クロスロードの名物といっても良いのではないかと思うワークショップ。
スタッフがやるときもあれば、生徒さんから「やりたい!」と言ってくださるときもあります。
先日は、以前は弱視、今は全盲の音楽家でもあり旅人でもありママでもあるゆみさんによるワークショップが開催されました。
前半はゆみさんの生い立ち、後半はゆみさんの旅の楽しみ方、最後にゆみさんが作詞作曲された曲を聴かせていただきました。
終始おもしろく、かわいらしく、あっという間の1時間でした。
その中で印象に残ったお話をいくつか。
”弱視”について日本人の知識がこれから増えて行ってほしい。
私はゆみさんに出会って”弱視”という言葉を初めて知りました。言葉の感じからは”見えづらい”ようなイメージをしてしまいます。近視に近い感じで。
実際には弱視にもいろいろな種類があるそうですが、お話しを聞く限りでは”ほとんど見えない”そしてそれは生活に支障がでるほどものです。
ゆみさんは、なんども”見えているんでしょう?”と聞かれ、どれくらい見えているのか確かめようとする人々に悩まされたそうです。
一方、海外では、「自分は弱視でこれくらいの視野です」と説明すれば、「はい、わかりました」と納得し、必要な場面において手助けしてもらえることがほとんどだったそうです。
これらの違いは、小さいころから弱視の人に触れることがあるかとか、国民性みたいなものもあるかもしれません。ただ、弱視の人にとって過ごしやすい環境であるために私たちが知っておくべきことだなと思いました。
白杖を使用している人に出会ったら、迷わずヘルプを申し出てほしい
私自身はそういったときに、余計なお世話かな?なんて考えてしまうのですが、ゆみさんいわく、どんなに自信をもって歩いているように見えていても、全盲や弱視の状態で1人で歩くのはとても怖くてドキドキするのだそうです。なので、見かけたらヘルプを申し出て下さいと。もし断られても、それは本当に大丈夫な時なので、気にせず次回も申し出てくださいと。
みなさん、是非そうしましょう!!
ゆみさん流、旅の楽しみ方
1.目の見える人達の何気ない会話を聞いて楽しむ。
2.におい
3.歴史と重ねて。音楽家であるゆみさんは、「このドアノブはモーツァルトが触ったかもしれんやんなー」と歴史と重ね合わせて当時に思いをはせるそうです。ちなみに、CXRインターンの前Tも、同じことを言っていました笑
4.ミニチュア模型を触って空間把握をして楽しむ。
見えているとすべて視覚でとらえようとしてしまったり、ともするとカメラに記憶を任せてしまいがちなので、こんな風に五感をフル活用して旅を楽しみたいものです。