【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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・89th Try 〜 92nd Try
・93rd Try 〜 96th Try
つよしさんとゆうすけさんと
一緒にモンゴル大冒険に出発して2日目。
「ムルン」っつ~町から、
モンゴルの大草原を歩いちゃおう計画
のスタート地点「ナンチャラ」っつ~村に向かう途中、
急きょ、
名前も知らない村の前で車を降ろされちまったんよ。
ここまでめっちゃ順調だったのに、、、。
まぁ、めっちゃ順調の後は、逆の事が起こるよね。
トラブル的な?笑
しょうがねぇからさ、
ヒッチハイクしようとしたら、
車が通る気配は全く無ぇし、
突然現れたプロレスラーみてぇな
でっけぇ酔っ払いのお兄さんに襲われるし、、、。
マジ超怖かった、、、。
でも、そこで出会ったのが
元モンゴル相撲チャンピオンのおっちゃん。
自分らが襲われてパニクってるところに、
ヒーローのように現れて、助けてくれたんよ。
それどころか、
彼の家の庭にテントを張らしてもらって、
晩飯までご馳走になって。
おかげで、夜も、
おっちゃんの家族と楽しい時間を過ごすことができたんよ。
モンゴルでの旅のピンチを、
元モンゴル相撲チャンピオンに助けてもらって、
夜はその家族と団らんって、、、
やらせかっ!?
って思うくらいおいしいよね。
なんか、態度が急変して、
自分らをここに降ろして行っちまったドライバーさんも、
襲ってきた酔っ払いのでっけぇお兄さんも、
マジ超~困った奴らだったけど、、、
なんか、逆にありがとう!!
おかげで超良い事あったわ!!
晩飯を食わしてもらった後、
おっちゃんの子供達とゲームをしたんよ。
それがさ、
「羊の踝(くるぶし)の骨」をサイコロみたいに転がして、
止まった面の向きで競うっつ~やつなんだけどさ、
止まった面によって、
その面は「羊(ホニ)」とか「ヤギ(ヤマ)」とか
「馬(モリ)」とか「ラクダ(ティメー)」とかがあってさ、
羊とヤギがでてもダメで、馬はまぁまぁ、
ラクダが出たらラッキーみてぇな感じなの。
ん?転がすの?
コロコロ、、、
これは?
「ヤマ、、、」
ヤマ?じゃぁ、これは?
コロコロ、、、
「ホニ、、、」
う~ん、ホニかぁ。
コロコロ、、、
おっ、これは?
「Oh~、ティメー!!」
えっ、ティメー!?
ティメー!! Yeah~!!
みたいな。
まぁ、実際はもっといろんな遊び方があるみてぇだけど、
ちょっと言葉がわかんなかった。
しかし、食った家畜の骨で遊ぶなんてねぇ、
ゲームまで野性的(笑)
はぁ?つまんなくねぇし!!
マジ超~盛り上がっから!!
現地だったら(笑)
あっ、突然だけどさ、
モンゴル語で「トイレに行ってきます」って、
「モリ ハルマール バエン」とか言うのね。
それを直訳すると
「馬を見てきます」って意味なんだって。
おもしろくね?
なんでそうなったんだろうね~?
なんかね、
聞くところによると、
トイレに立つ時、
みんなの気分を害さないように「馬を見てくる」って言うっつ~
馬を飼う遊牧民らしい気の利いた言い訳説と、
下ネタ説があるみたい。
下ネタ説の方は、男の、、、モリ、、、
配れなくなるからやめとこ(笑)
いや、こっちは別にいっか。
男のあそこを「モリ(馬)」に例えて、、、
馬を見てきます、、、
ぷぷ(笑)
これをつよしさんに教えてもらって
使ってみたんだけどさ、ちゃんと通じたよ。
なんかねぇ、
おっちゃんめっちゃウケてた(笑)
今後使えそうだな(笑)
楽しい時間を過ごした後、
「おやすみ~」つって外のテントに戻ったんだけどさ、
星がめっちゃキレイだった~。
なんか超~素敵な1日の終わりって感じよね。
なんかいろいろあったけど、、、
明日がまた楽しみだ、、、
zzz、、、
翌朝、
テントを畳んで出発の用意を終えると、
おっちゃんがまた家の中に呼んでくれてさ、
朝飯に奥さん特製の「ツァイ」と「アーロール」をご馳走になった。
なんかもう、、、
美味いし、家族みんな超暖っけぇし、、、
もう超~幸せっす!!
