伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」89th Try 〜 92nd Try - フィリピン留学・セブ留学|英語学校 - CROSSxROAD
2019.07.28

伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」89th Try 〜 92nd Try

【伝説の旅日記を公開】

若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)

【 過去記事はこちら 】

1st Try 〜 4th Try 

5th Try 〜 8th Try

9th Try 〜 12th Try 

13rd Try 〜 16th Try

17th Try 〜 20th Try 

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・81st Try 〜 84th Try

・85th Try 〜 88th Try

 

 

 

89th Try

 

お、玉ねぎめっちゃ安いじゃん!!

 

 

 

「モンゴル」って聞いて、俺が思い浮かべるのは、、、

「星」、「草原」、「相撲」くれぇかな?

 

あぁ、そういえば「ホーミー」とかいう2種類の声を同時に出す

っつ~やつもモンゴルだったな。

あれ、すげぇんだよなぁ、、、

 

くらいのもん。

 

でも何故か、めっちゃ行きてぇ!!

 

 

どっかにこんなに行きてぇって思うの、人生初かも。

でも、なんでこんなに行きてぇのか、自分でもわかんねぇの。

 

不思議っしょ?

 

だから、、、

呼ばれてんじゃねぇかな?

って思うんよ。笑

 

 

そんなモンゴルへの出発を待つ為に、

ここ「北京」で約1週間を過ごす事になったんよ。

 

いつもなら、チケット取ったり、準備とかしてたら、

1週間なんてあっちゅ~間なんだけどさ。

 

なんか、早く行きてぇからかな?

今回はすげぇ長く感じる。

 

しかし「行きたい気持ち」っつ~のはすげぇね。

 

だらけがちで、慎重派で、超人見知りの俺じゃん。

だから、いつもは、知らない場所で、知らない事をするのって、

めっちゃ時間かかんの。

 

でも、今回は超速ぇ。行動が。

 

 

北京に着いた翌日には、モンゴルビザも申請して、

モンゴル行きの国際列車のチケットまで手配した。

 

あとは、出来上がったビザを取りに行くだけで、

モンゴルへ行く準備は完了だよ。

 

モンゴル行くって決めてから、

まだ1週間も経ってねぇのに(笑)

 

 

 

まぁ、そんなわけで、

出発までの1週間は暇になったんよ。

 

予定っつったら、申請したビザを受け取りに行くくらい。

さて、、、どう過ごすかな。

 

 

そういえば、

AKAKUMAって北京に住んでるっつってたなぁ~。

 

 

四川省の「成都」にいる時、

宿で仲良くなったアメリカ人の「Jim(愛称AKAKUMA)」がさ、

「もし北京に来たら一緒に飲もう」って

英語のできる日本人さんを通して言ってくれてたんよね。

 

 

あん時よりは英語、、、

まぁ、マシんなったと思うし、、、

ちょっとドキドキすっけど、メールしてみよ。

 

 

俺が決めた北京でのテーマは「節約」。

 

大都会なだけあって、

今まで旅行してきた場所に比べて物価が高けぇんよ。

 

宿代は今までの倍だし、

外でメシ食うのも、結構かかると思うんだ。

 

まぁ、節約したところで、

1日数百円の世界なんだけど、

節約できるとこは節約して、

使う時にパァ~っと使いたいんよね。

 

もうすぐ誕生日だし!!

 

 

モンゴルに行く前日が誕生日なんだけどさ、

まぁ、この感じだと、誕生日は一人で寂しく過ごすんだろうから、、、 

 

「北京ダック」でも食っちゃうかな。

 

いや、「北京ダック」はさすがに高そうだから、

 

「ペケンタッキー」で我慢しよう!!

 

 

そんな感じで、

北京での超スーパーケチケチ生活が始まったんよ。

 

毎日の基本は散歩。

休んでる時間も含めて、6時間以上散歩した。

 

毎日違う道。

 

行きはとにかく勘で楽しそうな方に向かって歩くんよ。

 

そうすっと、街並見学とか人間観察もおもしれぇんだけど、

スーパーマーケットがあるじゃん。

 

あるたびに中に入って、値段を見るんよ。

野菜とかビールとか。

 

そんで、帰りは同じ道を通って、

一番安いスーパーで買って帰んの。

 

玉ねぎはあそこでしょ、

キャベツはここが安かったし、

ちょっとだけどビールはあそこが安かった。

 

みたいな(笑)

 

 

宿に簡単なキッチンがあったからさ、

自炊できるっつ~のは有り難いね。

 

ただ、調味料とか持って無ぇしなぁ、、、

 

 

あ、良い事思いついた!!

