こんにちは~!
岡本家のタクとミユです。
今回は、21歳でセブ島・ベトナム・日本で事業を展開されている三橋 龍起さんにお話を伺っていきます。実は、N高等学校在籍時に起業されたという、未来から来たようなキャリアを持っている方です。
本当にいろんなチャレンジをしていますし、三橋さんがどういう流れで起業に至ったのか、今何をしていてこれからどうしていきたいのかなども含めてお話を伺いました。
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目次
タク「それでは三橋さんの自己紹介をお願いできますでしょうか?」
三橋さん「三橋 龍起と申します。現在21歳で神奈川県茅ヶ崎市生まれで育って今も住んでいます。日本では株式会社高校生という会社を3年ほど回しています。」
タク「高校生?高校の時に会社を作ったんですか?」
三橋さん「そうです。高校2年生の時に作ってその時のまま名前を変えていません。そこではWEBの受託開発、最近流行のAIのChat botとかを受託で開発をしたり、WEBやアニメ系のデザインとかもできるので、そういったものをフリーランスのエンジニアと一緒にわちゃわちゃしながらやっているのが、僕の生活費の足しになっています。
あとはベトナムのホーチミンで昨年からバーを3店舗作りまして、1つはおしゃれでシックなバー、2つめはシーシャバーを作ったんですけど最近はボクシングジムにリニューアル中、3つめはビリヤードとカラオケとダーツがあって遊べるアミューズメントパークみたいなものをやっています。
ちょうど先月からフィリピンのセブ島でバーラウンジを作っていて、あと2日後(7/5)にバーがオープンします。よろしくお願いします。」
タク「グランドオープンになるのかな?」
三橋さん「そうです。」
タク「もう実際僕らは行かせてもらっているんですけどいい感じで、場所もいいよね。」
三橋さん「クラブアイコンの目の前のPacific Squareにあるので場所はいいかなと。」
タク「三橋さんはどういう想いで今事業をされてるんですか?」
三橋さん「想いとしては、ビジネスはお金なので、お金を稼ぎたいとか、いろんな国に旅するのが僕は好きなので、旅の旅費が欲しいなっていうのがお金を稼ぐ上での本音なんですけども、事業でいろいろドメインが得られるじゃないですか。
その中で今のドメインを作って選んだ理由としては、16歳から僕は夜寝る前に、明日も楽しみだなと思える人を世界中で増やしたいというのが想いとしてはあって、それをやっていく上で17歳で作った会社が教育系で中高生のキャリア教育支援とかを行ったりする会社で、プロジェクトやイベントを作るような会社を作っていました。
その後に大学とか行く前に自分で会社をやってたので、自分が受けた教育は本当に正しいのか分からなくなって、そこからいろいろな海外へ行くようになりました。
その中で日本がちょうど円安になってたり、今後人口が減って国としての力も減っていくだろうと思った時に外貨を稼げたらすごく強いと思って、人口が増えてる国で外貨を稼ぎたい、そういうビジネスをしたいと思ってその中でベトナムで1年半前にバーを始めました。
バーをやりたかったわけではないんですけれども、20歳の誕生日にバーを作ったらかっこいいなと思ったんです。ちょうど成人式の代表の演説をさせてもらうことになったんです。ネタがなくて会社を辞めて、ただ旅人してる人の話なんて聞いてもたまらないから、だったら海外でバー作ってる方が話のネタになると言うのもあって作ってみたんです。」
タク「ネタで作ったんだね(笑)」
三橋さん「せっかくなら面白いことをやってみようと思って。今後も200カ国とか拠点を増やしていきたい、そんな想いでやっています。」
タク「高校の時に起業したわけですよね?」
三橋さん「高校2年生の時に株式会社を作ってます。」
タク「高校時代についてもお聞きしたいと思ってるんですけど、N高出身なんですよね?」
三橋さん「そうです。KANAGAWA・ドワンゴが創るN高等学校出身でございます。」