朝から最高の気分で出発できるっす!!
「ツァイ」っつ~のは、
あえて言うなら塩ミルクティーって感じのお茶なんだけど、
まぁ、モンゴルでは何処に行ってもあるんよ。
家によって味が違ったりするけど、
これが結構美味くてさ、
勧められっと、
ついたくさんおかわりしちゃうんよね~。
「アーロール」っつ~のは、
まぁ乾燥チーズっつ~感じかな。
家畜の乳で作るらしくて、
よく干してるのを見かけるんよね。
これも、作る人によって味違ぇし、
硬かったり柔らかかったりいろんな種類があるんよ。
まぁ、なんでも美味しく感じちゃう貧乏舌の俺が言っても
説得力無ぇけど、これまたツァイと合って、美味いんよ。
何から何までお世話になって、
チャンピオンの息子さんかな?村の若者かな?
2人が、これからバイクで自分ら3人を
「ナンチャラ」まで連れていってくれるんよ。
お母さんにはお土産にアーロールを頂いて、
子供達は、「羊の踝の骨」をめっちゃくれた。
昨日会ったばっかなのに、
寂しそうな顔をしてくれんのが超~嬉しい。
本当になんのお返しも出来なくて、
自分らがひたすらお世話になってたのにさ、
みんな当たり前のように家族みたいに見送ってくれるんよ。
きっと、誰が来ても、
この人達は暖かく受け入れて、
暖かく見送るんだろうなぁ。
でっけぇ、、、
身体。
いやいや、身体もだけど、、、
なんか人としてでっけぇなぁ。
俺もこうやって
気持ち良く人に
親切にできる人間になりてぇ!!
マジ思った。
チャンピオン一家のみんな、、、
イヘ バイラルラー!!
(超ありがとう!!)
若者2人のバイクの後ろに2:1で別れて乗り、
「ナンチャラ」に向けて出発した。
Broooooon,,,
あぁ、、、気分が良すぎる!!
バイクで草原ってさ、、、
ハン、、、、、ッパ無ぇ!!
道?
超~でこぼこなんだけど、慣れてんだろうね。
結構スピード出すんよ。
もう気ぃ抜かなくても振り落とされそう(笑)
でもなんせテンション高けぇから、怖ぇのがまた楽しくてさ~、
バイクが跳ねる度に、みんなで
うぇいっ!うぇい!
あいっ!いぇいっ!!
とか言ってノッてたんだ~。
でね、なにより景色よ。
天気は最高だし、芝生はめっちゃ緑で、
もうひたすらに草原が続いてんだけどさ、
人工的なもんっつ~のは、
バイクや車の轍(わだち)と、
たまに遠くに見えるゲル(遊牧民さんの家)くらいなんよ。
あとは全っ部自然。
いや、まぁ、途中「橋」とかもあったけどさ、、、
とにかく自然率が超高けぇんよ。
98、、、 いや、99%超えるな。
でさ、なんだろ?
たぶん写真とかで見ても、似たような景色ばっかで、
大した事ねぇのかもしんねぇけどさ、マジ全っ然飽きねぇの。
ず~っと感動してたもん。
そん中でもねぇ、
高台に出た時の上から見る景色、、、
あれヤバイ!!
超遠くに幻のように見える山々。
どこまでも拡がる大草原。
その中を流れる川や池、湖。
そこに映る空と本物の空。
優雅に飛ぶ鳥、
絵みてぇに気持ち良さそうに、
でもそこで確かに生きている動物達、、、
わぁ、、、地球だ!!
