいてるお二人としてはちょっとびっくりするかなと。」
タク・ミユ「びっくりする。でもすごい。ちょっと勇気がわいたね。うちもひろこさん達の真似をさせてもらって、2拠点というのを今やろうとしている最中なので、本当に希望だよね。」
ひろこさん「でもね、よく英語のことを言われがちだし、もちろん私もそのことも重要視して、子育ての1つの大事なポイントとしては意識してきたんですけど、
それよりもやっぱり子供にとっては、フィリピン人の前向きさや明るさとか家族を大事にするという気持ちとか、自己肯定感やけに高くないですか?そういう、私は大丈夫!愛されてるし、頑張ればできるとか、人と違って当たり前だしそれでいいという風な、親が教えられないというか、フィリピンやセブの環境が彼らをそうしてくれたのかなと思うほどの自己肯定感の高さを持ってるんですよ。
ちょっと心配になるほどの自己肯定感の高さによって、新しい環境やはじめてのこととか、彼らも日本に帰る事はチャレンジだったと思うんですけど、いつも前向きに捉えようとするんです。
人と違うんですけど、そのことに卑下しない。私は私でいいというふうにすごく頑張ったり自分を認めてあげたり、これは私はすごくセブのおかげだと思っていて、英語や言語だけじゃなく、多様性とか豊かさをすごくいただいたんだなと思ってとても感謝しています。」
タク「幼稚園から小学校にかけてそういう教育をしていて、2ヶ月半だけ日本に戻るという生活だったけど、学校でいじめられたりとかうまくいかないな適応するのが難しいなという時期もあったりしたんですか?」
ひろこさん「親の都合でそういう環境が変わるということを選択したので、それは私もとても心配していた部分であったんですけど、
やっぱり時代が変わったというか、私たちの頃よりも、外国に住んでいることや英語が話せることというのがみんな逆に憧れみたいな感じで、すごくいいね、私も外国へ行ってみたい、セブも行ってみたい、みたいな感じでウェルカムに捉えてもらえて、そういうことでのいじめや辛さというのは2人ともなかったような気がします。
本人の馴染めるかという努力はもちろんあったと思うんだけど、いじめみたいな事はあわずに、逆に羨ましがられるという感じがあったかなと思いますね。」
タク「2人のパーソナリティーを知るだけに、あの2人は大丈夫かというのもあるけど、フィリピンで育まれたあの明るい性格が。苦労もしてたのかもしれないけど。」
ひろこさん「でも前向きだったと思いますね。嬉しいよねそういうのを見ると。」
ひろこさん「オルタナティブ教育、モンテッソーリ、シュタイナー、イエナ教育とか、そういうのも興味がある方もいらっしゃると思うんですけど、
私の場合は、息子は幼稚園がシュタイナー、小学校がモンテッソーリ、娘ははじめがモンテッソーリで、その後シュタイナーベースっぽいプロジェクトベースに学ぶみたいなプライベートスクールに行ってたんです。
日本に行くと、ザ公立の皆一緒に学びますよ、ちゃんと並んでくださいみたいな普通の公立学校ですね。
なので、セブ島で受けている教育と、日本の教育というのはガラッと違って、それぞれこういう学び方もあるという幅の広さも知って欲しいなという思いがあって、それも良かったみたいですね。」
ミユ「すごいなと思います。親からすると、本当に教育の仕方が違うので、モンテッソーリ教育をして、日本の教育にしたときに、子供たちは果たしてやっていけるんだろうかという不安が結構あったんですけど。」
ひろこさん「私もありましたけど、やってみようみたいな感じで、私は日本の教育がそれほど自分に合ってたわけじゃなかったんですよ。
だからどっちかというと、個性に合った教育を受けさせたいと思ってたタイプなんですよね。ですけど、決して私自身ではないから、彼らは彼らで別の人間なので、やっぱり日本人として生まれてきたら彼らに選んでもらうべきじゃないかと思っていて。
チャレンジしてみたら、これはこれそれはそれみたいな感じで両方楽しんでいる姿があって、高学年ぐらいになってくると日本語教育も難しくなってちょっと辛そうにしてる時も最後はあったけど、それまでは毎年すごい楽しみにしてたんですよ。それもよかったなって。毎年2ヶ月だけみたいな期間限定だったからこそ新鮮さがあったのかもしれないけど。」
