2019.10.13

伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」121st Try 〜 124th Try

【伝説の旅日記を公開】

若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)

【 過去記事はこちら 】

1st Try 〜 4th Try 

5th Try 〜 8th Try

9th Try 〜 12th Try 

13rd Try 〜 16th Try

17th Try 〜 20th Try 

21st Try 〜 24th Try

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・109th Try 〜 112th Try

・113th Try 〜 116th Try

・117th Try 〜 120th Try

 

 

121th Try

 

「その地」までは

「聖なる川ガンガー」は北から南に流れている。

 

それが突如向きを変え、南から北に流れる地。

そこに存在するのが「聖地バラナシ」。

 

数kmに亘って「ガート(沐浴場)」が続くガンガーの「こちら側」では、

多くの人が「聖なる川ガンガー」に浸かり、祈りを捧げている。

 

また、「ガート」と共に数kmに亘って並ぶ石造りの建造物、

川沿いに干されたカラフルな洗濯物、無数のボートetc,,,

 

「そこ」には人間の「生」を感じさせる景色が拡がる。

 

 

そんな「こちら側」とは対照的に、「死」を感じさせる対岸。

「不浄の地」とされている対岸には何も無い。

 

きっと初めてこの地を訪れた人は、

誰でもその不思議な光景に目を奪われ、

一度は対岸に渡ってみたくなるだろう。

 

何も無いのがわかっているのに行きたくなる。

不思議な場所なのだ。

 

 

 

「死者の街」としても知られるバラナシ。

 

ガンガー沿いに堂々と存在する火葬場に、

白い布に包まれた無数の遺体が集まり、次々に焼かれていく。

 

多くのヒンドゥー教徒は、バラナシで死に、

焼かれ、遺灰をガンガーに流される事を願う。

 

独特な香りが漂い、

時として焼かれずに流された遺体や遺骨をも見かけるこの場所で、

「多くの旅行者」は、様々な事を考えさせられる。

 

生とは、、、

死とは、、、

 

 

 

 

バラナシ。

 

出会った旅人さんから聞いた話を借りて、

格好付けて言ったらそんな感じかなぁ。

 

 

俺には、「生」とか「死」っつ~より、

ヒンドゥー語が習えて、景色が良くて、

一緒に話す旅人さんがたくさんいる、

居心地の良い場所って感じなんだけど。

 

 

 

知ってる2つの火葬場のうち、

小さい方の火葬場って、俺ほぼ毎日通るの。

 

でも、目を逸らして早足で通り過ぎるもん。

 

みんな結構ずっと眺めてたりすっけど、

俺はちょっと勘弁だね。

 

たぶん見ちゃったら、

夜トイレ行くのとか無理。

 

 

 

バラナシの街の名前の由来は、

「 北にあるヴァルナ川と南にあるアッシー川に挟まれた所に位置しているから」

っつ~のが有力らしい。

 

それで、ず~っと並ぶガートの一番北には「ヴァルナーガート」、

一番南には「アッシーガート」っつ~のがある。

 

 

ヴァルナーアッシー、、、

ヴァラナッシー、、、

バラナシ。

 

みたいな。

 

 

 

その一番南にある「アッシーガート」に毎日通って、

先生の家でヒンドゥー語のレッスンを受けてる。

 

宿からアッシーガートまでは結構な距離だけど、

顔見知りが増えたり、

いつも追いかけまわされる物売りのガキんちょ達とのやりとりが

ヒンドゥー語でできるようになってきたりして、

 

30分以上かかる道のりもなかなか楽しい。

 

 

不安だった英語でのレッスンもかなり良い感じ。

 

ただ、インド人さんって「R」の発音が強くてさ、、、。

 

例えば、「poor(貧しい)」って「プアー」って読むじゃん?

