【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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日本を出て約1ヶ月。
俺の旅はベトナムからスタートした。
そして今、、、
まだベトナムで~す。
だって楽しんだもん。
首都のハノイってところにいるんだけどさ、
も~ここ居心地最高!!
別に行きたい観光スポットがあるわけでもないし、
特別やりたい事があるわけでもないんだけど、
宿のみんなも仲良くしてくれるし、友達もいっぱいできたし、、、
ビザギリギリまでここにい~よう。
なんかね~、こういうの旅行者の中では沈没っていうらしいよ(笑)
っつ~ことでしばらく沈没しま~す。
んでもって、ビザ切れる前には浮上しま~す。
沈没っつってもね~、なんもしないのは暇すぎるじゃん?
じゃぁ何すっかな~、、、
ペラペラ ← ガイドブックをめくる音ね、これ
なんじゃこりゃ~!?
「サーカス日曜日半額!!」
行きたい!!
小っちゃい頃に行ったボリショイ以来のサーカス。
でもな~、半額っつってもな~高いんじゃ、、、
140円!?
「こうちゃ~んサーカス行こうよ~。」
宿で仲良くなったこうちゃんと一緒にいざサーカスへ。
まぁ、サーカスっつってもね~、140円じゃん?
通常でも280円だからさ~、たいして期待はしてなかったんだよね。
まぁ暇つぶしみたいなもん。
って思ってたんだけどさ~、、、
裏切られた。 超楽しい!!
サーカスっつーよりコントみたいなの(笑)
みんなそれなりにって言ったら失礼だけど、すごいんだよ。
でもなんだろ、基本的に全部50点なんだ。
アクロバチックなダンスは1秒遅れで踊ってる奴がいたり、
「これから小さい台の上でゾウが逆立ちしま~す。」
ってやつでは 逆立ちする前にうんこしちゃったり、
それで団員がバケツ持ってきたり、
空中ブランコの用意を団員さんがめちゃめちゃ一生懸命用意したり
照明全開で
終わって盛大な拍手~のタイミングでみんな帰っちゃったり(笑)
いやぁ~楽しかった。 ツッコミどころ満載。
後日もう一回行きました(笑)
ちょっとこれ、、、
一ヶ所にこれだけ長く居るのは初めてだけど、、、
沈没ってやつは意外と楽しいんじゃないの?
癖になりそう!!
暇してなかったら140円のサーカスなんて行こうとか思わねぇもんな~。
次に目をつけたのがデパート、食品売り場。
いや、実はね、ちょっと節約してみようと思ってさ。
食い物だけでも。
飲みすぎで金も使いすぎだし、
わき腹はプリン体になってきたし、ダイエットも兼ねてさ。
デパートの惣菜コーナーで、
白飯が10~15円くらいで買えるのを発見したんよ。
それにインスタントラーメンの調味粉をかけて食う。
乾麺はビールのつまみにバリボリって感じ。
ご飯の代わりに豆腐とかも食ってたな~。
外で座って食ってたりすると
ベトナム人さんからも変な目で見られたよね~(笑)
どうだい? かわいそうだろ???
そんな生活してるとき、
ふとお菓子コーナーに行ったんよ。
そこに面白いことが隠れてたんだよね~。ぷぷぷ。
「フレッシュフルーツキャンディ パイナップル」
って日本語で書いてある飴発見。
その下にアルファベットで、、、
MANGO!!
ええぇぇぇえ!? どっち!?
きっと少し日本語できる人が
マンゴーをテキトーに訳しちゃったんだろうなぁ(笑)
そんな感じの間違った日本語が
お菓子コーナーには結構あってさ、
一人でいくじゃん?
写真撮るじゃん?
寂しいじゃん?
でも夜飲む時、いいネタになんの(笑)
あとは、本屋も楽しかったな~。
お母さんが優しい顔で
抱っこした赤ちゃんを見つめる本の表紙があってさ、
タイトル「 SINH DE 」
死んで!?
いやいや、どういう意味なんだろ?
とか、中国発の雑誌があってさ~、
細くてスタイル抜群のモデルさんが映ってるんだけどさ、
顔も細長いの。
ぷぷぷ、、、縦に伸ばしちゃった!?
