【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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今俺がいんのは、中国四川省の山の中。
標高4200m地点。
ここに住むチベット人さんの家にお邪魔してるんよ。
ミニヤコンガっつ~7556mの山を見に行こうっつって、
山の達人じいちゃん2人組に付いて来させてもらってる。
歩き始めて3日目、
吹雪の中、息も絶え絶え(俺だけね)に辿り着いた。
にしても、
こんな富士山より高いところにも人は住んでるんだなぁ~。
コンビニにまで徒歩3日だぜ、、、。
4日目も吹雪は止まず、この家に2泊もさせてもらった。
口ひげ達人:「嫌になっちゃいますね~、この天気。ねぇ? 川田君。」
初日の深夜に口ひげ達人の荷物が盗まれて以来、
何故か俺は川田君と呼ばれている。
名前を覚えてくれているあごひげ達人は、
耳が悪いらしく、気づいてない。
「本当、嫌になっちゃいますね~(苦笑)」
5日目。
雪はまだ舞っているものの、積もっている訳ではないし、
この位の天気なら次の目的地のチベット寺まで行けるだろう、
っつ~馬方(案内人)の判断で出発することになった。
標高の高さに身体も慣れてきたのか、体調は良い。
体調さえ良けりゃ雪も楽しめるっつ~もんよ!!
っしゃぁ、こるぁ!! 俺について来~い!!
この日は4565mの峠越え。
このトレッキング最後の難所。
スタート直後からひたすら登りなんよ。
そんでさ、1時間くらい登った所からかな?
雪積もっちゃってんの。
おぉ~、こりゃファンキーだわ。。。
雪がさ、マジどんどん深くなってくの。
10cm、30cm、、、
峠直前は膝上まで来た。
靴から膝下までをカバーする奴を達人から借りてたから、
まだ助かったけど、俺、靴下
(くるぶしまでの)スニーカーソックスだからね(笑)
知ってる?
雪って結構、、、いや、めっちゃ滑るんだよ。
俺スタッドレス履いてるどころか、チェーンすら付けてないじゃん。
スッテンコロリンまくりだよね。
深いところでは足抜けなくなるしさ、
それで前に倒れたら両手付くじゃん?
深いから顔付いちゃうわけよ。
超おもしろい絵だよね、絶対。
誰か見とけよっ!!
そんな状況に何故かテンション上がって、
峠までダーッシュ!! (気持ちはね)
馬方さんの次に峠に辿り着くと、上から目線炸裂!!
「もうっちょっとですよ~!!頑張れ~!!」
約10分後、全員が峠に到着。
その頃、
ど素人のペース配分ミスが響いて、
高山病 Come back to Me !!
頭痛てぇ、ケツかゆい、、、
上から目線になってる場合じゃなかった。
まぁ、それでも4565m、峠の景色はすげぇね。
周りは6000m級の山々らしいよ。
天気が悪いから、上の方は見えねぇけど、すんげぇ迫力。
天気が良かったら、
ここがミニヤコンガを見るベストスポットだったんだって。
残念だけど、、、
いいや、とりあえず早く帰りてぇ。
ここから、2時間ほど恐ろしく急な山道を下り、
休憩してる時、予想外の展開。
馬方が指を指す、、、
「ミニヤコンガ」
雲がちょっとだけ割れてさ、
見えちゃったんだよね~、ミニヤコンガ!!
まぁ、全体が見えたわけじゃねぇからさ、
見た目には他の山と大して変わんねぇんだけど、
一応これが目的だからねぇ、テンション上がるよね。
頭痛ふっとんだもん!!
しかもこれ、良い事って続くモンだよね~。
口ひげ達人: 「やりましたね~、川田君。嬉しいですね~。」
あごひげ達人:「川田君じゃなくて、ひらたさんですよ。」
口ひげ達人: 「あ~、失礼!! 申し訳ない。」
やった~!!