でも、インド人さん流だと「プアル」なの。

 

それでたまにわかんなくなるんだけど、

まぁ、先生も俺が英語苦手なの知ってて、

 

「『rich(豊かな)』の逆だよ!!」

 

っていうふうに優しく教えてくれっから、

 

「あぁ、プアーね。」

 

ってすぐわかるんだけど、、、。

 

 

一回マジわかんなかった時があって、

先生が「カール」って言うんよ。

 

「え? カール??? What is カール?」

 

って聞くんだけど、先生は先生で、

 

「は!?カールはカールでしょ。知らない訳無いよ!!カールだよ!?」

 

みたいな感じなの。

 

 

でさ、しばらく揉めて、文字に書いてもらったら、、、

 

「car(車)」 だった。

 

 

頭ん中お菓子しか思い浮かばなかった(笑)

 

 

 

 

朝は早く起きて、チャイを飲みながら勉強。

お昼過ぎにはレッスンに行って、気が向けば夜は復習。

 

お酒が売ってないから、飲む事も無いし、夜更かしもしない。

そんな規則正しいスチューデントな毎日。

 

うん、意外と悪くねぇ。

 

 

まぁ別に勉強ばかりしてる訳でも無く、

ガンジス川沿いでボーっとしながらチャイを飲んだり、

モンゴルで覚えたホーミーを練習したり、宿で馬鹿話をしてたり、、、

 

まぁ、大した事はしてないんだけど、

勉強のおかげでダラダラする事も無く、気持ち良く毎日を送ってる。

 

 

いつも通りレッスンを終えた帰り道、

知り合いの旅人さんに会ったんよ。

 

その旅人さんと一緒にいた日本人さんが、

見た事無ぇ物を持ってたの。

 

長い紐の先にヒラヒラの付いた玉。

 

 

なんかおもしろそうだけど、何に使うのかわかんねぇ。

 

話を聞くと、「ポイ」っつ~もんらしく、

ジャグリング的な感じで、それを両手に持って、

振りまわして踊るらしいんよ。

 

 

実際やってるところを見してもらったら超格好良くてさ、

俺もやりてぇ!!っつってやらしてもらったら、、、

 

身体にめっちゃ絡まる(笑)

 

 

 

その「ポイ」の人が、

今夜、ガンジス川沿いでショーをするんだって。

 

しかも、ただの「ポイ」じゃなくて、

「ファイヤーポイ」とかいう、過激極まりないやつ。

 

 

 

玉の部分に灯油を染み込ませて、

火を点けてやるらしい、、、

 

自分の事は棚に上げて、

やっぱり旅人って変人が多いなぁと思いながら、

興味津々で、夜、見に行く事にした。

 

 

宿の人も誘って行くと、

既にたくさんの人が集まってガートの階段に座ってた。

 

日本人、欧米人、インド人、、、

 

 

上半身裸になった「ポイ」の人が大きな声で英語で言う。

 

 

「今日は来てくれてありがとう。

 俺はここでファイヤーポイの

 ショーをするのが夢だったんだ。

 

 今日は夢が叶って本当に嬉しい。

 さぁ、一緒に楽しもう!!」

 

 

 

ファイヤー専用のポイの先の部分に

灯油を染み込ませると、火を点けた。

 

 

デンテケ、デンテケテケテケ・・・

 

 

タブラー(インドの太鼓)の音が響き渡り、

神秘的な炎の舞が始まった、、、

 

 

 

 

暗闇の中、

自由自在に動く火の玉とその残像、

その灯りに浮かび上がる身体、

独特なステップ、

心地の良いタブラーのリズム、、、

 

 

 

素敵過ぎ。

 

 

素敵過ぎて、目を奪われ過ぎて、

夢中になり過ぎて、拍手を忘れそうになった。

 

良いもん見してもらったわぁ、、、

 

 

 

そう思っていると、「ポイ」の人が、、、

 

「誰かジャンベ(太鼓)をやってくれないかい!!」

 

 

見に来た人達に呼び掛けたんよ。

 

見に来てた人達の中には、知った顔もいて、

ここでジャンベを習っている人もいた。

 

まぁ、でも、この圧巻のショーを目にしたら

なかなか手を挙げらんねぇよね。

 

 

なのに俺、、、

 

 

