2019.06.12NEW

伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」41st Try 〜 44th Try

【伝説の旅日記を公開】

若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)

【 過去記事はこちら 】

1st Try 〜 4th Try 

5th Try 〜 8th Try

9th Try 〜 12th Try 

13rd Try 〜 16th Try

17th Try 〜 20th Try 

21st Try 〜 24th Try

25th Try 〜 28th Try 

・29th Try 〜 32nd Try

33rd Try 〜 36th Try

37th Try 〜 40th Try

 

41st Try

目を開けると、真っ暗な中に多くの人影が動いていた。

俺の身体は妙に揺れている。

どうやら車の中らしい。

一瞬の冷静の後、激痛を感じ何も考えられなくなった。

 

ただ、痛い。 

痛すぎる。

暴れようとする俺を何本もの手が押さえつけている。

 

 

やめてくれぇ~!!

俺を改造しないでくれ~!!

 

 

、、、。

 

 

 

 

 

どれくらい時間が経ったのだろう。

ひたすらに痛く、長い時間が続いた。

病院内の色んなイメージが残っている。

 

なんだろう? 

なんなんだろう、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び目を開けた時、痛みはだいぶ落ち着いていた。

 

腕には点滴が繋がれ、

顔には引きつる感じ、

身体は驚く程に疲れている。

 

少しだって動きたくない。

 

狭い視野に天井が映っている。

何かが左目を塞いでいる、、、。

 

硬い枕の傾斜を使って顔を右に向けると、

蚊帳越しに隣のベッドに寝ている林さんが見えた。

 

顔を戻すことさえめんどくさくて、その体勢で考えることにした。

 

 

確か仲間と一緒に日本を出て、ベトナムに、、、

 

そうだ、思い出がいっぱいある。

 

間違いない。

仲間と別れて、一人旅になった。

 

色んな所に行って、中国、、、

 

桂林、、、 興坪(シンピン)か、、、

 

老賽山(ラオジャイシャン)旅館、林さんの、、、

 

 

 

あぁ、そういうことか

 

 

 

 

林さんがオーナーを務める老賽山旅館。

俺はこの1ヶ月、色々と林さんのお手伝いをさせてもらっていた。

 

今日が、、、

もう昨日になるのか、もっと前なのか、、、

 

 

とにかく最後の日だった。

 

明日俺はここを出発する、、、筈だった。

 

 

 

宿の前の大きな木に梯子をかけ、

宿の看板を隠してしまっている太い枝を切る。

それが最後の仕事だった。

 

 

梯子を上り、のこぎりを手に、

切る枝とは別の太い枝に左足を掛けた。

 

そして枝が折れ、景色が縦の線になり、、、

 

記憶が無い。

 

 

 

 

 

落ちたんだ。

 

 

 

そうか、、、とりあえず、、、

 

 

 

 

寝よう。

 

 

 

 

 

朝が来た。

眠れたのかどうか定かではないけど、

夢は見なかったように思う。

 

身体を起こしてみると、不自由を感じることはなかった。

 

 

「おう、大丈夫か。 悪かったなぁ、、、。」

 

起き上がった俺に気づいた林さんが声をかけてくれた。

 

「いやいや、こひらこふぉ、なんかすいふぁせん」

 

唇が腫れててうまく喋れねぇ。

 

 

 

 

少し話をして、仕事がある林さんは宿に戻って行った。

聞く所によると、どうやら俺が足を掛けた太い枝は腐っていたらしい。

枝と共に落ちた俺は、救急車で近くの病院に運ばれ、

目の上と唇を縫い、今に至るとのこと。

 

帰国が頭によぎる。

前回の旅行と同じじゃねぇか。

 

2ヶ月のジンクス、、、

 

 

昼頃になると、

宿で一緒に働いているMMが様子を見に来てくれた。

 

林さんの奥さんが作ってくれたおかゆを食べさせてもらい、

話していると、だんだんと元気がでてきた。

だんだんと元気がでてくると、あることに気づいた。

 

MM:「顔は一通り治療して、とりあえず大丈夫だって。他に痛い所ある?」

 

俺:「う~ん、、、。 、、、。 、、、。 無いみたい、、、。」

 

 

飯をあ~んしてもらっときながら、

両手両足共に絶好調だった。

 

 

 

目の上を7針、唇を2針、前歯が1本、顔全体の腫れ。

それが俺の受けたダメージだった。

 

それだけだった、、、

顔だけ、、、

 

身体にはかすり傷すらほとんど無い。

眼鏡も無事だし、、、。

 

梯子をかけた場所と、俺が落ちた所は1m以上の段差がある。

そしてそこの下には多くの石と土。

 

顔の怪我を考えると頭から落ちたのは容易に想像できる。

 

でも、手を怪我してないのを考えると、、、

 

そうか、のこぎり持ってたから手がつけなかっ、、、!?