 

 

朝飯は5食で約60円のインスタントラーメンを2食。

一食分の調味料で作る。

 

野菜を入れるとさすがに味が物足りねぇから、

22円で買ってきたブラックペッパーと16円のコンソメ的な粉で補う。

 

夜は、棒状の乾麺。500gで30円。

これを野菜と一緒に茹でて、朝余ったインスタントラーメンの調味料と

コンソメ的な粉、ブラックペッパーで味付けして食う。

 

 

 

うん、毎食同じ味、、、

 

 

3日もすると、さすがに飽きるじゃん。

 

どうしよう、、、

買っちゃおうかな、、、

でも高けぇな、、、

いや、この量なら、結構もつし、、、

 

う~ん、、、

 

 

超スーパーケチケチ生活をしてるうちに、

俺のケチ度はものすげぇ事になってた。

 

 

50g30円のカレー粉、、、

 

買うのに30分以上も悩んじまった(笑)

 

 

超スーパーケチケチ生活に意味があるのか疑問に思い始めた頃、

AKAKUMAからメールが返ってきた。

(ちなみに、インターネットは宿から40分位歩いた所が安かった。笑)

 

Dear Professor,

Good to hear from you. I am in Yunnan now.

I will return to beijing in a few days.

When I return we will meet and play pingpong in my neighborhood.

My cell phone number is xxx-xxxx.

Right now my phone has no money so wait a couple days to call.

haaaaaaaaa,                  

   Jim 

 

 

そういや、俺のあだ名って

「クレイジープロフェッサー」 だった(笑)

 

なんでだっけ?

 

アフロで歯が折れてっから?

 

卓球で打つたびに「ぁあ゛~!!」って叫んでたから?

 

「明日何すんの?」って質問に、

「Tomorrow never knows.」って答えたから?

 

まぁ、響きは良いけど、

「狂った教授」って、、、う〜ん、、、

 

 

 

 

おいしい。

 

 

え~っと、、、

 

「今雲南省にいて、数日後に帰る。帰ったらピンポンやろう。電話番号。今電話止まってっから、ちょっと待って(笑)」

 

って感じかな?

 

「couple days」っつ~のがよくわかんねぇけど、

まぁ、2~3日経ったら電話してみっか。

 

超スーパーケチケチ生活に嫌気がさしてきたとこだったけど、

AKAKUMAに会えそうで、超テンション上がった。

 

でさぁ、やっぱ良い事って続くんよね。

 

タバコ買おうと思ってさ、

初日に6時間掛って見つけた宿の近くのタバコ屋さんに入ったら、

そこにビールも売ってたんよ。

 

で、値段聞いてみたらびっくりしちった。

 

大瓶1本24円だって。安っ!!

 

中国で今まで飲んだビールの中でダントツ安い。

 

このタイミング、この場所、この値段、、、

 

俺、絶対ここに呼ばれてた(笑)

 

ここで3本のビールを飲むのが日課になった。

 

 

暑い中、長時間散歩してさ、喉カラッカラんなって、

宿でシャワー浴びてサッパリしてさ、

ここに来て店の前のベンチでビールを飲む。

 

毎日、この時間が超~楽しみになった。

 

おかげで、「超スーパーケチケチ生活」に

「至福の時」がフューチャリングされて、全然苦じゃ無くなった。

 

凄くね?

ビール3本飲んでも、

1日120円しか使ってねぇんよ。

 

 

モンゴル出発前日。

23歳になった。

 

今日は早めに店に来て、

ベンチでビールを飲んでる。

 

「今日誕生日なんだ」って言ったら、

店のおっちゃんが「生日快楽!!(おめでとう)」つって、

1本サービスしてくれた。

 

なんかさ、超~嬉しかった。

6日間通って、今日が最後なんだけど、北京の事好きんなった。

 

超~単純だけどさ、、、

 

マジ北京来て良かったぁ~!!

