こんにちは~!
岡本家のタクです。
今回は「フィリピン・セブ島ビジネス&起業完全ガイド」をお伝えしていきます。
僕が所属しているWAOJEという海外起業家のネットワークのセブ支部で一緒にさせていただいている日比野さんに、フィリピン・セブ島のビジネスについていろいろお聞きしました。
フィリピンで仕事を始める前に知っておくべきことをまとめたので、
「セブ島で仕事をしたい」
「起業したいと考えている」
という方は、ぜひ参考にしてみてください。
※動画でご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ
目次
タク「日比野さんは、ここセブ島でカメリアコンサルティングという会社を経営されています。
新しくセブでビジネスをやる方に対する法人登記、ビジネス的なアドバイスや、会計・税務についてのアドバイスをされている感じですか?」
日比野さん「そうですね、おっしゃる通りです。」
タク「そんなフィリピン・セブのビジネスの専門家の方に今回お話を伺っていきたいと思います。
それでは、日比野さん、個人の自己紹介と、経営されているカメリアコンサルティングについて教えてください。」
日比野さん「私は大学を卒業した後、新卒で東京にあるコンサルティングファームで働き始めました。そこでM&A事業部に配属されまして、そこで数ヶ月働いた後、次は内部監査室に配属されました。
そこで何をするかというと、海外拠点がかなりの数あって、それぞれの海外の法人から情報を集めて集約するというところが内部監査室で、海外とのやりとりがすごく多かったというところになります。
その後2年目ですね。いきなり海外駐在の話が来て、そこでフィリピンに来たのが最初にフィリピンと関わりを持った接点になったかなというところです。」
タク「なぜマニラを選ばずセブだったんですか?」
日比野さん「実は2015年〜2018年にフィリピンにいたんですけれども、最初の1年はマニラにいました。
マニラのマカティというところで結構日本人がたくさんいるところなんですけれども、そこで1年間働いてて、その間に結構セブも進出したいという話が舞い込んできて、当時その会社にはセブの支店がなかったので、セブの支店を新たに立ち上げるというところで私がアサインされて1人で送り出されたというところになります。
そこでセブで拠点を立ち上げて人を雇って案件をとってというところを回して支店を上手くマネージできたかなという感覚があったというような感じです。」
タク「セブ島でコンサルティングされていますが、株式会社カメリアコンサルティングの概要についても教えていただけますか?」
日比野さん「私は基本的にセブにいまして、セブを拠点にマニラと南のほうにダバオというところがあるんですけれども、フィリピン全地域をカバーしながらコンサルティングを行っております。
行っている事は、日系企業の海外進出のサポートがメインになっています。例えば、日系企業が進出するときにスキーム検討をしたりとかフィジビリティスタディをしたりとかが必要になってきますので、そういったところをお手伝いして会社設立の代行も行うということをやっています。
いざ日系企業が進出されると今度は現地側のコンプライアンス、例えば会計税務、法務とか、人も雇うので人事関係もありますけれども、そういったところで日系企業様が初めて海外に来られて、なかなか現地のプラクティスがわからないという状態なので、そういったサポートをメインに行っています。」
タク「僕も2012年位にセブ島に来て英語学校を始めたので、本当に何もわからずにスタートしたので、その時に日比野さんみたいな方がいらっしゃってくれれば本当に助かったと思います。」
日比野さん「やっぱり日本の感覚でそのまま来ても全然現地とは違うことが多いので、アジャストするのが大変ですよね。」
タク「その手間とリスクとかも含めて膨大なものがあったので、そこを最初に交通整理してくれると、これからセブでビジネスを立ち上げたい方にとっては助かるなと思います。」
日比野さん「結構フィリピンにいる方を直接雇って進めようとするんですけれども、結局何が正しいのかわからない状態が続く企業さんが多いので、そういったご相談いただくことが多いかと思います。」