気持ち悪いくらい気持ちの良い時間はあっという間に過ぎて、
ついに「ナンチャラ」に着いた。
ここまでも最っ高な経験をさせてもらったけど、ここからまた、、、
さぁ、
モンゴルの大草原を歩いちゃおう!!
つづく
実際は信じたけど、
信じらんねぇくらい素ん晴らしい景色の中をバイクで2時間。
「ナンチャラ」に着いた。
UBを出発して3日、
こっから俺達の歩き旅がスタートする。
そう思うと、テンションが一気に上がっ、、、
あれ?上がんねぇ、、、
あっ!?
そうだ、
そういえば今日は朝から、
もうこれ以上は上がんねぇくれぇ
テンションMAXだった。
「ナンチャラ」までバイクで連れてきてくれた、
元モンゴル相撲チャンピオンとこの若者に、
めっちゃお礼を言って別れると、
上がりっぱのテンションそのままに、
早速「ナンチャラ」を出発した。
もう昼も大分過ぎてたし、
「ナンチャラ」で泊まる事もできそうだったんだけどね。
なんか宿っぽいのもあったし。
でもせっかくだかんねぇ、
あんまり時間無ぇけど、出発しちゃってさ、
「星空の下でキャンプしながら乾杯しよ~」
ってなったんよね。
あと、、、
グァゥゥゥゥ、、、
バウッワンッグワンッ!!
「うわっ!?、、、怖っ!?ちょっ、無理無理無理っ!!」
この村、野良犬がハンパ無ぇ怖ぇんだもん。
マジ無理。 バイバイ。
いやぁ~、、、
草原、良いわ~
あぁ、なんだろう、、、この感じ、、、。
景色や空気が超気持ち良くて、、、
超ラクな気分で、、、
でも身体はそれなりに疲れていって、、、
だからこそ、休憩がまた気持ち良くて、、、
量に限りがある飲み水は、
がぶ飲みできないからこそ一口が美味くて、、、
チャンピオンの奥さんお手製のアーロール(チーズ)なんか、
美味い上にパワーがもりもり出てくる。
なんかねぇ~、全部良い感じ。
また3人の関係も良い感じだからラクなんだろうなぁ。
自分もつよしさんもゆうすけさんも、
仲良くなってそんなに経たねぇんだけど、
全っ然気ぃ使わねぇんよ。
良い意味でね。
だから、3人で話しながら歩いてる時もあれば、
3人の距離が100m以上開く事もあるんよ。
みんな、
それぞれのペースで好きなように歩いてっからさ、
ホント超~気ラク。
ホーミーの練習に夢中になって、
いつの間にかペース上がって前に行く事もあれば、
なんとなく道を逸れてみたり、
おしっこしたりとかしてる間に、
2人とすっげぇ間が開いちゃう事もあったりするんよ。
でもね、
2人ともべつに待ったりしないんよ。
それがすっげぇ楽チンなんだなぁ。
ほら、やべぇ、待たしてる
とか気ぃ使わなくていいじゃん。
また草原っつ~のも良かったのかもしんねぇな。
だってさ、、、
たぶんねぇ、
1km離れちゃっても見えるもん。
そんな感じで、
みんな良い感じにオリジナルな時間を満喫しながら歩いたんよ。
1時間くらい歩くと、
遠くにゲル(遊牧民さんの家、でっかいテントみてぇなやつ)が見えた。
暗くなっと、いろいろめんどくせぇっつ~事で、
今日の目的地はそのゲルにした。
べつに、泊めてもらおうっつ~訳じゃないんよ。
そうじゃなくて、ゲルがあるっつ~事は、
人が住んでるっつ~事は、、、
近くに水場があるはずやぁ~!!byつよし
しかし草原っつ~のは距離感がわかんねぇ。
あっちに見えてっからさ~、
わりとすぐに着くと思ったのに、
30分歩いてもあんまり近づいてこねぇんだよねぇ、、、。
結局、1時間以上かかったもんね(笑)
目指すゲルはもうすぐそこ。
辺り一面が草原なのに、
ゲルの近くに小さな林がある。
「あそこが水場なんやろね。」
なるほど、
それであの辺だけ木が生えてるっつ~事かぁ。
「テント張る前に挨拶行った方がええね。」
縄張り的なもんもあるらしいし、
住んでる人には貴重な水場だもんね。
勝手にっつ~のは良く無ぇね。
なんせ自分ら、
マナーの良さが誇りの日本人ですから!!