 

 

 

夜は、AKAKUMAが祝ってくれた。

 

けど、あいつ、、、

連絡取れたのって、夜8時過ぎでさ、会う15分前だよ。

 

マジ最後に

一応電話してみて良かった(笑)

 

 

ぷっ、おかげで、超~思い出に残ったわ。

AKAKUMA、さんきゅぅべりまっち。

 

 

なんだかんだで超~楽しかったなぁ、北京。

 

 

 

うっし、モンゴル行くべ。

 

 

 

つづく

 

 

90th Try

 

生まれて初めて海外での誕生日を迎えた翌朝、

辺りはまだ明るくなったばっか。

 

まだ寝てた受付の女の子を起こし、チェックアウトをすると、

超めんどくさそうな「Bye bye」で見送ってくれた。

 

外に出た瞬間に鍵を閉められるのは決して良い気分じゃねぇけど、、、

 

「ガチャンッ!!」

 

まぁ、こういうのももう慣れた(笑)

 

 

 

朝の空気と少しの二日酔いが気持ちいい。

 

誕生日の翌日に二日酔いになるっつ~事は、

 

幸せな誕生日を過ごす事が出来た

っつ~証拠以外のなにもんでもねぇ!! 

 

あぁ、俺はなんて幸せなんだ!!

そう思いながら、地下鉄の駅に向かった。

 

考えてみりゃぁ、

海外で地下鉄に乗んのは初めてだ。

 

乗っちまえば、なんっつ~事はねぇ、普通の地下鉄なんだけど、

ここが外国っつ~だけで、なんかアトラクション的な楽しさがあるよね。 

 

電車のアナウンスも、

周りから聞こえてくる会話も全部中国語だし、

「降りる人が先」っつ~常識が無いのもおもしれぇ。

 

駅に着くたびに、降りる人と乗る人が 

 

ちょっ、、、もう!?   

 

みたいになってる。 

 

これ、満員電車だったらどんな修羅場になんだろ、、、 

 

見てみてぇな、乗りたくはねぇけど(笑)

 

 

俺の前で、つり革に掴まって立ってる、

袖なしワンピースのお洒落なお姉さん。

 

ワキ毛がボーボーなのは、

俺に対する何かのメッセージなのかな?

 

 

これから行くモンゴルの草原を連想、、、 

 

 

しねぇよ!!笑

 

 

 

 

北京駅に着くと、

電光掲示板に自分の乗る列車を発見した。

 

「K23次 7:45 北京-ウランバートル」

 

 

ついにモンゴルか、、、。

いったいどんな冒険が俺を待ってんだろう。

 

 

数日前、

俺がモンゴルに行きたいと思う

きっかけになったDハイさんにメールしたんよ。

 

「Dハイさんに影響受けて自分もモンゴル行ってきま~す。」 って。

 

そしたら、

たくさんの有り難い情報と一緒に、こんな風に返ってきた。

 

モンゴルかあ、えええでなあ・・・・。

ついにあの土地に行くか!

あの世界で一番熱い男たちが集う国、酔っ払い天国の国へ。

モンゴルは、馬かな。馬で草原を旅するのは熱い!

オオカミおるから気いつけて。

 

 

 

なんか、、、 凄そう。

オオカミって、、、

  

めっちゃ怖ぇじゃん(笑)

 

 

でも、なんだろ、、、  超ワクワクする。 

 

 

冒険の匂いがプンプンじゃねぇか。

 

 

 

 

出発時刻が迫り、

人生初の国際列車に乗り込んだ。

 

車内は、金色のカーテンやシーツで飾られてて、なかなか良い雰囲気。

 

そもそも寝台列車っつ~のが初めてだから、

他とは比べらんねぇけど、なんか国際列車の特別さを感じるよね。

 

 

俺の席は、2段ベッドの上。

そこに上がると、荷物を置き、仰向けに寝転がった。

 

 

ははっ、、、

 

なんとなくいろんな事を思い出してたら、思わず笑いそうになる。

 

俺、いつの間にかマジで旅っぽい事してんなぁ、、、

 

 

 

怪我で中途半端に終わった、

初めての一人旅のリベンジで来た今回の旅行。

 

もちろん、単純に

「楽しかったからもっかい行きてぇ!!」っつ~事もあったけど、

 

せっかくの一人旅から、

怪我で帰ってきて終わりっつ~のはねぇ、、、

 

格好良くねぇじゃん? 