 

恐!!

 

 

いや、それにしても約5mの高さから落ちて

顔以外怪我してないなんて奇跡だ。

 

眼鏡は落ちた拍子に取れたにしても、

いったいどうやって落ちたんだろう?

 

 

、、、。

 

、、、。

 

 

 

、、、顔から地面に刺さった?

 

 

 

まぁ、何にせよ大した事無かったのは良かった。

 

急に元気になった俺を見たお医者さんが、

宿が病院から近いこともあって、

点滴と消毒に通うことを条件に、翌日の退院を許可してくれた。

 

ふぅ、なんとか旅行続けられそうだ。

まぁ、歯はそのうち生えてくるだろ。

 

 

 

 

 

翌日以降、

視野が狭かったり、

口が開きにくかったり、

歯がスースーはするものの、

痛みもそれ程ではなく、これといって不便は感じなかった。

 

そんな中、自分にとってキツかったのは、頭を洗えないことだった。

 

まだ、傷口を濡らしてはいけない

 

シャンプードクターストップ!!

 

 

落ちたときに着いたであろう土や、

血の塊で頭がめっちゃかゆい。

 

そんな時にMMが閃いてくれた。

 

「美容院で洗ってもらう?」

 

「、、、それ採用!!」

 

濡れなければいいと言うことでお医者さんの許可ももらった。

 

よっしゃ~! サッパリしに行こ~!!

 

 

旅行中は石鹸で頭洗ってたからさ~、

2ヵ月半ぶりのシャンプー。

 

ウキウキ。

 

 

美容師のおばちゃんにMMが中国語で事情を説明し、

念願の洗髪が始まった。

 

 

はぁ~、気持てぃ~、、、

 

 

痛っ 痛たたた、  ちょっ!?

 

 

 

いぎゃぁぁあああ!!

やめてぇぇぇええ!!

ちょっ、マジ、ちょっ、いやぁぁぁああああ!!

 

 

地獄のシャンプーは5回、6回と続いた。

 

その間中、おばちゃんはひたすら、、、

 

俺のアフロに手ぐしを通し続けた

 

あの、、、

汚くて指が通らない訳じゃなくて、、、

そういうパーマなんすけど、、、

 

 

シャンプー台には大量の黒いちぢれ麺。

手ぐしが通るようになった俺の頭に、おばちゃんはご満悦。

 

この時の痛みが一番キツかったかもしれない。

 

 

おかげさまで俺の頭、、、めっちゃ、、、

 

めっちゃ「ふぁっさ~」ってなりました。

 

 

笑いながら見ていたMMへの

感謝の気持ちが減ったとかそうでないとか。

 

 

 

42nd Try

こんにちは。

木から落ちて、地面に顔から刺さった疑惑のあるだいすけです。

 

「サイババに会う」という完璧ウケ狙いの目標を掲げ、

その為にお洒落とは程遠い昔のヤンキー風アフロにして日本を出てきた俺。

 

ただでさえ目立ってた俺の顔は、

目の上を縫い、唇を縫い、前歯が折れて、、、

 

やべぇ、、、おいしい。

 

 

この先だいすけは

いろんな国、いろんな場所で、日本人に会うたびに

 

「歯の隙間からうどん食べれる?」 

って聞かれる事になる。

 

しかし、

それは仲良くなったらの話で、実際は、多くの人から

 

「危ない薬のやりすぎで歯が溶けた危険人物」

 

と思われる事になる。

 

 

今の俺の生活は、午前中に通院し、消毒と点滴。

 

宿に戻って昼食をいただき、

午後は、ゆっくりしたり、観光チックなことをしたり、

宿に訪れる旅行者との会話を楽しんだり。

 

