伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」77th Try 〜 80th Try - フィリピン留学・セブ留学|英語学校 - CROSSxROAD
2019.07.17

伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」77th Try 〜 80th Try

【伝説の旅日記を公開】

若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)

【 過去記事はこちら 】

1st Try 〜 4th Try 

5th Try 〜 8th Try

9th Try 〜 12th Try 

13rd Try 〜 16th Try

17th Try 〜 20th Try 

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61st Try 〜 64th Try

65th Try 〜 68th Try

69th Try 〜 72nd Try

73rd Try 〜 76th Try

 

 

 

77th Try

 

「ミッチーナ」からピックアップトラックで約7時間。

ようやく「バーモ」に着いた。

 

一緒に来たナフが、乗る時に「あんな事」やってくれっからさ~、

もう気まずいわ、ケツ痛いわで、超~大変だったよ。

 

まぁ無事に着いたからいいんだけどね。

 

振り返ってみりゃおもしれぇし(笑)

 

とりあえず、さっさと部屋見っけて寝転がりてぇわ。

 

 

「バーモ」

ここ超小っちぇ町でさ、すぐ一周できちゃいそう。

 

おかげで、宿もすぐ見っかった。

 

今まで泊まってきた宿から比べると、かなり綺麗。

 

中に入ってったら、髪をピチッと決めたおっちゃんがいてさ、

聞いたら1泊7ドルらしいんよ。

 

今まで5ドル以上のとこに泊まった事無ぇからさ~、

う~ん、、、ちょっと高けぇ。

 

でも、おっちゃんが言うには、

バーモで外人が泊まれる宿はここだけらしいんよね。

 

2泊だけの予定だし、「ま、いっか。」 って思ったら、

「No breakfast 5 dollar.(朝飯要らないなら5ドル)」だって。

 

いつも朝飯なんか食ってねぇから、丁度良かった。

 

じゃぁ、すんません、チェックインお願いしま~、、、

 

「Too expensive !! 3 dollar !! OK ? Please !!」

 

出た~!!

 

 

人がせっかく横でスムーズにチェックインしようとしてんのに、、、

ナフのファンキーな値切り交渉が始まった。

 

ナフもおっちゃんも一歩も引かない。

 

知~らね(笑) 

 

「あっ、僕は5ドルでいいっす」

 

結局値切れないでさ、

ナフは他を探しに行って、俺はここに泊まる事にした。

 

ナフが出てく時に、

「宿ここしか無いっつってんのにどうすんの?」って聞いたら、

 

「とりあえずもっと安く泊まれる所を探してみる。とにかく5ドルは高すぎる!!5ドルも払うくらいなら、俺はテントで泊まる」

 

だって。

 

どうぞご自由に(笑)

 

 

まぁ、今までも相当ファンキーな旅行してきたみてぇだし、心配ないべ。

どうせ、その辺でまたすぐ会うだろ。 

 

シ~ユ~!!

 

 

おっちゃんに案内してもらって部屋に入るとさ、

すっげぇ良い部屋なんよ。

 

これだったら7ドルでも全っ然納得。

ベッドもふかふかだし、、、 

 

あぁ~、超快適!!

 

 

最近ずっとルームシェアだったからなぁ。

 

やっぱたまには一人でゆっくり、、、

 

zzz ,,,   

 

zzz ,,,   

 

zzz ,,,

 

 

 

コンコンコン!!

 

 

30分くらい寝てたのかな?

 

ノックで起こされて、ドアを開けたらナフがいたんよ。

 

なんか、

やっぱり他の宿は見つかんなかったんだって。

 

そんで、「テントは?」って聞いたら、

 

「テントだと、荷物全部持って歩きまわらないといけないし、シャワーも無いし、、、。」 

だって、、、

 

 

ぷぷっ、、、

そんなん最初から分かってるし(笑)

 

 

高校も大学も飛び級で卒業してんのに、

頭良いのか悪りぃのか、、、

 

変な奴。

 

 

まぁ嫌いじゃねぇけど。

 

 

特に用も無ぇのにさ、わざわざ

「しょうがないから結局ここに来たよ。」

って言いに来るとこはかわいいよね。笑

 

 

夜はいつものようにビアーバーに行って、

おいしい生ビールを飲んだ。

 

ミャンマーはビールが美味いから良いねぇ。

それに、ちゃんとバーがあるのも嬉しいね。

 

やっぱさ、買ってきたビールを宿で飲むより、

お店で飲む方が全然美味いもん。

 

良い感じに暗い店内でさ、

海外にいる自分を意識してさ、

 

ガッツリ椅子にもたれて足なんか組んじゃってさ、

葉巻を吸いながらさ、

 

おいしい生ビールを飲むんよ。

 

これね~、マジで、、、 

自分が超~イケメンに感じてくっから!!

