【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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ちょ、ちょ、ちょっ!?
痛った!?
中国広西チワン族自治区桂林の田舎町興坪(シンピン)で、
まさかのアクシデントで木から落ち、
目の上と唇を縫い、前歯を1本折った俺。
なんとか治療を終え、バスを乗り継ぎ、
その後電車で22時間かけてここに辿り着いた。
中国四川省の省都、成都。
駅を出て5分後、
一つ目の横断歩道で、、、
ぷっ
原付にひかれました。
なにしてくれとるんじゃこるぁ~!!
と、もの凄い剣幕で怒鳴り散らすイメージはあったんだけど、
勇気が無くて、、、
自分にできる最高レベルのガンを飛ばした。
じ~っ!!
こっちはめちゃくちゃ真剣に怒ってるのに、
何故か周りが笑ってる。
俺をひいた奴までフルフェイスのメットをわざわざ上げて、
ニヤニヤしてやがる。
てめぇら、俺のアフロがそんなにおもしれぇか?
それとも前歯か? 両方か?
あんまりナメてっと、、、
、、、気まずいので逃げました。
ひかれ逃げ、、、
俺もっと格好良い感じの
旅人になりたいんですけど、、、。
原付にひかれておきながら、
痛いところ一つ無い俺の身体、、、
かあちゃん、頑丈に生んでくれてありがとう
俺が向かおうとしている、
当てのある宿へは地図によるとほとんど一本道。
が、、、1時間経っても、、、
え~っと、、、
あれ? ここどこ?
かあちゃん、方向感覚もいい感じに生んで欲しかったなぁ、、、
迷いに迷いに迷いに迷い、
雨が降り出し、、、
ギブ!!
うん、もう無理。
どこか全っ然わかんねぇ!!
めんどくせ、他の宿でいいべ!!
さ~て、どこ行くかな、、、。
、、、。
、、、。
、、、。
、、、、、、、
ギブ!!
他のところとかもっと無理だし。
つ~か、ここどこだよ!!
あ~、もう!!
俺はどうすりゃいいんだよっ!!
当ても無く歩いていると、
雨宿りのできそうなタバコ屋を見つけた。
「ニーハオ。おっちゃん ○○青年旅社、在那里?」
(当てにしてる宿、どこ?)
びしょ濡れになりながら、
店でダルそうにしているおっちゃんにダルそうに聞いた。
もう、やっつけですよ。
どうにでもなりやがれこのやろう!!
ダルそうに指を指すおっちゃん、、、。
適当すぎるだろうが。
もっとちゃんと教えろよ!!
あ~むかつく!!
寒みぃ!!
「はい、謝謝」
分かった振りして、形だけのお礼を言って、
もうめんどくせぇから勝手に雨宿りすることにした。
はぁ、、、どうすっかな、、、
「尾間絵蛇嗎打加羅度津加医毛~」
おっちゃんが相変わらず
ダルそうに指を指しながらなんか言ってる。
うるせぇ~な~、ちょっとくらい休ませろよ。
イライラMAXで指の先を見ると、、、
、、、。
、、、。
!?
「○○青年旅社」
地味だけど、確かにそう書いてある看板が、、、
おっちゃ~ん♥♥♥
本っ当おっちゃん最高!!
一目見た時から良い人オーラ出まくりだったもん。
俺に気を使わせない気楽な対応とか、
ピンポイントで指してくれる指とか、、、
「おっちゃん、、、俺、なんか、、、
あの、ごめ、、、我要香咽(タバコ下さい)」
タバコを2箱買い、
○○青年旅社に無事チェックインした。
チェックインの手続きをしていると、
俺のすぐ後に大きなバックパックを
背負った旅行者さんがやってきた。
肌は真っ黒で、超旅人って感じの格好良い日本人のお兄さん。
話しかけなければ!!
俺の野望の為にも!!
俺が成都に来た一番の目的、
野望はビザの延長!
木から落ちて入院なんかしてっから、
せっかく2ヶ月もビザ取ったのに、
期限まであと10日くらいしか無い。
ここで1ヶ月延長して、中国を堪能するんじゃぁ~!!
でも俺、ビザの延長の仕方とかわからないじゃん?
教えてもらわないと無理じゃん?
日本人に教えてもらうのが一番じゃん?
今チャンスじゃん!!
「こんにちは~!!