タク「前提情報として、セブ島は結構モンテッソーリ系やシュタイナー系など、そういった日本ではなかなかないような教育も多いですよね。」
ひろこさん「今私の子供たちが通ってたシュタイナー系の幼稚園は残念ながらなくなっちゃったんですけど、モンテッソーリはもともとイタリアの教育方法なんですね。
マリアモンテッソーリさんが作った教育方法で、フィリピンはキリスト教徒がとても多いので、モンテッソーリ教育を取り入れている私立が結構たくさんあって、そういう意味では気軽にその教育法を学ぶことができる環境があるのかなと思いますね。」
ミユ「改めてになるんですが、2拠点の子育てをして良かったところを教えてもらえますか?」
ひろこさん「さっきもちょっとお話ししたんですけど、やっぱり生活、習慣、考え方、常識とか、例えば言語にしてもそうですけど、本当にいろいろなものがあっていいということ、みんなそれぞれでいいんだみたいなものが、やっぱり日々の生活や習慣の中から、彼らは学び取り感じ取ったのかなというのがすごく良かったなと思っています。
例えば学校に行ってもご両親のナショナリティーが違うとか、常識自体も違いますよね。フィリピンで良いとされること大事にしていることと、日本ではよりマナーやみんなでいるときの人のことも考えられるような力とか、良いことも違うと思うんですよ。
だけど、これだけが自分が受け入れなければならないとかフォローしなければならないというものではないというのが、結局たくましさにつながったり自分自身の幸せってなんだろうと他人から与えられる幸せではなくて、私にとっての幸せとか私らしさってなんだろうみたいなことが自然に身に付いているように思うんですよ。
私自身がすごく大事にしてきた事は、これからの社会ってもうスピードが速すぎて、今の私たちにはもうわからない見えない世界がどんどん速いスピードで続くと思うんですよ。
だから私は子供たちに、例えばこういう道に行ってほしいとかそういうのは全然なくて、だけど、私たち親にはもうわからないような世界に変わるかもしれないけど、どんな世界になってもどこでも自分らしく幸せにたくましく自分の道を切り開いてほしい、そのベースの力みたいなものを何かきっかけを与えてあげられたり、環境作りをしてあげられるのが私たち親のできる些細な仕事なのかなと思っていて。
そういう意味ではセブの大自然とか小さい頃から海でばしゃばしゃ泳いだりとかトレッキングしたり、いろんなナショナリティーの人と会ったり、そういう経験がすごく良かったのかなって思いますね。日本とのギャップの差が彼らの豊かさを生んでくれたのかもなって思ってます。」
タク「ひろこさんはシングルマザーでもあって、セブ島で会社をいくつも経営されている経営者でもあるわけじゃないですか。その中で日本の教育や日本の生活は皆さんイメージつくと思うんですけど、セブでひろこさんにとって生活の面も含めて教育していくというのはどうでしたか?」
ひろこさん「これは産む前から私結構いろんなことを調べて、リサーチをして、自分の中である程度描いてきたものっていうのがあるんですけど、
それを描く中で、小さい頃の子育ては本当にお世辞なしにフィリピン最高だなって思ってたんですよ。何かっていうとワークシェアする。要はベビーシッターさんやヘルパーさん、ドライバーさんがいたり、ワンオペで母親だけがもしくは親だけが子育てをしなければならないという環境じゃなくて、社会みんなもすごく優しいじゃないですか、子供に対して。
どんな高級レストランでも子供を連れて行けて、みんなが見てくれる。私だけじゃなくて。家事は誰かにアウトソーシングできるという環境が、私はシングルマザーでもあるし、会社もやってたりする中で本当に助かったし、のびのび子供が社会に受け入れられて愛されて育つっていうフィリピンの環境というのは、小さい頃の子育てには親にも優しいし子供にも優しいし、英語も話せるようになるし、最高って思ってたんですよ。