なんか挙げちった、、、手。

 

 

 

 

 

 

「下手っぴだけどやってもいいっすか?」

 

周りの知った顔から声が掛かる。

 

「お、いいね~。」

 

「あれ、ジャンベやるんだっけ?」

 

「サイババ~!!」

 

 

完全に勢いで手を挙げちまって、

いざ前に出て行くと、みんなの視線を超感じて、

 

マジで死んじゃうんじゃないかっつ~くらい

心臓がバッキュンバッキュンした。

 

 

やべぇ、死んだらガンガーに流される。

 

馬鹿な事を考えて落ち着こうとするけど全っ然無理。

 

 

心の準備が整わないままタブラーが鳴り始める。

 

 

 

デンテケ、デンテケテケテケ・・・

 

 

ネパールでちょっとだけ

触らしてもらった事があるジャンベ(アフリカの太鼓)。

 

教えてもらったリズムを必死に思い出す。

 

 

 

大丈夫、、、

センスあるって言われたし、、、

 

 

 

 

 つづく

 

 

 

 

 

 

122th Try

 

 

まさかこっち側からの景色を見る事になるなんて、、、

 

 

 

数分前まで、ガンジス川をバックに

ファイヤーポイを披露するポイさんを眺めていたはずが、

 

ガンジス川を背にジャンベを持ち、

たくさんの人を前に叩こうとしてる。

 

 

 

デンテケ、デンテケテケテケ、、、

 

 

 

心の準備が整う間もなく、

タブラーの音が鳴り出した。

 

アジアンスタイルのカッコイイ女性が叩く

タブラーの独特なリズムを聴きながら、必死にリズムを掴む。

 

そして、頭の中でネパールで教わったリズムと合わせる。

 

 

リズム感に自信は無ぇけど、

頭ん中では、なんとかリズムを掴めた。

 

あとは勇気を出して叩くだけ、、、

 

 

 

 

デンテケ、デンテケテケテケ、、、

 

 

 

 

今だ、、、

 

 

タカタカタン ッタカタカタカタン ッタカ、、、

 

 

 

 

 

合った!! 

 

 

 

 

よね?

 

 

 

 

 

そのままズレないように必死についていく。

 

ポイさんも踊りだしたみてぇだけど、

そっちを見る余裕は全く無ぇ。

 

とにかくタブラーの音に集中し、

ズレないように頭の中で必死にリズムを刻みジャンベを叩く。

 

 

すると、、、

 

 

 

デンタカテケタカ、デンタンテケテケッタカテケ、、、

 

pi~~~♪ pi~~~♪ pi~~~♪ 

 

 

 

 

えっ!?

 

 

 

重なったタブラーとジャンベの音とは別に、高い音色が聴こえた。

 

聴き覚えのあるその高い音色の正体に気付き、

思わずジャンベを叩く手を止めると、タブラーを叩く女性の方を見た。

 

大きさの違う二つの太鼓を自在に叩く両手。

 

凄ぇ、、、。

 

 

 

でも、俺の目がいったのは口元。

 

わぁ、かわいいお口❤ 

 

 

、、、違う違う。

 

 

 

独特な形に開いた口からは、

低い声と高い声が同時に出ていた。

 

 

やっぱり!! 

 

 

 

これは、、、 

 

 

 

 

 

ホーミーだ!!

 

 

 

モンゴル以来のホーミーにテンション急上昇!!

 

 

しかも、タブラーの低い音がホーミーの低い音を消して、

ホーミーの高い音が際立ってさ、なんか超~幻想的。

 

 

太鼓と一緒だと超かっこいいじゃん!!