え~っと、あの、、、どこから来たんですか?」
「あ、こんにちは。 カンゼイの方から来ました。」
「カンゼイって?」
「四川省のチベットエリアを中心にまわってました。」
カンゼイ?
四川省のチベットエリア?
だめだ、この人レベル高すぎ。
ちょっと何言ってっかわかんねぇ。
まぁ、俺中国の地名とか言われても
北京と上海くらいしか知らないもんな。
この旅人さんは、この後すごい仲良くしてくれて、
後から聞いたんだけど、、、
「初めて会った時は、『でた~、やばい奴』って思った。」
って(笑)
突然話しかけてくる前歯が無いアフロ、、、
確かに
でも、、、
この人との出会いが俺を導くことになる
秘境に
たぶん。
この宿には予想通り、たくさんの日本人が泊まっていた。
もう最高。超楽。
いろんな日本人と仲良くなり、
そのおかげで余裕ができ、
たくさんの外国人とも仲良くなることができた。
この時は、ちょうどゴールデンウィークで
中国人さんが大移動をする時期。
世界一の人口を誇る中国人さんが大移動しちゃうんだからね~、
交通機関のチケットも取り辛いし、、、
そもそもこの先どこに行けばいいのかわかんねぇし、、、
よし、GOLDEN WEEKは、ここで毎日飲むDAY!!
俺が泊まる事になったのは、
8人部屋(たしか)のドミトリー。まぁ大部屋だよね。
なんかね~、
宿の人がわざとそうしてんのかわかんねぇけど、
みんな日本人だった。
部屋にいると海外にいる感じがしねぇな。
まぁ、みんな旅人だからきったねぇ奴ばっかだったけどね。
うるせぇ、俺筆頭じゃねぇし!!
おかげで色んな日本人からビザの事教えてもらってさ、
なんとか申請してきたよ。
意外と余裕だったね。
楽勝!!
もう一人ビザ延長する人がいたから
着いて行った(笑)
「金魚の糞作戦」ってマジで超使えるわ~。
なんかここで会う人たちみんなLevel高っけぇ。
っつ~か俺Level断トツ低きぃ。
ちょっくら上げていくかな。
格好良い感じの旅人になりてぇからさ。
つづく
(この時の成都は、大地震の1年前です。)
ウィッ、あ~、ど~も~、
んふふぃっく、、、いやぁ~、酔ってないっすよ~。
あ~、たのし~。
ん~? ここ? 成都ですぅ。
せ・い・と ほほほ。
中国だよぉ~。
四川省だよぉ~。
麻婆豆腐だよぉぉ~。
山椒が粒のまま入っててさ~、
舌がもう、、、 びりびりびり~!!
ぷぷぷ
なんか、、、
ウイィッ、すいませんねぇ、
一人だけ気持ちよくなっちゃってへへ
えぇ、飲んでますよ。
2007年
GOLDEN WEEKは
毎日飲んDAYますよ!!
あれ?
行空けたら酔いが冷めた。
だからシラフに戻ります。
は?
酔っ払ってる感じで書くのがめんどくせぇからじゃねぇ~し!!
ここってさ~、なんかチベットを目指す旅行者が多いの。
チベットってさ~、世界の屋根とか言われちゃってるんだよ。
屋根だよ?屋根。
標高4000mとか5000mなんて当たり前らしいのよ。
そんなとこ目指すとかさ~、頭おかしくねぇ?
ちょっと格好良すぎでしょ?
そういうレベル高い感じとかって、マジ勘弁なんだよね~。
でも俺って負けず嫌いじゃん?
だから俺も目指さなきゃいけなくなるじゃん?
やだ~、恐ぇ~、行きたくねぇ~、
つ~か日本帰りてぇ~、、、
俺、チベット目指します(泣泣泣)
でもチベット行くっつったってさ~、
どうやって行くんだよ、、、
チベットってなんかいろいろ問題があるらしくて、
入境が制限されてるらしいの。
ラサって言う首都?省都?
まで飛行機で行く分には平気らしいんだけど、
陸路での入境は難しいみたいなんよ。
許可証があればいいらしいけど、許可が下りないんだって。
中国と元独立国家のチベットとの問題がややこしいんだってさ。
う~ん、どうすっかな~
「あの、すいません、
みんなチベットってどうやって行くつもりっすか?」
「俺は北の方からトラックをヒッチして行くよ」
ヒッチハイク?
標高4000m超えを?