ですけど、高等教育を考えたときに、皆さん考え方は違うと思うんですけど、私はやっぱりもっと進んでアジアの別の諸外国の国、もしくは欧米の外国と比べたりするとやっぱりちょっと劣るというと失礼ですけど、大学や高校は良い教育が他の国にもあるのかなと思っていて。
もともと中学生ぐらいまでフィリピンで子育てをして、高校以降は全寮制の学校に行ってくださいって物心ついた時から言ってたんですよ。
もうそこで終わりと。英語も話せるんだし、どんどんそこから出て行ってくださいって伝えていて。ずっといなければならないわけじゃないし、自分の家族に合ったポイントでいいとこ取りができたらいいのかなと思ってます。」
タク「ミユさんも今セブ島で10歳の息子と6歳の娘ちゃんを育ててるんですけど、いろいろな人に助けてもらいながらのびのびと生活もできているよね。」
ミユ「セブじゃなかったら、やっぱり私は仕事、家事、育児と、自分のことを両立は無理だったなぁって。本当にありがたい環境です。しかも手を離していても、しっかりと愛情をもらえるっていうのがありがたいです。」
ひろこさん「本当ですよね。うちは5歳までずっと同じヘルパーさんがうちの娘を見てくれてたんですけど、私以上の気遣いで、この子の寝る時間はここまでなので、外でご飯を食べていてももう帰らせますとか、リズムが崩れますとかまで言ってくれて。ラッキーでしたね。
今は海外に行っちゃって、辞められてから5年後に再開したんですよ。そしたらもう娘とお手伝いさんが涙涙の再会で2人でハグしあって、仲良さそうに夜寝てたんですよね。こんなに親以外の人に愛されて信頼できる関係ができたのは幸せなことだなと思いました。」
タク「一方で、日本で子育てをしていると、特にシングルマザーでお仕事をしながら子育てという話になると大変だと思うんですけど、人の手を借りるとかアウトソースするのに対してちょっとネガティブじゃないけど大丈夫かなと思ってるお母さんたちも多いかもしれないですけど、そこら辺どうですか?」
ひろこさん「皆さんお手伝いさんとか自分が家事しなくてもいいかもってなるとバラ色的なことを思いがちなんですけど、
でもやっぱり家庭に他人が入ること、自分とやり方が違うとか、すごい大変な時に急にお休みされてしまう、辞めてしまうとか、他人と一緒に接するということは、それだけのリスクだったり、ストレスだったりも同時にもちろん生まれることであって、バラ色で最高というのは結果論なんですよね。
日々のことでいうと、大変なこともあったり、腹立つこともあったりで、イライラしちゃうこともきっとたくさんあると思うので、家事は絶対自分がしたいという方や苦手なここだけやってほしいという方もいると思うので、自分に合った方法を見つけられると、すごく良い海外暮らしができるんじゃないかと思います。」
タク「ミユキはどう?今ハウスキーパーさんに手伝ってもらいながらやってるよね。」
ミユ「私たちのところで働いてもらってるハウスキーパーさんは長いので、阿吽の呼吸みたいな。私が病気でちょっと今日は辛いですって言ったら、あとは全部やっといてくれるので。だから本当にストレスなしではあるけども、そこまでに至った何年もあるので。」
タク「最高のハウスキーパーさんが5人もいるからね。」
ひろこさん「急に最高な方にお会いできるとは限らないと思うので、お互いの努力やリスペクトみたいなことも、人と人としてすごく大事なことなのかなと思いますね。」
タク「2拠点にしたことによる課題であったり、セブで子育てをするというのは最初はもちろん初めてだと思うので、難しかったなというところはありますか?」
ひろこさん「でも、やっぱり子供の将来を考えたときに、日本語を定着させるとか、日本の生活や文化も知ってもらいたいとか、ということを考えたら、絶対に私にとってはやりたいこと・やるべきこと・させてあげたいことだったので、大変なことって言われると、例えば私が連れて行く=仕事が止まるとかですね。
私自身も日本の学校の生活やスタイルになかなか慣れないとか、彼らはもちろん前向きだけど大変そうだなとか思うこともあったりとか、ないかって言われたら小さいものはあるけど、やっぱり大きな目的や目標を考えれば正直いいことしかなかったと思ってるんですよ。