 

そんな感じでさ、毎日、酒と自分に酔ってるね(笑)

 

 

 

「バーモ」では散歩をした。

 

「ミッチーナ」からわざわざ7時間もかけて来たんだけどさ、

別に目的があった訳じゃ無いんよ。

 

だから、マジでただ散歩しただけ。

でもさ、そういうのがおもしれぇんよ。

 

もうさ、「何があるか」とか「どこに行くか」とか、

そんなんどうでもいいんよね。

 

どこでもいいから、とりあえず行ってみてさ、

そん時に起きる事を楽しんじゃおうって感じ。

 

バッチリ計画してする旅行も超楽しいんだろうけどさ、

「行き当たりばったり」

っつ~のも、結構ハマるよ。

 

 

散歩の途中で超小っこい屋台を見っけてさ、

そこで昼飯にしたんよ。

 

麺の屋台らしいんだけど、言葉わかんねぇからさ、

隣で食ってる人のやつを指差したんよ。美味そうだし。

 

そしたらちゃんと伝わってさ、

それだけでもちょっと嬉しいよね。

 

でさ、その屋台では、

好みに合わせて味付けしてくれるみたいなのね。

 

それで調味料的なもんを、

「これ入れる?これは?これは?」 

みたいな感じで聞いてきてくれんの。ゼスチャーとかで。

 

まぁ、その調味料自体が何なのかわかんねぇんだけど、

とりあえず全部うなずいて、全部入れてもらったの(笑)

 

どんな味かちょっとドキドキすんじゃん。

 

食うじゃん、、、

 

美味い!! 

 

 

これまた超嬉しいよね。

 

でさ、

食ったらやっと「こんにちは」以外のミャンマー語が使えてさ、

 

「サーロォカウンデ~(美味い)!!」

 

って言えたんよ。

 

 

そしたら向こうも、

 

「お、ミャンマー語!?」

 

みてぇな感じで笑ってくれんの。

 

そしたらあとはもう、

ノートにメモってあるミャンマー語をさ、

なんでも良いから片っ端から言っていくんよ。

 

テッパンの「チンカイッテ~(蚊に刺された)」はもちろん、

マジ何言ってもウケるよ。笑

 

 

「フゲッピャーヨーガ セー!! フゲッピャーヨーガ セー!!」

ってひたすら連呼すんの。

 

発音とかはよくわかんねぇから、

伝わるまでに結構時間かかんだけどさ、

 

伝わった瞬間、

周りみんな大爆笑だよね。

 

「$&%' &%  フゲッピャーヨーガ セー $&%$   Ahahaha ,,, 」

 

 

「マラリアの薬」

って言ってるだけなんだけどね(笑)

 

 

でもやっぱ、

笑ってコミュニケーションとれんのは、マジ最っ高に嬉しいね。

 

やっぱり途中で見つけた小っこい茶店。

 

なんとなく店に入ったら、

小学生くらいの男の子が一人で店番してたの。

 

そんで、できる限りの優しい笑顔で

「コーフィープリーズ!!」って言ったんだけど、 

 

通じなかったのか、

いきなり入ってきた前歯が折れたクルクル頭が怖かったのか、

家の中に入って行っちゃったんよ。

 

でも、ちょっとしたら戻って来て、

後に続いてお姉さんが出て来てさ、

その後にもお姉さん、その後にお兄さん、お姉さん、、、 

 

全部で7人出てきた(笑)

 

 

みんな俺と同じくらい英語ができてさ、

気付いたら2時間くらい喋ってたんよね。

 

日本の事を話したり、

ミャンマーの事を聞いたり、

 

日本語を教えたり、

ミャンマー語を教わったり、

 

「マラリアの薬」で笑ったり、、、 

 

片言だけど、超いろいろ話せた。

 

 

すげぇ歓迎してくれてさ、コーヒーだけじゃなくて、

明日向かう「マンダレー」っつ~でっかい街で有名らしい

「ラパトゥ」って料理までご馳走になっちった。

 