タク「そんな起業するようなそういう教育や支援はあったんですか?」
三橋さん「N高自体はあります。N高は、アスリートの方とか起業したい人のサポートもたくさんしていて、僕はN高が起業をしたい人たちに向けて行っている起業部に入っていました。
1年間で30人ぐらいしか入れないんですけれども、そこに4期で入れていただいて、いろいろな起業家さんのサポートを毎月メンタリングという形で、事業のプランを結構有名な社長さん方にフィードバックをもらったりとか、グロービスのサービスも学び放題のサブスクも使わせていただいてN高の起業部は無料で使えるサービスがあって、ビジネスを学ぶ環境はすごくありました。
僕自身実はN高に入ったのが高校2年生なんですよ。N高に入りたいと思った理由も、もともとインターンシップを16歳でさせていただくことになって週3回あったんですが、普通の高校に通ってたら単位が落ちてしまうので絶対にできないから、N高に変えて週3回はインターシップやって、残りの2日は高校に行くみたいな。そういう意味でN高に入りました。」
タク「そもそもグロービスって大学院だから大学院の授業を受けられるってことですよね?」
三橋さん「そうです。」
タク「それ自体だいぶすごいよね。」
三橋さん「変わってましたね。そもそも校内の連絡がSlackなんですよね。Slackに2万人全生徒があって、そこで部活動とかがあるんですよ。オンラインでIT部活とか科学部とかがあって、全部Slackで先生と連絡取るみたいな。提出物も全部Googleでドライブで出すみたいな感じで、楽だったし面白かったですね。」
タク「うちの息子は、ここセブで幼稚園から小学校に行ってて、下の子が今度小学1年生になったんですが、日本人として日本の教育を受けさせようと思った時に、オンラインでセブにいても通えるわけですよね?」
三橋さん「通えます。」
タク「そういう意味ではすごい面白いというか可能性があるよね。」
ミユ「そもそもなんで高校1年生でインターンシップをやろうと思ったのか気になるんですけど、教えてもらえますか?」
三橋さん「インターンシップは16歳の高2の8月ぐらいからやってみたんですけど、高校1年生ぐらいまではただバスケが好きな少年で、7年ぐらいバスケットボールをやっていて、ただバスケをして勉強はとりあえず点だけ取っておけば、いい大学に行っていいところに就職できるかなって高校1年の時までの僕の考えでした。
1番転機になったのは、僕が14歳の時に父が急に亡くなってしまったことです。父さんが褒めてくれるから部活も頑張って部長をやったりとか、父さんが褒めてくれるから良い大学に行こうみたいな感じで勉強してたんですけど、父さんがいなくなることによって要は褒められることがなくなるじゃないですか。生きるモチベみたいなのは、当時父さんが軸だったので、なくなっちゃってどうしようって考えたんですけど、特に見つからず、逆に自暴自棄になっちゃって。
父さんが亡くなってから半年後がちょうど高校1年生で、その時に部活動や人間関係とかも僕がクローズドになっちゃったんで、あんまりうまくいかなくなってそれで結構素行不良になって毎日学校とかをサボって部活動も全部辞めて遊ぶ時期が1年ぐらいあって。
テストの点数とかも落ちるんで、受験期になったときにどうしようかなと思ったら、ちょうどニュースで若者とか高校生が自殺をしているニュースを連日見て、父さんみたいに生きたい人が生きられなかった事象と、死にたくて死んでしまっている人の事象が、やるせないというか不条理だなと思って、何かどうにかしたいなと思った時に、自分自身も自暴自棄になってとか辛いとか死にたいとか思うのは良くないなと思って。
じゃあせっかくある命だからうまく使おうみたいになって、インターシップしたくなって。インターンシップというか働きたかったんですよ。お父さんがすごいかっこよかったので、自分でお金を生成したいと思ったんですよ。