木から落ちて病院に運ばれた時には、

もう 「どうなるんだよ俺?」 って思ったけど、

調子も良いし、なんとか今後も旅行を続けることができそうだ。

 

 

落ちた日から1週間が過ぎ、その時は来た。

 

数日前、ある預言者は言った。

少なくとも俺にはそう聞こえた。

 

「その日、あなたは本物の恐怖を知るでしょう。」

 

 

数日前、あるお医者さんは言った。

俺以外の人にはこう聞こえた。

 

「その日、、、 抜糸します。」

 

 

 

 

いつも点滴をしているベッドでその時を待つ。

 

付き添いに来てくれたMMと談笑しながらも、

俺は気が気でなかった。

 

でも、別に痛いのが恐いからではない。

 

確かに傷口を縫ったら、

抜糸をしなくてはいけないのはわかる。

そりゃそうだ。

 

でも俺は目の上と唇についているこの糸たちと、

1週間、ひと時も離れずに過ごしてきた。

もはやこの糸たちは俺の身体の一部なんだ。

 

そんな糸たちと離れ離れになるなんて、、、

 

彼らがその後、

素晴らしい人生を過ごしていけるなら耐えよう。

 

でも、おそらく彼らはすぐに捨てられるだろう、、、 

ポイって。

 

それが分かっていながら

黙ってそれを見ているなんて、、、

 

できるわけがない!!

 

 

 

 

 

お医者さんがやってきた、、、。

 

お願いします!! 

どうか、どうか、、、

 

 

 

痛くないようにやってください。

 

 

 

目の上のガーゼが剥がされる。

お医者さんは、淡々と準備を進め、

ついに俺の目の上にピンセットをあてた。

 

いてててて、、、

 

 

 

ん?

終わり?

なんだ、楽勝じゃん。

 

じゃぁね~糸。

 

 

よし、

唇もサクッと終わらせちゃいましょ~!!

 

唇にピンセットがあてられた。

 

うぃっ!?  

痛った!?

 

引っ張られた方向に

奇跡的なスピードで斜めに腹筋した。

お医者さんもビックリ。

 

俺:「超痛いって!!」

 

お医者さん:「やっぱりまだ早いかなぁ~」

 

 

やっぱり?

そんな軽い気持ちで俺と糸を引き離そうとしてたの?

俺たちの関係を軽く見んじゃねぇ!?

 

あの、、、後日にしましょう。

 

 

お医者さん:「まぁでも、、、大丈夫でしょ、やっちゃおう!!」

 

 

いやいや、もう少し糸と、、、

 

ちょっと、ちょっ!?

 

嫌っやめっ、、、恐い恐い恐いっ!!!

 

いゅゅゅ!! 

      たたたた 

でゅでゅで!! 

ああぁぁぁ~ 

              った!?

 

 

 

痛った!? 

 

 

いてぇ、、、やべぇよ、、、マジ泣きそう、、、

 

 

「終わった?まだ?終わった?あぁ~よかった~、、、」

 

 

MMの手握りまくり。

マジ超痛てぇから!!

 

あぁ~、、、

 

 

 

 

楽勝

 

 

 

糸たちとの別れに涙した3日後、

宿の奥さんが少し離れた街の歯医者さんに連れて行ってくれることになった。

この村では大した治療はできないからって。

 

本当にいろんな人に助けられ、支えられて、、、

 

 

でも、歯医者は嫌です!!

 

 

奥さん:「終わったらサイクリングに連れて行ってあげるから。行こう。ね?」

 

 

 

、、、ケンタッキー食べてもいい?

絶対だよ?

 

うん、、、 じゃぁ行く。

 

 

 

 

 

 

前の患者さんが終わるのを隣で待っていた。

設備は日本で見たことがある物と変わらない気がする。

歯医者さんの手にはゴム手袋。

清潔さも問題なさそうだ。

 

 

はぁ~、これならまだ良かった

 

前の人が終わり、歯医者さんに促され、治療台にあがった。

 

歯医者さんは、

奥さんが中国語で事情を説明しているのを聞きながら、

洗面台でサッとゴム手袋の付いた手を流し、戻ってきた。

 

「はい、じゃぁ口開けて」

 

、、、。

 

、、、。 

 

ちょっと待って。 

手袋、、、交換しないの?