 

 

1人だと変人みてぇなのに、、、

 

 

うぃ~pi~~♪

  うぃ~pi~~~♪♪

 

 

 

もう嬉しくなっちゃってさ、

気付いた時には思わず乗っかっちゃってた。

 

モンゴル以来、色んな人から変人を見る目で見られながらも

練習を続けてきたホーミー。

 

本物と比べちゃうと下手っぴだけど、

結構褒めてくれる人もいる数少ない俺の特技。

 

こんな形で人前で披露する日が来るなんて、、、

 

 

嬉しさに緊張なんかぶっ飛んでさ、

夢中でジャンベを叩きながらホーミーをやった。

 

俺のホーミーが太鼓のリズムに

あってっかどうかなんてわかんねぇけど、

 

タブラーの音とジャンベの音と

一緒に頭の中に響くホーミーの音、初めての感覚、、、

 

 

 

 

もう最っ高、、、 気持ち良過ぎ!!

 

 

 

 

ショーはどんどん盛り上がって、

パチカが参加して、踊りが参加して、、、

 

真っ暗なガンジス川をバックに、

少しの街灯とファイヤーポイの火がつくる幻想的な雰囲気の中、

 

超賑やかで、夢のように楽しく、

気持ちの良い時間が続いた。

 

 

 

 

 

 

 

宿に戻ると、既に消灯されたドミトリールームに入り、

既に寝ている他の旅行者を起こさないように一番奥のベッドに向かう。

 

歯を磨いたり、トイレに行ったり、

暗い中を静かに何度か往復し、ベッドに横になった。

 

こんな気持ちで一日の終わりを迎えるのは初めて。

 

 

 

 

今まで感じた事の無い達成感から来る興奮と、

満足感から来るすごく心地の良い眠気。

 

暗さに慣れた目で、ファンの付いた広い天井を眺めながら、

さっきまで見ていた光景を思い出す。

 

 

ショーをするポイさん、

タブラーを叩くお姉さん、

ノリで参加した俺、

同じように続々と参加してくる人達、

そんな様子を楽しそうな笑顔で眺める観衆、

 

 

 

ポイさんを中心に、

聖なるガンジス川を前に、

そこにいる全員で創りだした幻想的な雰囲気、、、

 

 

夢のような時間の余韻に浸りながら、

いつのまにか眠っていたらしく、

気付くといつものように気分の良い朝が来た。

 

 

 

 

お酒が手に入らないここならではの良い朝。

 

お酒があるとさ、

最高な夜の翌朝は決まって二日酔いだからね(笑)

 

 

 

 

起きると、いつも通りお茶しながら勉強して、

ブランチしてちょっと休んで、もうちょっと勉強して、レッスンに行く。

 

 

そんな規則正しいスチューデントな

日々を過ごしながら、色んな事がある。

 

 

中でも、毎日のようにある、出会いや再会、別れ、、、

 

 

 

いつものようにレッスンを終えて、

宿に戻ってくると、オーナーに呼ばれた。

 

 

「サイババ~!!Your friend coming.」

 

 

 

見ると、そこには、

チベットに向かう列車の中で会って、

 

ラサ、ネパールのカトマンドゥ、

ポカラでたくさんの時間を一緒に過ごした Yeoni がいた。

 

 

「わぁぁああ!?Yeoni~!! ロングタイムノーシー!!」

 

 

 

 

Yeoniとの会話は英語。

 

だから言いたい事を伝えるのも難しいし、

言ってる事を理解するのも難しい。

 

だけど、お互いが理解し合えるまで、

どんなに時間がかかっても付き合ってくれる。

 

そんなYeoniが大好きで、

姉ちゃんができたみてぇに思って、色んな影響を受けた。

 

一緒にいるのが楽しくて、

すげぇ居心地が良かった。

 

英語だから伝えるのが難しいけど、

一生懸命わかってくれようとするから、一生懸命伝えて、、、。

 

些細な会話に超時間が掛かったりもするけど、

多くの時間を一緒に過ごして、

凄く深い部分でも自分の事を分かってもらえた気がした。

 

 

そんなYeoniとの再会は、別れになった。

 

 

これまでは、お互い同じようなルートだったから、

なんとなく次の場所でも会える気がして、そんなに寂しくなかった。

 

「またね~。」って感じで。

 

だけど、ここから先は、ルートも違うし、

韓国への帰国も決まってるYeoniと、この旅で会うのはこれが最後。

 

