第39回 CxRワークショップ「世界を知ろうの会(スペイン巡礼編)〜スペインの地を800km歩いて得られるもの〜」 - フィリピン留学・セブ留学|英語学校 - CROSSxROAD
2017.12.27

第39回 CxRワークショップ「世界を知ろうの会(スペイン巡礼編)〜スペインの地を800km歩いて得られるもの〜」

こんにちは!インターンのけいたろうです!

 

みなさんは、旅人の中で最近有名になってきている、スペイン巡礼「Camino de Santiago (カミーノ・デ・サンチアゴ)」をご存知ですか?

 

今回は、年に2回参加するほどカミーノが大好きなYOHEIさんが開催してくれたワークショプについて!

 

 

テーマ:世界を知ろうの会(スペイン巡礼編)〜スペインの地を800km歩いて得られるもの〜

 

 

 

カミーノ(Camino de Santiago)とは?

カトリックの聖地である、「サンティアゴ (Santiago de Compostela)」へと向かう巡礼路のこと。

 

ローマ(ヴァチカン)、エルサレムと並ぶキリスト教カトリックの3大聖地のひとつであり、ユネスコの世界遺産に登録されているそうです。

 

現在、「道」として世界遺産に登録されているのは「Camino de Santiago」と「熊野古道」の2つしかないのだとか!

(カミーノの終着点である「ガリシア州」と、熊野古道のある「和歌山県」は姉妹道提携を結んでいて、カミーノと熊野古道の両方を踏破することで発行してもらえる証明書なども存在するそうです。)

 

ちなみにサンティアゴとは、キリスト12使徒のひとり「聖ヤコブ*1」のこと。

(写真中央がキリスト。その右に座っている男性がヤコブ。)

 

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カミーノの主なルート・ベストシーズン・巡礼基礎用語

主なルート

主なルートとしては「フランス人の道」、「北の道」、「銀の道」、「アラゴンルート」、「ポルトガルの道」、「イギリス人」の道があるそうです。

 

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巡礼者のルート別の割合は、フランス人の道が72%で一番多いことも教えてくれました!

 

ベストシーズン

各シーズンを、以下のように簡単に表現してくれました。

 

「春:緑が多い」、「 夏:昼間が一番長い」、 「秋:実りの秋」、 「冬:静かな巡礼」

 

YOHEIさん曰く、春と秋がおすすめとのこと。

 

よく使う巡礼基礎用語

YOHEIさんが教えてくれた巡礼基礎用語はこちら!

 

「Camino(カミーノ) / 道・巡礼のこと全て」、「Peregrino(ペレグリーノ) / 巡礼者」、「Credencial(クレデンシャル) / 巡礼手帳」、「Albergue(アルベルゲ) / 巡礼者専用の宿」、「Bar(バル) / バル・簡易食堂兼コンビニ」

 

この中から、クレデンシャルとアルベルゲについて少し詳しく説明します!

 

クレデンシャル (巡礼手帳):

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巡礼者の身分を証明するもので、これがないとアルベルゲに泊まることができないそうです。

 

巡礼中に各地のバル、教会、アルベルゲ、ホテルなどでスタンプを押します。

 

押したスタンプが自分の歩いてきた証明となります。

 

 

アルベルゲ (巡礼者宿):

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安価に泊まることができる巡礼者専用の宿です(6〜10€程度)。

 

基本的に連泊は不可(体調不良などは可)、門限は厳しく、Donativo(ドナティボ)は寄付制なので無料ではないとのこと。

 

 

カミーノの巡礼が認められる条件

巡礼をしたことが認められる条件は、

 

サンティアゴまでの最後の距離を、徒歩と騎馬では100キロ、自転車では200キロ以上を達成すること。

 

 

これを満たすことで、巡礼証明書が発行してもらえるとのこと。

 

そのため、ラスト110キロ地点にある「サリア」という街から歩き始める巡礼者が圧倒的に多いのだとか!

 

徒歩の他に、馬、自転車などを使っての巡礼も認められているのも面白いですよね!

 

 

カミーノの道・景色

カミーノで歩く道や、その道中で見ることのできる景色を少しだけご紹介します!

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こんな素敵な写真を見たら、実際に自分の目で見てみたくなっちゃいますよね!!!

 

 

カミーノの食事

カミーノ中に食べる食事は、「Bocadillo(ボカディージョ) / バゲットサンド」や「Menu(メヌー) / 巡礼者向けの定食のようなもの。前菜、主菜を数種のうちから選ぶ。パン、デザート、ワインまでついて10€ほど。」、「Platos / 単品のプレートメニュー 」というものがあるそうです。

 

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食費を抑えるために、旅仲間と自炊することもあったそうです!