どうだい? 暗いだろ~、俺。
い~の、おもろかったの。
あとはね~、ゲーセンだね。
ダンスダンスレボリューションだね。
ほんと、どこのゲーセン行っても上手い奴はいるもんだね~。
おとなしそうなメガネの女子中学生(かな?)が、
レボってたね~。
ハンパ無いスピード、
ゲームには必要無い筈の腰の動き、回転、、、
達人だわ。
俺も宿の仲間と挑戦したけど、あれ楽しいね。
結構ハマッたわ。
終わって振り返ったら、
ベトナム人めっちゃ集まってて恥ずかしかったけど(笑)
他にも、たまたま学生の野外ダンスイベントに遭遇したり。
一秒遅れダンスはベトナムで流行ってんのかな?笑
仲良くなった、自称愛ドルの
日本からベトナム語を勉強しに来てるおば、、、
お姉さんにいろんなところに連れて行ってもらったり。
「わたしの夢見てね♡」
って言うの忘れて、
それを言うためにわざわざ部屋から戻ってくる人だったな~。
いやぁ、もう、、、
楽しい。
どうしよ? 住む???
でも、、、俺は行かなければいけない。
この先待っているであろう、幾多の冒険に、、、
背を向けるわけにはいかないんだ。
だって、ビザがもう切れちゃう。
浮上しなきゃ。
っつ~ことなんで、、、中国行~こう。
目指すは「桂林」ってとこ。
何でかって?
男がそこに向かうのに理由が必要かい?
仲良くなった旅人さんのおススメですよ。
41日間滞在したベトナム。
ついにここを出るときがやって来た。
そして、、、Next I'll go、、、
次俺中国行 夜露死苦
超満喫したハノイの早朝。
寒さと二日酔いによる頭痛で
出発をあきらめそうになった俺の背中を押してくれたのは、、、
便意。
まだ暗い中、足音が響く。
数分後、
これでこの宿に俺の足跡は残した
なんて臭いことを考えながら歯を磨く。
ベトナム製のハミガキの味も悪くない。
真っ暗な4人部屋に戻り、
他の3人を起こさないように荷物をまとめる。
懐中電灯の明かりに照らされたのは一冊の官能小説。
この宿の従業員からプレゼントされた。
こんなもん持っててもしょうがねぇけど、、、
すぐ出せる所に入れておこう。
長い間泊まっていた部屋を出て、
なんだか名残惜しくて振り返る。
真っ暗。
狭い階段を降り、玄関の広間に向かう。
玄関には防犯の為だろうか、従業員が交代で寝ている。
彼をそっと起こし、、、
ても起きないので激しく起こす。
寝起きで機嫌の悪い彼は機械的に鍵を開け、
俺が外に出ると乱暴に閉めた。
、、、。
あれ? 感動的な別れは!?
まだ暗い街の中を一人歩いていると、
さっきまで気にならなかった足首の痛みを思い出した。
きのう、駅にチケットを取りに行ったときにやられた右足首。
前日、俺は駅に向かっていた。
電車のチケットを取る為に。
駅の周りは、
隣の店がどこからなのか分からない程に隙間無く店が並んでいる。
そんな光景を楽しみながら歩いていると、
俺のアフロ頭に何かが当たった。
ティッシュ、、、。
通り過ぎた店の2人が、俺に投げつけてきたらしい。
馬鹿にして笑ってやがる。
俺は滅多に怒らない。
実際は、この時もかなり冷静だった。だが、、、
ここは怒らなければナメられる。
そう思い、無理やり怒鳴り込んで行った。
「てめぇ、こるぁぁ!?
ふざけてんじゃねぇぞ、こら!!」
こういう時はあえて日本語の方が迫力があるって誰かが言ってた。
ざけんなよ、マジ、、、
ざっけんなよ、、、
ふざけんなよ、、、
やべぇ、「ふざけんなよ」しか出てこねぇ!?