今までだって、再会できる保証なんて無かったんだけど、

リアルに別れを意識すると、なんか寂しい。

 

今回再会してなければそれも無かったくせに、、、。

 

 

根拠は無ぇけど、日本だったら、

またすぐに会える気がする。

 

でも、外国は、、、

 

 

 

 

会いに行けばいいんだけど、

そうできるほど自分が行動的とも思って無ぇし。

 

いつものようにたくさんの時間を掛けてたくさんの事を話し、、、

 

たくさんの感謝をして、ハグでバイバイした。

 

 

 

 

涙が出そうなくらい寂しかったけど、

涙が出そうなくらい別れが寂しいって思えるほど仲良くなれた事が、

涙が出るほど嬉しい。

 

 

正直また会えるって確信は持てなかったけど、

一生友達で、一生姉ちゃんって思える自信があるから、、、

 

 

心から 「またね」 って言った。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

123th Try

 

バラナシに来て約1ヶ月。

 

こんなに長い事1ヶ所にいるのは、

まさかの二晩連続おねしょ事件があった

 

中国の興坪(シンピン)以来。

 

 

 

気付けば、ほぼ毎日まじめに通ってる、

計30回のヒンドゥー語のレッスンも、残すところ数回になった。

 

1ヶ月のレッスンでどの程度話せるようになるのか、

半信半疑だったけど、意外と勉強の成果があるみたいで、

最近は子供たちと簡単なヒンドゥー語で喋るのが楽しみになってる。

 

 

1ヶ月もいると、まぁ色んな事がある。

 

悪いニュースでは、デジカメが壊れた。

今まで写した画像の再生はできっけど、撮る事ができねぇ。

 

結構凹んではいますけど、

他に悪いニュースが無ぇっつ~事を考えると、

とても幸運だと思っています、、、

 

 

 

けどムカつくけど!!

 

 

 

 

 

 

良いニュースだと、久々のビール!!

 

 

バラナシにいる間は飲めないと思ってたから、もう超~嬉しい!!

売ってる店を教えて貰ったんだけどさ、すげぇんよ。

 

鉄格子みてぇなシャッターが閉まっててさ、

その格子の間からお金渡すの。

 

で、店の人がさ、

中が見えないようにお酒を新聞紙でくるんで、

やっぱり格子の間から受け取んの。

 

 

なんか裏取引みたいでドキドキするよ(笑)

 

 

 

 

違法ではないんだけど、普通に持ち歩くのは、

宗教的に問題があるんだろうね。

 

 

1ヶ月我慢したけど、

やっぱ一日の終わりにビールが飲めるのは最高だね!!

 

 

 

あとね~、別にニュースっつ~訳じゃねんだけど、

ここんところ宿に自分を訪ねてくる人がいるみたいなんよ。

 

レッスン終わって宿に戻るとさ、

オーナーさんが、

 

 

「サイババ~、トモダチ キタ。 アエマシタカ?」

 

って感じで、

誰か来たっつ~事を教えてくれんだけど、心当たりが無いんよね。

 

 

しかも、男の人だったり、女の人だったり、

なんせ毎回同じ人では無いらしいんよ。

 

伝言とかも無ければ、名前も言っていかないらしいし。

 

「サイババ~、many many トモダチ~!!」

 

とか言われんだけど、、、

 

 

 

複雑!!

 

 

う~ん、誰なのかめっちゃ気になる、、、

 

 

 

 

 

でもある日、謎が解明したんよ。

 

 

行きつけのレストランに1人でいる時、

隣の席から声を掛けられた。

 

「すいません、もしかして大輔さんですか?」

 

学生風の日本人2人組が座っていたのは知ってたけど、

知ってる顔でも無かったし、

 

メシ食い終わって、

お茶しながらヒンドゥー語の勉強してたからさ、

特に気にして無かったんよ。

 

 

声掛けられて、改めて顔を見たけど、

やっぱ知らねぇよな、、、

 

 

「あれ、どっかでお会いしましたっけ?」

 

もし会ってたら失礼だなぁとは思ったけど、聞いてみた。

 

 

そしたら、、、

 

「いや、初めましてです。

   だいすけさんコルカタで有名になってたんで。」

 

「えっ!? 有名って、、、 どんな風にっすか???」

 

 

 

コルカタ。

インドの元首都で、安宿街がある事でも有名らしい。

 

俺と同じようにネパールから陸路でバラナシに来た旅行者の多くは、

次にコルカタ方面に向かう。

 

自分もきっと次に行くのはコルカタになると思うんだけど、、、

 

その場所で有名に?