 

 

待って!? 

ちょっ、待っ、、、

 

 

 

あぁ、、、さっきのおっちゃんと間接キス、、、

 

 

 

 

軽く診てもらい、

神経が生きているかどうか、レントゲンを撮る事になった。

別室にてレントゲンを撮り、写真をそのまんま渡された。

 

え?

俺が持っていくの?

まぁいいけど、、、

 

 

 

先生に写真を渡し、再び診察台に着こうとすると、、、

写真を空に透かして、、、

 

「うん、大丈夫!!」  

 

 

え? 軽!?

 

まぁ、キーンってやられなかったからいっか、、、

 

 

 

 

 

いいのか?

 

 

 

よくわかんねぇけど、、、

完全復活じゃぁ~!!!

 

 

 

 

素ん晴らしい景色の中、

奥さんと子供、MMと共にサイクリングを楽しみ、

久しぶりのケンタッキーも堪能した。

 

 

 

もう思い残すことは、、、

 

いっぱいあんだけど、俺、、、

 

俺、、、行くよ(うるうる)

 

 

1ヵ月半もの長い間、

家族のように良くして頂いたこの老賽山旅館。

 

ここでの経験が、、、

 

ここでの経験が、、、

 

 

 

必ず、、、

 

 

 

 

 

また戻っでぎばず(泣泣泣)

 

 

いざ、中国四川省成都へ

 

旅、再開

 

 

 

 

43rd Try

久しぶりに荷物をまとめてる。

1ヵ月半暮らしたこの倉庫兼部屋ともお別れか。

 

思えばこの中国は桂林の田舎町興坪(シンピン)に着いた日、

部屋代をケチる俺にオーナーの林さんが

急遽用意してくれたのがこの部屋だった。

 

今では一番落ち着くのがこの場所になっている。

 

長いようで過ぎてみればあっという間だったこの1ヶ月半。

色んな時間をこのベッドで過ごしたな。

 

、、、さぁ、行くか。

 

 

 

林さんは体調不良で寝ているらしい。

 

感謝しても仕切れないほど世話になって、

感謝の言葉も言わないで出て行くのはどうかとも思ったけど、

手紙を書いて出て行くことにした。

 

この旅の終わりに必ず戻って来よう。

 

直接、言葉で「ありがとう」と言う為に。

 

 

 

中国人の奥さんは最後までいつもと変わらず明るかった。

最後に笑顔で、日本語で言ってくれた言葉は忘れない。

 

「ココアナタノイエ。コンドオンナツレテクル」

 

 

、、、最高。

 

 

2人の子供、きたろう。

嫌われたり、めっちゃ好かれたり。

一緒にバイキンマンの歌を歌ってる時は最高楽しかったな。

 

おまえが寂しそうな顔をしてくれるのがすげぇ嬉しいよ。

 

 

ボランティアとして共に働いたMM。

 

2人で協力していろんな事をして、

馬鹿なことやって爆笑して、

木から落ちて入院した俺を看病してくれた。

 

ひとりっこの俺だけど、

妹ができたみたいで本当に毎日楽しかった。

 

次は日本で会おう。

 

 

 

奥さん、きたろう、MMの3人がバス停まで送ってくれた。

 

バス停に着くと、丁度バスが出発するところだった。

別に急ぐことははない。

10分もすれば次のバスが出発するだろう。

 

でも、、、

 

「再見!!(またね)」

 

そう言って動いているバスに飛び乗った。

 

 

 

俺との別れを惜しんで泣いてくれている人がいる。

なんて幸せなんだろう。

 

3人は手を振り続けてくれている。

一番後ろの席に子供みたいに膝で立って、俺も手を振り続けた。

 

熱いものが込み上げてくる。

 

 

ゆっくり走るバスとの距離が広がっていく。

 

50m、

100m、、、     

 

 

止まった。

 

 

お客さんが乗ってくる為だ。

途中乗車アリなのね。

 

お別れは寂しいんだけど、、、

 

 

この100m位の距離で止まって手振ってるの、ちょっと気まずいんすけど。

 

 

なんかこう、

段々遠くなって見えなくなっていく感じがよかったなぁ~って。

 

たぶん向こうも

どのタイミングで帰っていいか困ってると思うんですよ~。

 

そんでお互いこう、なんていうか感動が薄れるというか、、、

 

今や手を振ってるのが

恥ずかしくさえなってきてるんですよね~。

 

だから、、、

 

さっさと行ってもらっていいっすか?