興奮した楽しい時間を過ごし、出発。
口ひげ達人:「よし、じゃぁ行きましょっか。 川田君!!」
えぇ~!?
「ちょっ、、、ん~、、、そうですね。」
ツッコミてぇ~!!
「そう、そう、そう、って馬鹿~!!」ってやりてぇ、、、。
はぁ、、、
頭痛ブーメランおかえりなさい。
数時間後、
雨の降る中、チベット寺に辿り着いた。
標高が3600mまで下がり、身体が楽になった。
晩飯を食って、久しぶりのおいしいタバコでリラックス。
はぁ~、超幸せ、、、。
口ひげ達人:「川田君~、お酒があるってよ!!飲みませんか?」
「あ~、そうっすね、、、 いただきます。」
この酒さ~、強いだけで不味いんだけどさ~、
もう飲むしかないよね(笑)
6日目、
朝もやの中に、ミニヤコンガの一部が姿を現した。
まだ、薄暗い中に超大迫力!!
かっけぇ~、こりゃぁ今日は期待大だぜ!!
いつものようにひたすら歩き、
4時間ほどするとアスファルトの道路に出た。
馬方さん:「晩了」
???
は? 終わり?
予定ではもう1泊だったはず、、、。
どうやら、チベット人さんの家で潰れた一日で、
馬方さんが予定を変更したらしい。
もう1泊あると思ってた俺らはきょとんだよね。
あっけねぇな、、、
口ひげ達人:
「川田君、終わりだってよ~、、、
あ~、ごめん!? また間違った!! ひらた君だ!!」
あぁ~、終わったんだ~、、、
いつも明るい口ひげ達人、いつでもクールなあごひげ達人、
お2人のおかげでとても貴重な時間を過ごすことができました。
本当に、本当にありがとうございました。(BY 川田)
あっけない終わりだったけど、
めちゃくちゃファンキーな6日間だった。
この6日間で俺はまた一つ勉強することができた。
高山病になると
ケツが痒くなるんだ。
あごひげ達人: 「拭き足りなかっただけじゃないですか?」
、、、なるほど。
「稲城(ダオチェン)」に向かうバスの中で、
窓の外に流れる壮大な景色を眺めながら俺は考えていた。
一人旅って何かね?
その答えは簡単だった。
自分を見つめ直す為に、色んな場所を見てまわること?
違う。
井の中の蛙な自分の世界を、旅をすることで拡げること?
違う。
一人で旅をすること?
そうです。
一人で旅をすることなんです。
ベトナムでは日本人が集まる宿にばかり泊まり、毎日飲んでいた。
少数民族の村へは、知り合った日本人と一緒に行った。
中国に来て、「桂林」で日本人のおっちゃんがやってる民宿みたいなとこで、
お手伝いをしながら、1ヵ月半を過ごした。
四川省成都に来て、やっぱり日本人に人気の宿で毎日飲んだ。
そこで知り合った日本人で
山の達人のじいちゃん2人組に山に連れて行ってもらった、、、。
あれ? 俺、まだ一人旅してなくねぇ?
今、俺は一人で秘境「亜丁(ヤーディン)」を目指している。
そこは四川省の山の中。
標高5000mを超える正真正銘の秘境、、、らしい。
そこは「稲城」から車で入り口的なとこに向かう。
だから今、俺は「稲城」に向かってる。
俺は再び考えた。
一人旅か、、、
興味無ぇな、、、
恐いもん。
稲城に着いた。
ここにも「当て」はあった。
「山の達人じいちゃん」のおかげで知り合った、
「中国人の山の達人」が、
「別の中国人の日本語ペラペラな山の達人がやってる宿」
を教えてくれたんだよね。
AのおかげでBに会ってCの宿を教えてもらった感じ?
ややこしいっしょ?