行った事も無いのに??

 

なんで???

 

 

 

「なんか、パラゴンってホテルでなんですけど、

 バラナシに行くと、、、

 

 サイババに会う為にインドに来て、

 その為にアフロにしてきたんだけど、

 もう伸びちゃってて、変な頭。

 

 バラナシのガンジス川のガート沿いで

 ダンスをして金を稼ぐと言い張ってて

 

 同じくガート沿いで階段に腰掛けて、

 ガンジス川に向かって奇声をあげている。

 

 そんな彼にインド人もビックリ。

 って感じのだいすけさんがいるって聞いてました!!」

 

 

 

ネパールやバラナシで仲良くなって、

俺がここに長く滞在してる間に、

先にコルカタ方面に向かって旅立っていった

旅行者さん達の顔が次々に浮かんだ。

 

 

俺をネタに盛り上がりやがったな、、、。

 

 

 

しかし、確か俺以外の誰かが言ってた

「ダンスして金を・・・」っつ~のはともかく、

他はあながち間違ってもいねぇから複雑だ。

 

 

髪形、、、 確かに。

 

奇声、、、 まぁ、ホーミーのことでしょうねぇ。

 

 

言われて急に恥ずかしくなってきたけど、

 確かに最近感覚が麻痺してるらしく、

 恥ずかしげもなくガート沿いでホーミーしてるわ。

 

 

あれはね~、

 

確かに変人にしか見えねぇ。

 

 

いったい自分は他の人の目にどう映ってるんだろう。

 

自覚が全く無い訳じゃねぇんだけど、

それにしても、、、

 

 

 

おいしい。

 

 

 

 

結局その後も、

訪ねてきてくれたのが誰だか分らなかったけど、

 

もしかしたらコルカタで俺の話を聴いて、

怖いもの見たさで来た人かもしんないね(笑)

 

 

いくらなんでも、そこまでじゃ無ぇと思うんだけど、、、

 

 

 

 

 

数日後、

初対面の韓国人旅行者から、記念撮影を頼まれた、、、

 

 

そこまで!?

 

 

 

 

まぁでも、その噂(ほぼ事実だけど)や、

奇抜で怪しい見た目のおかげもあって?

 

その後も知り合いが増えて、

ビールが買える店に続いて、

「ビールが飲めるバー」の情報をゲット。

 

その名も「BABA BEER BAR」

 

 

で、嬉しい事に、

記念すべきヒンドゥー語レッスン卒業の日に、

BABA BEER BARに飲みに行く事に。

 

 

「サイババ」に会うのを目標に来たインドで、

「BABA ゲストハウス」に泊まり、

「サイババ」と呼ばれ、

サイババと話す為に習ったヒンドゥー語

のレッスン卒業の日に、

BABA BEER BARで飲む。

 

 

何かを感じずにはいられねぇ、、、

 

 

 

誇らしげに覚えたてのヒンドゥー語を駆使して注文を通し、

今まで貰ったどんな卒業証書よりも嬉しい手作りの卒業証書を貰い、

思う存分ビールを堪能、、、

 

 

結果、、、

4人が一緒に泊まる大部屋、ドミトリールームで、

 

深夜、、、

 

 

 

 

まさかの寝ゲロ、、、

 

 

 

 

みんなが寝静まる中、、、

 

 

1人切ない洗濯、、、

 

 

 

 

シャツ、シーツもろもろ、、、

 

 

 

そう言えば

切ない洗濯は、、、

 