 

だから、

「次は自分の意思で日本に帰って来たい」っつ~のが目的だった。

 

 

 

まぁ、それだけじゃちょっと寂しいっつ~ことで、

 

髪形をアフロにして、

インドで「サイババと記念撮影」

 

っつ~ウケ狙いの目標を立てたんよね。

 

 

色んな旅人さんから、

「君、絶対インド行った方がいいよ。」

って言われて、その気になってたし。

 

 

ホント最初は、

「インドには行こう」って思ってたくらいで、

どこに行きたいっつ~のも、

何をやりたいっつ~のも特に無かったんよね。

 

ただなんとなく、その時の流れで、

適当に楽しくやってればいいやって感じ。

 

いろんな出会いがあるだけで最高に楽しかったし。

 

だって、今回の一人旅の初日なんて、

ベトナムで漫画喫茶だぜ。

 

ベトナムまで来て、仲良くなった日本人さん2人と、

ひたすら日本の漫画を読んでたんだもんな~(笑)

 

まぁ、楽しかったけど。

 

 

 

あれからもうすぐ半年、

その時の流れで適当に楽しくやってたらさ、

いつの間にかこんな感じになってた。

 

いろんな場所で、いろんな人に出会って、

いろんな事を教わって、いろんな事を考えた。

 

日常がどんどんファンキーになって、

どんどんおもしろくなって、どんどん最高になってく。

 

Funky Funny is Fantastic !!

 

 

昨日ほど前向きな気持ちで迎えた誕生日は、

今までに無かったなぁ。

 

 

俺の誕生日を一緒に祝ってくれたアメリカ人のAKAKUMAは、

北京にはまだ無い本物のハンバーガー屋を開くのが夢だって言ってた。

 

超格好良いと思う。

 

俺にはまだ夢って呼べるようなもんは無ぇけど、、、

 

でも、

 

 

 

いつの間にか人生が楽しい。

 

 

つまんねぇ事で何度も人生をあきらめちまったけど、

いろんな人に支えられて今笑ってる。

 

どうでもよかったはずの明日も笑いてぇし、

笑ってる自信がある。

 

23歳、

なんか楽しくなりそうだ!!

 

 

 

 

旅してるとさ、

特に列車の中っつ~のはさ、、、

 

浸りやすいんよね(笑)

 

 

 

 

夜遅く、

国境の町「二連(アーレン)」に着いた。

 

一度列車を降りて出国審査を受ける。

 

まぁ、特に困る事も無く、無事に出国し、

待ち時間に、初めて見る銘柄のビールを3種類1本ずつ買って列車に戻った。

 

ビールを飲みながら

国境を超えるって最高じゃね?

 

って思ったんだけど、全然最高じゃねぇ。

 

ビールそのものが不味い。ぬりぃし。

 

 

中国って、

行く町ごとに違うビールがあっておもしれぇんだけどさ、

冷えてねぇのは日常茶飯事だし、ハズレも多いんよ。 

 

ぬりぃの分かってて買う俺も俺だけど。

 

 

 

モンゴル側の駅に着くと、

駅員さんが回って来てパスポートを渡したんよ。

 

そしたらさ、全部やってきてくれた。

 

その間、俺は外に出てさ、

相変わらず不味いビールを飲みながら、タバコ吸ってた。

 

辺りは真っ暗でよく見えねぇから、

まだモンゴルに来たっつ~実感は無ぇな。

 

 

それにしても、、、夜だったからかな?

 

ずいぶん楽な入国だったな。

 

 

 

北京から、かなりの時間を寝て過ごしたけど、

無理して飲んだ不味いビールのおかげで、夜もゆっくり寝る事ができた。

 

 

計算通り!! 

 

は?本当だし!!