ドキドキ、、、
ドキドキ、、、
「犬来ますかね?」
「いないっぽくね?」
「どうやろね?こっからは見えんけどねぇ。」
「『ノホエ ホリ』は、どのタイミングで言えばいいんすかね?来たら?」
「べつに行っちゃって大丈夫っしょ? いないもん」
「そうやね~、、、」
2人がスタスタ歩いて行く後ろで、
恐る恐るゲルに近付いて行く、、、
怖ぇ、、、
バウッワンッ、、、
グワゥッワンッ、、、
バンッグワンッ!!
「おぉっ!?来た!!」
「えっ?どこ? わっ!?あっちから!?」
ゲルと全然違う方から番犬らしき犬が、
猛ダッシュでこっちに向かってきた。
「ノホエホリ~、ノホエホリ~!!(犬を捕まえて~!!)
ちょっとっ!?
ノォホォエェホォリィイィィ!!」
そしたら、
すぐゲルの中からおっちゃんが出て来て、
犬に向かって叫んだんよ。
その瞬間、、、
犬が止まって、おとなしくなったんよ。
あぁ、焦ったぁ、、、、。
怖っ!!
それにしても、、、
お利口さんだわ。
ゲルから出てきたおっちゃん、
最初こそ何だこいつら?的な顔をしてたんだけどさ、
事情を話したら、
テントを張る事も、
つよしさんが言ってた通り、
林の中にあるらしい水場を使う事も快くOKしてくれたんよ。
いぇい!!
いやぁ~、
寝どこが決まって一安心。
っつ~ことで、、、
キャンプだぁ~!!
平らなところにサクッとテントを張ると、
まずは焚き火の準備。
林に落ちてる枝が細いのばっかでさ、
薪としてはちょっと頼りなかったんだけど、まぁ一応集めた。
まぁ、最悪、明日の飲み水は沸かしたいね っつ~感じ。
でさ、
火をつけようとしたら、
さっきのおっちゃんの息子?
ゲルの方から男の子が歩いて来たんよ、、、
薪、い~っぱい持って!!
自分らがメシ作ったり、
水汲みに行ったりしてる間も、
何回も持ってきてくれてさ、
薪の山が、、、(笑)
あ、さすがにもう、、、
バイラルラー(笑)
おかげで、
メシ食って、
明日の飲み水沸かして、
お茶して、語り合って、、、
その間、
ず~っと良い感じに火があったんよ。
雲が多くて、
満天の星とはいかなかったけど、
念願の星空の下でウォッカも叶った。
テンションも相変わらずで、
3人で、モンゴル相撲マジ対決。
俺は1勝1敗。
くそ~、つよしさんめ(笑)
モンゴル相撲はこれから毎日やる事にした(笑)
はぁ~、楽し。
しかし、すげぇな~、、、
なんか、いろんな人に助けられまくりじゃんねぇ。
おかげで何から何まで超最高~
しかし、これって、、、
これって、ラッキーなのかなぁ???