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どの料理も、本当に美味しそうですよね!!!!!!!

 

 

巡礼者の1日

巡礼者の1日は以下のような感じなんだとか。

 

ある巡礼者のタイムスケジュール

 

05:30 起床、荷造り

06:30 まだ暗い中を出発  

07:00 バルを見つけ、休憩がてら朝食

10:00 バルで休憩、ビールで水分補給

12:00 本日の宿に到着、シャワーを浴びて洗濯

13:00 近くのバルでランチ

15:00 アルベルゲに戻りシエスタ

17:00 近くのスーパーで買い出し

18:00 他の巡礼者と自炊シェア飯

20:00 仲良くなった仲間と飲みに近くのバルへ

22:00 アルベルゲに戻り就寝

 

 

朝早くから活動し、綺麗な景色を見ながら歩き、仲間と美味しいものを食べて、早めに就寝する。

 

1日を有意義に過ごしていて、本当に最高ですよね!!!

 

カミーノにかかる費用

1日にかかる費用

宿泊費が 6〜10€ / 1日、食費が外食中心で20€・自炊中心で5〜10€ / 1日、結構贅沢してたくさん飲んでも1日30€程度。

 

交通費

日本からヨーロッパへの往復の飛行機が10万円前後、フランス人の道を歩く場合はパリからスタート地点までの交通費 (購入時期やどこから買うかによって大きく変わる。概ね1万円前後)。

 

結局どれだけかかる?

自炊中心の場合、10万円程度。外食中心の場合は、20万円程度。これに飛行機代と電車バス代などを足す

 

 

カミーノの良いところ

YOHEIさんがカミーノをしてみると良いと思うことを教えてくれました。

 

  • 飲み食べ歩き寝る、それだけで1日が終わるけれど、ものすごい充実感
  • 大自然の中を時にはひとりきりで歩くため、普段見えない景色を見ながら普段考えないようなことも頭に浮かぶため、価値観や人生観も変わるかも
  • 世界中から人が集まる、世界中に友達ができる
  • 巡礼者との交流は英語、英語力が伸びる
  • 最低限のトラベルスペイン語も身につく
  • 道中にたくさんの世界遺産を観光できる
  • 比較的物価の高いヨーロッパにおいて、格安で素晴らしい経験ができる(1ヶ月以上滞在して10万程度で足りてしまう)
  • 体力がつく

 

 

バックパッカーにカミーノをお勧めする理由

CxRを卒業した後に、旅をする生徒さんも多いことから、バックパッカーにカミーノをお勧めする理由も教えてくれました。

 

  • 世界一周に必要な装備で、カミーノに必要なものがほぼ揃う
  • スタート地点の街、サン=ジャン=ピエ=ド=ポーからゴール地点のサンティアゴの郵便局まで不要な荷物を箱詰めして送ることができ、長期保管してもらえる
  • 世界中に友達ができるので、その後の旅でその友達を訪ねて行くことができる
  • スペイン語も身につくので、中南米に行く前に歩くことも有用
  • (女性限定:イタリア人の彼氏ができる)

 

 

旅人も、そうでない人も、カミーノをしない理由が見当たりませんね!!

 

YOHEIさんのプレゼンを聞いて、スタッフの大輔さんも「叶える夢リスト」への追加が決定したとのこと!

 

 

最後に、、、

YOHEIさん!ワークショップを開催してくれて、ありがとうございました!

 

ぼくも含め、沢山の生徒さんがカミーノに興味を持ってくれました!

 

みんなでスペインに集合して、フレッシュオレンジジュースで乾杯する日が楽しみですね!

 

 

ちなみに、、、

カミーノを経験したKOJIくんが、「目標を決めること、毎日積み重ねることの大切さ」について話してくれたことについて書いてある過去記事がこちら。

 

crossxroad.hatenablog.com

 

ぜひ、読んでみてください:-)

 

*1:

聖ヤコブは、レオナルドダヴィンチの絵画「最後の晩餐」にて、キリストの隣に座っている人物であり、キリストと最も親しい人物と言われているそうです。

ヤコブはエルサレムにて殉教した後、遺骸はスペインのガリシア地方に運ばれたが、どこに埋葬されたかは不明だったとのこと。

しかし、813年に、現在のサンティアゴで隠者ペラギウスが天使のお告げによりヤコブの墓があることを知らされ、星の光に導かれてヤコブの墓を発見し、この墓の上に現在の大聖堂が建てられたのだとか。

このことから、カミーノに関わることには「星」というワードが入ることが多いそうです。