でも、5年生の時に言われたんですけど、夏休みの間日本の学校に入れてるって言ったじゃないですか、ということは彼らはずっと学校に行ってるんですよ。
セブで学校に行って、お休みの時は日本の学校へ行っているので、この人たち大きなお休みがないんですよね。それを私はずっとシラーっとそういうものだというふうにしてきたんですけど、5年生の時初めて、ちょっと待って私たち夏休みなくない?って気づいちゃって、その時ぐらいかな焦ったのは。あ、ばれたって(笑)」
ミユ「うちもコロナがなかったらシレーってやるつもりだったんですよね。でも夏休み味わちゃってるんでブーブーなるよね。」
タク「言うかもしれないよね。」
ひろこさん「そこはだから内緒にしてましたね、本人たちが気づくまでは(笑)私はそれほど、すごい辛いとか、2拠点生活をすることのデメリットを感じた事はあまりなかったかも。」
ミユ「2人がどっちかの学校に行きたくないとか、日本に戻りたくない、日本からセブに戻りたくないとかそういう事はなかったですか?」
ひろこさん「多分ベースはやっぱりフィリピン産まれフィリピン育ちなので、セブが好きだったと思うから、セブに戻るということを嫌がる事はまずなくて、
日本がもし何年単位で続くとか、日本に帰りますってなったら、彼らには日本の教育がすごく長く続く事はもしかしたら苦手だったかもしれないですね。
でも毎年期間限定なので、楽しもうとする間に終わるみたいな、それが良かったかもしれないです。」
タク「修学旅行とか林間学校のイベント的な感じで、1年間のうち2ヶ月半日本の学校で生活するみたいな感じですか。」
ひろこさん「そればっかりはでも本当に性格によっても兄弟によっても全然違うと思うので、何が正しいかは本当にわからないんですね。」
ミユ「うちはコロナの間日本に戻ってたから、小学校1〜3年生まで日本だったので、やっぱり日本に戻りたいってつぶやいたりとか、日本からセブに行く時もえーみたいな事はあったんですけど、仕事があるのでもう行くしかありません、もし行けないのであればおばあちゃんと残ってもらますという話で、絶対ママと行くって。」
タク「今は楽しんでるけどね。最初はちょっと抵抗があったのかもしれないね。」
タク「日本教育のところが出てきたと思いますけど、コロナがあって3年間日本にいて、学校の中で2人とも成績1番になった話なんですけど、日本語って具体的にセブにいる間もだいぶ勉強した感じですか?」
ひろこさん「今まで私より諸先輩方の時はインターネットがそこまで普及してなくて、本当にいわゆる紙の教材を日本から買ってこられて、お母さんが毎日ついて、1ページでも一緒にやるっていうのを見て、私は起業したばかりですごく忙しくてこれは無理だって思ったんですよ。
やっぱり母親に甘えもあるから続かないし、その頃にインターネットも普及して、タブレット教材というのが盛んになって、今はたくさんあるんですけど、私の場合はスマイルゼミというのをさせていました。
タブレット教材で、日本の学校が進むのと同じようなものが毎日配信されて、同じ教科書の内容のものができるので、さらに頑張ればポイントがついたり頑張ったねの星がもらえたりしてゲーム感覚もあるので、私はあれがあったから、家に私がいなくても仕事してても毎日タブレットで勉強するというのが続いたのかなと思いますね。
それがやっぱり10ヵ月セブにいる間の彼らのベースを支えてくれたと思います。」
タク「うちも真似させてもらって、全部教えてもらったやつやってるんだけど、スマイルゼミやらせてもらってて一応毎日やってるよね。」
ひろこさん「ちょっとでも触れるとか、リアルな刺激では、セブの場合は補習校というのが土曜日に1日か半日あるんですけど、そういうのに行ってもらったり、日本のお友達もセブの中でも作ることで楽しく日本語を話す環境もできたりとか、そういういろんなものの複合的積み重ねは大事かもしれないですね。」
ミユ「2拠点するにはセブ島以外にも良い場所もあると思うんですけど、その中で選んだところでどんな良いところを感じてますか?」