俺の計画はね、
その「亜丁」を1泊2日歩いて、
そこから雲南省の有名な湖まで1週間かけて歩く
っつ~、超格好いい計画なわけ。
もっと言うとね、その道はさ~、
「茶馬古道」っつって、シルクロードのお茶バージョンらしいのよ。
この計画を一人でやり遂げたら、
誰にでも超自慢できるらしいのよ。
超ファンキーでしょ?
だからさ~、
Cの達人に色々教えてもらって、
超用意周到な準備をしたいわけよ。
なんつったって、、、
やりたくもねぇ、
一人旅しなきゃいけないんだから。
やりたくねぇ以上に自慢したいし、
ヒーローになりてぇからやろうと思ってっけど。
でさ、稲城に着いて、
聞いた情報を頼りにCの達人(C達)の宿探したんだけどさ~、
見つからねぇの。
んで、ここ何気に標高が富士山くらいあっからさ、
ちょっと歩いただけで、いっぱい疲れちゃうわけ。
そしたら、たまたま別のキレイな宿見つけたからさ、
とりあえずそこにチェックインしたんだよね~。
おやすみ。
「おやすみ」って言ったっつ~ことは、
今もう次の日だからね。
わかってよ、そこ。
朝から探したよね。
C達の宿、マジ朝から探し回ったよね。
超分かりづれぇの。
結局さぁ、見つかったの夕方近くだぜ?
恐ろしくねぇ?
富士山のてっぺんを、朝から夕方近くまで歩き回ったんだぜ?
え?
何時から何時かって?
11時半から2時半ですけど。
昼飯タイム込みだよ、そりゃ。
まぁ、いいじゃん。
とにかく見つかってさ、入っていったら、
中国人のお兄さんが出てきたのね。
このお兄さんも日本語そこそこイケてさ、聞いたら、、、
AのおかげでBに会って教えてもらった
Cの弟子(D氏)なんだって(笑)
D氏:「こんにちは。私はソン・タオタオです。TTって呼んでください」
はぁ?
TT(ティーティー)?
Dでしょ? Tなの!?
まぁどっちでもいいや。
そんでさ、AのおかげでBに会って教えてもらったCのD氏、
通称TTによると、
Aのおかげで会ったBに会って教えてもらったCは、
今、日本に行ってていないんだって。
なんだよぉ、C達いねぇのかよ、、、
しょうがねぇからD氏に、、、
TTに頼るしかないよね。
まぁ弟子っつ~くらいだから充分頼りになるっしょ。
「ねぇねぇDT、ヤーディン行きたいんだけど」
T氏:「ヤーディン、今行けない。」
「あ~、そう。そんで、どうやって行くの、、、
はぁ? 行けない!?」
なんかさぁ、亜丁って、
「亜丁自然保護区」っつ~感じになってるらしいのね。
そんで、そこの中の人と外から来た人がトラブったらしくて、
保護区内への立ち入りが禁止になったらしいの。
しかも昨日。
どんなタイミングだよ、、、
マジ E と F でトラブってんじゃねぇよ、、、
秘境はすぐそこだぜ、おい。
ここまで来て行けねぇのかよ、、、
マジさぁ、、、
ありがとう!!
超~嬉しいんですけど~!!
行かなくて済むじゃ~ん!!
「違ぇんだよ、本気で行く気だったの。
だけど、入れないもんはしょうがねぇよなぁ~。
行きたい気持ち抑えんのに大変だったよ。
拒まれた~!!」
って言えるぅ~!!
っつ~ことで、
亜丁は行けませんでした。
チャン、チャン!!
いやぁ、亜丁には拒まれちまって残念だったけど、
悪いことばっかじゃなかった。
TTがさ、稲城をいろいろ案内してくれたんだよね。
稲城だって、すんげぇ良いとこなんだよ。
小っちゃい町を出ると、マジ感動的な景色なんだよ。
映画ん中とかに入ったみたいだったもん。
連なる氷山、
緑の草原に流れる川、
吸い込まれそうな青い空。
まじ感動。
TTが連れて行ってくれたチベット寺院では、
たくさんのチベット人さんと話した。
彼らのご飯をいただいたり、仕事風景を眺めたり、、、
もう最っ高な時間だった。
1個、超びっくりしたんだけどさ~、
チベット人さんの女の人、女の人だよ?