そうなった時に高校2年生で、大学は行くものと思ってたので、あと6年以内に僕死んじゃったらどうしようって思って早く社会で働きたいと思ったので、高校生向けのアントレプレナーシップとかアクセラレータープログラムとかNPO・NGOのボランティアとかそういうのが都内にはいっぱいあったので、お小遣いを全部交通費に使って東京のそういうイベントとかに遊びに行かせていただきました。
社長さん方にお話を聞きに行ったりとかして、そこで運良く怪しいネットワークビジネスマンじゃない人たちに出会えたんですよ。結構大手の人とかそこで広まってインターンシップしてみたらとか、こういうコンテストあるから、出てみたらとか始まったのがきっかけです。」
タク「三橋さんを見てて楽しそうだなと思って。楽しいでしょう実際?世界中を飛び回っているし、いろんな人と出会って、自分の可能性を広げつつ、周りの人たちの可能性も広げつつやっているのはめちゃくちゃ楽しいだろうなと思います。
聞いてると、普通の人生とだいぶ違うから、うちの子供たちにも普通にサラリーマンになるのはもちろんいいんだけど、できれば三橋さんみたいに事業をやってくれると僕は嬉しいなと。それが楽しいと思うから。
どうやったら、三橋さんのような青年になれるのかをお聞きしたいです。三橋さんは勝手に育ってしまったと思うので、育てようと思って育つようなタイプではないと思うんですけど、何かありますか?」
三橋さん「自分がどういった人間なのかを自分の内の方を見て、自分はこういう状態だったらすごく楽しめるなとか、こういったものは得意で、これは苦手とか、そういったものを自分で見つめ直すというのもすごくいいと思います。得意と苦手だったら得意なことをやってた方が絶対楽しいので。
あとは、自分がやったことないことや、自分が知らないところや知らない界隈にいる人と話してみると、何か気付けると思うので、積極的に自分の知らないこととかを試してみると選択肢の幅はすごい広がるような気がします。」
タク「三橋さんとお話をしていると、まずすごく内省というか自分のことを知る努力をしているし、知ることが楽しいと思っているから自分のことをまず見てるって思ったのと、普通ベトナムでバーをやってたらかっこいいと思ってても、やらないじゃん。普通はやらないでしょう20歳ぐらいの人が。どうしたらそんなことを考えられるんですか?」
三橋さん「自分でもできるなと思ったんですよ。やりたい人はいっぱいいて、バーをやりたいという人も結構来るんですけど、普通はバー作るって話をしても怖いじゃないですか。
そこが僕は多分あんまり怖くなくて。なんで怖くなかったのかって考えると、やっぱり僕よりも何10億・何100億・何1000億ってお金を動かしている経営者さんがいっぱい周りにいたんですよ。そういう方から話を聞いたり、そういう方から教わった先輩の起業家が話をしてくれて、そういう方が周りにいて話を聞いていく上で、多分実現性が高まっていたのかなと思います。」
ミユ「腹をくくるっていうことができると、人生開けるなって思いました。」
タク「でもそれは本当にそう思います。起業してる人は大体みんなそうじゃない?」
三橋さん「じゃあ腹をくくるってことで。わかりやすくまとめてくれました。僕もそう思います。」
タク「でも、腹をくくろうと思うところに至るまでがやっぱりみんな時間がかかるし怖いし大変だと思うんですよ。そういう腹をくくれる環境を高校の時から作ったっていうのがすごく大きいなと聞いてて思いました。」
ミユ「今後はどんな人生になったらいいですか?」
三橋さん「今後は会社としては売り上げの目標があるので毎年更新していきたいですし、今は僕が作って次みたいな感じの暴れん坊将軍みたいな形でみんなに迷惑をかけまくっているので、みんなにいつ愛想をつかされるか分からないので、その前に頑張って結果を出したり、頑張って組織を整えたいって思ってます。
あとは、もっと若い起業家とか若くなくても海外にチャレンジして外貨を稼ぎたいっていう理念に共感してくれる人は巻き込みたいなと思ってて、去年はベトナムのバーに60人ぐらいの日本人の若手の企業家とか議員さんとか来てくれて、そこでビジネスマッチングが起きたりとかというのもあったので、そういった海外でのイノベーションハブみたいな立ち位置で、今やっている海外の飲食店モデルができればめちゃくちゃいいなと思ってます。