ひろこさん「やっぱり教育だけで見ると他にも良いところたくさんあって、マレーシアやシンガポールを検討されている方もいらっしゃると思うんですけど、セブの魅力っていくつかあって、英語圏の中では1番日本から近いんですよね。
飛行機で直行便だと5時間ぐらいで来れるということもあるので、私石垣島に今住んでるんですけど、東京から石垣島って3時間半ぐらいかかるんですよ。でも石垣のちょっと先がセブという感じですごく近いんですよね。
ですから結構母子移住で来られる方が多くて、お父様はまだ日本で働いている方とかも多いと思うんですけど、リアルに2拠点生活がしやすい。ちょっと行って週末だけでも家族に会えるとかおばあちゃんに会いに夏休みちょっと帰るとか、そういう風な行きやすさっていうのがとても大事だったりするのかなって思います。
あとは、滞在する際には住居やビザが大事になってくると思うんですけど、フィリピンは観光ビザがとても緩くて、観光ビザで延長3年ぐらい続けられるんです。
なのでそういった意味でも滞在がしやすい。リタイアメントビザとか他のビザもあるんですけど、要は気軽に滞在できる。そのストレスがないというのもとても大きいと思います。
セブというとビーチとかイメージすると思うんですが、本当はマニラについて2番目の経済都市なんですね。だから来たらびっくりされると思うんですけど、都会なんですよ。
セブシティーはもうニョキニョキ高層ビルが立っている感じなんですけど、都会としての便利さと、皆さんがイメージされるようないわゆるビーチエリアというのが距離でいうと20キロ以内ぐらいに共存してるんですね。
なので都会の便利さと大自然を味わえるようなリゾートと両方の良さを享受できるというのがセブの特徴かなと思ってます。
子育てはもう散々話したように、子育てに優しい社会環境であり、リアルな人の手も借りられる子育て環境は素晴らしいなって思ってます。もちろん英語のレベルが高いというところも大きいかなと思います。」
タク「マレーシアや他の国に比べても生活や教育に係るトータルのコストで考えたら、他よりもだいぶ安い感じがしますよね。」
ひろこさん「昔アジア=すごく安いというイメージの時と比べると、正直円安もあるし、アジアも全体的にどんどんリビングコストも上がってるというのが現実としてはあるんですけど、
他の国と比べたときに世界中今値段が上がっている中では、やっぱりまだまだ住みやすさとか、チョイスのしやすさがあるような価格帯になってるのかなと思います。」
ミユ「私からすると、ひろこさんは憧れの子育てをしている方という感じで、成功しておられるという感じを受けるんですけど、でもきっとそこには良いところも苦労されたところもあったんだと思うんですよ。そういうことを踏まえても今のひろこさんがある秘訣を教えていただけますか?」
ひろこさん「私も手探りで、何が正解かもわからない中で自分なりの目標を立てたり、こういう風になったらいいなそのためにはっていうポイントをできる限り想定してきたけれども、でも結果ってわからないじゃないですか。
今は本当に英語も日本語も話せるようになったり、性格としても人間性としてもとても前向きで自己肯定感高く本当にありがたいというふうに思ってるんですけど、子育てに正解がない中でやっぱり人と比べられないということもすごく大事だと思うんですよ。
自分の子供の性格、もしくは自分の家庭環境や考え方、皆さん違って当たり前で、だからうちの子供はこうじゃないどうしようとか不安になる事はなくて、自分がこうしたいんだっていうことを掲げたらご自身がまずブレずに自分の子供を信じるとか、親がぶれると子供もどんどん不安になるんですよね。
だからさっきも言ってたけど、子供が久しぶりにセブに帰ってきたときに日本に帰りたいってよくあると思うんですよ。特に英語が全然話せなくて来ると1年いて子供が辛そうに見えることもあると思うんですよ。
でも何が目的でここに来ているのか、彼らの柔軟性や超えられる力というのを見守ってあげるとか不安もあると思うんですけど、やっぱりブレない軸を親がしっかり持つことがすごく大事かなと思うんです。