中国の興坪(シンピン)以来だな、、、

 

 

 

 

まぁ、1ヶ月もいると、いろいろあるよね(笑)

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

124th Try

 

「じゃぁ、行きます。

 いろいろありがとうでした。また飲みましょう。」

 

「うん、また日本で。」

 

「そうっすね。じゃ、気をつけて。ぐっどらっくっす!!」

 

 

1人旅。

出会いと同じ数だけある別れ。

 

今日も1人の旅人と、旅人ならではの曖昧な再会の約束をし、

誰にでも言える当たり障りの無い挨拶で別れると、

俺は昨日から通い始めたマザーハウスに向かった。

 

 

 

出会って数日。

 

変に自分を繕う事も無く、

気を使う事もほとんど無く、すごく自然な自分でいられた。

 

だから、一緒にいてすげぇ居心地が良かった。

 

なのに今日に限って、、、

振り返ればきっとまだそこにいるけど、それもできねぇ。

 

ハシャいで、笑って、マジな話して、泣いて。

 

めっちゃ色んな事、めっちゃ、、、

 

 

 

毎度毎度気の利いた言葉が思い付くほど引き出しは無ぇ。

 

けど、元気に楽しく笑って別れるのがポリシーのはずだった。

 

今日も、

今まで色んな人とそうだったみたく、

 

ハグでもして

「バイバ~イ、またね!!」ってなるはずだったのに、

 

超中途半端な笑顔で、

超つまんねぇ別れ方をしちまった。

 

 

こんなはずじゃなかったのに、、、

 

 

 

 

 

マザーハウスの建物に着くと、

係のおっちゃんが少しシャッターを開けてくれる。

 

 

「ナマステ、ジー。」

たぶんすげぇ気持ち悪かったと思う。

 

 

 

自分でもそう思うほど、

無理した精一杯の作り笑顔であいさつして中に入ると、

用も無くトイレに向かった。

 

 

なんかわかんねぇけど、

一回落ち着かねぇと、泣いちゃいそうだった。

 

 

 

何だ、この感じ、、、

 

 

 

 

 

こんなのは初めてだった。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

6日前か、、、。

 

1ヶ月半世話になって、もはや我が家のような居心地

になりつつあるBABAゲストハウスのドミトリールーム。

 

そこに一緒に泊まってた、まことさんとかとけん。

 

2人が、次の日にバラナシを出て、

ネパールに行くっつ~事で、

じゃぁ送別会って事でっつって

BABA BEER BAR に飲みに行く事になったんだよな。

 

 

2人は、最後だからっつ~事で、

ガンジス川で、ボートに乗って夕陽を見るって言ってた。

 

 

夕方、

一緒にボートに乗ったらしいお連れさん達と一緒に宿に戻ってきて、

当たり前のように、「みんなで飲みに行こう~」って事になったんだ。

 

 

あれが初対面か、、、。

 

 

 

みんなは、それからメシを食いに行って、

その後BABA BEER BARに行くっつ~事だったから、

自分は先に行って飲んでる事にしたんだった。

 

 

付き合い悪りぃ。

 

 

 

誘われたんだけどな、、、

 

 

 

旅が長くなっても人見知りは治らねぇんだな(笑)

 

 

 

BABA BEER BARの存在を知ってから、

もう何度も行ってるせいか、

一人で飲みに行くことに関しては別に緊張しなかった。

 

ただ、やっぱ1人だと間が持たなくて、

結構いいペースで飲んじゃったんだよな。

 

みんなが来た時、もう酔っぱらってたもんなぁ。

 

けど、今思えば、

案外それが良かったのかもしんねぇ。

 

 

 

 

気付くと、

同じ宿の韓国人さんも一緒に、8人くらいで飲んでた。

 

人見知りな上に、大人数が苦手な自分だけど、

酔いも手伝って、なんとか輪の中に入れたんだ。

 

 

それでも時間が経つにつれ、

逆に冷静になってきちゃって、

いつもなら居心地の悪さを感じてきちゃう頃、

 

