【セブ島の闇と希望】ゴミ山と墓地で生活する人々の笑顔と夢|DAREDEMO HERO活動視察 - フィリピン留学・セブ留学|英語学校 - CROSSxROAD
2024.04.16NEW

【セブ島の闇と希望】ゴミ山と墓地で生活する人々の笑顔と夢|DAREDEMO HERO活動視察

こんにちは~!

岡本家のタクとミユです。

 

今回は、セブ島のゴミ山と墓地で生活する人々についてお伝えしていきます。

 

DAREDEMO HEROさんというボランティア団体に、ゴミ山に実際に連れてきていただき、撮影の許可をいただいて撮らせていただきました。

 

セブ島の闇と希望ともいえる、リアルな現状を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

※動画でご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ

 

ゴミ山で生活する人々

 

 

ゴミ山なんですが、ここで食べれるものを集めて、再調理して食べたりしてますね。

 

今回ボランティア団体のDAREDEMO HEROさんに連れてきていただき、撮影の許可をいただいて撮影しています。

 

食べれるものや資源を選別してますね。すごいハエがいっぱいいます。彼らのお仕事場ですね。

 

 

そのままでは売れないので、ペットボトルからラベルを剥がして、キャップも外して売るんです。1キロで2ペソ5円くらいです。20kgで40ペソ100円くらいですね。

 

焼却施設がすぐにはないらしくて、こういったゴミ山があちこちにあって、いっぱいになったら別のところに運ぶみたいな感じみたいです。

 

 

 

ここゴミ山で本当に匂いもすごいんですけど、踏み抜くとやばいんですよね。向こうには、再開発の場所とか、再開発のセブのサードブリッジ、マクタン島とセブ島をつなぐ大きな橋が見えます。

 

 

子供たちが集まってきました。今回配給物もあるので、何かもらえるって知ってるのかな。物資の配給とかもあるので、子供達含めて並んでます。サンダルとか生活に必要なものをお渡しするそうです。

 

 

列に並んで、おもちゃとかぬいぐるみなんかをもらってますね。2ヶ月の赤ちゃんもいます。

 

 

おもちゃがもらえるので子供達がごった返してますね。もらった羽子板で楽しそうに遊んでます。

 

 

今集落の中に入れていただいてます。許可を頂いて撮影させていただいてます。ゴミ山とかで拾ってきたものを分別して、使えるものは使う、売れるものは売る感じですね。

 

 

このなかにもサリサリストアという、フィリピン版コンビニのようなお店がありますね。ちゃんと経済も回ってるわけですね。ニワトリもいます。

 


DAREDEMO HEROさんのラーニングセンターにつきました。勉強を教えてる場所ですね。扇風機多いですね。いま25人の生徒さんが学んでるそうです。英語を教えてるわけですね。

 

学校へ行けなかった人たちはここで勉強すれば、ディプロマという卒業した証明をもらえるそうです。

 

こういうところで電線が引いてあるので電気は使えるし、お店もあるので経済は回ってますよね。水道はなさそうです。

 

墓地で生活する人々

 

 

ゴミ山の視察が終わって、お墓にきました。屋根がついてます。こちらはキリスト教なので、火葬ではなく土葬です。こういう形でご遺体を埋葬しています。

 

 

そしてこういうところにみなさん住んでいます。今日は支援者の方からジョリビーのチキンをお渡ししてみなさん食べています。

 

 

前回はこの中のお墓まで入ったんですが、今回は雨が激しいので、集落の外からの視察となります。

 

こっちに住んでる人は、天然のシャワーだみたいな感じで、雨水を飲んでる子もいます。

 

 

みなさんこういったお墓の中に住んでいて、ここから集落に入っていくんですけども、川になっちゃって入れないですね。集落のみなさん大丈夫かな。

 

低い位置にあるのでどんどん川みたいに流れていってます。子供達もたくましいですね。

 

 

カレタ墓地というお墓で、今洪水のように水が流れ込んでいるこの先にたくさん人が住んでいて、まだご遺体が入っている棺桶とかをベッドとかテーブル代わりにして、たくさんの人たちがここに住んでいます。

 

ここに住んでる人たちは、ここにお墓参りに来る人たちにお花を売ったりキャンドルを売ったり、お骨を移動する時のお仕事とか、墓石を掘ったりとか、そういう仕事をされています。

 

 

屋根があるので住めるといえば住めるんですが。お墓なんですけどもみなさんこういうところに住んでらっしゃいます。

 

でもみんなカラオケしてたりと楽しそうです。ここの人たちってなんかみんな楽しんでるんですよね。

 

 

前に来た時も思ったんですけど、全然不幸そうな感じはないんですよね。

 

 

この中にもいま、DAREDEMO HEROさんがラーニングセンターを作っているようです。ここの子供達に、生活とか英語や教育をするような場所を作ってらっしゃるんじゃないかと思います。

 

 

都心の真ん中に墓地があるってところが、信じられない感じがしますね。町中も大雨が降るとすぐに洪水になっちゃうんですよね。 

 

団体事務所訪問

 

 

DAREDEMO HEROさんが支援されてる子供達が、今からプレゼンテーションしてくれます。

 

