こんにちはー!
セブ島 岡本家のタクです。
僕たちは、2012年から8年間セブ島に住んでいて、現在、9歳と5歳になる二人の子供がいます。
コロナ渦で日本に帰国していた時期もありましたが、2023年2月にセブ島に戻ってきました。
「セブ島の現地校に入れたいんだけど、どんな感じかな?」
「学校を選ぶときは、どんなことに注意したらいいんだろう?」
今回は、そんなみなさんの質問にお答えするべく、
について、現地からの実体験を交えつつ解説していきます。
この記事をご覧になると、お子さんを現地の学校に入れるかどうかを判断する際に、とっても役立ちますよ。
また、僕たちのように、
「一度日本に帰国したけど、改めて現地の学校を探したい」
という方にも、ぴったりな記事になっています。
なお、今回の記事は、ある程度の長期間(最低6か月以上)セブに滞在して、お子さんを育てる事を前提としてお話させていただいています。
※動画でご覧になりたいかたは、こちらをどうぞ
子どもをセブ島の現地校に入れるメリットを、5つご紹介します。
ひとつずつ、見ていきましょう。
セブ島の現地校に通う1つ目のメリットは、『他国(特に欧米)と比べると、英語教育をだいぶ安く受けられる』ことです。
欧米のインターナショナルスクールに通うと、年間、最低でも200~300万かかってしまいます!
ほかのアジアの国の学校でも、同じくらいの金額です。
まるで日本の国公立大学にでも通わせるかのような予算で、びっくりしますよね。
セブ島なら、全て英語で教育が行われている、セブ島のプライベートの私立の学校でも、なんと、年間15万円くらいから英語教育を受けられますよ。
セブ島に来た当初は、どうしても、子どもたちの英語力が、現地校の生徒の英語力に追いつけないと思います。
「補講を受けたい!」
という時にも、セブ島なら、比較的安価にマンツーマン・レッスンを手配できるので安心ですよ。
ちなみに、昨今のセブ島の物価は、だいぶ高くなって、日本と同じくらいになってきています。
とはいえ、欧米よりは、はるかに安いです。
自炊をしたり、フィリピンの食材を使って料理をすることで、日本より食費も安く抑えられますよ。
ちなみに、生活費も、欧米の方がはるかに高いです!!
セブ島の現地校に通う2つ目のメリットは、『多様な文化を持った友人ができること』です。
『日本の教育も受けられる』のは、日本だけではありません。
なんと、『フィリピン』でも『日本の教育』を受けられるんですよ!
日本は単一的な民族なので、どうしても、同じような考え方を持った生徒さんたちと一緒に子供たちが学ぶ事が多くなります。
日本で教育を受けながら、世界に目を向けるのは、なかなか至難の業なのです!
ミユ「私は、30歳を過ぎてから世界に飛び出しました。
日本ではない国を知ることで、それぞれの国の良さや、
「こうしたら、お互いの国を補い合えるのでは?」
ということが、ようやく見えてきたんです。
なので、
『将来、世界をまたにかけて活動できる子に育ってほしい』
と願うなら、早いうちから、子どもたちを多様な文化に触れさせることが大切だと思います。
『日本の文化とは違う文化があるんだ!』
と知る事で、
『じゃあ、あの国はどうなんだろう?』
と、グローバルな視点を養うことができますよ。」
セブ島に留学すると、正直な話、貧困の状況など、格差社会を見てしまいます。
でも、だからこそ、子供たちが色々な事を考える、良いきっかけになると思います。
ミユ「セブ島に来て感じた事としては、
『日本ほど豊かな生活をしていなくても、セブ島の現地の人たちはすごく明るくて、ハッピー!』
ということです。
「私は幸せ!!!」
と感じる力が、驚くほどあるんですよ。
セブ島に来たからこそ、肌でわかる感覚です。
そういったものを知ることは、英語学習よりも、貴重なことだと思います。
それに、フィリピンの人たちは、日本人に対して、すごく友好的なんです。
どこに行っても
「あっ、日本人なんだ! ようこそ♪」
と優しく受け止めていただけるので、とっても過ごしやすいですよ。
セブ島の現地校に通う3つ目のメリットは、『将来の選択肢が広がること』です。
セブ島に長期留学すれば、
結果として、『グローバルに物事を考える』ことができるようになります。
セブ島を経て、海外に行く人たちも多いので、より広い世界に飛び出していくきっかけを、子供たちに与えられると思います。
僕たちも、世界一周旅行に出たときは、最初の3か月間、セブ島で語学留学をしていました。
ミユ「どこの国に行っても、英語はほとんどの国で通じます。
『こんな事をやりたい』という目的を見つけたり、
『日本やセブ島では出来ないけど、他の国に行ったらできること』
なども、自然と視野に入ってきます。」