なんの予定も無かった時間がさ、

気付いたら超最高な時間になってたわぁ。

 

後から気付いた事なんだけど、

ミャンマーで過ごした約1ヶ月の中でさ、

 

この日ってさ、

一番何して良いかわかんねぇっつ~か、予定が無い日だったんよ。

 

でも、終わってみれば、

この日が一番ミャンマー人さんと絡んだ日だったんよ。

 

「バーモ」って、全く目的も無く、

一番なんとなく行った町なんだけど、

 

後になってみれば、

最高に楽しい時間を過ごした場所になってたんよ。

 

ほんと、、、 

 

「行き当たりばったり」

 

っつ~のは、結構ハマるよ。

 

 

 

さぁ、とりあえず「マンダレー」に向かうか。

 

船で約30時間らしいけど、、、

 

まぁ、そん時に起きる事を楽しんじゃおう!!

 

 

 

つづく

 

 

78th Try

プ~~ン、、、羊が3匹、、、

プ~ン プ~~~ン 羊が4匹、、、

羊が、、、プ~~~ン プ~ン 

プ~~ン、、、 5匹、、、 プ~ン、プ~ン

 

あぁっもうっ!! 

俺はうんこじゃねぇぞ!?

 

寝ようとしてる俺の周りを、

不愉快な音を立てながら飛びまわる無数の小っこい虫達。

 

タオルを巻いた顔から

足まで至る所にとまってきやがる。

 

只でさえ汗ばんだ身体が気持ち悪りぃのに、、、 

意識よ、早く飛んで行け、、、

 

 

数時間前、

「マンダレー」っつ~街に向けて、船で「バーモ」を出発した。

 

約30時間乗る事になる船は、

見た目はなかなか立派だったけど、乗ってみてびっくり。

 

椅子も何も無い広々としたデッキがあってさ、

早い者勝ちで場所を取っていくんよ。

 

あぁ、そういう感じ?

なんかミャンマー来てから、移動が毎回ファンキーだなぁ、、、(笑)

 

 

広いデッキに各々がゴザを広げて、場所を確保していく。

 

なんだかんだでいつも一緒になるアメリカ人のナフも、

クッションの効いた快適そうなマットを広げてる。

 

くそぉ、、、 床に直は俺だけかぁ。

 

まぁでも、物は考え様だよね。

 

25時間椅子に座って移動した時の事を考えたらさ、

いつでも寝転がれるんだから、

ケツも痛くなんねぇし、楽チンだよなぁ~、、、

 

 

いや、それはそれ、これはこれ!!

 

 

やっぱ敷くもん欲しい、、、。

 

座り心地とか、寝心地とか、

そんなのは全然気になんないよ。

 

慣れっこだし、

そもそも最初からそんなん期待してねぇし。

 

でもさ、周りがほとんどゴザで、

俺んとこは床じゃん?

 

だから、自然とみんなが通路にするんだよね。

 

踏まれる訳じゃ無ぇし、それだけならいいんだけど、

トイレ帰りっぽい人とかめっちゃ通るんだよね。

 

トイレ帰りっぽい人が通って、

濡れた足跡とか付いたら

めっちゃ嫌じゃん!!

 

しかもそこに座っちゃったりしたら、

もう超ブルーじゃん!!

 

 

気にしないでいられればいいんだけどねぇ~、

超気になっちゃうんよ、俺。

 

だから、もうしょっちゅうサンダルの裏で、

濡れた足跡を擦って乾かしてたね。

 

まぁでも、後から考えりゃ、

明るいうちはまだマシだったわ。

 

暗くなったらマジ最悪だよ!!

 

川の上、周りは森、真っ暗な中に船の灯り、、、

 

虫さんが集まってくる条件全部クリア!!

 

 

もうそこらじゅう虫だらけ。

電灯の周りとかなんてハンパ無いよ。

床にもめっちゃ落ちてくるし。

 

耳元はプ~ンってうるせぇしさ、

なにより身体にとまってくんのが超気持ち悪りぃんよ。

 

でもさ~、どうしようも無ぇじゃん?

 

もう起きてても、うっとうしいだけだから、

顔にタオルを巻いてさ、無理やり寝ようとしたんよ。

 

羊が1匹、プ~ン、、、

羊が2匹、プ~ン、、、 

羊が、プ~ン、プ~ン、プ~ン

 

虫が10匹、100匹、1000匹!!

ぬぁ~っ、寝れねぇぇえぇ!!