つづく
あぁ~、、、
やっべぇ楽しかったなぁ~、、、
「ムルン」を出発して「ウランバートル(UB)」へ向かうバスの中、
超~縦揺れで後ろに流れていく景色を見ながら、
俺は一人、
この数日間の思い出に浸ってた。
つよしさんとゆうすけさんは、
昨日のバスで先に「UB」に帰ったんよ。
歩き旅を終えて、
「ツァガンノール」から「ムルン」までは一緒に戻ってきたんだけどさ、
俺はそっからモンゴルの西の方に行こうと思ってたからさ、
「UB」に戻る2人とは、「ムルン」でバイバイしたんよね。
なんだけど、、、
宿の人に聞いたり、
人や車が集まる市場とかに聞き込みに行ったらさ、
「公共の交通機関」みてぇのは無ぇらしいんよ。
でね、西行きの車が無い訳ではねぇらしいんだけど、
人が集まった時しか出発しねぇんだってさ。
でも、こっから西の方に行く人って少ないみたいで、
次を待ってるといつになるかわかんねぇっつ~んよ。
でね、「UB」だったら、
さすが首都なだけあって、西行きの車も多いらしいんよ。
最高な歩き旅を経験して、せっかく気持ちがノッてるからさ、
このままの勢いで行っちゃいたい気持ちもあったけど、
正直かなり疲れてもいたから、
一度あの超快適な日本人宿で充電できると思うと、
それはそれで正直かなり嬉しかったんよ。
だから、結局俺も一度ウランバートルに戻る事にしたんだ。
星やばかったなぁ~、、、
「ツァガンノール」に辿り着いた日の夜、
宿の庭に3人で寝転んで、いつものように語り合いながら、
この村で買ったウォッカを飲みながら星空を見上げた。
雲ひとつない満天の星。
人が「降ってきそうな」とか
「怖いくらい」とか言うのを聞いた事があるけど、、、
わかるわ~(笑)
あれってマジだったんだね。
外にいた時間なんて、
1時間かそこらだったと思うんだけど、
この1時間で、
人生で見た流れ星の数が、倍以上になったんじゃねぇかな。
ロシアがすごそこなだけあって、超~寒かったけど、
一生忘れない(気がする)超良い時間だった~。
しかし、、、くやっしぃなぁ、、、
この村の名前は、目の前に拡がる湖
「ツァガンノール」からとってるんだと思うんだけど、
「白い湖」っつ~意味なのね。
朝方、その「ツァガンノール」が、
白い湯気に包まれて、超神秘的な景色になったんだって。
「あれは見といて良かったわ~。まさに『白い湖』って感じやったね~。」
「俺も朝、小便しに外出た時見たら、すっげぇキレイだった。見た?」
「えぇ、、、がっつり寝てましたけど、、、
つ~か、、、 起こして下さいよ、、、」
超~キツかったけど、、、 ふふ、、、
最後の2日間はキツかったなぁ。
最初の3日間、
ペースがめっちゃ遅かったからさ~、
ゆうすけさんのビザの関係もあるし、
がっつり進まねぇといけなかったんよ。
で、朝出発して、いきなりの峠越え。
まぁキツかったけど、高台からの景色、、、
目の前に地球がぶわぁ~!!
いっぱい歩いて
ヘトヘトになりながら集めた薪で焚き火して、キャンプしてたら、
遠くから雨が近付いて来るのが見えるんよ。
なんとかメシは食えたけど、、、
真っ暗になって、超大雨が来てさ、
雨漏りするテントの中、3人で縮こまってた。
マジ、、、3人で良かった~。
一人だったら心細くて泣くね(笑)
翌日は暑かったぁ。
今日中にゴールすっぞ~!!
つって、結構なペースで歩いたんよ。
この日は日影がほとんど無くてさ~、
休憩も超~日向。
前日の雨で焚き火が消えちゃったせいで、
飲み水を作れなくてさ、持ってる水もいつもよりかなり少なかった。
自分一人の水じゃねぇから、
がぶ飲みするわけにいかねぇし、、、。
うぅ、キツイ、、、
でもねぇ、、、
目の前に拡がった湖が「ツァガンノール」だってわかった瞬間、、、
嬉しかったぁ~!!
みんな速攻でパンツ一丁になって、飛び込んでったもん。
うぉ~っ、冷ってぇ~!!
気分良かったなぁ~、、、
まぁ、上がった後、3人ともしばらく凍えてたけど(笑)
はぁ、、、
毎晩、
影ができる程明るい月の下で、
男3人モンゴル相撲をしてさ、
弱くなった焚き火を囲んで語り合った。
モンゴル相撲は負け越しちまったけど、、、くそぉ、、、
なんっつ~贅沢な時間だったんだろう、、、
つ~か、遊牧民さんって、、、
素敵だよなぁ~、、、
どんだけ遊牧民さんの優しさに助けられたかなぁ?