喧嘩なんてほとんどしたことねぇから言葉が出てこねぇ。
しかも相手が逆切れしてきやがった。
これは、、、
分が悪りぃ。
これ以上ダサいことにならないうちに引き上げよう。
この時俺は、
斜め後ろに20リットルのペットボトルがあるのを確認していた。
「FUCK!!」 と吐き捨て、
振り向きざまにペットボトルをおもいきり蹴飛ばした。
「痛たっ!?」
中身満タン入ってた、、、(泣)
飛んでいく筈だったペットボトルは10cm横にずれただけ、、、
地味。
20㌔を蹴った俺の足はいけない方向に10cm曲がったっけ、、、
派手に痛い。
今日のところはこの辺にしといてやるぜ、、、(泣)
昨日を振り返っている間に俺は電車に乗り、
がらがらの車内で堂々と官能小説を読破。
数時間後、いろんな意味でドキドキしながら、
国境近くの駅に到着した。
ベトナム-中国国境3つある内の1つ、
10日前に超えた国境とは違う場所だ。(32th Try)
あらかじめノートにメモっていた
地図を頼りに徒歩で国境を目指す。
道はいたって簡単な一本道なんだけど、、、
遠くね???
足痛いんすけど。
こりゃ簡単な道を簡単に書きすぎたなぁ。
まぁ景色はドラゴンボールチックで
いい感じっちゃぁいい感じなんだけど、、、
歩いてる人いねぇし、雨パラついてきたし、、、
駅でバイク誘われたのに、断ったの失敗だったな~、、、
だって手書きの地図では近いんだもん。
小一時間くらい歩いたかな?
ようやく着いたわ~、国境。
うわっ、超混んでる、、、
マジかよ~、最悪だなぁ
「Hey!! Hey!! Passport!!」
ん? 何?
狭い場所にめっちゃ人が並んでんのに、
窓口のおっちゃんが後ろの方にいる俺を呼んで、
パスポートにハンコ押してくれた。
え? なんで?
いいの? その心は?
VIP対応? アフロで目立ったから?
うわっ、みんな超にらんでるけど、、、
マジかよ~、最高だなぁ
周りみんな?マークだよ。
視線は痛かったけど、、、
ほんじゃ、お先に~♪♪
すんなり国境を越えて、
中国側の建物でトイレに行っておくことにした。
なんかね、中国ってトイレが汚くてやばいらしいんだ。
だからキレイなうちにね。
ぷりぷり、ぷりぷり、、、
ポチャンッ!!
ん?
ぬぁ~!?
俺のターボライターがぁぁああ!!!
最悪。
さて、メモによると、
こっから「なんとか」って所に行って、
「南寧」って所に行って、
そこから目的地の「桂林」って所に行くらしい。
どうやって???
肝心なことメモってねぇじゃん、、、
とりあえず一服だな。
あ!?ライター無ぇ。
おっちゃんにライター借りて、たばこ吸ってると、
「吸いません」
え? 禁煙?
ってゆーか日本語?
「スイマセン」
あ~そっちね。
「スイマセン、ニホンジンデスカ?
ワタシノ トモダチ キマシタカ?」
「 、、、。え~っと、、、
あなたのトモダチが誰だか知りません。」
「ナンデ?ワタシトモダチニホンジン。
アナタニホンジンデショ?マァイイヨ。
アレ? アナタドコイク? 南寧?
アノバス南寧イク。 ノッテ、ハヤク、ハヤク。」
謎の質問をしてきた彼が、
南寧行きのバスを教えてくれた、、、ラッキ~。
しかも、無事に見つかった彼のトモダチと一緒に行けることに。
最高じゃん。
漢字が難しくて読めない「なんとか」
ってところも飛ばして行けちゃうんだ~。
なんだ、この怒涛に押し寄せる最悪と最高の波は、、、
国境越えってのは、まるで人生だな。
うん、違うね。
こうして、無事南寧に到着。
トモダチに金魚のふんみたいに着いて行って、
飯にも宿にもありつけた。
目指す桂林まであと少し。
順調、順調(笑)
ベトナムの首都ハノイを出発し、
中国の桂林ってところを目指してる。
途中で仲良くなった旅人さんから教えてもらったんだけどさ、
桂林のなかの興坪(シンピン)っていう小さな町が最っ高にいいらしいんよ。
そこで日本人のおっちゃんが宿をやってて、
そこの裏山からの景色が最高らしいんだよね。
なんかね~、水墨画みたいなんだって。
水墨画って、、、
まぁいい感じな絵でしょ?