 

 

 

もう超暑いけど、長袖のジャージ着て、

肌が出ないようにしてさ、丸まって、、、

 

羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、、、 

頼む、意識よ、早く飛んで行け、、、

 

 

気付くと、虫はほとんどいなくなってた。

周りは完璧に真っ暗で、船の灯りもエンジン音も消えてた。

 

顔のタオルを剥がして、

カバンの中からメガネを出して掛けた。

 

 

おぉ、、、星がハンパ無ぇ、、、

 

 

すげぇ良い気分になって、そのまま目を閉じた、、、。 

 

全部許す、、、 

 

 

zzz,,,

 

 

 

 

気付くと、朝陽が顔を出したところだった。

シーンとした中に、微かに鳥の声がする。

 

掛けたままだったメガネを外して、

顔にタオルを掛けた。

 

超綺麗~、、、っぽいけど、眩しい、、、

 

 

人に話す時は、

「あん時の朝陽は、いつまでも見ていたいくらい綺麗だったね」

って言うだろうけど、眠みぃから寝た、、、。 

 

もうちょっと、、、 

 

zzz,,,

 

改めて起きた時、

もう船は動き出してた。

 

リュックから水を出して飲んで、

葉巻に火を点けた。

 

ゆっくり流れる景色をボーっと見ながら、

夜中に見た星空と、朝方に見た朝陽を思い出してた。

 

う~ん、ちょっと良い夢を見た気分。

 

寝付きはあんなに最悪だったのに、、、。

 

さぁ、マンダレーまであとどれくらいかな、、、

 

 

 

結局、

「バーモ」から「マンダレー」まで約35時間掛った。

 

夜に船が寝なけりゃ、

もっと早く着いたんだろうけどさ、

 

そしたらあの真っ暗な中のワンダホー星空も、

静かな朝に昇るビューティホー朝陽も見れなかったっぽいからな。

 

ま、悪くない35時間だったかな。

 

 

 

「マンダレー」に着くと、

ナフと一緒に宿に向かった。

 

一週間前に泊まってた宿。

安くて居心地も良いし、駅にも近いから今後の移動も便利だしね。

 

それを話したら、

ナフも一緒に来るって事になったんよ。

 

そういえばナフとは

「マンダレー」を出発する時に会ったんだよな~。

 

あん時は超気まずかったけど、

結局一週間一緒にいるもんなぁ、、、

 

おもしれぇ(笑)

 

 

 

翌日、

お金に超ストイックなナフが、、、

 

「ダイ、一緒にスネークパゴダとアマラプラツアーに行かないかい?」

 

「なにそれ~?よくわかんねぇけど、いいよ~。どうやって行くの?」

 

「タクシーをチャーターするのさ!!」

 

「ふ~ん、、、 え!?

 

 

相手を怒らせるだけでなく、

あきれさせてまで値切ってたナフが、、、

 

宿に5ドルも出すなら

テントに泊まるって言ってたナフが、、、

 

タクシー!?

 

 

 

 

 

謎は全て解けた!!

 

はっはっは、、、

マジ、ナフって超変わってるわ。

 

スネークパゴダもアマラプラも、

まぁ観光スポット的な感じなんだけどさ、

ナフはとにかくスネークパゴダに行きたかったみたいよ。

 

 

そこって、

「寺の仏像に超でっかい生きたヘビが住んでて、そのヘビが神様」

みたいな場所なんだけどさ、、、

 

ナフ君、、、

ぷっ、、、

 

とってもヘビが好きなんだって。

 

 

 

「交代でヘビを触れるタイム」みたいなのがあってさ、

ナフが3m以上ありそうなヘビと戯れてんだけど、

夢中になりすぎてあまりにも返さねぇから、

寺のおっちゃんが困ってたよ(笑)

 

おっちゃんが「もう終わり!!」って言ってんのに、

 

ヘビ離さねぇわ、

俺に何枚も写真撮らすわ、、、 

 

 

気まじぃわ!!

 

 

ナフって本当に空気読まないんだけどさ、

だんだんそれがおもしろくなってきたわ。

 

スネークパゴダ出た後のテンションの下がり具合

ハンパ無ぇし(笑)

 

 

でも、ナフに会えて楽しかったわ。

マジ。

 

またどっかで会えるといいね!!