直径20cm、長さ5mくらいの丸太を、、、
一人で担いでた。
標高が高けぇからな、、、 無重力なんだな
さて、この先どうすっかな。
戻るのはアレだからなぁ、まぁ流れ的には雲南省か。
「TT~!!俺、こっから雲南省行くわ。行き方教えて。」
TT:「雲南省行く?『雨崩』っていうところある。お寺から2日歩くね。すごく良い場所。みんなに自慢できるよ。おススメ!!」
それ聞いてねぇよ!?
あぁ~、行かなきゃモードになっちゃったじゃん、、、
何教えてくれてんだよ、、、マジ。
勘弁してよ、、、
一人旅とか、、、
ひさしぶり!!(初めまして)
さぁさぁ再開しますよ~。旅日記ですよ~。
なんとかお引っ越しも終わりましてね、
また久しぶりに書き始めたけどさ~、
長くね? この旅日記長くね?
もうすぐ始めてから1年半だぜ、、、。
旅日記の中の世界はまだ6ヶ月位しか経ってないぜ、、、。
ん~、、、
ま、いっか。
文章まとめるとかできねぇもん。
それはいいとして、
今回からお茶の水、高田馬場に続いて、
新橋でも配ることになりました~。
新橋のみなさん、どうぞよろしく。
この旅日記を毎週貰うだけで、
あなたは一人の人間を幸せな気分にすることができます。
はい、僕です(笑)
昔の文章はね、早くも恥ずかしくなっちゃってるんでね、
途中からだけどさ、まぁ帰りの電車ん中とかで、
暇つぶしにでも読んで貰えればなぁ~、っつ~感じです。
みんなにちょっとお知らせね。
ちょっと金欠なんで、
今回からしばらく1ヶ所70枚限定にさせていただきます。
だから、いつも貰ってくれてんのに、渡せなかったらごめんなさい。
まぁ、無くなんねぇっぽいけどね(笑)
いや、、、 笑えねぇ。
んじゃ、まぁ~ね、
夏バテでちょっとかったりぃ~けど、、、 再開しますか。
夏休みも明けたし、行くぜ!!
旅日記(チックなやつ) 再スタート!!
今、中国は四川省の山ん中通って、
雲南省の「香格里垃(シャングリラ)」とかいう
スーパー当て字感満天の街に向かってるんよ。
長距離バスで。
なんかこの辺さ~、
「本当のシャングリラ」とかゆ~謎な言葉を超よく聞くのね?
なんかの小説で、
この辺のどっかがシャングリラだとか、どーのこーのっつって、
「ここが本当のシャングリラだ!!」
っつ~場所とか地域が超いっぱいあんだよね。
一応、今向かってるとこが地名を勝ち取ったみたいよ。
はぁ、、、 超興味無ぇ。
ど~でもい~し(笑)
これといって感動するような景色も無く、
ごく普通にケツが痛く、
首をポキポキ鳴らしたくなるような感じで
香格里垃のバスステーションに到着。
何時間バスに乗って、何時頃に着いたっけ?
そんなもん全く記憶に無ぇけど、
とりあえず、着いたバスステーションで、
次の日の朝のバスチケットを買った。
行先は「徳鎮(デチン)」とかいう
海で気をつけなきゃ!? 的な街。
そこの近くに、
「雨崩(ユーベン)」っていう小さな村があるらしくてさ、
俺そこを目指してんのね。
途中で出会った中国人で旅好きのTTって奴に教えてもらったんだけど、
超いい所らしいの。
そんで、
「まだ外国人にはほとんど知られていない」なんて言って、
「行ったら自慢できるよ」なんて言って、
秘境の香りがプンプンなわけ。
行くのは簡単じゃねぇし、一人だから超怖ぇし、
正直行きたくねぇ~って気持ちも結構強いんだけどさぁ、、、
なんせ自慢できちゃうらしいからさ
まぁ、そんな感じで「雨崩」ってとこを目指しててさ、
ビザにも期限があるしね、
さっさと行っちゃって、自慢モードに突入しちゃいたい訳。
だから、、、
シャングリラ争いなんかに付き合ってる暇は無ぇんだよ。
1泊したらおさらばじゃ!!