楽しそう、行ってみよ!!
そんでさ、まぁなんとか中国に入国してさ、
南寧って街まで来れたんだわ。
こっから桂林まではね~、電車で5時間くらいみたいよ。
でもさ~、、、
やっべぇ、金無ぇ。
いやね、あるにはあるんだけどさ、中国の金が無くてさ。
国境にいた両替おばちゃんにね、
残ってたベトナムのお金は両替してもらったんだけど、
ボッタくられたら気分悪いじゃん?
だからちょっとしか持ってなかったんよ。
昨日この南寧で1泊しちまったから、
マジもうジュース分くらいしか無ぇの。
だからさ~、桂林行く前に銀行行かなきゃ。
でも言葉わかんねぇから、、、
必殺、筆談で道聞く作戦!!
かきかき、、、
「銀行何処?」
へっへっへ。
楽勝~!!一発で通じたぜぃ!!!
「藍上尾下記久家小砂嘴巣背祖太刀伝手戸銀行何濡根野。」
うわっ、めっちゃ教えてくれてる。
でも、、、さっぱりわかりませ~ん。
結局、めっちゃ教えてくれてるおばちゃんの指の動きを頼りに、
気合で探しました。
まぁ、結構?相当?でっかい街だからさ、
銀行なんていくつもあるんだろうね。
すぐにとはいかないまでも、なんとか見つかったんよ。
でもさ~、結構探したからさ~、
来るよね~、やっぱあれ来るよね~。
もう恒例だね、、、
便意!!
いや、余裕よ。
銀行の場所聞けるんだから。
しかももう銀行着いてるんだから。
ノート出して、、、
かきかき、、、
「便所何処?」
「??? 不明白。」
は? ブーミンパイ?
なに? どこ?
漏れそうれそうなんだけど。
私結構危機!!
「派皮膚屁穂真美無目藻耶湯夜、、、」
うわ、めっちゃなんか言ってる。
でも、、、
絶対通じてねぇ。
指全く動かねぇもん。
これは、やべぇ、、、
出る。
自力で探すしかねぇ!!
うぉ~っ、どこじゃぁ~!?
階段を駆け上がったその時、、、
ぎゅるるるるる~
、、、、、、、、、。
はぁ~♥♥♥
峠越えた~
あっぶねぇ~
俺、やっと冷静になった。
普通銀行だったら英語通じるよね。
Where is bathroom ?
No ? あ~そう、、、うん、No problem .
Because 峠越えた。
I want to exchange.
No ? あ~そう、、、
うん、Big problem.頼む、マジ頼む。
無理らしいんだわ~、
どうしても無理らしいんだわ~、、、
しょぼ~ん、、、
玄関を出ようとした俺の背中に声がかかった。
「Excuse me ? Please come. 」
イケメン銀行員がやってきた。
なんか、駐車場に連れていかれた。
え? なに?
「Sorry、Exchange is only china bank . Please come.」
車に乗せられた。
発車した。
10分後、中国銀行ってのに着いた。
両替できた。
え? なんなの?
なんなのその優しさ、、、
惚れてまうやろ~!!
これは、これは、
「困ってるあなたをほってなんかおけない!」のやつや。
しかも、中国銀行のスタッフに事情を説明したら、
足早に帰っていった、、、。
惚れてまうやろ~!!
なんなの?
その格好良さはなんなの!?
あ!?
Excuse me ? Where is bathroom ? 、、、。 No ? No ?
出てまうやろ~!?
はぁ~っ♥
なんとかまた峠は越えましたが、、、
気をつけなはれや!!
無事?両替でき、無事?トイレも見つけ、
無事駅で桂林行きのチケットも買えました。
私無事明日南寧発桂林着電車出発。
よかった~。
スッキリ。
翌日、駅の出発ロビーちっくなところで待っていた。
そうなのよ、ホームで待つ形式じゃないんだよね。
電車が来たら、みんなで中に入ってね~形式なんだよ。
そんでさ~、電車来るじゃん、入り口に並ぶじゃん?