 

 

 

翌日、

ナフと別れ、

俺は「バガン」っつ~世界遺産を目指し、

「マンダレー」を列車で出発した。

 

久し振りに一人になって、ちょっとビビッてっけど、

次はなんてったって世界遺産だかんねぇ。

 

今度はどんな楽しい事が待ってっかな。

 

 

つづく

 

 

あ、そうそう、、、

数日後、ナフからメールが来たんよ。

 

「早く写真送って!!」って(笑)

 

 

 

 

79th Try

あぁ、、、海外っつ~のは、本当おもしれぇ。

 

つ~か、、、

 

何、この状況!?

 

 

 

ミャンマーに入国して半月。

「マンダレー」から「バガン」ってとこに向かってる。

 

安さと到着予定時刻の都合の良さだけで選んだ列車だから、

ある程度覚悟はしてたつもりなんだけど、、、 

 

さすがにこの感じは想像できなかったわ。

 

 

 

マンダレー駅で、親切な駅員さんが案内してくれたのは、

駅の一番端っこに停まってる列車。

 

見た目超~ボロくてさ、

「え、これ動くんですか?」って感じなの。

 

 

そんで、乗ったら、

左右に向かい合った木の座席があるだけで、ガラ~ン、、、。

 

窓ガラスどころか扉も無くてさ、もし雨降ったら、、、

って思うとゾッとするよね。

 

 

そんなとこで「Please wait !!」って言われてもねぇ~、、、 

 

 

うん、超~不安。

 

 

 

 

待ってたら、

だんだんお客さんが集まってきたから、ホッとしたんだけど、、、

 

しばらくすっと、

乗務員さんが5人乗ってきて、

車両の真ん中にビニールテープを張りだしてさ、

車両を半分に分けちゃったんよ。 

 

ビニールテープって!?

 

 

乗客はここからそっち、

乗務員はここからこっちって感じらしいんだけど、、、

 

 

はい、ここ俺達の陣地~♪♪ 

 

 

、、、って子供か!?

 

 

しかも、、、 

 

えっ、何?

 

いや、あの、、、

 

なんで???

 

何故か俺、、、

 

 

 

乗務員側なんだよね。

 

 

 

ビニールテープのこっち側はさ、

乗務員さん5人と俺なのね。

 

木の椅子は硬ぇけど、超広く使えてさ、まぁ快適だよね。

 

それに比べて、ビニールテープの向こう側は、

駅に着くたびにどんっどん混んでいってさ、

 

もう荷物と人でぎっしりよ、、、。

 

 

ははは、、、

 

 

 

気まずっ!!

 

 

 

1m向こうではさ、

子供もおばあちゃんもギュウギュウの中で耐えてんのに、、、

 

マジ何、この状況!? 

違う意味で辛れぇわ!!

 

 

 

結局、

出発から約9時間で「バガン」に着いた。

 

暑い中満員電車に耐えてるみんなからの視線で、

マジ身体中に穴があきそうだった(笑)

 

列車を降りたら、町がある雰囲気は無くて、

広い平野?に道路があるだけだったんよ。

 

駅から出てるピックアップトラックとかに乗りゃいいのに、

 

「たぶんあっちだ、、、」

 

って根拠の無ぇ勘でさ、

適当に歩いてみたら、案の定大失敗。

 

たぶん超遠い。

 

地図も持って無ぇし、

聞こうにも人が歩いて無ぇし。

 

駅に戻っても、

もうピックアップトラックは全部行っちゃっただろうし、

しかもかなり暗くなってきた、、、

 

 

やっべぇ、、、 

 

 

つっても、

なんとかなっちゃうんだけどねぇ。

 

真っ暗な中、

マジ泣きそうになってたら、

超久し振りに通りかかった車が、

あきらめてたピックアップトラックだったんよ。

 

で、載せてもらったのはいいんだけど、

俺「バガン」の事何も知らねぇからさ、

どこで降りればいいか分かんねぇの。

 

そしたら、

運転手さんが気ぃ利かしてくれてさ、宿の前で降ろしてくれたんよ。

 

「This hotel good !!」とか言って。

 

 

その宿がほんとに最高でさ、

1泊3ドルでWベッド、エアコン完備のバストイレ付だって。

 

更に、宿に旅行会社が入ってて、

旅行者向けのツアーやレンタサイクルもやってるみたいだし、

地図も売ってんの。

 

何も知らない俺にはぴったりすぎだよね。

 

 

ふふ、、、なんとかなりすぎ。

 

 

でもさ、

毎回なんとかなってる度に、

いろんな人が助けてくれてんだよね~。

 