 

 

 

 

翌朝、、、

 

目が覚めてカーテンを開けると、

窓の外にもんのすげぇ光景が拡がってた。

 

一面緑の大草原。

 

 

こりゃぁ、すげぇとこに来たなぁ~、、、

 

 

あのワキ毛の比じゃねぇ(笑)

 

 

 

つづく

 

 

 

91th Try 

 

ミャンマーで「モンゴル行きてぇ!!」って思ってから20日間。

 

タイ、ラオス、中国と経由し、

昨日、人生初の国際列車で北京を出発。

 

ハンパ無ぇ大草原を列車で突っ切って、ついに辿り着いた、、、 

モンゴルの首都「ウランバートル(UB)」。

 

 

来たぁああ、モンゴル!! 

 

 

 

さて、、、 どうすっかな、、、

 

とりあえず駅を出て、

目の前の通り沿いを真っすぐ歩いてみる。

 

右も左もわかんねぇからなぁ、、、

 

いや、右と左くらいはわかるけど、、、(笑)

 

 

実は俺、UBの事なんも知らねぇんよね。

 

「あずさや」っつ~日本人宿があるらしいけど、

地図も無けりゃ、場所も全く知んねぇし。

 

とりあえずどっかで両替してぇな。

 

まぁ時間はたっぷりあるし、

まずはいつも通り適当に歩いてみよ~っと。

 

なんかさ、

ガイドブックとか持たねぇで旅するって、ワイルドじゃね?

 

そう思って実践してんだけど、

誰かが 「ガイドブック持ってないの?」 とか聞いてくれたら、

 

「あ、持ってないんすよ~。

俺の事を呼んでる場所に向かってる感じなんで!!」

 

とか言って格好つけれんだけど、そんな事めったに無ぇし、、、 

 

 

まぁ不便(笑)

 

 

本来俺って超小心者だから、

本当は格好つけねぇ方がいいんだよな。

 

バレたら返って格好悪りぃし。

 

 

日本出る前から行くって決めてたインドのガイドブックなんか、

分厚くて超重いのにさ、ずっと大切に持ってっから、、、

 

 

 

しかも2冊!! 

 

 

 

キョロキョロしながら歩いてっとさ、

人がみんな超モンゴル顔なの。

 

いや、悪口じゃなくて、

マジでイメージ通りの顔の人が超多くてさ、

 

朝青竜的な。

 

 

 

あぁ、モンゴル来たんだなぁ(笑)

ってめっちゃ実感するんよ。

 

 

いや、マジ(笑)

 

 

 

あと、文字ね。

建物の看板とかに書いてある文字。

 

ローマ字みてぇにみえっけど、、、

なんかちょっと違ぇんだよなぁ。

 

見た事無ぇ文字も混ざってるし、、、。

 

読めそうで読めねぇんだよね。

 

たまに割と派手な看板があって、

パッと見「カラオケ」かと思うんだけど、、、

 

超でっかく「KAPAOKE」って書いてあんだよね。

 

最初は「R」の斜めの棒が取れちゃったのかな?

って思ったんだけど、どこも完全に「P」なの。

 

超自信満々に

「KAPAOKE」なんだよね。

 

 

カパオケ??? 

なんだろう?

 

道が突き当たったから、右に曲がった。

 

 

「右利きの人間は、分かれ道で無意識に左を選ぶ確率が高い」

って聞いたことがある。

 

そういうのってさ、反抗したくなるんよね(笑)

 

それが大当たりだったんよ。

 

だって、その十数分後、、、

 

着いちゃった、、、「あずさや」

 

 

どっちかっつ~と、

宿より銀行を探してたんだけどさ、なんか運良く、、、ね(笑)

 

 

だんだんお店とかが増えてきてさ、

銀行で両替のレートみたりしながら歩いてたら、

日本語で「あずさや」って書いてあんのを見っけちったんよ。

 

超ラッキーっしょ。

 

あんまり曲がったりしてねぇし、、、 

なんか最短ルートで来たっぽい!!

 

 

まぁ、俺の事を呼んでる場所に向かってる感じなんで!! 

 

当然っす!!