隣にいたあの人の話が

おもしろくて盛り上がったんだ。

 

 

話す事や仕草がおばぁちゃんっぽいのをイジりまくって、、、

 

大分笑ったなぁ。

 

 

 

あれがきっかけで、

「ば~や」って呼ぶようになって、

いつの間にか居心地の悪さも感じなくなってたんだよなぁ。

 

 

 

「おかわりする人~???」

 

 

 

調子に乗ってきた俺がみんなに聞くと、

ほとんどの人がもういいやって感じの中、

ば~やが、当然のごとく手を挙げたんだよね。

 

 

 

 

数分前に、

「旅行中は飲まない事にしてたんだけど、、、。」

って言ってたのに。

 

 

この人おもしろい(笑)   

 

思ったなぁ。

 

 

 

 

マジでウケた(笑)

 

 

 

 

 

 

次の日、、、

 

一緒に飲んだメンバーで、

ネパールに行く2人を見送った後、

 

別の宿に泊まってたば~やが

BABAゲストハウスに引っ越してきて。

 

2人いなくなっちゃったから、

寂しくなるなって感じだったけど、すぐば~やが来てくれたから。

 

 

あれから、自然とば~やと過ごす時間が多くなったんだなぁ。

 

結局4回も一緒に飲みに行ったんだもんな。

 

数多くの旅人さんと飲んできたけど、

2人で飲みに行った回数、最多タイ!!

 

 

「旅行中は飲まない事にしてたんだけど、、、。」

 

って言ってたのに。

 

 

あの人マジおもしろい(笑)

 

 

 

 

飲んだり、メシ食ったり、散歩したり、

宿でまったりしたり、宿の仲間の誕生日プレゼント作ったり。

 

なんか、、、

ば~やと一緒に色んな事してたんだなぁ。

 

 

 

本当楽しくて、

毎日でも一緒に飲みに行きたかったけど、

 

せっかく1人で旅行に来たのに、

毎日自分と一緒なのがもったいない気がして、

 

なんか悪くて、

あえて他の人と飲みに行ったりして引いたりもしたなぁ。

 

 

 

それにしても、

ば~やは超馬鹿で超おもしろくて、

好きな事に超真っすぐで、

家族の事で涙を流せて、、、

 

なんか良い感じの人だったなぁ。

 

 

一緒にいる時間が増えれば増えるほど、なんか楽しくて、、、

良い感じの人なんだよなぁ。

 

 

そういえば、

インド舞踊を習ってるって言うから、

 

踊ってみてって頼んだら、

恥ずかしがる事も無く、本気で踊ってくれたんだ。

 

超素敵で、超すがすがしかった。

 

 

本当にインド舞踊が好きで、

本気でやってるんだろうなぁ。

 

 

 

かっこいいよなぁ~、、、。

 

 

 

 

毎日のように色んな人と出会うけど、

ば~やと一緒に過ごしてたら、

 

なんか改めて、

相変わらず良い出会いに恵まれてるな~

 

って思った、、、

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

洗濯、掃除、子供と遊んだり、

昼ごはんのチャパティを作ったり、、、

 

身が入っているのかいないのか、

気付くとば~やと過ごした時間の事ばっかり考えてた。

 

 

朝からず~っと、

 

「何だこの感じ、、、」

 

ってもやもやしながら過ごし、

 

いつの間にか昼を過ぎ、ボランティアを終え、

 

ボーっとしながら宿に戻る途中、ふと思った。

 

 

 

 

あ、

 

もしかして、

 

これ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋か?

 

 

 

 

 

 

 

 

思った瞬間、超しっくりきて、

自分の鈍感さに笑った。

 

 

 

そっか、恋か。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

この記事をかいた人

ダイスケ

クロスロードのなんでもおじさん。クロスロード愛が強すぎてボランティアスタッフとして居座っている。 書道家という一面も持ち、世界の路上で2万人を超える人たちに日本語でお名前を書き、プレゼントしてきた。好きな言葉は迷ったらGO。