 

 

5分近く手を振り続け、

寂しさよりも恥ずかしさが上回って感動どころじゃなくなった頃、

3人が見えなくなってホッとしている自分がいた。

 

これではあまりにも寂しいと思い、

景色を見ながらここでの思い出を振り返り、

泣きそうになった時、、、

 

「6元(100円)ね~」      

 

 

乗車賃、、、

 

だからさ~、、、

 

まぁね、そうだよね。

 

お金は払わないとね。

 

でもさ~、こう、なんていうか、、、

 

タイミングってあるじゃん?

 

 

まぁ、いいや。うん、もういい!!

はい、楽しくいこ~!!

 

 

 

 

 

 

これから俺が目指すのは四川省の省都、成都。

何故成都かって?

 

俺の中国ビザはあと2週間も無い。

でももっと中国に居たい。

だからビザを延長しないといけない。

 

それには、領事館があるような大きい街に行かないといけない。

領事館があっても、ビザの延長の仕方とかわからない。

なら誰かに助けてもらわないといけない。

 

誰か、、、誰?

 

日本人がいい。

日本人ってどこにいる?

そこで思い出した。

 

ベトナムで旅行者から聞いた情報。

成都には中国一居心地がいいと言っても過言ではない程の安宿がある。

 

そこのオーナーは日本人とシンガポール人の夫婦で、

日本人旅行者にも大人気。

 

更にもうすぐゴールデンウィークが来る。

その時期は中国人さんが大移動をする時期で、

旅行者にとってはもっとも移動し辛い時期のひとつ。

 

その間は居心地のいい宿にいるのがいいんじゃないの?

だったら成都に行くのが一番安心なんじゃないの?

 

 

 

まぁ、ようはビビッてたの。

だって何も知らない場所行くの恐いじゃん。

 

 

 

バスを乗り継いで、「柳州(リュウジョウ)」ってとこに来た。

成都まではここから電車で1本。

こんな興味も無ければ、何も知らない街は一秒でも早く出たい。

 

っつ~ことで早速電車の駅へGO!!

 

駅の場所?

そんなの知らないよ。

 

でもさ~、

俺だって伊達に興坪に1ヵ月半いたわけじゃねぇんだよ。

道聞くくらいの中国語なんてお茶の子さいさいですよ。

 

うん、中国語とかマジ余裕だし。 

マジ余裕、、、

 

 

 

あれ? 

人に話しかけるの恐いんですけど、、、

 

そうだ、俺、、、人見知りだった、、、

 

 

 

 

大きな道をウロウロしてる時、奇跡は起きた。

向かいの道路に止まったバスに「柳州駅」の文字。

 

 

お!? 見っけ!!

 

 

 

バスが向かった方向に歩くこと約20分。

幸運にもひたすら真っ直ぐで駅に着いた。

 

自分の運に酔いしれ、その勢いで切符売り場に直行。

 

中国語解禁!!

 

「我想去成都、我要硬座的票子(成都に行きたい、安い席のチケット下さい)」


「今天没有(今日は無いよ)」

 

「開座? (席なしは?) 」

 

「没有(ないよ)」

 

「没有? 明天有嗎?(明日はある?)」

 

「有(あるよ)」

 

「多少銭?(いくら?)」

 

 

、、、格好良すぎる。

中国語でやりとりしちまってる、俺。

 

 

 

 

あ、このノートは気にしないで。

これなんでもない、

 

ちょっ、おい、見んなよっ!!

 

 

 

 

勢いに乗った俺は、

駅の近くにあった安い宿に、自慢の中国語でチェックインし、

インターネット屋に行って時間を潰し、メシを食い、

ビールを買って宿に戻った。

 

戻ると、3人くらいの中国人に囲まれた。

俺を中に入れようとしない。

 

「亜加差他名歯嗎屋羅輪意木氏地似火実意漓医!! 待一下」

 

 

 

、、、。

何言ってるか分かんねぇ。

でも、最後のは「待って」だ、たぶん。

 

強引に行こうとしても行かせてくれねぇし、、、

 

しょうがねぇ、待つか。

 

 

外でビールを飲みながら待っていると、、、

 

 

!?