ゲルの近くにテントを張らしてもらったらさ、
もう例外無く薪や差し入れをくれて、
道を聞く為にゲルを訪ねるとさ、
必ず中に招いてくれて、ツァイやアーロールを出してくれたり、
贅沢な肉料理を出してくれたところもあった。
マジで道聞いただけだよ?
「すいませ~ん、ツァガンノールってどっちっすか?」
「あっちあっち。まぁ、とりあえず上がってツァイでも飲んでけ。」
みたいな。
超嬉しい、超楽しい、もう超~HAPPY~。
まぁ、おかげで、いろんなとこで寄り道?
っつ~か、お世話になりすぎちまってさ、
ゲルにお邪魔してる時間が長くて、
最初の3日間はあんま進めなかったけど(笑)
でも超~有り難かったし、
遊牧民さんのリアルな生活を覗けて嬉しかった~。
でね、思ったんよ。
これって、、、
ラッキーじゃねぇな。
遊牧民さん達にとっては、
きっと当たり前の事なんだ。
この親切はこの人達にとって、
超~自然な事なんだ。
きっといつ誰が来ても、
同じようにもてなすんだろうな。
なんか、
いろんな遊牧民さんにお世話んなってさ、そう思ったんよね。
「人」という字は、人と人とが支え合って、、、
まさしく!!
ん? 降りるの? なんだ?
思い出しながら浸ってると、バスを降ろされた。
みんな目の前の山に登って行く。
えぇ? そういう事?
どうやら、山は人が乗ってると重くてバスが登らないらしく、
てめぇで歩けっつ~ことらしい。
ぷぷ。めんどくせぇけど、なんかモンゴルらしくて良いわ。
山を自力で越えてさ、
すっげぇ見晴らしのいい所でバスの出発を待ってたんだけどさ、
暇だったからホーミーを練習してたんよね、、、
うぃ~
うぃ~ pi~
うぃ~ pi~pi~
うぃ~ pi~pi~pi~
!?
できてるんじゃね?
すげぇ、
いつの間にかホーミーができるようになってた、、、
まぁ言うほどじゃねぇかもしんねぇけど、
これは絶対、今後、、、
おいしい(笑)
バスに戻ると、
またこの数日間の思い出に浸りながら「UB」を目指した。
はぁ、、、超気持ち良かったなぁ、、、
見渡す限りの大草原での、、、
野グソ。
つづく
冒険すっぞ~!!
っつ~テンションで来たモンゴル。
ここで俺が目的地に決めたのは
「北部フブスグル湖」、「西の果てウルギー」、「ザブハン」の3ヶ所。
1つ目の「北部フブスグル湖」ってのは、
なんかめっちゃ予定変更あったけど、、、
まぁ、
超最高だったから達成っつ~ことで(笑)
交通手段の都合でさ、
一回首都のウランバートル(UB)に戻ってきたんよ。
まぁ、2週間振りにシャワーも浴びれたし、
疲れも取れたし、久し振りにビールも飲めたし、
良い感じに充電できて丁度良かった。
あ、パチカも持っていけるしね(笑)
ただ、なんせUBの宿は居心地が良すぎてさ、油断すっと
「冒険すっぞぉ~!!」モードがOFFになっちまう。
とにかく、
宿にある大量のマンガに
手を出しちまう前に出発しなきゃ!!
っつ~ことで、UBに戻ってきて3日後に宿を出発したんよ。
行き先は、車で2泊3日かかるらしい
西モンゴルの「ホブド」っつ~街。
UBで一番でっけぇ市場の近くに、
乗り合いバンが集まってるとこがあってさ、
「ホブド」行きのバンもそこから出発するらしいっつ~事で、
そこに行ったんよ。
そしたら、行き先が書かれた紙を
フロントガラスに置いてある乗り合いバンが
ぶわぁ~って並んでてさ、
「ホブド」行きのバンもすぐに見つかったんよ。
なんだけど、、、
ぷぷ、、、
出発は明後日だって。
っつ~ことで、まぁ、、、戻ったよね。
宿を出て約2時間後、、、
ただいま~(笑)
まぁ、運転手さんとモンゴル語でのやり取りも上手くいって、
確実な出発日が決まったっつ~ことで、
前向きに捉えようじゃないか。
さ、明後日まで何すっかなぁ~、、、
マンガでも読むか(笑)
あさって、、、
「ホブド」に向かう乗り合いバンの中で、俺は思った。
何、この状況!?