タク「日比野さんだと日本語で対応もしてくれるので安心ですよね。というか1人でやるのほぼ無理ですよね。僕は地元の会計士と知り合って何とかやってたんですけどすごい大変だったので。」
日比野さん「自分で調べながらやろうとしても、情報が日本みたいにきれいに出てこないので、間違った情報が多くて難しいですよね。」
タク「フィリピンセブ島に進出する方にとってはすごく頼りになる存在かと思います。」
タク「まずは、フィリピンと、セブ島の概要について、大まかに説明していただけますでしょうか?」
日比野さん「まず国土なんですけれども、大体日本の8割ぐらいの大きさで日本と同じように島国なので、メインの島がいくつかあって、その周りに小さな島が無数にあります。
人口は日本とほぼ同じくらいで1億ちょっと超えてるくらいです。これからも人口はどんどん増えていくといわれています。大体2090年まで人口ボーナスが続くといわれてますね。」
タク「すごいよね。アジアの中でもすごい若い人が多い国ですよね。」
日比野さん「フィリピンを歩いていると、本当に若い人しかいないというようなイメージがあります。」
タク「平均年齢は27歳とかそれぐらいですよね?」
日比野さん「そうですね、26〜27歳ぐらいですよね。」
タク「日本は40オーバーなので全く違う世界ですね。経済自体もどんどん伸びていっている感じなんですか?」
日比野さん「近年特にかなり伸びてるかなという気がします。」
タク「GDP成長率6〜7%くらいですよね。」
日比野さん「言語に関しては一応公用語が2つあって、英語とタガログ語が使われています。
英語に関して言うと、やっぱり語学学校がたくさんありますけども、どこに行っても英語が通じます。
タクシードライバーでさえも完全に英語でコミュニケーション取れますし、かなり便利かなという気がします。」
タク「セブの言語はまた違うんですよね?」
日比野さん「マニラはタガログ語がメインで使われているんですけど、セブはビサヤ語とかセブアノといわれるまた違う言語を使っています。
フィリピンはいろんな島に分かれているので、地域ごとにまた違う言語が使われています。なので実質、共通語はタガログ語と英語になるのかなと思います。」
タク「続いて宗教ですかね。」
日比野さん「そうですね、宗教に関しては、フィリピンは圧倒的にカトリックの方が多いですよね。」
タク「キリスト教徒のカトリックですよね。」
日比野さん「そうですね。土曜日日曜日に教会に行ってお祈りをしたりとか。南部のほうに行くとイスラム教の方もいたりします。」
タク「セブ島の街中を歩いててイスラム教徒らしき人に会う事はほぼなくて稀ですよね。」
日比野さん「ほぼないですね。もう圧倒的にカトリックで、特にクリスマスはすごい一大イベントですよね。」
タク「9月くらいからスタートして、12月終わって1月になってもまだちょっとクリスマスやってたりするくらい。」
日比野さん「半年ぐらい続くようなイメージですよね。」
タク「フィリピン人はお祭り好きで楽しいこと大好きですよね。」
日比野さん「そんなフィリピンなんですが、もともとスペインの統治時代が長くて333年といわれてますけど、そういうところでラテンのノリがあるので、お祭りが好きなのかもしれないですね。」
タク「それすごいわかります。」
日比野さん「その後はアメリカの統治時代が100年国です。通貨はフィリピンペソが使われています。最近はちょっと円安の影響もあって、レートも2.7円ぐらいになってますね。」
タク「ちょっと前までは×2で2.0円ぐらいだったじゃないですか。それがもう今や2.7なので3倍に近いですね。」
日比野さん「日系企業数に関しては、一応公に出ているのが1300 〜1400社というところになっています。
登録してない企業もかなりあると思うので、実際には2000を超える企業がフィリピンに進出してるのかなと思います。」
タク「そうすると我々の語学学校なんかで行くと、フィリピンの法人としてやっていて、100%の株主になれないので、語学学校の数字はここに入っていない感じですか?」
日比野さん「そうですね、おそらく入ってないですね。」
タク「ありがとうございます。それでは、フィリピンの地域別の比較も教えていただけますか?」
日比野さん「大きく分けて3つの地域に分けられるんですが、まずはマニラのある1番北のルソン島ですね。ここが圧倒的に経済規模が大きいところです。