日本の方では仲間たちや若いクリエイターやエンジニアがたくさんいるんですが、いま業務委託なので、会社としてちゃんとみんなを雇って給料を払えるようにしたいと会社としては思ってます。
僕の人生としては、最近趣味が本を読んだりとか、言語が好きで英語とかも独学で勉強したりとか、今はロシア語とかスペイン語とか留学したいんですけど、時間がないから他のタイミングでしたいんですけど、もっといろいろな言語を勉強して10年後には10カ国語喋れるみたいな感じだったら個人的に楽しいし、そういった趣味ができれば体が動かなくなっても楽しめるかなと思ってるので、そういった人生を歩みたいなとは思ってます。」
タク「最後なんですけど、子を持つ親に対して、こう育てたらいいとかありますか?まだ21歳で子供いないから難しいかもですが。」
三橋さん「人として面白いと思うのは、自分で決められる人。選択肢や自分で意思決定できる人が僕は一緒にいて楽しいと思うし、意思決定への練習をしてなくて、親が言ったから大学をここにしたとか親が言ったから就職はここにしたみたいな、自分の人生を生きてない人っていうのはいないようで意外と多いんですよね。」
タク「むしろそっちの方が多いかも。」
三橋さん「ですよね。普通に考えてやばいなと思ってて。というのは、そういった状況でもおかしいと思わない環境が僕はいけないと思ってて、親がいけないとは一概には言えなくて、そういうのが当たり前になったのって、不思議な感じがしません?だってその人の人生なのに自分で決めてるようで決めてないんですよ。
だからそれはちょっとおかしいと思っているので、若いうちからこれをやりなさいというよりは、これとこれやってみる?やりたいなら、お金を出すよというスタンスの親とかだと、子供が小さい時から自分で意思決定できるかと思います。
あと社長さん等で多いのは、子供をどうしても留学させたいって言うけど、子供は全然楽しくないみたいな。楽しくない側の子供の友達がめっちゃいるんですよ。親に言われてきたけど楽しくないみたいな。結構愚痴とか言ってて遊んでばっかりなので、だったら自分で行きたいところを調べさせるとかをやってあげると多分活き活きできるし、もし失敗しても自分で決めたことなら人のせいにしないですし、誰かに言われて決めたことだとパパやママのせい誰誰のせいってなっちゃうから、そうならないような教育っていうのは、僕はすごい価値があるような気がします。」
ミユ「なんか不思議な感じです。親として子供にって思っても、子供って30歳も離れてるから、その間にいる人から今後どうしたいかって話を聞くこと自体、本当に価値があってお話をお聞きできてよかったのと、子供自身に決定権を持たせるっていうところ、日々忙しくてあれやってこれやってこうしてみたいな結構誘導してたりしてちょっとグサってきました(笑)」
タク「うちの子供たちには、三橋さんみたいな人にたくさん会ってもらいたいと思いました。要は子供たちって、決めるのは子供たちだと思うんですけど、なかなか自分たちで視野を広げられないから。
三橋さんは多分自分で広げて行っちゃった人なんだけど、普通はなかなか留学行きたくても行けなかったりする人の方が多いと思うんですね。なので広げられるところは親が責任持って広げてあげて、三橋さんもN高で起業家の人たちにサポートしてもらったりアドバイスもらったりとかして今の三橋さんが出来上がっていると思うので、僕ら親としては三橋さんとかそういう人たちにたくさん会わせてあげて、いろいろ経験させてあげて、決める材料をたくさん子供に提供してあげられるといいなと三橋さんの話を聞いてて思いました。」
三橋さん「ありがとうございます。」
タク「今回は企業家の三橋 龍起さんにお話を伺いました。本当にありがとうございました。」
三橋さん「ありがとうございました。」