 

 

宿からめっちゃいっぱい警察官出てきた、、、

 

 

 

 

 

え?何?

 

 

44th Try

楽しみにしてないとか言わないの♪♪

 

ど~も。

みなさん、、、ドキドキしてますか?

 

前回あんな感じで終わったからな~。

楽しみにしてんだろうな~(ぷぷぷ)

 

 

中国四川省成都に向かう途中、

乗り継ぎの都合でここ「柳州」に1泊することになって。

 

電車の駅の近くで宿を見つけてチェックイン。

暇つぶしに外出して、

戻ってきたら何故か宿に入れてもらえないんよ。

 

「ちょっと待ってて」みたいな雰囲気だったからさ~、

宿の外でビールを飲みながら待ってたのね。

 

 

そしたら、、、!?

 

 

宿から

めっちゃいっぱい警察官出てきた、、、

 

え?何?

 

 

 

ぷぷぷ、、、気になるっしょ?

 

 

超気になるっしょ?    

 

あのね~、、、

 

なんで警察官がいっぱい出てきたのか、、、

 

 

 

 

わかんねぇんだわ。 未だに。

 

 

 

2~30人出てきてさ~、超焦ったんだけどさ~、

宿の人に聞いてみても言葉通じねぇし、

そもそも何て聞けばいいのかわかんねぇし、、、

 

あれ何だったんだろうね

まぁ、無事に泊まれたし、いんじゃない?

 

ごめんね、この先の展開期待しちゃったっしょ?

まぁ、人生ってこんなもんだよね。

消化不良ばっかりですよ。

 

 

 

さぁ成都に向かいますよ~。

電車ですよ~。

22時間ですよ~。

背もたれ倒れない硬い椅子ですよ~。

 

 

あぁ~、、、かったりぃ

 

 

出発は16時40分。

さて、念の為ちょっと早めに行っておくか。

 

駅で迷うかもしんねぇし、

外国の電車事情はよくわかんねぇからな、

3~40分前位には駅にいるのが無難だよね。

 

 

ちょっと早めに、、、

 

15時15分に駅に着きました。

自分でもビックリの小心っぷりです。

 

 

 

なんかこの駅さ~、

お茶が無料でさ~、

そりゃぁね~、、、飲むよね~。

 

 

30分も経ったら腹タップンタップンですよ。

ほら、あの、、、 貧乏性ごっこしてたんよ。

 

 

16時。

ここが始発だったのかな?

思ったより大分早く電車に案内された。

 

早くから来てたのが幸いし、ほぼ一番乗りで席に着き、

上の荷物置きに楽勝で荷物を置くことができた。

 

ふっふっふ、、、 全て計算通り!!

 

 

5分後、

大量の荷物を持ったパワフルな中国人さん達が

一斉に流れ込んできた。

 

ダッシュで来るなり、持ってきた荷物をバンバン上に置いていく。

そこに気遣いなんてものは存在しない。

 

置いたモン勝ち。

そんなんだからそこら中で喧嘩勃発。

 

 

おもしれぇのがさ~、

2~3分怒鳴りあったあと、急に仲良くなってさ、

最終的にはみんなで協力して荷物を置き直していくんだよね。

 

最初からそうしようよ(笑)

 

 

 

マジ早めに乗れてよかったぁ~。

 

 

 

出発10分前、

裸にジャケットの超ガテン系おっちゃんが現れた。

3人席の真ん中の、俺の窓側の席はまだ空いている。

 

なんか嫌な予感が、、、

 

 

 

出発9分前、

チケットと席番号を照らし合わせながら、

おっちゃんが俺の席の隣で止まった。

 

 

マジかぁ~、、、まぁしょうがねぇよな。

別に問題ないだろ、、、      

 

!?

 

 

 

おっちゃんがジャケットを脱いだ!?

 

 

 

裸!?