っつって、、、
「雨崩」も「本当のシャングリラ」
って言われてるらしいよ(笑)
ほんとこの辺どこ行ってもシャングリラだわ。
シャングリランドだわ。
バスチケットをGETして、
宿探すために適当に香格里垃の街を歩いてたらさ、
偶然、観光客が集まるエリアに着いて、
ラッキー!!って思いながら、
たくさんある綺麗なユースホステルの一つにチェックインしたんよ。
そんでまぁシャワー浴びてスッキリしたんだけどさ、
ここに来る前の、四川省の町の標高が富士山頂くらいで、
歩くだけでハァーハァ言ってたんだけど、
この街に来て大分標高が下がったの。
そのせいか空気が濃い濃い、
すこぶる体調が良くて、
んもう絶好調なのよ。
そしたらさ~、
やっぱ酒飲みたくなるじゃん?
がっつり行きたくなるじゃん?
だから、一人でちょっと寂しいのはあったんだけどさ、
買ってきて飲むんじゃなくて、外に飲みに行こうと思って、
夜の街に繰り出していったんよ。
「シャングリラ」の名前を勝ち取っただけあって、
外国人観光客もめっちゃたくさんいるから、
パツキンの美人おネェさんもいっぱいいるし、
お洒落なバーとかレストランもいっぱいあるしさ、
今は一人だけど、、、
んふ、んふふふ、、、
なんつって、
行った先での
シャングリランドリームの
妄想とかも拡がるわけよ。
本当のシャングリラはYouの瞳の中にあったんだね、、、❤️
そんな感じで、
どこで飲もうか物色しながら、街を歩いてたら、、、
「だいすけく~ん!!」
「 、、、。 !? おぉ~!? 」
超~びっくりだよ!!
妄想で鼻の下伸ばしてたら、いきなり自分の名前呼ばれてさ、
振り返ったら四川省の成都で宿が一緒だった奴らがいんの。
あの時、俺のリ~ゲ~を笑いのタネにしやがった奴らが、、、
でもね~、これがね~、もう、、、
なんでだろ? 海外だからかな?
別にたいして久しぶりじゃねぇんだけど、超~嬉しいのよ。
だって、海外で再会なんて超格好良くない!?
そりゃぁ、下痢の音を聞かれた奴らだって嬉しいもんなんだよね。
そのまま一緒に飯食って、
バーで朝までビリヤードやりながら飲んだよね。
体調が絶好調な上にねぇ、
再会っつ~めっちゃ嬉しい事まで重なっちゃってさ~、
「ビリヤードで勝負に負けた奴が裸で土下座」っつ~
クソつまんねぇ罰ゲームでさえ最っ高に盛り上がったよね。
おかげでパツキンとのロマンスが無くなったのは残念だけどね。
この時にさ~、
やっぱお互い「ここからどこ行くの?」みたいな話もするわけよ。
でね、俺が「雨崩」に行くっつったら、
案の定、誰も知らないわけ。
ぷぷぷ、、、
はぁ~、、、
超優越感!!