「へぇ~。」
無理。却下!!
途中で降ろされたら地上より天国の方が近いじゃんか、、、。
「俺達はシャングリラっていう街から闇バスで行くよ」
「闇バス?」
「うん、まぁ不法のバスで隠れて無理やり行く感じかな。」
「へぇ~。」
夢でKiss Kiss Kiss♪ Kiss Kiss Kiss♪
どこへもどこまでも~♪♪
「よ~し、闇バスで行こ~!!」
ってなるかっ!! 却下!!
不法って、、、
無理やりって、、、
見つかると、罰金払わされる上に、バスごと戻されるらしいよ。
乗ってる他の中国人さんのお客さんとか超迷惑じゃんね。
確実にボコボコにされんじゃん。
「俺はチャリで。」
「へぇ~。 、、、。」
どうぞご勝手に、、、
何? チベットって何なの?
みんなアニメの主人公みたいな事ばっか言いやがって。
お前等はルフィか!?
マジ俺、来る場所間違えた~、、、
こっちは
バリバリ実写版の脇役なんだよ!!
一番現実味があるのが、最近開通したらしい電車で行く方法。
でも、
「情報が無いから、行けるかどうかはわかんないけどね。」
だって、、、。
マジ何なんだよ~、
マジなんで俺チベット目指すモードになっちゃったんだろ?
みんなが意気揚々とチベットを目指しているのに、
どの道も選べない自分に苛立ちを感じ出した。
みんなは心からチベットに行きたいから、
「チベットに行く手段があるなら、意地でも行ってやる」
っていう強い気持ちなのに、
俺はチベットの事なんて何も知らねぇし、、、
あ~!!
俺はどうすりゃいいんだーーー!!
そんな時、事件が起こった。
それは俺が居る成都の宿でも大ニュースだった。
チベット、エベレストベースキャンプで
アメリカ人がフリーチベット運動。
それにより、チベット入境制限厳しくなる。
外国人の立ち入りほぼ不可能。
みんな愕然としていた。
「なんでこのタイミングなんだよ~!!怒」
ただでさえ陸路の入境が困難な中、
そのニュースは衝撃的なものだった。
みんなが今後の旅程を悩んでいる中、
この宿にチェックインする時に出会った
旅人のDハイさんは気持ち良い事を言っていた。
「今回は拒まれたなぁ~、モンゴルでも行ってみるかな。」
格好良い、、、
あぁ~、拒まれた~。
残念だな~。チベットは先送りだぁ~。
はぁ? ラッキーとか思って無ぇし。
行けないんだからしょうがないじゃん!!
よし、行き先変更~!!
Dハイさんは様々な秘境を見てきた人だった。
チベットに行けなくて安心してる風だった俺も、
そんなDハイさんに大きく影響され、秘境を目指す事を決意した。
母さん、俺も目指します。
アニメの主人公!!
Dハイさんに教えてもらい、
俺が目指すことにしたのは、、、
亜丁(ヤーディン)
Dハイさんによると、
ここはまだ旅行者にもあまり知られていない秘境で、
「本当のシャングリラ」 と呼ばれているらしい。
しかも、そこから7日間かけて歩くと、
中国雲南省の有名な湖、濾沽湖(ルーグーフー)ってのに着くらしい。
このルートは、Dハイさんでもやった事はなく、
達成したら自慢出来る事間違い無し、らしい。
熱い!
熱すぎる!
格好良すぎる!!
「本当のシャングリラ」 とか意味わかんねぇけど、
名前格好良いし、なんかきっとすごいところなんじゃない?
しかも「本当の」でしょ?
闇バスの出発地点は「偽物」ってことでしょ?
やっぱ「本当」とか「限定」は逃せないっしょ!!
よっしゃぁ~!!亜丁いくぞぉ~!!!
Dハイさんが持っている全ての情報を、
ウザすぎるほどに細かく聞き出し、全てをノートに書き込んだ。
これで準備は整った。
ウソップ卒業!!
亜丁に行くために、まず目指すは康定(カンディン)という町。
ここの宿や、旨いラーメン屋の情報まで教えてもらった。
よっしゃぁ~行くぜ~!!