最初、英語が通じないうちは、戸惑う事もあるかと思います。
しかし、言葉の壁を乗り越えることで、精神的にも強くなるんじゃないかな、と思います。
セブ島の現地校に通う4つ目のメリットは、『モンテッソーリなど、多様な学校を選ぶことが出来る』ことです。
セブ島だと
の2択です。
学校の規模としては、
などがあります。
日本の学校のように先生がいて、先生から学ぶスタイルの学校もあります。
しかし、『モンテッソーリ教育』を取り入れている学校のほうが多いです。
【モンテッソーリ教育の特徴】
【モンテッソーリ教育のメリット】
【モンテッソーリ教育のデメリット】
ミユ「モンテッソーリ教育を、幼稚園から中学校まで、日本より安く学ばせることができるのが、セブ島の現地校に通わせることのメリットだと思います!」
セブ島の現地校に通5つ目のメリットは、『セブ島のアクティビティを楽しみながら生活出来る』ことです。
セブ島はリゾート地! 楽しいアクティビティーがたくさんありますよ。
本当に見どころ満載のアクティビティーを楽しめるんじゃないかな、と思います。
加えて、セブの空港自体が国際空港なので、日本から飛ぶよりもはるかに安く、シンガポールや台湾など、他の国にも行きやすいのも魅力です。
「LCCを使って、今週は、ちょっとシンガポール行こう♪」
っていう話もできるくらいに、距離的にも、予算的にも、気軽に行けますよ。
「セブ島に子供を転向させたい」
というかたに、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは
『セブ島では、年度の途中では、転入の受け入れが難しい』
ということです。
僕たちはこの情報を知らなかったので、我が家の子供たちを学校に通わせるまで、1か月かかってしまいました。
ほかにも、セブ島の現地校に通う際に生じるデメリットが、全部で5つあります。
ひとつずつご紹介していきますね。
セブ島の現地校に通う際に発生するデメリット1つめは、『英語ができないと、選べる学校の選択肢が限られてくる』ということです。
セブ島には
があるからです。
『子どもの英語力がないが故に、学校の選択肢が狭まってしまう』
ということを、僕たちは、身をもって体験しました。
セブ島の現地校に入学させたいなら、お子さまが小さければ小さいほど楽です。
保育園や幼稚園ぐらいの年齢であれば、そこまで英語力は求められないので、比較的多くの選択肢の中から選べるからです。
しかし
『小さいうちに日本に帰ると、英語を忘れやすい』
というデメリットも生じてきます。
小学校の中学年以上だと、ある程度英語が出来ないと、選べる学校は限られてきます。
入学するときは大変ですが、記憶に残りやすいですよ。
セブ島の現地校に通う際に発生するデメリット2つめは、『学校に転入するのが難しい』ということです。
日本の学校では、四季を問わず、いつでも転入できるイメージですよね。
しかし、セブ島の現地の学校に転入するには、ぜひ覚えておいてほしい、2つの落とし穴があるのです。
ひとつずつ説明していきますね。
ほとんどの学校では、学期の途中で編入させてもらえません。
入学させてもらえる学校もありますが、『ビジター』扱いとなり、成績をつけてもらえません。
学校に通っていても、次の学年には進めず、次の年も同じ学年で通わなければいけないのです。
留年を防ぐためには、日本で、その学年の『成績証明書』を発行してもらう必要があります。
学校によって、2学期制の学校と、3学期制の学校があります。
長男・優磨(ゆうま)が通っている『リトルエンジェル』は2学期制です。
長期休み |
5月中旬〜8月中旬 (5月頃に、『転入テスト』があります) |
1学期 | 8月上旬〜12月下旬 |
長期休み | 12月下旬~1月上旬 |
2学期 | 1月上旬〜5月中旬 |
優磨をセブ島の『リトルエンジェル』に通わせたとき、2月に来てしまい、学校を選ぶのに大変苦労しました。
ここらへんは、別の動画で詳しく説明しますね。
お子さんをセブ島の現地の学校に入学させたい場合は、あらかじめセブ島に来る時期を計画しておかないと、僕たちのように苦労することになってしまいます。
英語がそれほど得意でない方の場合、学年が終わり、春休みに入る時期(4月頃)にセブ島に来るのがおすすめです。
などを行いながら、8月の入学に備えるのが良いですよ。
とはいえ、英語力や、それぞれの環境によって、セブ島に来るベストタイミングは異なります。
『クロスロード』では英語学習だけではなく、セブ島の学校選びのご相談や、現地での生活のサポートも受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。
お話をお伺いしながら、一緒に決めていきましょう!