 

 

 

どうやら、

通りから裏に入ったところに入口があるみたい。

 

入口っつ~か、玄関かな。一緒か。

団地の1室がゲストハウスになってるっぽい。

 

裏に行くと、団地の前には良い感じのスペースがあって、

テーブルとイスが置いてある。

 

そこで独特な感じの2人が話をしてる。

一人は見た事の無ぇ楽器を持って、、、。

 

 

あぁ、行きづれぇな、、、

 

あの感じは日本人だなぁ、、、

 

ロン毛で髭で危ない薬とかやってそうな感じの、

怪しさと怖さを兼ね備えた感じ。

 

 

典型的な日本人バックパッカーだな、、、

 

 

 

 

俺もか(笑)

 

 

「こんに、、、ちは。ここに泊まって、、、 

あ、これどっから入るんですか?」

 

「あ~、そこ入って1階の左側。

最初はピンポン鳴らした方がええよ~。」

 

「あ、本当ですか、は~い、ありがとうございま~す!!」

 

 

 

よかったぁ、、、感じの良い人達だ。

 

 

 

宿は日本人の夫婦でやってるみたい。

 

派手なバンダナのおっちゃんと、

地味だけど美人のおばちゃん。

 

独特な感じだけど、2人とも良い感じ。

 

共有スペースになってるリビングは畳で、すげぇ良い雰囲気。

めっちゃ居心地良さそう。

 

超いっぱい置いてある漫画、、、

 

あれに手を出したらあっという間にビザが切れるな(笑)

 

 

どうやらここは完全に日本人専門の宿で、

泊まってる人も全部日本人らしい。

 

せっかく海外来たのに、、、

 

 

 

とか全く思わねぇ!!超嬉しい!!

 

 

 

モンゴルでの俺の野望、「大冒険」。

 

モンゴルについて何も知らねぇ俺にとって、

情報集めの場所としてこんな完璧なとこは無ぇな。

 

わかんねぇ事や聞きてぇ事を日本語で聞けるなんて。 

 

 

ガイドブックもたくさん置いてあるし(笑) 

 

 

泊まる事になった8人部屋の2段ベッドの下に荷物を置くと、

宿の外で話してる2人のとこに行く事にした。

 

準備と情報集めで、

1週間近くはここに泊まる事になるだろうからさ、

まずは友達が欲しいじゃん。

 

さっき良い感じだったし、

まずはあの人たちに話しかけてみよっと。

 

 

でも、緊張すんなぁ~、、、

 

なんて話しかけよう、、、

 

 

 

 

「お邪魔していいっすか?」 

 

 

「え?あぁ、もちろん」×2

 

 

変な話しかけ方しちまった、、、

まぁでも、、、 

 

ミッション、コンプリート!!

 

 

 

 

つよしさん と ゆうすけさん。

 

話してみると、

めっちゃ優しくて

めっちゃおもしろくて

めっちゃ格好良くて

めっちゃ親しみ易かった。

 

すぐ友達になってくれたんよ。

 

 

この2人との出会いが、

俺のモンゴル大冒険の始まりだったんだ。

 

 

 

「つよしさん、その楽器なんすか?」 

 

「これ?馬頭琴ってゆ~んよ。」

 

「モンゴルの楽器っすか? へぇ~、、、音聞かせてください!!」

 

「まだ全然下手糞なんやけどね」

 

「さっきのあの歌のやつ、もっかい聞きてぇ!!」:ゆうすけさん

 

「え?歌もつくんすか?」

 

 

 

心地の良い弦楽器の音色に、衝撃的な歌声が響いた

 

Uyeeeee~~♪piiii!~♪♪

 

 

 

 

すっげぇ!!!

ホーミーだ!!!!!!

 

初めてみたぁぁああああ!! 

 

 

 

昔父ちゃんが教えてくれた。

モンゴルの「ホーミー」っつ~奴はすげぇんだって。

 

高い声と低い声、二つの声を同時に出すっつ~神業!!

 

自分も何度かトライしてみたけど、

「低い声と同時に、高い音が出てるきがする」っつ~のが限界だった。

 

 

だけどつよしさん、、、 

 

めっちゃ出てる!!

すっげぇぇぇえええ!!!

 

 

 

 

やべぇ、いきなり超楽しくなってきた、、、 

 

 

 

 

つよしさぁぁああん

教えて~!!!