日系企業も圧倒的に進出が多くて、経済特区なんかも整備されているので、かなりビジネス環境が良いところになります。
2番目の地域がビサヤです。今我々がいるところでフィリピンの真ん中にあるところになります。
ここはセブ島があったり、観光に力を入れているような部分です。あとはIT系のPO拠点が多いところになります。
3つ目の地域はミンダナオ島というところがございます。南にあるんですが、農業が盛んなところで日系企業としても農業関連の企業さんが多いです。」
タク「見てみると、マニラを中心にチャールストンの地域で圧倒的に会社も多いという中で、ミンダナオの方がセブを中心としたビサヤは会社数が多いんですね。」
日々野さん「そうですね。日系企業数としては圧倒的にミンダナオの方が少ないんですけど、ミンダナオの地域、フィリピン人の人口も多いので、その分会社数としては存在しているというところです。」
タク「それでは、フィリピンセブ島でのビジネスの始め方について、概要にはなると思うんですが、教えていただけますでしょうか?まずは会社の立ち上げなどについてお願いします。」
日比野さん「まず日本で会社設立する場合は、1人でかつ資本金も1円からできる形で、かなり簡単に会社設立ができます。大体は2週間位で私もできたような感じです。」
タク「僕もそれぐらいの記憶があります。」
日比野さん「ある意味素人だった私がそれくらいでできるので、手続き自体もかなり簡素化されていて簡単と言うイメージです。一方フィリピンに関していうと、会社の設立手続きはかなり大変でして、期間としては4ヶ月ぐらいかかります。
そういうプロセスがかなり長いところと、日系企業が海外進出することになるので、外資規制という問題が出てきます。フィリピンもフィリピン人の仕事をちゃんと守らないといけないので、そういった業種に関しては外資規制というものがあります。
なので、例えば、飲食を日本の企業がやりたいといった時に、とはいえフィリピンには飲食をやっている小さい事業者の方がいっぱいいるので、そこが全部淘汰されてしまうと国としても困るので、強い外資規制が入っていたりします。なので、資本金はかなり大きい金額になります。具体的には2500万ペソです。」
タク「2500万ペソ!日本円にすると7000万円ぐらい?だいぶでかいですね。」
日比野さん「本当に大きい企業であれば、小さい事業者とはバッティングしないので大丈夫だと。」
タク「100%でビジネスをスタートできる。一方、それより小さい規模の場合はどうなんですか?」
日比野さん「それより小さい場合だと、6割フィリピン人資本が入っていれば、その最低資本の規制は撤廃されます。」
タク「そうすると外国人である。日本人は4割しか資本を持つことはできないということですね。」
日比野さん「そうですね。」
タク「業種、業態によってそのパーセンテージが違ったりする感じですかね。」
日比野さん「おっしゃる通りですね。広告業が30%までであったりとか、人材紹介業は25%までというところがあります。
おおまかなところだとそういう業種が外資規制の基本的なターゲットになっていて、他のIT企業や製造業に関しては、基本的には外資規制がないので、そこはすごくビジネスしやすいところかなと思います。
ただ製造業やIT企業であっても、外資企業に関しては最低資本金を20万ドル積まないといけないです。」
タク「20万ドル。3000万円ぐらい。」
日比野さん「例外もあるので、しっかりとサポートはさせていただきますが、そういったところも気をつけないといけないです。」
タク「じゃあそれよりも小さい規模の場合とかは基本的にはフィリピン人のビジネスパートナーがいないとなかなか申請も難しいということですね。
実際そこまでお金を出せなくて、まだフィリピン人の知り合いもいないという場合はどうするんですかね?ちょっと答えにくいですかね?」
日比野さん「…ちょっと答えにくいですね。」
タク「パートナーの人を見つけるという形になるんですかね?」
日比野さん「そうですね。あるいはフィリピンとしては、輸出を基本的には支援しているので、海外売り上げが6割以上の会社についてはその最低資本金が撤廃されるというルールもあります。」
タク「なので、職種や業種を選んで入るというのもすごく大事になってくるんですね。」