セブ島の現地校に通う2つ目のデメリットは、 『子供によっては、英語や海外が嫌いになってしまうかもしれない』ということです。
僕たち大人も同じですが、
『英語ができない中、新しい学校に入っていかなくてはいけない』
というのは、やっぱり、ハードルが高く、勇気が必要です。
『乗り越えられない』と思ってしまうお子さまもいらっしゃるかもしれません。
「私、行きたくないー!!」
って泣きだしちゃうこともあると思います。
ミユ「子供の意志ではなく、親の意思で連れてきてると思うので、やっぱり、そういうときには、心が揺らいでしまいますよね。
『可哀そうなことをしてしまったんじゃないか』
っていう気持ちになるんじゃないかなと思うんですけども。
でも、子供たちは強いです!
ちょっとずつ慣れていって、楽しんでくれるようになると思います。
なので、大切なのは、子どもが拒否反応を示した時に、両親があまり動揺しすぎないことです。
( そっか…)
って受け止めつつも
『できるようになるって信じてるよ。』
っていう気持ちでね。
焦らず、長い目で進んでいくことが大切かな、と思います。」
うちの子供たちの場合、長男は、英語をほとんど忘れた中で、学校に通い始めて。
「初日から、 先生の言っていることが、全然、わかんなかった!!」
って言ってましたけど。
でも今は、友達もできて、
『楽しかった♪』
って言っていますよ。
下の娘は当時5歳でしたが、幼稚園に1週間くらい通わせたら、だいぶ慣れたみたいです。
ミユ「1週間かけて、行くときに、そんなに、ぐずぐず言わなくなったな、と思って。
でも、土日を挟んでまた戻っちゃって。
2週間目は、1週間目より、ちょっと早めに、ぐずぐずしなくなってきた…
みたいな。
そういう『1歩進んで2歩下がる』、『3歩進んで2歩下がる』みたいな。」
それでも、1ヶ月も経った今では、楽しく通ってる感じなので。
最初はちょっと、子供たちも、ご両親も苦労するかもしれませんが、そこを乗り越えれば、すごく楽しく学校にも通えるんじゃないかな、と思います。
ミユ「『すべてのやり取りが英語になる』し、
『日本とは違って、連絡網のようなものがしっかりしていないので、情報がきちんと伝わってこない』
っていうストレスを感じる親御さんも、結構いらっしゃいます。
ま、でも、そこは、
『日本って素晴らしかったんだなぁ』
って思いながら、
『ま、こういうこともあるよね』
っていう気持ちでやり過ごしています。」
セブ島の現地校に通う3つ目のデメリットは、『日本の受験教育に適応しにくくなる恐れがある』ということです。
これについては、
によって、ずいぶん違ってくるんじゃないかな、と思います。
例えば
『小学校・中学校をセブ島で暮らして、高校受験の前に日本に帰ってきて』
って話になると、高校受験に必要な、国語や社会などの科目は弱くなっちゃうのかな、って気がしますね。
ミユ「自分たちの子供は、まだ、そこまでの年齢にいってませんので、ちょっと、ぼんやりした話になっちゃうんですけれども。
『僕は日本の高校に行きたいです!』
って子どもが言い出した時に、じゃあ、行きたい高校にすんなり入れるのかっていうのは、やっぱり心配だったりします。
これはもう、調べて、良い時期を探るしかありませんね。」
一方で、『大学入試』って話になってくると、英語さえできれば(もちろん、それ以外の科目の準備も必要ですけど)、私立の大学なら、かなり有利な条件で入りやすくなるっていうのは、よく聞く話ですね。
ミユ「『セブ島の現地の高校まで卒業して、日本の大学に入る』っていうパターンは、セブ島の、いくつかの学校から聞きましたよ。
『うちの高校から、日本の大学へ行ったよ』
って。」
セブ島の現地校に通う4つ目のデメリットは、『日本語の発達が遅れてしまったり、日本の常識や文化に疎くなってしまうかもしれないところ』です。
これはもう、ほんとに、
で変わってくると思います。
本当にちっちゃい時にこっちに来て、『完全に英語教育』をする場合、 やっぱり日本語がおろそかになってしまいます。
『聞く』『話す』というのは、できるかもしれないんですけど、『読み書き(特に、漢字)』が、少し苦手になってしまうっていう恐れがありますね。
ミユ「『英語が喋れればいい』
というご家庭と、
『日本語も、日本にいる子供たちと同じように読み書きができるようにしたい』
というご家庭がありますから。
『自分たちの家族は、どうしていくのか』
っていうのを、ご両親でよく決めて、
『それに向けてできることをする』
っていう覚悟と努力が、ちょっと必要かな。」
今は、かなり充実した環境で日本語を学ぶことができますよ。
そういうのを上手に活用して、キャッチアップされてる親御さんも多いんじゃないかな、と思います。