PADAYONという言葉はビサヤ語で、努力して頑張れば夢は叶うというような意味の言葉です。子供達が夢を紹介してくれます。

 

 

女の子「こんにちは。私の夢は弁護士になることです。DAREDEMO HEROは、私と家族に大きな影響を与えました。」

 

なぜ弁護士になりたいかと言うと、正義を持って立場の弱い貧しい人たちを守りたいという思いがあります。DAREDEMO HEROのおかげで、自分の夢を追求することができて非常に感謝してます。というようなことを言っていました。

 

 

男の子「僕の名前はサクールです。12歳です。僕の夢は医者になることです。私は良い医者になって家族をたくさん助けたいからです。」

 

なぜ医者になりたいかと言うと、1つは適切な医療を受けられないような貧しい人たちに医療を提供したいという思い、もう1つは、自分の家族が貧困から抜け出す手助けをしたいという、2つの理由から医者を目指しています。

 

彼にとってDAREDEMO HEROは、自分の人生を変えたのはもちろんそうですが、それだけでなく、自分の親の人生も変えてくれたと言っています。

 

なぜかというとDAREDEMO HEROは、小学生たちの教材や昼食を支援しているので、そういった分の出費を家族が心配する必要がなくなったから、家族の人生も変わったということだそうです。

 

 

女の子「私の名前はクロエです。私の夢は心臓医になることです。病気の人を助けたいです。」

 

なぜ心臓になりたいかというと、理由は2つあって、1つは病気になっている人を助けたいという思い、特にフィリピンだと心臓病で亡くなる方の割合が1番多いから。もう1つは、メディスンと言う医療の分野にそもそも興味があるからということです。

 

今彼女はすごく良い学業成績を収めていて、勉強生活を過ごしているんですけど、それはDAREDEMO HEROがなかったら実現できなかったことだから、DAREDEMO HEROに出会えて非常に感謝しているとのことです。

 

 

女の子「私の名前はエラです。私は英語が好きなので、将来英語の先生になりたいです。そして子供たちが英語を話せるように指導したいです。」

 

「DAREDEMO HERO」代表の挨拶

 


実は私たちは日本の兵庫県にもNPO法人がありまして、そこの理事長として私はいます。私の元々の専門は精神科のソーシャルワーカーで、精神保健福祉士という国家資格を持って、私の人生を変える出会いがあって、それが実はこのフィリピンだったんですね。

 

たまたま日本でテレビを見てた時に、2013年にレイテ島で6000人ぐらい亡くなる大きな地震があって、そのニュースを見たときに行かなきゃって思ったんですよ。

 

そもそも思い立ったらすぐ行動のタイプなので、支援物資とかを100キロぐらい集めてお金を集めて、よし行くぞと思ったんですけど、さすがに当時は略奪とか強盗とか非常に危険で治安が悪かったので、一人で行くわけにはいかないと思って、レイテ島の近くで支援活動をしている日系のNGO団体ないかなと思って探してたどり着いたところがこのDAREDEMO HEROだったんですね。

 

DAREDEMO HEROが立ち上がって1年後ぐらいに、私がこのレイテ島の被災地支援で関わり始めました。実際このレイテ島に行ったんですけど、まだ遺体がゴロゴロ転がってるような状態ですね。

 

私はずっと東日本大震災の発生直後から現地に行って、避難所とかに行っていたので、あの雰囲気を イメージしてたんですよ。要するに避難所とか行ったらもうみんな暗い顔をしていてっていう感じです。

 

 

そういった人たちに少しでも元気になってもらいたい笑顔になってもらいたいと思って行ったんですけど、とにかくみんな明るいんですよ。今日いろんなところに行ってすでになんとなくフィリピン人の特性を感じていただいたと思うんですけれども。6000人が亡くなってるのに、現地に行っても本当にもうみんな笑顔で。

 

まして私が行ったのが12月だったんですね。フィリピン人は1年間の半分ぐらいはクリスマスのために生きてるような人たちなんですよ。12月ってなったらもう気持ちがクリスマスなんですね。だから私が行った時はメリークリスマス!ハッピーニューイヤー!って感じですごく笑顔で迎えてくれて。

 

まあ私としてはね、彼らに元気になってほしい笑顔になってほしいと思ったのに、私なんかよりも全然笑顔だし元気だし、あれ?って思ったんですよね。

 

なので素直に聞いてみたんですよ。意外と大丈夫だったんですか?って。「いやー家族も死んじゃったし、仕事もないし、家も流されちゃってね。どうしようね、あははは。」みたいな感じで笑ってるんですよ。

 

どうしたんだろうこの人たちはと思って。素直に「なんでこんな状態で笑ってられるんですか?」って聞いてみたんですね。

 

 

そしたら「まあ確かに辛いし悲しいけど、ここで自分が泣いてたら、せっかく生き残ってくれた周りの大切な人たちだって自分の泣いてる姿を見て悲しくなるでしょ。どうしようもないんだから、今自分にできることなんて何もないんだから、じゃあ何ができるかって言ったら自分が笑ってれば周りの人たちも笑ってくれるでしょ。周りの人たちが笑ってくれれば自分の気持ちも少し楽になるでしょ。だから私たちは笑ってるんだよ。フィリピン人はそうやって生きてきてるんだ。」って 教えてくれて、素敵だなって素直に思ったんですよ。