超気持ちいい、、、
でもさぁ、他の奴ら、、、
標高5000、6000m当たり前で、世界の屋根とか言われてる上に、
陸での入境がほぼ禁止されてて、俺があきらめたチベットっつ~とこに、
俺はチャリンコで行く とか、
俺達は闇バス(不法のバスに隠れて)で行く とか、
俺には絶対できねぇファンキーな事やる奴ばっかりでさ、、、
優越感なんて1分で消えたけどね、、、。
はぁ、早く俺より勇気無い奴に自慢してぇなぁ~、、、
翌朝、激しい二日酔いで
海で気をつけなきゃ!? 的な町に向かいましたとさ。
中国雲南省(真ん中よりチョイ左の下のほう)
の「徳鎮(デチン)」っつ~
最近トランクスからボクサーパンツに替えました
的な町に二日酔いの男が到着。
その男が約2年3ヶ月後、
二日酔いでパソコンに向かいこの文章を書いている。
やべぇ、かったりぃ、、、
や~めた!!
24hテレビでも見るか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
たった今、
ある人のおかげでやる気を取り戻し、
またパソコンに向かってます。
イモトさん、ありがとう!!
あぁ、単純、、、でも、そんな自分大好き。
さぁ~、徳鎮にやって参ったよ。
この徳鎮でさ~、、、
え~っと、徳鎮ではね~、、、
あれ?あれれれ?
せっかくやる気満々なのに、、、
全然覚えて無ぇ!?
いや、でも確かにこの徳鎮で、
これから行く「雨崩(ユーベン)」っつ~村の
情報をたくさん得たはずなんだけど、、、
とりあえず「西当」って村まで車で行く予定とか、
そこまでの途中の道で雪崩があって、
その手前の飛来寺とかいう寺からスタートしなきゃいけないとか、
「雨崩に行くのに雪崩って(笑)」とか、
雨崩までの地図をGETしたとか、、、
mixi(日記)には書いてあるんだけど、、、
ま、いっか。
はい、はしょって「飛来寺」到着!!
超ハイパー早朝、午前7時、
全く記憶に無い宿を出発して、飛来寺に来たんだけど、、、
なんじゃ?
ホテルやらカフェやら、、、
寺じゃねぇじゃん!?
ここから俺が徒歩1泊2日で目指す「雨崩」。
現在の俺の最大の目的地「雨崩」。
教えてくれた奴が、
「もし行ったら自慢できるよ!!」っつってた「雨崩」。
俺は大自然の中の「秘境」って思ってるんすけど、、、
そこへのスタート地点がなんか、、、
お洒落なんすけど、、、(汗)
まぁ、そうなると、、、ねぇ、、、
お洒落なカフェでコーヒー、、、飲みますよね?
なんかさ、、、不思議な気分だよね。
秘境に行こうとして、
洒落たカフェ来ちゃってるし、
洒落たカフェのメニューに
インスタントコーヒー(ネスカフェ)とかあるし、、、
ま、いいんすけど、、、。
せっかくなんで、
イタリアンな高いコーヒーを飲みながら、
なんとな~く徳鎮でGETした地図を開いて外を見てた。
外に何組かいる、中国人観光客さん達がさ、
どっからスタートすんのかな?って見てたんよ。
ほら、さすがに 「順路⇒」とかは書いてねぇからさ。
でも、見てても、
やっぱ店の中からだとよくわかんねぇんだわ。
ただ、見かけるのは本当に中国人さんっぽい人達だけで、
人数も少ないし、「雨崩」を教えてくれた奴が
「外国人にはあまり知られてない」っつってたのが、
あら、、、本当かも!?
って思ってテンションが上がってきた。
おっしゃ~、
自慢スポット攻めっぞ!!
「Excuse me ?」
ん?