ホント、

なんとかなっちゃう度に実感するわ。

 

俺って、いろんな人のおかげで生きてて、

いろんな人と関われることで楽しんでんだなぁ~、、、

 

って事に気付く俺って最高だなぁ~って。笑

 

 

 

宿で日記を書こうとしてノートを開くと、

ノブさんの事を思い出した。

 

ノブさんとは、ベトナムを旅行してる時に、

偶然4ヶ所もの町で一緒んなってさ、

よく一緒に飲んで、

いろんな話を聞かせてもらったんよ。

 

そういえば、「バガン」の事も、、、

 

「年越しの時に、ミャンマーのバガンっちゅ~ところにいたんだけどねぇ、広大な平野に寺が何千って残っててねぇ、高い所から見ると、すごい景色なんだよね~。カウントダウンの時に、同じ宿のみんなで、ビールを持ってバガンの遺跡に登ってさ、年明けの瞬間に乾杯したんだ。あれは楽しかったなぁ。それもあってかもしれないけど、俺はアンコールワットよりも好きだなぁ、、、。 」

 

あん時、

「超~バガン行ってみてぇ」

って思ってたんだよなぁ。

 

 

あれから4ヶ月かぁ、、、

 

来てんじゃん!!笑

 

 

 

 

翌日、

俺はチャリンコで遺跡をまわる事にした。

 

買った地図を頼りに、チャリンコを走らせると、

アンコールワット以来の、「遺跡」っつ~感じの寺が見えてきた。

 

遺跡の中に入ると、

中にいたやさしそうなおっちゃんが声を掛けて来て、

なにやらいろいろと英語で説明してくれる。

 

管理人さん?

 

急な階段で寺の上に登ると、圧巻の景色。

 

草原の中に頭の尖った寺がいっぱい、、、。

 

テンションが上がり、次に行こうと下に下りると、

先に下りていたおっちゃんが何やら素敵な刺繍?

 

テーブルクロスみてぇな布を広げて待ってたんよ。

 

あぁ、そういうことか。

 

何十枚もの刺繍を見て、

「おぉ~ビューティフル!!」 つってお世辞を言い、

タイミングを見計らってお礼を言ってバイバイして、

次の遺跡に向かった。

 

さっきと似たような遺跡を通り過ぎ、

さっきと形の違う遺跡に入ってみた。

 

遺跡の中に入ると、

中にいたやさしそうなおっちゃんが声を掛けて来て、

なにやらいろいろと英語で説明してくれる。

 

管理人さん?

 

急な階段で寺の上に登ると、やっぱり圧巻の景色。

 

大草原の中に頭の尖った寺がいっぱい、、、。

 

次に行こうと下に下りると、

先に下りてたおっちゃんがやっぱり刺繍を広げていた。

 

聞いて無ぇけど値段を教えてくれて、

値切って無ぇけど値段が下がっていく、、、

 

タイミングを見計らってお礼を言ってバイバイして、

次の遺跡に向かった。

 

 

さっきの寺で上から見て気になっていた超でっかい遺跡に着き、

中に入るのをやめて上に登ってみた。

 

急な階段を登って上に行くと、

360度、超圧巻の景色。

 

大草原の中に

頭の尖った寺が超いっぱい、、、。

 

ここすげぇ!!

 

 

感動してると、

中にいたであろう刺繍の束を持ったおっちゃんが、

俺に気付いて登ってきた。

 

管理人さんでは無い。

 

当然のように刺繍を広げるおっちゃんを阻止し、

話題を変える為、彼のロンジー(腰巻)を褒めると、

彼が下に向かって大声で何かを言った。

 

数分後、、、

彼の子供らしき少年が、大量のロンジーを持ってきた。

 

聞いて無ぇけど値段を教えてくれて、

値切って無いけど値段が下がっていく、、、

 

さりげなく階段を下りながらも、

なかなかタイミングを計らえないでいると、

 

チャリンコのところに戻るはずが、

遺跡のすぐ横にある彼の家の前に来てしまった。

 

奥さんまで出て来て、

彼の家の前に大量の刺繍とロンジーが並べられて行く。

 

 

、、、何、この状況!?

 

 

 

この商売上手め、、、

 

ビューティフルな刺繍を手にとって、

お札を渡してバイバイして、次の遺跡に向かった、、、

 

 

 

 

くそ~、負けた、、、(笑)

 

 

 

 

つづく

 

 

 

80th Try

広大な平野に2000?3000?