タク「それでは、会社設立のおおまかな手順について教えてもらえますか?」
日比野さん「まずは現地法人の情報を決めていただきます。どういった方が株主になるか取締役が何名いるのかを決めて、あとは役員ですね。フィリピンだと代表取締役のほかに、財務役、会社秘書役というものをおく必要があるのでそれぞれ決めていただくことから始まります。
あとは会社名、事業目的ですね。先程の話の通り、外資規制があったりするので、日本と同じ事業を全部やろうと思うと不可能だったりもします。後は資本金の決定などがあります。
情報が揃ったら、SECの手続きを進めます。日本でいう法務局のようなところです。登録をして、登記が完了します。そこのレビューも割と時間がかかります。
SECで登録が完了したら、銀行口座を開設して、資本金を日本から振り込むというプロセスです。あとは同時に税務署と市役所の登録をします。ざっくりですが、こういった流れで進んでいきます。」
タク「それ以外にも銀行口座の開設のサポートやその他のこともされてるんですか?」
日比野さん「そうですね。銀行の書類も割と数が多かったりして複雑なので、そういったところも我々を通して行われる会社さんが多いですね。」
タク「進出している会社の中でも製造業が結構多いと思うんですけど、そこら辺はどうですか?」
日比野「製造業に関しては、まずマニラが1番の候補先であったりして、マニラは南のほうに港が整備されていて、結構日系企業も多く入っています。経済特区がたくさんあるので、選択肢としても多いので、マニラが最初のターゲットになるかなというところです。
マニラの中での他の会社とのやりとりがそんなにないのであれば、セブも検討の余地はあるかと思います。例えば日系親会社で行っていた製造の1部をセブでそこだけ巻き取ってやりたいとか、そういうところであればセブに拠点を設けてセブで加工したものを日本に送るとか、そういうシンプルなものがやりやすいのかなと思います。
セブのメリットとしては人件費がマニラよりも少し安いというところがあります。後はセブは観光地のイメージがあると思いますが、気軽にビーチやゴルフに行けたりという環境ではあるので、経営者の方がセブを気に入って進出されるというケースは割とあるかなと思います。
注意点としては、セブの方は工業団地のエリアが限られているので、場所の選定が少し難しいかなと思います。」
タク「法人税についてはどんな感じですか?」
日比野さん「法人税は、日本の実効税率って33〜37%ぐらいが多いかと思いますが、フィリピンの法人税は今25%です。かなり料率としては低いかなと思います。」
タク「一方、個人の方は?」
日比野さん「個人の方も所得が高い人に関して言うと、日本の累進課税かなり高い率まであるので、それと比べるとかなり低く抑えられるのかなと思います。
一応フィリピンも累進課税ですが、最高税率35%なので、一定以上超えるとフィリピンで所得をもらえる方がメリットが大きいという方がいるかもしれないですね。」
タク「それからマクタン島の方には特区があると聞いているんですけども。」
日比野さん「そうですね。マクタン島にある工業団地や、ITパークにも結構あったりするんですけど、そういったところでPEZAという外資企業を誘致するための政府が作った誘致制度に登録すると、法人税がまず4年間無料になって、その後は粗利の5%課税になります。」
タク「だいぶ優遇されてますよね。」
日比野さん「だいぶ優遇されますね。ただ実はメリットデメリットがあったりします。PEZAに登録するとPEZAのコンプライアンスがいろいろ必要になってくるので、そこの対応に追われます。
また、VAT(付加価値税)がゼロになったりします。フィリピンのVATは一律12%ですがPEZAに登録されてる企業だと免税になります。
ただ、法人税最初0%なのはいいんですが、粗利の5%になったときになかなか粗利の5%が重いというケースがあって、かつコンプライアンスもあったりするので、そこはメリットデメリットを見ながら検討するところになるかなと思います。」
タク「セブ島で今後ビジネスをしていきたいと思われた方もいらっしゃるかもしれないですが、どういった業態や業種にチャンスがありますか?」
日比野さん「やっぱりフィリピンに住んでいて感じられると思うんですけど、日本と比べていろいろ足りないという感じはあります。