 

 

つづく

 

 

 

 

92th Try 

 

モンゴルの首都「ウランバートル(UB)」に着いて数日、

暇な時間は、宿の外に置いてある椅子に座って、

 

「うぃ~ぃ~うぃ~ぃ~、、、」

 

っつって唸ってる。

 

 

いや、頭がおかしくなった訳じゃ無くて、、、 

 

「ホーミー」の練習よ。

 

 

「ホーミー」ってさ、

「同時に2種類の声を出す」っつ~人間離れした歌?技?

なんだけどさ、モンゴルらへんで有名なんよ。

 

で、宿で仲良くなったつよしさんが、

ホーミーめっちゃ凄くてさ、毎日宿の外の椅子で

 

「Uyeee~♪piiiii~♪♪」

 

とかって練習してんのよ。

 

 

超~良い姿勢で、

目を閉じて、ひたすらホーミー。

 

それがなんか格好良くってさ~、、、 

だから俺も練習してんの。

 

 

「つよしさん、俺、邪魔じゃないっすか?」

 

「ん?うん、、、 大丈夫、、、やで(苦笑)」

 

つよしさんが練習してない時にやろっと。

 

 

おっし、空気読んだ~。

 

 

 

俺が一人で練習してっとさ、

全っ然ホーミーになってねぇからさ、傍から見ると完全に変人なんよね。

 

椅子の上にあぐらかいてさ、

つよしさんの真似して無理に姿勢良くして、

目も閉じて、ひたすら低い声で

 

「うぃ~ぃ~、、、」

 

って、、、

 

 

超危ない人でしょ(笑) 

 

 

 

 

でも俺だって結構マジで練習してんだよ。

 

ほら、これから行く先でさ、ホーミーができたら、、、

 

絶対ウケるっしょ!!

 

 

 

つっても、

のんびりホーミーばっかやってるわけじゃねぇ。

 

いろんな準備とか計画もしてるんよ。

 

なんつったって、俺は

このモンゴルで人生最大の大冒険をする為に来たんだから。

 

テンションが下がってくる前に出発しなきゃ!!

 

 

 

10日くらい前、

俺がモンゴル行きてぇって思うきっかけになった、

Dハイさんにメールしたの。

 

「俺もモンゴル行くっす、なんか教えて下さ~い」って。

 

そしたら、、、

 

モンゴルはバックパッカ泣かせの国。

公共の交通手段無し。

UBからやったらあるけど、他の街は乗り合いをひたすら待つか、ヒッチ。

大体の人は、UBのゲストハウスでツアー組んでる。

まぁ、安くはないけど便利やし、効率的やな。

おれはひたすら知り合いを訪ね歩いた。

お勧めは、北部フブスグル湖。ここはめちゃきれいよ。最高。

この湖の北の山の中にツァタンという自然崇拝をする少数遊牧民あり。

ここのゲルに泊めてもらって何日か生活できたら、熱いなぁ。

西の果て、ウルギーは良いらしい。遠いけど。

まぁ、UBで情報集めてみて。アズサヤっていう日本人宿もあるし。

モンゴルは、馬かな。馬で草原を旅するのは熱い!

オオカミおるから気いつけて。

 

 

ってメールくれた。

 

 

ヒッチね、、、

ヒッチなハイクね、、、。

 

マジかぁ、、、怖ぇなぁ、、、

 

でも

「大体の人はUBのゲストハウスでツアー組んでる。」

っつ~のがなぁ、、、。

 

 

俺、いつも洋服買う時とか、

店員さんに「それ今売れてるんですよ~!!」

って言われたら絶対買わねぇじゃん。

 

だから、「大体の人」、、、。

 

 

う~ん、、、、

 

しかも、人生最大の大冒険するっつって

「大体の人」と一緒っつ~訳にいかねぇっしょ。

 

ん?いや、

「大(体の人ができる)冒険」

って事にすりゃぁ、、、

 

 

いやいやいや、、、

 

 

 

しょうがねぇ、覚悟決めるか、、、

冒険って大変だなぁ、、、

 

 

実際に、俺が泊まってる宿も、

バックパッカーさんがいっぱいいっけど、

自力でどっかに行く人はほとんどいなくてさ、

宿で用意してくれてるツアーに参加するんよ。

 