とにかく超いっぱい仏教遺跡が残ってて、

世界三大仏教遺跡の一つなんだけど、世界遺産では無い。

 

そんなミャンマーの一大観光地

「バガン」をチャリンコでまわってんだけどさ~、、、 

 

飽きちゃった(笑)

 

 

 

うん、もったいないよね~。

 

ミャンマーどころか、海外を旅行する機会だって

今後あるかわかんねぇしさ、

 

しかも超有名なカンボジアのアンコールワットと並ぶような、

世界的に重要な遺跡らしくて、

 

マジいろんな意味でさ、

こんなすっげぇ場所に来る事なんて、もう無いかもしんねぇのに、、、 

 

 

 

飽きちゃった(笑)

 

 

 

 

いや、ホント良い場所なんよ。

 

過去にタイムスリップしたかのような

壮大な遺跡群のなかをサイクリングすんのも気持ち良いし、

 

高い所から見る景色なんかマジハンパ無ぇ感動するし、

遺跡ごとにいる刺繍売りのおっちゃんと喋ったり、

 

買う買わないのやり取りするのもおもしれぇんだけど、、、 

 

 

飽きちゃった(笑)

 

 

 

まぁ、後々、

あん時もっとじっくり見ておけば良かったなぁ~とか、

 

もっと写真撮っときゃよかったなぁ~とか、

 

ちょっと遠いとこにある遺跡も見に行きゃよかったなぁ~とか、、、

 

まぁ、いろいろ思うかもしんねぇけどさ、

そしたらまた来りゃいいべ。

 

本当に来たきゃ、来るっしょ、、、 

 

 

あ、来ちゃった つって(笑)

 

 

 

買わなきゃ良かったって後悔してる刺繍に関しては、

もう手遅れだけど、、、

 

書かなきゃ良かったって思ってるつまんねぇダジャレもね、、、

 

 

 

一度宿に戻って

シャワーを浴びた後、飯を食いに行ったんよ。

 

食い終わってさ、いつも通りに、

「どっかでビール飲めねぇかなぁ~」 って探してると、

 

突然、、、

 

「H~i. Do you remember me ?」

 

振り向くと、

よそ行きな感じのお洒落なミャンマー人の女の子がいたんよ。

 

ん? 

ん~、、、

 

あっ!?

君は、、、 マンダレーの!!

 

 

 

10日前?

 

マンダレーで、オランダ人のハインと一緒に

アイスクリーム屋さんに行った時に仲良くなった

ミャンマー人の女の子だったんよ。

 

「You are so beautiful,,, How do you think Dai ? 」

(君超~きれいだね。ねぇダイ?)

 

「Yeah SO beautiful !! unbelievable !!」

(うん、超~きれい。ハンパ無ぇ)

 

「You are liars !!」 

(嘘つき~)

 

「Why ? Really !!」

(なんで? マジだって!!)

 

「Yeah, very beautiful,,,  your ロンジー !!笑」 

(マジ超きれい、、、君の腰巻!!)

 

「Oh~,,,(怒) You are crazy !!」

(そっちか~い!ば~か!!)

 

HAHAHAHA,,,  

hahahaha,,,   

あははは、、、

 

 

 

 

家族で旅行に来てるんだってさ。

すげぇ偶然だよね。

 

ミャンマーで会ったミャンマー人さんに

ミャンマーの他の町で再会するなんて、、、

 

思わねぇよね(笑)

 

 

なんか舞い上がっちゃって、

うまく喋れなかったんだけどさ、、、

 

「何してるの?」って聞かれて、

「ビール探してる~」 つったら、

 

売ってるお店に連れて行ってくれてさ、、、 

買った。 

 

そしたら、

「今日コンサートがあるの知ってる? この道を真っすぐ行った所よ。 行ってみるといいわ。 じゃぁ、私行くわね。 パパが待ってるから。 楽しんでね。 バイバイ、、、」

 

 

あ、うん、バイバイ、、、 

 

はぁ~、、、❤️

 

 

 

、、、はっ!? 

 

危っぶねぇ、、、 惚れそうになった

 

 

 

 

 

部屋で一人でビールを飲んだらさ、

美味いんだけど、、、 

 

寂しいし暇!!