 

 

 

ちょっとそれマジ勘弁。

頼む。目を閉じて祈る。

 

着てくれ、頼む~

 

 

、、、。

 

 

おっちゃん、、、ジャケットで顔を拭いて再びそれを着た。

 

 

危っぶねぇ~

 

 

これといって困ることも無く、電車は時間通りに出発した。

 

久しぶりに新しい場所を目指している自分が新鮮で、

窓の外で流れる景色をシブい顔で眺めながら、

 

「かあさん、また新たな旅が始まりました」

 

的な事を考えて格好つけてたけど、15分もしないうちに飽きた。

 

 

出発から2時間もしないうちにケツが痛くなり始め、

22時間の長さに痔の恐怖を覚えた。

 

 

恐怖から来る眠気で頭がフラフラしだし、

必死でアフロの重みに耐える。

 

眠くて意識がもうろうとしている中、

窓側にいらっしゃるガテン系とは対照的な、

 

通路側に座っていらっしゃるお姉さんが、

めっちゃ嫌がってるのがわかる。

 

何かの拍子にケツの痛みが勝ち、

眠気が覚めた時、

 

 

お姉さんは、、、

 

 

俺と反対側に、

斜めに倒れて寝るという離れ技をかましてた。

 

 

 

夜も遅くなり、主要駅にでも着いたのか、急に車内が空いた。

ガテン系も降車。

 

そして、、、

 

民族大移動

空いている席に移動し、横になる人続出。

 

 

車内が空いて動きやすくなったから、喫煙スペースで一服。

戻ってくると、離れ技のお姉さんが、135度逆に倒れて、、、

 

横になって寝ていた。

しょうがないからみんなに便乗して他の席で横になった。

 

 

いやぁ~、まさかの座席寝台化でしょ。寝れる寝れる。

 

こりゃ楽だわ、、、    って寒!?

 

なんで?

電車の中寒いってどういうこと?

見た目普通にキレイな電車なんすけど。

 

隙間風ぴゅ~ぴゅ~とかマジ勘弁だわ~。

 

 

でもね~、中国人さん、さすがだよね~。慣れてるよね~。

なんかね、席全体に厚めのシーツがかかってんのね。

みんな、、、ぷぷぷ

 

 

そのシーツにもぐりこんでんの(笑)

 

 

パッと見、誰も座ってない席が

もっこりしてるところがいっぱいあんの(ぷぷぷ)

 

はい、真似しました。

 

それでもやっぱ夜中は寒いよね~。

3時に寒さで起きてコーヒー飲みました。

 

中国の電車ってお湯が貰い放題だからさ~、

インスタントコーヒーは欠かせないんよ。

 

コーヒー好きのだいちゃんだからね~。

 

 

しかも俺、コーヒー飲んでも寝れるっていう

前代未聞の特技持ってっからさ~、おかげで快適に眠れました。

 

あれだよ、

コーヒー飲んで寝れる奴が俺しかいないなんて思ってないよ。

 

ただ前代未聞の使い方間違ってるだけだからね。

細かい事は気にしないでね。

 

 

 

朝、まぁ腹減るじゃん。

持ってたパン食ったよ。    

 

なんで笑われんの?

 

パンだけじゃ足りないじゃん。

バナナ食ったよ。  なんで笑われんの?

 

マジ海外わけわかんねぇ~ぞ~!!!

 

 

 

俺の一挙手一投足に

クスクスお笑いになる方たちが電車を降り、

その後、超快適な時間を過ごし、あっけなく成都に到着。

俺のおケツさんも絶好調!!

 

 

よ~っし!!

成都さんニーハオ!! 宿探すぞ~!!

 

 

 

当てのある宿を目指し、

ガイドブックの地図を頼りに歩き出した。

 

ガイドブックの地図は分かり辛いけど、

方向くらいは分かるし、

まぁ、、、なんとかなるっしょ。

 

 

 

 

横断歩道を渡っていたら、、、 

 

 

 

 

ぷっ、、、

 

 

 

 

原付にひかれました。

 

 

つづく

 

 

 

この記事をかいた人

ダイスケ

クロスロードのなんでもおじさん。クロスロード愛が強すぎてボランティアスタッフとして居座っている。 書道家という一面も持ち、世界の路上で2万人を超える人たちに日本語でお名前を書き、プレゼントしてきた。好きな言葉は迷ったらGO。