あ、その前にパンダに会いに行きます。
ピーヒャラ♪ ピーヒャラ♪
プップ プリプ~リ♪♪
中国四川省都、成都の快適な宿で、
俺は毎日のように楽しくお酒を飲んでいた。
様々な旅人と熱い話で盛り上がり、
伝説話、珍体験など、酒の肴はいつになっても尽きることはなかった。
そう、そうして俺の腹は壊れた、、、
リ~ゲ~
別にたいした事じゃぁない。
飲みすぎで下痢なんて日本でも日常茶飯事だ。
山の達人おじいちゃん2人組と、
パンダ好きのお姉さんと深夜遅くまで盛り上がっていた俺は、
いつものように気持ち良くなって部屋に戻った。
俺が泊まっている2階の
8人部屋のドミトリー(大部屋)の連中はもう寝静まっている。
できるだけ音を立てないよう慎重に部屋に入り、
奥の2段ベッドの上にある俺の居場所に戻った。
「今日もよく寝れそうだ」
そう思いながら歯ブラシを持ち、
部屋の隅にある流しに行き、歯を磨く。
歯を磨いていると、腹がギュルッてきた俺は、
歯磨きを早々に切り上げ、すぐ横のトイレに入った。
ピーヒャラ♪ ピーヒャラ♪
プップ プリプ~リ♪♪
腹もスッキリし、
最高に気持ちいい気分で再びベッドに上がろうとすると、、、
隣のベッド:「だいすけくん、、、ぷ、大丈夫、、、ぷぷぷは」
俺:「あ、大丈夫っす(恥)」
ベッドの下:「絶対大丈夫な音じゃないっしょ!!あははは!!」
、、、音丸聞こえ。
部屋中大爆笑、、、
そう、確かに寝ていた筈のみんなを、
俺は起こしてしまった、、、
部屋中に響き渡った
ファンキーなリ~ゲ~ロックで
まさか俺のリ~ゲ~が目覚まし機能を持っているなんて、、、
この日から俺は部屋の外にある1階のトイレの常連になった。
これだから大部屋は危険だぜ、、、
早朝、みんなが寝静まる中、
1階のトイレを済まし、俺は荷物をまとめていた。
俺はこれから彼らに会いに行く。
この旅が始まるとき、
まさか彼らに会いに行く事になろうとは思いもしなかった。
チベットに行くことを決心しながら、
様々な理由でチベットに拒まれた俺を、彼らは呼んでいた。
パンダ!!
昨晩一緒に飲んだパンダ好きのお姉さんが誘ってくれて、
一緒に行かせてもらう事になったんよ。
なんかこのお姉さん、
以前来た時にパンダの名付け親になったらしくて、
車チャーター(貸しきって)して子供に会いに行くんだってさ~。
目指すは、世界で唯一野生のパンダが住んでいると言われている?
「臥龍」のパンダ研究所。
(現在は、四川省大地震の影響により移動したみたい。)
迎えに来た4WDに乗り込み、いざ「臥龍(がりゅう?)」へ出発。
都会の成都を走りぬけ、山道に入ると、
そこには目を疑うような素晴らしい景色が広がっていた、、、
ような気がするんだけど、あんま覚えてないわ。
まぁ記憶なんてそんなもんでしょ。
っつ~ことでパンダ研究所到着~!!
うおぉ~~!?
あっちに熊猫!!
こっちにパンダ!!
そこにもぱんだ~!!
パンダだけの動物園だ、、、感激!!
遊ぶ子パンダ、
笹食うおっさんパンダ、
寝パンダ、
パンダ風なおばちゃん、、、
パンダ
PANDA
ぱんだ
panda~~~~!!!
うん、飽きた、、、。
いや、いかん!!
せっかく連れて来てもらったのに
たかだか2~30分で飽きてどうする!?
飽きてない!!
飽きてないぞ~
パンダ好きお姉さん
「見て見て、あの子パンダ超可愛い~♥♥♥」
「わぁ~♥♥♥あの子パンダ(を見てる娘)超かわいい~」
趣旨変更、、、。
閉館時間までパンダ(を見る娘)を堪能し、
近くの宿にチェックインした。
そう、飽きてる場合じゃねぇ。
俺はここに2泊3日もいるんだ、、、
その夜、近くの広場でお祭りが開かれていた。
どうやら若者の為のお祭りらしい。
何故か真ん中にはヤギの丸焼き、、、グロテスク、、、
そのヤギを囲むように円ができ、
多くの人たちが盆踊り激しいverを踊っていた。
お姉さん「踊ってくれば?」
俺「いや、いいっす(笑)」
5分後、
俺は最前列で弾けていた。
た~のし~!!