だから、毎日のようにツアーに行く人、

ツアーから帰ってくる人がいんの。

 

楽しそうなツアーがいっぱいあるし、

みんな「最高だった~!!」っつって帰ってくるしさ、

 

別に行きたい所があれば、

ツアーをアレンジして行く事もできるんだって。

 

それがDハイさんも

なかなか気の利いた書き方をしてくれるよね。

 

もしメールが

 

「モンゴルは公共の交通機関が無いから、ツアーで旅行するのが便利だよ」

 

とかだったらさ、もう、、、 

 

 

ツアー4つは行ったね!!笑

 

 

 

 

さぁ、自力で冒険する覚悟はできた。

ヒッチ上等!!

 

 

じゃぁ、どこに行こう?

 

 

超キレイな「北部フブスグル湖」の北の山にいる「ツァタン」っつ~少数遊牧民のゲルで何日か生活できたら熱いのかぁ~。

 

 

ふ~ん、、、

 

「あ、つよしさ~ん、、、ゲルってなんすか?」

 

「遊牧民が住んでる移動式の家やね。

列車の窓からとか見えんかった?」

 

「あ~、あのテントみてぇのがゲルっすか。

ありが、、、バイラルラー!!」

 

「ズゲ~ル!!笑」

 

 

なるほど

「ツァタン」さんの家に泊めてもらう感じね。

 

確かに熱そうだわ!!

 

よし、採用!!

 

 

行き先① 「北部フブスグル湖」決定!!

 

 

 

「西の果て、ウルギーは良いらしい」 

 

へぇ~、じゃぁ行こ。

「西の果て」ってなんか響き良いし。

 

 

行き先② 「西の果て、ウルギー」決定!!

 

 

 

「モンゴルは、馬かな。馬で草原を旅するのは熱い!」

 

 

馬でねぇ~、、、

 

 

うん、、、そこまでじゃない。

 

たしかに、大冒険がしてぇんだけど、、、

 

 

うん、、、そこまでじゃない!!

 

 

 

馬でっつ~のはさすがに無ぇけど、

もう1ヶ所どっか目的地が欲しいな。

 

大冒険だからなぁ、

できればあんまり知られてねぇとこがいいんだけど、、、

 

ん?

この「ザブハン」って、、、

 

 

 

ガイドブックの地図に

小さく書かれた「ザブハン」ってところを見っけた。

 

でも、地図には小っこく書かれてっけど、

情報は一切載ってねぇ。

 

なのになんで地図にだけ載ってんだ???

 

 

大きい町でもなさそうだし、、、 

謎だなぁ、、、

 

 

よしっ、

 

行き先③ 「ザブハン」 決定!!

 

 

 

なんにもわかんねぇ「謎」なとこを目指す。

これはもう正真正銘の冒険っしょ。

 

宿のオーナーさんに聞いても、

この地図に載ってる「ザブハン」は知らねぇってさ。

 

こりゃぁ、、、

マジでヒッチしなきゃいけねぇかもな。

 

 

間違い無ぇのは、

まず宿なんか無いっつ~事だって。

 

行くなら現地でゲルに泊めてもらうか、

テントで寝るかだってさ。

 

とにかく、モンゴルを自力で旅行するなら、

キャンプ用品は必須みたい。

 

途中店も無ぇだろうから、食糧も必要だって。

米とか野菜とか。

 

川で水汲んで、お湯沸かして飲み水作って、 

自炊もすんだって。もちろん自分でたき火して。

 

なんか、、、

 

ヒッチがどうってレベルじゃないね。

 

 

まぁ、とりあえず、、、

キャンプ用品買いに行く?

 

でも俺キャンプとかした事無ぇし、、、

やべぇ、テンション下がってきたかも、、、

 

というか、、、

ずっと気になってんだけど、、、

 

 

 

オオカミいるんすよね???

 

 

 

 

えぇ~、、、どうしよ???

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

この記事をかいた人

クロスロードのなんでもおじさん。クロスロード愛が強すぎてボランティアスタッフとして居座っている。 書道家という一面も持ち、世界の路上で2万人を超える人たちに日本語でお名前を書き、プレゼントしてきた。好きな言葉は迷ったらGO。