ミユ「日本とフィリピンとでは、常識や文化も違います。
たとえばフィリピンでは、トイレにティッシュは流しません。
日本に帰ってきた時に、
「ゴミ箱どこ?」
って、大人でもなりますからね。
うちの長男はフィリピンで育っていたので、日本に帰って、電車に乗る時に、マナーが分かりませんでした。
日本で育っていれば、ちょっとずつ、当然のように知っていくものを、
『私も知らないことがある』
という前提で、1から気を付けて教えていく必要がありますね。」
ここまで、セブ島の現地の学校に通うメリットとデメリットをお伝えしてきました。
最後に、セブ島の現地の学校を選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
セブ島の現地校を選ぶときの1つめのポイントは、『ある程度、 長期の教育の方向性を検討しておく必要がある』ということです。
ってところですね。
ざっくりとでいいので、イメージだけでも作っておくことで、
「あの時、調べておけばよかった!」
と後悔したり、
「いざ戻ってみたけど、どうしよう…」
と慌てたりしないですむんじゃないかな、と思います。
セブ島の現地校を選ぶときの2つめのポイントは、『慎重に、あとで後悔しないように学校選びを行う』ということです。
ミユ「せっかく現地の学校に入れたものの、
『入りやすいと思ったら、1クラスの半分以上~8割が日本人だった!!』
っていうことも起こりうる話です!!
しっかり調べて、決められるといいかと思います。」
教育方針で行くと、モンテッソーリ系だったり、別の教育方針を持ってる学校もあったりするので、 事前に調べておいてくださいね。
『モンテッソーリ系』といいながら、モンテッソーリ教育を行っていないところもあるので、要注意です!!
セブ島の現地校を選ぶときの3つめのポイントは、『留学する時期に注意して、計画を立てる』ことです。
僕たちの場合は、2月にこっちに来て、入る学校を決めるのにすごく苦労したんですよ。
『学期の途中』だったので。
どのタイミングで来るかは、本当に重要です。
『早めに来て、英語の準備をする』
っていうのも1つの考え方だとは思うんですけれども。
ミユ「7月~8月に始まる学校がほとんど。
その前の夏休み期間に、テストがあります。
実際の学校の様子を知りたい場合は、
4月・5月のうちに一度セブ島に来るか、セブ島に留学して、見学をする必要があります。」
セブ島の現地校を選ぶときの4つめのポイントは、『あらかじめ、生活費や学費などもしっかりと考えておく』ということです。
『セブ島は安い』
という認識があると思いますが、それでも、意外とお金はかかります。
ミユ「日本だとね、義務教育はお金がかかりませんから。」
セブ島だと、保育園・幼稚園・小学校から、授業料が発生します。
生活費だけ取り出してみても、ほぼ日本と同じぐらいか、もうちょいかかりますし。
ミユ「節約のしどころが、なかなか分からなかったり。
『日本と違って大変なところは、お金でカバーしよう』
って思って、ドライバーを雇っちゃったりすると思うんですよね。」
『意外とかかる』
というのを頭に入れて、資金的な計画は、事前に、余裕をもって立てられるといいんじゃないかな、と思います。
5つめのポイントは、『セブに来る前に、できるだけ英語学習をやっておくこと』です。
学校の選択肢の幅も、お子さまの英語の学力で決まります。
子供たちがスムーズに現地の学校に馴染んでやっていけるかどうかってところも、だいぶ、英語力にかかっていると思います。
今回は、セブ島の現地校に通うメリット&デメリット、そして、学校を選ぶときのポイントについてお伝えしてきました。
ミユ「ご家族での移住、親子での移住は、すごく大きなチャレンジになると思います。
でも、『やってみて後悔する』ってことは、恐らくないと思います。
苦労しても、大変なことがあっても、親子で成し遂げた!!
っていう自信がつきますし、もう、なにものにも代えがたい経験が手に入るんじゃないかなと思います。
『本当に、もう無理だ!!』
と思ったら、すぐに日本に帰れるので。
「やってみたいな」
っていう気持ちがあるのならば、1歩踏み出してみてください。
『いきなり移住する!!』
とかではなくて、
そういう、はじめの1歩を踏み出していただけたら嬉しいです。」
『英語留学』みたいな形で、
『まずは語学学校に通ってみる』
というのでも、もちろんOKです。
1~2か月通ってみて、 現地の生活や、英語の状況みたいなものをしっかり把握してから、決断するのもいいと思いますよ。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。