生活としては良いこともあるし、こっちでいうと衛生面が日本に比べると不衛生なところがあるとか、やっぱりフィリピン人はいい加減で時間は守らないとか言い出したら細かいことっていっぱいあると思うんですよ。
だけどいいこともあって、合わないとか悪いこともあって、それってどこの国でもどこに行っても当たり前だと思うんですよね。
だからトータルで私は何を享受してて、何を子に与えてるのかっていうのをトータルを見る視点というのがとても大事だと思うんですね。突き出したらキリがないと思うので全体を捉えることが大事。
最後は、違いを楽しむみたいな柔軟性とか多様性を。日本じゃないし、私たちは外国に来させていただいているので、そういうふうに違いを、親も子も世界が広がるとか、そんなのもあるんだっていうことを前向きに楽しめる姿勢っていうのがとても大事なことかなと思います。」
ミユ「永久保存版だね。」
タク「僕らも新拠点生活それからセブでの子育てというのはまだ始めたばかりのところで、その最初のきっかけをくれたのは佐藤家だったし、今でも悩んだらひろこさんにお願いしていて、ひろこさんのお子さんたちがのびのびと成長してさらに頑張ってるので、本当に僕らからすると希望の星です。」
ひろこさん「心配になるほどの自由度の高い子だったからね。」
タク「なので、これからも参考にさせてもらうし、お付き合いして行けたら嬉しいなというご家庭だよね。」
ミユ「自分の子供に対して頑張ってる。尊敬するっていう気持ちを抱けるのってなかなかない、普段の生活だとそんなにないんですけど、ガラッと環境を変えたところでチャレンジしてる子供を見るとすごいって思って。」
ひろこさん「本当に、心が熱くなりますよね。私もそれは今までも何回もあって、私が勝手に決めた環境でもあるじゃないですか。
付き合ってもらって、それが彼らにとって本当に幸せなのか良いことなのかわからないけど、チャレンジしてる中で大変なこともあるだろうに前向きに捉えて頑張ってやってくれてる姿は、本当に親も子も成長するなって何回も私もそういう場面があって、今もよく子供とそういう話をします。」
タク「僕たちも今セブ島で親子留学や親子移住のサポートもしてるんですけど、ひろこさん達は僕らより早く移住のサポートや不動産などいろいろなサポートをしてますもんね。」
ひろこさん「岡本家は、家族をまるまる受け入れるというサポート体制があって。」
タク「うちに住んでうちと一緒に子育てしたい人来てくださいみたいな(笑)」
ひろこさん「もう保育園みたいな場所で(笑)岡本家が運営しているクロスロードっていうのがあるんですけど、子供たちが10人ぐらいいるみたいな感じで楽しく移住生活もできると思うんですけど、
うちは全体的な学校選びや物件を見に行くとか、ご自身に合ったもしくは英語のレベルやご予算に合わせて選んでいただくという相談から、学校視察から入学するにあたって入試とかがあるんですけど、そういうことの全体のサポート、また不動産をやっているので、お家探しも一緒にさせてもらっているというサービスをしています。」
タク「なので、セブ島で子育てしたいという方がいらっしゃったら、ぜひセブポットの佐藤さんに連絡を取ってもらえたらいろいろなアドバイスをもらえるんじゃないかなと。」
ひろこさん「佐藤家にも岡本家にも会えるかと思います。皆さんいろんな家庭を参考にしながら、ご自身にとって1番良いような選択肢を選んでいただけたら嬉しいなと思います。」
ミユ「今日の内容は、2拠点生活や教育に関わることもあるんですけど、大元にある親としてどうありたいかやどうしていくんだっていう、そこの部分はもう私自身にとっても永久保存版にしたい、見返したい内容なので、ちょっとブレそうになったりしたら、見返してもらいたいなと思いました。」
タク「確かに僕らにとってこそ1番タイムリーで大事な内容だったのではないかなと思います。
本日はセブポットの佐藤ひろこさんに、2拠点生活しながらバイリンガル教育をされているというお話を伺いました。
ひろこさんありがとうございました!」