例えば建物1つとっても作りが雑であったり、飲食業も我々が求めているようなクオリティーのところはなかなかないというところがあると思うので、そういったところが全部チャンスになるのかなという気はしています。
なので、例えば飲食業に関してもうまくやればチャンスがあるのかなと思っていて、実際にうまくやられているところには、フィリピン人をターゲットにして集客して成功しているような企業さんもあります。」
タク「僕らが大好きな優勝軒(セブの人気ラーメン屋)なんかはフィリピン人でいっぱいですもんね。行列を作っていて。普通のラーメンで1300円ぐらいしますよね。」
日比野さん「あとは道頓堀とか。アヤラにあるので私はしょっちゅう行きますけど、やっぱり日本人としても良いクオリティーだなと思えるし、フィリピン人もターゲットにできるので、結構そこはビジネスチャンスという気はしています。」
タク「最近だと丸亀製麺とか和民さんもちょっと出てきたり。出てきてはいるけど、数はまだ全然少ないですよね。」
日比野さん「少ないです。やっぱりなんかマニラのほうは数がどんどん増えているっていう話は聞いてます。」
タク「セブ島でビジネスをする上での注意はありますか?」
日比野さん「そうですね。セブで人を雇っていろいろ任せていたら、実はできていなかったみたいなことが結構あったりするので、そこは全体的に注意点になるのかなという気はします。
例えば、弁護士事務所にコンプライアンス関連のものを依頼していて、さすがに弁護士事務所なので大丈夫だろうと思っていたら、全然対応がなされていなかったり。同じような話で、ローカルの弁護士に会社設立を依頼していたら依頼していた内容と違う会社ができていたなんてことも。」
タク「そんなことあるんですか(笑)でもありそうですね確かに。あるかもしれない。」
日比野さん「法人設立しようと思ったら個人事業主登録になっていたり、後は会社名が間違って登録されていたり、資本金の額が間違っていたり、そういう話は聞きますね。」
タク「日本とも会計の仕組みも、法律の仕組みも税金の仕組みも違ってくるので、知らないところでコンプライアンス違反してたってこともあり得ますよね。」
日比野さん「それはかなりありますね。特に日本企業の方で駐在される方ってそんなに会計税務に強いという方がいきなりアサインされないと思うんですね。
やっぱり営業畑の人だったり製造業であれば工場長の方がアサインされるので、会計税務の事はあまりわからない中で、現地の専門家に頼んでいたら大丈夫だと思っていたら、そこが本当にブラックボックス化してぐちゃぐちゃになっていたりということが割とよくあります。」
タク「そういう意味でも日比野さんみたいな方にお願いすると安心ですよね。」
タク「フィリピン人とビジネスをすることについてはどうですか?良いところもあればちょっと、ん?と思うところもあるかもしれないですが。」
日比野さん「最初、私が2015年に駐在した時は、やっぱり日本人が持っている細かさとかがなくて数字が弱いとかいろいろあったので、フィリピン人とお仕事するのは大変だなとすごく思っていました。
でも、だんだん慣れてくると依頼の仕方が変わってきたりとか、結構的確に伝えるとちゃんと動いてくれる方も今いますし、中には本当に日本人の方よりも数倍優秀な方もいっぱいいらっしゃるので、数年いるうちに見方は変わりましたね。」
タク「英語でもちゃんとコミュニケーション取れますし、陽気な方も多いので、ビジネスとしてはやりやすいかなという感じはしますけどね。」
日比野さん「結構他の東南アジアと比べると、フィリピン人の方って上の方に尽くしてくれるマインドがあるかなと思うので、しっかりと関係性が作れていれば、一緒に仕事をしていてすごく楽だなという感じはします。」
タク「敬意を払ってくれますよね。僕も全く同じ感じですね。」
日比野さん「私ちょっと日本でもマネジメント経験したことあるんですけど、日本人の方が何考えてるかわからなくて難しいなと感じたこともあります。
フィリピン人の方がもうちょっと何考えてるかもわかりますし、言葉でもちゃんと出してくれたりするし、マネージメントしやすいイメージはありますね。」
タク「日比野さんは今奥様とお子さんも一緒にセブに住んでいらっしゃるんですよね?セブ島での生活はどうですか?