割り込みの嵐にはもう慣れたけどさ~、
中入った瞬間、みんなめっちゃ走るの。
そんな、慌てなくてもいいじゃん(失笑)
電車乗ったら、、、
荷物置き戦争が勃発してた、、、。
なんか中国人さんってさ~、めっちゃ荷物多いんだ。
上の荷物置きに乗り切らないんだわ。
だからそこの場所取り合戦が始まるんだわ。
それで、おっちゃんやらおばちゃんやらが、、、
マジ喧嘩してんの(笑)
しかも、後から乗務員さんが来て、荷物整理するのね。
それをみんなで手伝ったりしてんだけど、
めっちゃ協力的なの、、、。
最初から平和に行こうぜ。
マジみんな自己中なのか優しいのかわかんねぇ(笑)
とりあえず、、、
ウケる。
まぁ、そんな感じの電車で5時間。
やった~!!
桂林到着~!!
ケツ痛て~!!
目的地はこっからバスで2~3時間。
とりあえず今日はここで1泊していくべ。
「あ、すいません!!」
かきかき、、、
「安宿何処?」
「は? ブーミンパイ?」
あ~、そう、通じないんだ~、、、
なるほどね~
ブーミンパイは 「わからない」 ってことなのね~。
そんで「何処」は通じないのね。
つまり、、、
あれか、、、
「おまえ何言ってんの?」 って感じか、、、。
「宿、旅館、寝場所、、、」
ゼスチャー着きで書きまくって、聞きまくる。
通じねぇ、、、
やべぇ、どうしよ?
【おまけ】
正解は、、、
「何処?」⇒「在那里?」
「便所」 ⇒「厠所」
「安宿」 ⇒未だに謎(笑)
中国に入国して3日?4日?
「桂林」って街にやってきた。
とりあえずここで1泊しようと思うんだけど、、、
なに? 泊まる所って何処にあんの?
いやね~、でっかい所はあんのよ。
中級ホテル以上みたいなところはね。
でも、ほら、高いじゃんか。
あるよ、金めっちゃあるって。
全然貧乏じゃないよ。
だけどほら、俺決めちゃったし。
宿に500円以上は出さないの。
できれば300円以下にすんの。
違、、、違うって!!
わざと。
わ ざ と。
なんだかな~、
1000円くらいのところだったらあるんだけどな~
泊まっちゃおうかな~、いや、いかん、金無い、、、
違う、決めたし!!
やべぇ、もう4時間くらい歩いてる、、、。
疲れたよ~、母ちゃ~ん(泣)
ん? これ宿かな~? 違うかな~?
行ったり、来たり、行ったり、、、
え~っと、声かける勇気はどこに仕舞ったっけかな~?
だって言葉通じね~んだもん、、、
ビビッちまったよ~。
「Hello, Sir. You want stay ?」
英語!? 英語だよね? やったー!!
「YesYesYes. How much ?」
キターーーー!!
桂林に着いて4時間、、、ついに、ついに、宿GETだぜ!!
しかも、言い値450円のところを半額にしてくれた。
え? 450円を値切ったのって?
そんな自分恥ずかしくないのかって?
だ~か~ら、
ジョークで言ってみただけだって。
そしたら、たまたまよ、たまたま。
はぁ~、俺この金銭感覚で日本帰ったら生きていけるかな~
いやぁ~、なんにせよラッキ~。
なんか部屋もめっちゃいいし。
うわっ、しかもお湯シャワーだ。
当たり前って思うじゃん?
無いんだよ、なかなか。
安い宿って大抵が水シャワーなんだから。
凍えながら浴びるんだから。
だから、貧乏じゃねぇって!!
え?しつこい? はい、すいませ~ん。
しかし、ここ値切っちゃったのはさすがに悪かったな~。
いいところだもんな~。
反省。
値切るにしても、失礼の無いようにしなくちゃな、、、。
でもラッキ~!!
はぁ~ お湯シャワー気持ちいい。
シャワー自体3、4日振りだもんな~。
だってさ~、今この辺寒いんだよ?
ダウンジャケット着てるんだよ?
それで水なんか浴びれないっしょ!?