振り返ると、、、 白人のおっちゃん。
えぇ~、、、普通にいるじゃん、外人、、、
3行前の俺はいったい、、、
「Please show me your MAP ?」
「あ~地図?OK、OK。」
「ユー、ヒトリデ イクノ?」
「Yes、ミー ヒトリデ イクヨ。」
「ヨカッタラ、イッショニ イカナイカイ?」
「アナタ ワタシノ チズ メアテネ?」
外国人にあまり知られていない場所に、
外国人と行く事になった、、、。
おっちゃんはすぐ近くのホテルに泊まってたらしくてさ、
そこに一緒に行くと、白人さんがめっちゃいたんよ。
まぁ、全部おっちゃんのファミリーだったんだけどさ。
2組7人南アフリカ人ファミリー。
それと、英語も中国語もペラペラな香港夫婦。
話聞いててもわかんねぇけど、
雰囲気的に、香港の二人が案内してる感じなんよ。
うん、これならねぇ~、
外国人にはあまり知られてない説も残るし、
南アフリカ人ファミリーと旅行したっつ~のも自慢できそうだし、
困ったら香港組が中国語で解決してくれるだろうし、
一人で寂しくないし、、、
これって、
かなりラッキーな感じじゃねぇのか!?
違いました!!
「雨崩」へのスタートは、急な下りだった。
香港夫婦が先頭を行き、
その後ろを南アフリカ人のカップル、
彼女のおとん、彼氏のおとん(おっちゃん)、
おかん二人組、彼氏の姉ちゃんとつづき、
俺は地図を持っている事と、
彼氏のお姉ちゃんがめっちゃキレイ
っつ~事を理由に最後尾から付いて行く事になった。
先頭集団の5人は、
最初こそ途中で待っていてくれたものの、
2~3時間もすると、場所が開けても全く見えないほど、
マジでビックリするくらい、後ろを気にしないで先に行きやがった。
完全に孤立した後ろ5人、、、
分かれ道になると、どっちに行くのか聞かれる俺。
地図を見てみる、、、
地図だとこの辺、
完璧一本道なんすけど、、、
おかん2人組、、、
60歳は超えているでしょう、、、
あぁ、膝が痛そう、、、
ここで俺が道を間違えたら、、、
責任重大かい、、、
俺が選んだのは左の道。
左前、下の方に人が歩いているのが見えたんよ。
3分後、、、
俺の選んだ道は、見事に行き止まった、、、。
アイムソーリー、、、。
この後、15分位さ、みんなの英語が
全部「FUCK」に聞こえたよね、、、。
スタートから何時間経ったかな?
下りが終わり、目の前には長そうで急な登り。
下りで既に限界を迎えたおかん2人が
「馬を借りたい」と言い出した、、、。
俺に。
『ん? あの~、、、ちょっと意味が、、、。うん、英語の意味はなんとなくわかるんだわ。馬で行きたいんでしょ?わかるよ。こっから上りはね~、膝痛いんだもんね、キツいよね。でもさ~、この辺、人がいる気配もないじゃん?馬っつっても、、、。』
という気持ちを込めて、
「Horse ???」
気持ちは伝わらず、
「YES !! Please !!」
そこに、奇跡的なタイミングで、
ヤギと牛を率いる近くの村人さんが通りかかった。
仕方なく交渉開始。
そして俺は、
南アフリカ人さんと中国人さんに挟まれ、
両脇から、英語と中国語で
「こいつはなんて言ってるんだ?」って言われっけど、
基本的に、
「こいつは何を言ってるんだ?」
しか理解できねぇ、、、。
でも俺は頑張った。
僅かな英語の知識を必死で掻き集め、
中国での2ヶ月間で覚えた中国語をフル活用した。
そして、、、
1%の英語、
1%の中国語、
98%のゼスチャー
で、なんとか交渉に成功した。
待つこと約30分、
レンタルひひ~んが到着。
おかげで無事、
暗くなる前に今日の目的地の村にも到着できた。
先頭集団にも合流し、
香港組が手配してくれた宿に落ち着き、、、
「マジ、絶対一人で来た方が楽だったわ、、、」
なんて思いながら、
近くの広場で、
村の青年達に交じって夜バスケを楽しみ、
人生初の3本連続ゴールで圧勝!!
その後、おいしくビールをいただきました。
終わってみりゃぁ楽しい一日だよね。
終わってみりゃぁね。
つづく