住居のコンドミニアムに来させていただいたんですけど、だいぶリッチな感じですね。アヤラビジネスパークというセブの中心のアヤラモール直結のビルじゃないですか。すごい便利だなと感じますけど。」
日比野さん「そうですね。東京に住んでたんですが、やっぱり日本だと同じ家賃を出してもなかなかこんなに良い立地のところに住めないですね。
やっぱり海外だとコンドミニアムの中にジムやプールが付いてたりするのが結構当たり前で、金額としても東京で住むよりも抑えられたりするので、かなりコスパは良いかなという気がしますね。
モール直結なんて言うと日本だと多分手が届かないような金額になってくるかなと思いますので。」
タク「一方で、最近物価が上がってますよね。」
日比野さん「だいぶ上がってますね。やっぱり円換算するとしんどいなって思うところがありますよね。」
タク「一般的なものの物価に関していうと、そこまで日本とは変わらないものも出てきてますよね。」
日比野さん「やっぱりフィリピン国内で作っているものが少なかったりするので、海外から輸入してくるものはどうしても金額が高くなってしまうかなというところと、あとレストランって高いですよね。」
タク「高いですよね。日本食レストランはそんなに簡単に行けない。」
日比野さん「ですよね。本当になんか丸の内のランチってすごい安いなって今思っちゃうぐらい。セブで良いところで食べると結構金額いきますよね。」
タク「こちらでお子さんも育てられてるじゃないですか。土曜日日曜日は家族連れで出かけたりするんですか?」
日比野さん「今のところそんなに出てないんですけども、やっぱりセブ島なので、友人が遊びに来たりして一緒にビーチに行く機会があったりしますね。」
タク「そこはセブ島の良いところですよね。」
日比野さん「ふらっとビーチに行けるのは日本にはない環境かなと思います。」
タク「プロフェッショナルの日比野さんから見たときに、今後のフィリピン・セブ島のビジネスってどういう風に動いていきそうですか?」
日比野さん「私2018年まで一旦セブにいて、その後しばらく日本へ帰っていてまたセブに戻ってきたんですけど、やっぱりその間にもセブの富裕層はどんどん増えているイメージがあって、やっぱりセブのビジネスチャンスが広がっているなという感じがあります。
それはこれからもずっと続くんだろうなと考えてますので、そういう意味でいうと見通しは明るいかなという気はしています。」
タク「まだまだ若い人たちが多いし、英語話せるし、活力もありますからね。ビルもどんどん建ってますよね。」
日比野さん「そうですね。なので、日本人がこちらでビジネスをするというよりは、働くことになったとしても、住環境も結構きれいになってきて、今選択肢ってかなり多いじゃないですか。
アヤラのあたりやITパークもありますし、その他のところも結構日本人が住みやすいところって増えてきているので、日本人にとってセブがすごい住みやすいところになっているのかなという気はしますね。」
タク「それに伴って他の外国人も来るでしょうし、フィリピン・セブ自体もどんどん発展していくとなると、やっぱり可能性を感じますよね。」
タク「では最後に、日々野さんとカメリアコンサルティングの今後の方向性についてどう考えていらっしゃるんですか?」
日比野さん「私は一応セブで最初は足がかりとしてスタートしているんですけど、やっぱりマニラの方が経済規模が大きいので、マニラの案件も行ってはいるんですけど、そういうところももう少し増やしていきたいなというところで、もう少しフィリピン全土をカバーできるようになっていきたいのが、まずエリア的なところではあります。
あとは、前職では監査法人系でM&Aのアドバイザリーをやっていたので、フィリピンでもM&Aの案件がポツポツと出てきてはいるので、そういったところもしっかりカバーしてやっていきたいなと思っています。」
タク「なるほど。まだお若いのにすごいですね!」
今回は、カメリアコンサルティングの日比野さんに「フィリピン・セブ島でのビジネス」についてお話を伺いました。ありがとうございました。
やっぱり専門家の方からお話を伺うと、やっぱりフィリピン・セブはビジネスとしても今後伸びていくし、日本人が住みやすいし、ビジネスもしやすい環境が年々できあがってるという印象を受けました。
今後フィリピンやセブ島でビジネスをしたい方がいらっしゃいましたら、ぜひカメリアコンサルティングの方に問い合わせてみてください。