クライマックスに近づくにつれ、曲の激しさが増していく。
みんなで手を繋ぎ、ステップを踏み、踊りまくる。
俺の両手にはめっちゃかわいい女の子。
踊りながら視線が合うたびに向けてくる笑顔がまぶしい。
でも、、、
普段から下げてはいてるズボンが、
激しく踊るたびに下がってくる。
やばい、脱げる!?
でもこの手だけは離したくない!!
必殺!!
超がに股で踊る作戦!!
残念ながら、
足を交差する踊りにはこの作戦は通用しなかった。
ズボンは見事に膝まで落ち、
俺の勝負じゃないパンツがあらわに、、、
パンダ、、、
パンツ、、、
最後にヤギを食いました。
メ~(泣)
翌日、
研究所のパンダに全く興味を惹かれなくなった俺は、
研究所には向かわず、歩いて山に散策に行った。
やっぱり目指すはね~、、、
野生パンダ!!
全くいないね。
いる気配すらないね。
ただの長時間散歩でした。
「あれ? 今何か動いた???」
みたいな事すらないもんね。
2日目の収穫は、、、
野グソをすると
ケツの間に吹き抜ける風が最高に気持ちいいって事
だけかな。
でもマジで野グソ中にハチが飛んでくるとビビるぜ(笑)
そこだけは、、、
3日目、、、
マジ何にも覚えてないんですけど、、、
日記によるとパンダを見て成都に帰ってきたらしいけどね、、、
完璧忘れた。
まぁ帰って来て飲んだんじゃない?
あぁ~
マジ忘れられない経験ができたぜ!!
さぁ、交通機関を使い辛いゴールデンウィークも終わることだし、
残り少なかったビザの延長もできたし、
ぼちぼち「秘境」に向かいますか。
さぁ、格好良い旅人になっちゃうぞ~!!
ん?
山の達人おじいちゃん明日出発?どこ?
あ、そう。
偶然だなぁ。
実は俺も行くんですよ~。
じゃぁ、一緒に。
ラッキー!!
つづく、、、
格好悪いまま???
中国四川省都の成都で、
ゴールデンウィークを理由に毎日飲み明かしていた私、
ひらただいすけ。
俺はカッコイイ奴になりたいんだ。
だからこの旅も格好良くしたい。
ここ成都での出会いで格好良くなる為の一つの道が見えた。
秘境を目指す!!
俺は今から康定(カンディン)という町に行く。
この町は今から目指す標高4000m超えの秘境、
亜丁(ヤーディン)に行く為に通過する、標高2500m位の町。
俺はね、一人で行くつもりだったんだよ、、、
だけどさ~
たまたまね、
成都で仲良くなった山の達人おじいちゃん2人組も、
同じタイミングで康定に行くっていうからさ~、付いて行っ、、、
一緒に行く事になったの。うん。
いや、たまたまよ、偶然。
連れて行ってもらうなんてね~、そんなこと、、、
つ~か、そんなんどっちでもいいじゃん!!
バスステーションまでは達人が捕まえてくれたタクシーにタダ乗り。
バスステーションでは達人がチケットを買ってきてくれた。
達人に乗るバスまで案内してもらい、
達人たちの隣に座った。
そして眠ること数時間、、、
康定到着、、、
おじいちゃんありがとう、、、
って俺は孫か!?
ここ康定までスーパー他力本願で来てしまった、、、。
達人:「ひらた君、君は宿はどうしますか?
我々は適当に安い所を探しますけど 」
俺:「僕は成都で教えてもらった所があるんで、
そこに行ってみようと思います。 」
達人:「あ~そうですか、それじゃぁ、、、我々もご一緒して宜しいですか?」
あれ?
何この展開。
俺、、、頼られちゃってるんじゃないの、これ?
どうしようかな~、
連れて行ってあげようかなぁ~、
俺優しいしなぁ~
「うん、全然構わないっすよ。ご案内しましょう!!」
必殺上から目線炸裂、、、
超気もちぃぃ~
地図を頼りに二人を案内する。
この地図の感じだと15分もありゃ着くだろ。
「ひらた君、どんな感じの宿なんですか?」
「なんかチベット風のいい感じなとこらしいっすよ。」(メモによると、、、)
「それは期待できますねぇ」
そんな話をしたり、
町の雰囲気を楽しみながら歩いていく。
歩きながらも俺は感謝の気持ちを忘れない。
Dハイさん、マジありがと~ (46th Try)
30分後、、、
「ひらた君、、、まだですかね~??? もう30分くらい歩いてますけど、、、 」
「え? あ、え~っと、あの、今、ここだから、、、
たぶんもう少し、、、です。はい。 」
ちょっと、なんなんだよこの地図、、、
縮尺あってねぇだろ絶対!!