 

 

そういやぁ、コンサートがどうのこうのつってたなぁ。

おもしろそうだから行ってみよ。

 

あの子にまた会えるかもしんねぇし❤️

 

 

ちょっと迷ったけど、

あの道を真っすぐ行ったら会場らしき場所に着いたんよ。

 

人はいっぱいいるんだけどさ、

電飾とか看板も見当たんねぇし、すげぇ暗くてさ、

 

え?ここっすか?って感じ。

 

 

そんなんだからさ、

とりあえず適当にウロウロしてたんよ。

 

そしたら、

なんかわかんねぇんだけど、、、 

 

タダで入っちった。

 

学校の体育館みてぇなとこでさ、

小ぢんまりとしたステージがあって、

 

ボロっちぃパイプ椅子が並べられてるだけの

質素な会場だったんだけどさ、

 

お客さんも超いっぱい来てて、

普通にすげぇ格好良いコンサートだったんだけど、、、 

 

ぷ(笑)

 

最後の曲が「Can you celebrate ?」のカバーだったんよ。

 

 

すごいっしょ?

俺もさ、まさかミャンマーの歌手さんが、

知ってる曲を歌ってくれるなんて思わねぇじゃん。

 

だから、すげぇテンション上がったんよね。

 

嬉しくてサビとか口ずさんじゃうんだけどさ、

 

後半、一番盛り上がるあたりでさ、、、

俺マジびっくりしちゃった、、、

 

みんな帰りだすんだもん!!

 

 

いやいやいや、、、

ちょっ、今一番良いとこじゃん、、、

 

え? なんで???

 

 

一番前でファンクラブ並みに盛り上がってた人達まで、、、

 

 

えぇ~っ、、、!?

 

 

俺、結構後ろの方で座ってたんだけど、

みんな帰っちゃってさ、

一番最後の

 

「ア~イ キャン セレブレ~ィト♪♪」 

 

んとこ、、、

貸し切っちゃったよ、、、

 

 

帰る人達が気になって、

最後集中できなかったけど、

 

ステージの上でラストをキメる、金髪のおネェさんと、

 

キャップが似合うヒップホップのお兄さんに拍手、、、

 

うわぁ、拍手一人だけじゃん、、、 

 

なんか気マジぃ。 

 

 

帰ろ、、、。

 

 

 

 

 

2日後の朝、

俺はミャンマーの首都「ヤンゴン」の路線バスに乗って、

なんとかっつ~寺を目指している。

 

「バガン」でゲットした地図にさ、

ありがたい事にいろんなゲストハウスの場所が載ってるんよ。

 

で、ゲストハウスが集まってる地区で

分かりやすい目印がその寺なんだよね。

 

「バガン」からの夜行バスで隣だった親切な女の子が、

その寺に向かう路線バスを教えてくれたんよね。

 

クーラーが効き過ぎの夜行バスの

おかげでとまらねぇ鼻水をすすりながら、

外を眺めてると、バスの乗務員さんに肩を叩かれた。

 

どうやら着いたみてぇだ。

 

 

 

ここ、、、 なんかすげぇ。

 

 

 

黄金の寺、近代的なビル、アンティークな感じの建物、

活気のある商店街、廃墟のような街並み、

たくさんの車、たくさんの人、人種、、、  

 

 

いろいろごっちゃ混ぜ。

 

 

 

そんな不思議な感じの街を、

宿を探して歩いていると、聞き覚えのある音がした。

 

 

プープープー、、、バックします!!

 

 

 

日本の中古トラック、、、。

音、そのままなんだ、、、。

 

なんか、、、ほっこり(笑)

 

 

 

ヤンゴンも楽しくなりそうだ。   

って思ったんだけどなぁ~、、、。

 

 

 

ハインから

「ヤンゴンのあのホテル良かったよ。」って聞いてて、

 

当てにしてた宿が5ドルだったんだけどさ、

3ドルの宿を見つけたからそっちに泊まる事にしたんよ。

 

まだ長く旅行する事を考えると、

節約できるところはしとかないとね。

 

で、節約の為にそこにしただけなんだけどさ、

おかげですんげぇ情報を知っちまったんよ。

 

 

えぇっ、まじ!?

そんな事って、、、

 

 

 

 

つづく

 

 

この記事をかいた人

クロスロードのなんでもおじさん。クロスロード愛が強すぎてボランティアスタッフとして居座っている。 書道家という一面も持ち、世界の路上で2万人を超える人たちに日本語でお名前を書き、プレゼントしてきた。好きな言葉は迷ったらGO。