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食事も洗濯もお任せで超快適!男の子2人と行く、セブ島親子留学4週間の生活のすべて

セブ島での4週間の親子留学から帰宅した橋本玲於奈さん一家。8歳になったばかりの長男あつしくん、5歳の次男いつきくんとともに過ごした時間を振り返る彼女の言葉には、確かな手応えが感じられました。「子供たちが英語を学ぶことの必要性を肌で感じられた。これが一番嬉しい」——実は、この留学の目的は、教科書的な英語習得ではなく、もっと根本的な変化にありました。
目次
日本の英語教室では気づかない「学ぶ理由」

玲於奈さんが留学を決めた背景には、子供たちに対する違和感がありました。「子供たちはずっと英語レッスンに通ってるんですけど、本人たちが『なぜ英語を学ぶのか』を理解していない状態だった。やらされているだけになっていた」と率直に語ります。
これは多くの子育て世代が感じる課題です。週1回、週2回と教室に通わせても、子供たちには英語が「生活に必要な道具」として認識されない。むしろ、親が無理やり通わせている習い事の一つに見えてしまう。そこで玲於奈さんは考えました。実際に海外で暮らし、英語を使わないと生活が成り立たない環境を経験させれば、子供たち自身が「英語って役に立つんだ」と気づくのではないか。
その仮説は、セブでの4週間で実証されました。次男いつきくんは「英語つ使えるって分かった。役に立つて分かった」と実感し、長男あつしくんは「もう新で食いたいです」とマンツーマンレッスンをさらに希望するほど。やらされていた学習が、自分たちで「もっと学びたい」という内発的動機へと変わったのです。
「思ってたより過ごしやすい」——日本との違いに気づく

セブでの生活について、玲於奈さんは率直に「思ってたよりも過ごしやすい」と感想を述べます。ただし、一つ大きな課題がありました。それは「お風呂が浅い」こと。日本人にとって、深くて温かいお風呂は心身のリセットの時間。その習慣をセブで失うことは、想像以上のストレスでした。
しかし、この制約があったからこそ、興味深い気づきが生まれました。玲於奈さんは自分の子育てについて深く考え直したといいます。「日本では潔癖で『全部消毒して、全部綺麗に』と思ってた。でも、セブでいろいろ諦めざるを得ない経験をした」と述べ、その中で「この潔癖なハードルがだいぶ下がった」と語りました。
セブのクロスロードでの生活は、単なる英語学習の場ではなく、親自身が「子育てのハードル」と向き合う場にもなったのです。平日は4時間のマンツーマンレッスンを受けながら、その間は掃除や洗濯が施設で済まされ、買い物や自習に時間を使える。この「余裕」が、日本での子育てでは得られない気づきを生み出していました。
共同生活から学ぶ——親も子も「慣れる」という力

セブでの4週間を通じて、家族全体が「共同生活への適応」を経験しました。最初の1週目は、日本の感覚で子供たちを叱ることが多かった玲於奈さん。しかし「2週目には、お互い環境に慣れてきた。怒る回数は減ってる」と変化を実感しています。
子供たちも同様です。最初は英語レッスンに「恥ずかしい」という感情が先行していましたが、週を重ねるごとに参加意欲が高まっていきました。長男あつしくんは「どこでも誰にでも懐ついて」適応能力を発揮し、先生たちからも「ニコニコしてる」と評価されるように。短期間での変化は、環境への「順応力」がいかに人間の可能性を広げるかを示しています。
また、セブでの親子留学プログラムを通じて、他の家族との出会いも生まれました。日本の日常生活では出会わないような多様な背景を持つ親子たちとの関係構築は、子供たちの視点を大きく広げるきっかけになったといいます。
スピーチで見えた——「恐れる気持ち」を乗り越える経験

セブでの滞在中、子供たちが経験した大きなチャレンジの一つが「スピーチ」でした。大勢の前で、一人で立って英語で話す。大人にとってさえ高いハードルです。玲於奈さんは「私も含め、みんなの前で立つ、1人で立つというのがそういう経験になるかなって思います」と述べ、親子で同じ恐怖心を共有したことが、むしろ親子の絆を深めるきっかけになったと語りました。
子供たち自身も「恥ずかしい」という感情を経験しながらも、やり遂げた達成感を得られた。これは机上の学習では得られない「実践的な自信」です。失敗を恐れず、やってみる。その先に何かが変わる——この感覚を幼いうちに体験することは、人生全体の選択肢を広げる土台になるでしょう。
英語レッスンで「間違い」が恐怖から学びへ

玲於奈さん自身も、マンツーマンレッスンで大きな変化を遂行しました。最初は「来る前のドキドキ」が大きかったと語りますが、先生たちが「分かりやすく喋ってくれるし、分からないことを一生懸命聞いてくれる」環境で、「初めから恥ずかしいというより『先生頑張れ』という感じ」に変わっていったといいます。
特に印象的だったのは、間違いの扱い方についての気づきです。「英語直されますけど、もう気にならなくなった。1日100ぐらい直されたらもう慣れますよね」と笑顔で述べる玲於奈さん。冠詞の使い間違いや前置詞の脱落は「日常なので」と、何度も繰り返すことで、間違い=学びの過程として受け入れられるようになった。この心の変化は、子供たちにも同じように起きていたのです。
「世界へのハードルが親子で下がった」——帰国後の視点の変化

最終的に、玲於奈さんが感じた最大の成果は、数値化できない心理的な変化にありました。「世界へのハードルが親子で下がった気がする」——この言葉に、この留学の本当の価値が凝縮されています。
セブでの4週間を経験した子供たちにとって、海外はもはや「遠い世界」ではなくなりました。親にとっても、潔癖さや心配という「枠」が緩くなり、子供たちの可能性をより広く見守れる視点が生まれた。「今後、海外旅行も含めて、すごく行きやすくなった。もう楽勝ですよ」と、笑顔で語る玲於奈さんの言葉からは、人生の選択肢が確実に増えた感覚が伝わります。
セブでの留学は、英語のスキルアップだけではなく、親子で「世界を見る枠」そのものを広げるきっかけになった。これは、短期的な学習成果よりも、はるかに大きな財産なのです。子供たちが将来、どんな困難に直面しても「なんとかなる。助けてくれる人がいっぱいいる」という根拠のない自信を持つことができたなら、それは最高の教育投資といえるでしょう。