全っ然、着かねぇじゃねぇか、、、
ん!?
あら、 やべっ、、、
「あ、すいません、、、
ちょっと通り過ぎちゃったみたいっす、、、ハハハ~、、、 」
うぉ~、大失敗だぁ、、、
10分後、、、
え~っと、この大通りがあって、
ここにスーパーがあるってことは、、、
ん!?
あら、、、
あららら、、、
う~ん、やべぇな、、、
「あの~、大変申し上げにくいのですが、、、
その~、なんというか、、、
今ここで、ここが宿なんで、、、
さっきの道であってたみたいです、、、。 」
「 、、、ハイ。 」
「本当すいません、
たぶんもうわかったので、、、ははは、あ、
しかし体力ありますね~、
その重い荷物でねぇ、 スーパーマンだ!!! 」
必殺ごますり炸裂、、、
超気まじぃぃ~
出発から約1時間、
なんとか目的の宿に到着。
地図とかマジ当てになんねぇ。
俺はドミトリー(大部屋)、
達人たちはツインルーム(2人部屋)にチェックインした。
「いやぁ、なかなか良い雰囲気ですねぇ。
歩いた甲斐がありましたよ。
ひらた君が良ければ、少し休んで夜にでも、お話しながら一杯やりましょう。」
「はい、是非是非。それじゃぁ、また後で、、、。」
良かったぁぁぁあ!!
さて、夜までまだ時間もあるし、シャワーでも浴びるか。
はぁ~、、、気持ちいい。
やっぱ標高が高いだけあって寒みぃからなぁ~
お湯シャワー最高。
ゴシゴシ、ゴシゴシ、
相変わらずアフロは洗い応え抜群だぜ、、、
うっし、流すべ。
ジャァー、、、
、、、。
、、、あれ?
お湯が出ないぞ、、、。
はぁあ?
無理だから!!
この寒い中で、水は絶対無理だから!!
よし、、、出よう。
うわぁぁぁ!!
頭が泡だらけじゃぁ~~!!
水、浴びざるをえねぇじゃねぇか、、、
よっしゃ、こるぁ!!
俺も男だ!! やったろうじゃねぇか、、、
ちょ、ちょっと待って、、、
ひ、ひ、ふぅ~。
せ~、のっ!!
はうっ!?ぬぉおおお!!んぐぁぁぁあああ!!あぁぁぁぁ、さむいさむいさむいあぁぁぁわあわわわ、死ぬ死ぬぅ~~~
、、、お湯が出るの使い始めだけとかさ~、
マジ勘弁して下さいよ~。
夜、
達人の部屋にお邪魔し、
中国の酒をお湯割りにして飲みながら話をした。
はぁ、、、やっと暖まったぁ、、、
「ひらた君、ミニヤコンガって知ってますか?
標高7556mの山なんですけどね、
それを一番いい所から見たいと思いましてねぇ、
我々はトレッキングに行こうと思ってるんですよ。
おそらく5日間か6日間ほどね、歩くんですけどね、、、」
「へぇ~。」
(話長ぇなぁ、、、しかしこの人達マジでスーパーじいちゃんだな。)
「それでねぇ、馬を借りて、
馬方もみつけにゃならんしね、
まぁ明日にでもちょっと情報集めに
行こうと思っているんですよ。
よかったら一緒に行きませんか? 」
「へぇ~。
よく分かんないけど、なんかすごそうですねぇ、、、
へ?
今なんて??
一緒に?
山に?
いや、そりゃ行ってみたい気はしますけど、、、
山とか登った事無いし、、、
装備とかも何も知らないし、、、 」
達人会議開始
テントは2人用だけど、3人入れるでしょ、、、
寝袋はレンタルして、、、うん。
「大丈夫ですよ。」
軽っ!?
「マジっすか!?
じゃぁ、お言葉に甘えて、、、。 」
やべぇ、、、
超ファンキーじゃねぇか。
キタキタキターーーッ!!
つづく