なんでそういう風に思ったかっていうと、私は日本で精神科のソーシャルワーカーをしていて、日本の場合は、家族もいる・貯金もある・家もある・仕事もあるっていうのに、老後2000万ないからどうしようと心配になって鬱になって自ら命を絶ってしまう人がいたりとか、そういったところにいたのに、こっちに来たら何にもないのに笑ってる。

 

何のために笑ってるって、人のために笑って、そしてそれが自分のためになるっていうことを分かって笑ってるっていうのを聞いて、この人たちすごい強いなって思って、私も残りの人生日本で生活してるよりも、こういった人たちと一緒にいたいし彼らからもっといろいろ学びたいって思ったんです。

 

 

本当にこのすごく大切なことを教えてたのはフィリピン人だし、だからフィリピンの人たちに恩返しがしたいと思ってこの活動をしています。あともう一つは、このフィリピンの素敵なマインドを日本の人たちにもっと伝えたいなと思っています。

 

私たちの団体のミッションは、全ての子供たちが夢と希望を持ち努力が正当に報われる社会を実現することです。

 

あのゴミ山でゴミを拾ってせっせとゴミを1日拾ったところで1日500円にもならない、その日食べれるご飯も手に入らない、子供たちを学校に行かせることもできない、 そんな人たちにもっと頑張りなさいって言えるかっていうと、私は今の状態では言えないんですよ。

 

だって彼らがあの土壌で頑張ったとしても、報われないんですよ。子供たちは頑張ったって学校にすら行けない。さっき夢を語ってくれた私たちが支援してる子には言えますよ。だって私たちが支援してるから。ちゃんと夢を叶えるまで私は支援するって約束してるから、もっと頑張れって言えるけど、頑張ったら医者になれるんだよって道端の子には言えないです。だって彼らの努力でできるわけないから。

 

 

だから私はそんな中でもやっぱり努力がちゃんと正当に報われる社会を作れば、絶対に子供達っていうのは夢も持ってるし希望も持ってると思ってるんですね。だから私はそういった社会を作りたいと思って、この活動を続けています。

 

そのために私たちは、貧困層が自ら問題を解決する力をつける機会を提供してます。要するに私たちみたいな日本人であったりとかNPONGOがこの国にズカズカ入ってきて、この国の問題を私たちが変えてはおかしいんですよ。

 

貧困層の人たちだって、自分たちの問題や課題を解決する力は秘めてるはずなんですね。ただそれを学ぶ機会であったりとか発揮する機会が極端に少ないんですよ。だから私たちは彼らにそういった学びの機会を提供したり発揮する機会っていうのを提供しています。

 

私たちがどれだけ選び抜いてるかっていうと、だいたい数千人の中から選ばれた子どもたちが、さっき発表した子どもたちです。そういった子どもたちに対して、小学3年生から大学卒業までもう長いスパンで勉強だけじゃなくて道徳であったりとかリーダーシップだったりいろんなことを教えて支援をしています。

 

 

最大限の効果を発揮するために、私たちはこの限られたお金で何をしようとしてるかというと、さっき言ったように志の高い能力の高いやる気のある子供たちを選抜して、彼らにこのお金を投資することによって、彼らが将来的に何千何万という子どもたちを支援できるそういった社会のリーダーになってもらえればいいと思ってます。

 

 

支援方法について

 

 

小学生に対しては里親制度という形で、私たちは先ほど言ったように1人年間50万円ぐらいかかるので、1人の人にそれを負担してもらうっていうのは難しいじゃないですか。

 

だから月2500円からですね、年間3万円から一口で、たくさんの方たちに1人の子供たちを支援していただいてるんです。先ほどの子どもたちにも1人に対して3人4人の支援者さんがいて、彼らのサポートをしていただいています。

 

あとは、ラーニングセンターに関しては、月1000円から一口で支援ができるようなものがあって、今300人ぐらいの方たちがラーニングセンターを支えてくださっているような形です。

 

視察の感想

 

 

ミユ「まだ情報過多で頭がわーっとしてますが、来て良かったです。」

 

レイさん「今日は誘っていただいてありがとうございました。突然衝撃的なものを見たんですけれども、何か不思議と絶望感がなくて、まだ自分の頭の中で整理がつかないです。また考えていきたいと思います。

 

タク「はい。なんか子供たち不幸せそうではなかったもんね。絶望感は感じないんですよね。」

 

代表へインタビュー

 

 

タク「この活動はどれくらいされてるんですか?」

 

代表「10年です。」

 

タク「10年長いですね。振り返ってみてどうですか?」

 

代表「山あり谷ありで、あ、谷あり谷あり?ときどき丘くらいですね(笑)」

 

タク「子供達からはいろんなもの貰ってますもんね?」

 

代表「それがなければ今やってないので。子供達がどんどん変化していく姿を間近で見れるっていうのは本当に幸せですよね。」

 

タク「本日はありがとうございました!」