マジここ来る途中の宿とか、
頭の上くらいの位置に水道の蛇口が着いてるだけなの。
シャワーですらないの。
無理っしょ?
さて、明日のバスのチケット買いに行きがてら、
メシでも食いに行こっと。
いやぁ~、喋ったり、筆談で伝えるのはむじぃ~けど、
読むのは結構いけるね。
バスの値段表示とか、普通に読めるもん。
チケット余裕ゲッチュ~!!
おっしゃ~、この調子でメシじゃメシ~。
お~、いろいろあんな~、うまそ~。
おっ、あっち行ってみよ。
あら、こっちもいいじゃん。
、、、。
!?
お!? うわ!? そっちも!?
あらっ、わっ、ちょっ、、、
あれれ? あれれれ?
安そうな宿いっぱいあるじゃん、、、。
俺の4時間、、、。
歩きに歩いた4時間。
1000円に泊まるかどうか葛藤した4時間。
最低賃金でも2508円は稼げる4時間。
順調に生きていけば人生約700,800時間のうちの貴重な4時間。
ただでさえ酒とタバコで寿命が縮んでるってゆ~のに、、、
どうしてくれるんじゃぁぁぁああ!?
ま、いっか。
うまい中華とビールで幸せを感じながら、
夜のリアル中華街を散歩した。
気づくと怪しい通りに迷い込み、
いかがわしいマッサージに誘われまくり。
自信満々で誘ってくるのは、
ビックリするくらいにおばちゃんばっかり。
だからね、素直に、笑顔で、Noって言えました。
さて、帰って寝よう。
あのおばちゃん達、
みんな超不自然な眉毛だったな、、、
翌朝、桂林のバスターミナルから「陽朔」って町に向かった。
俺が今目指してるところは、
その陽朔からまたバスで1時間くらい?の「興坪」。
だからさ、陽朔って別に興味無かったんだけど、
バスの中からの景色がハンパ無くって、
しかも陽朔の町の雰囲気もいい感じなの。
だって周りどころか、
町の中にもドラゴンボールチックな山がいっぱいで、
町もめちゃいけなんだもん。
よ~し、しばらくここに泊まっていこ~!!
っと、その前に、、、
俺ってめっちゃ用意周到じゃん?
抜け目無いじゃん?
せっかく今陽朔のバスターミナルにいるんだから、
「興坪」行きのバス調べとこっと。
あ、おばちゃん、おばちゃ~ん。
ねぇこれ見て、これ
「興坪」って書いたノートを見せた。
「菜煮一手瑠課禅全輪殻名井世~、出藻尾氏絵手区例手流野夜根~。」
でた~!!
めっちゃ教えてくれてるけどさっぱり分からないパターン。
ぽか~ん。???
「打殻、疎個夜、祖野馬巣、法螺尾井出」
あら、ちょっと、おばちゃん、、、
ちょっ、押さないで、、、
はいはい、わかったから。
バスに乗せられた。
、、、はぁ~、良かった。
これで興坪行けるわ~。
、、、。
って違~う!!!
窓際に座って安心してる場合じゃないわ!?
俺「陽朔」に泊まんの!!
チケットも持ってね~し。
さりげなく降りよ、、、
ってお~い!?
隣におっちゃん座ってる~、
バスめっちゃ空いてんのに隣に座ってる~。
しかも早くも寝る体勢に入ってる~!?
やべぇ、、、降りづれぇ。
「すいません、降ります」って言い出せねぇ。
寝てる人を起こすのを俺の優しさが邪魔してやがる、、、。
簡単なことじゃん、行けっ、行くんだ俺!!
Broooooooonn!!
あら~、バスが行っちゃった~、、、
そんなこんなで陽朔スルーで興坪に向かってます。
俺チケット持ってないけど、、、
お兄さんがチケットを集めに来た。
「尾羅、切符横瀬~」
「もってないっす、もってないっす」
手を顔の前で振る。
これさ~、後から分かったんだけど、
チケット制じゃなくて現金制だったんだ。
訳してみると、、、
「はい、100円ね~」
「もってないっす、もってないっす」
格好悪りぃ、、、。
無駄な注目を浴びちまった。
つづく