何回も数えたんよ。
1、2、3、4、、、
うん、間違い無ぇ。
この車って、席を見た感じ、
たぶん9人乗りなんだけどさ、、、
20人乗ってる。
えぇ、意味がわかんねぇ、、、
大人15人、子供5人。プラスみんなの荷物で、、、
まぁ~ぎゅうぎゅう。
初めて見る光景だね。
そんな中俺は、、、
席じゃなくて荷物に座ってる。
もちろんクッション性ゼロ。
しかも、、、
背もたれ無し。
膝の上には子供達。
よって前かがみも不可。
それに加えて、道は舗装が無くなり、、、
超~悪路。
ふ~ん、これで、、、
2泊3日か、、、
ふぁっく!!
あぁ、時間よ早く過ぎてくれ、、、。
あぁ、時間が経たねぇ、、、。
ケツ痛てぇ、、、。
首痛てぇ、、、。
はぁ、、、。
痛っ、、、
あぁ、久し振りに顔蹴られたよ、、、。
マジ道悪りぃにも程があんだろ。
っつ~か靴脱がせろよなぁ、、、。
こいつの親はどいつだ?
ったく、、、。
はぁ、寝よ、、、
チッ、、、
無理。
マジ寝れるわけねぇ、、、。
!?
えっ!?
ちょっ、、、
嘘だろ、、、
俺の膝の上でおむつ交換しちゃうんだ、、、。
まぁ、いいや。
もう、どうにでもなれ、、、。
景色でも、、、
だめだ、飽きた、、、
あぁ~ポジティブになれねぇぇええ!!!
俺って何気に超~人見知りじゃん?
だから全っ然自分から話しかけたりとかできなくてさ~、、、
喋ったりできればもうちょい楽しく過ごせると思うんだけど。
こんなぎゅうぎゅうの車内で孤独って、、、。
翌朝、、、
超寝不足だし、身体の至る所が痛ぇし、超疲れてるしって感じで、
満身創痍みてぇな感じではあったんだけどさ、
なんだろ、あきらめたっつ~か、なんつ~か、、、
時間の流れに慣れた?
なんか別にイライラもしねぇし、
特別辛れぇっつ~感じも無くなってたの。
そしたら、気持ち的にも大分楽になってさ。
そうなると、
やっぱあとはこの孤独感をなんとかしたくなるじゃん?
それで思い立ったのが、、、
ホーミーだよね。
そうだよ。
こういう時こそホーミーじゃんねぇ。
そう思って、休憩の時に、
さりげなくやってみたんよ。
うぃ~pi~うぃ~pi~♪♪
そしたら、、、
数分後、
ホーミーに気付いた人が話しかけてくれてさ、
ようやく言えたんよ。
「ビー ヤポノース イルスン(私は日本人です)」って。
ぷぷぷ。
そっからは、
ホーミーも片言のモンゴル語もウケるウケる。
もう一気にみんなと仲良くなれちゃってさ~。
恥ずかしさに負けないで練習しといてよかった~(笑)
ただねぇ、
ちょっと仲良くなり過ぎた部分も、、、
夜さ、
草原のど真ん中でトイレ休憩に停まったのね。
そしたら、2人のお兄さんがさ、
俺を 連れウン に誘うわけよ。
連れウンよ、ウン。
野ウン。
でも、そりゃぁねぇ、
さすがに断ったよ。
でも、次いつ休憩かわかんねぇから、
してはおきたかったんよね。
で、どこでしようかって、周りを見てたら、
夜だから見えにくかったんだけどさ、
良く見たら、
さっきの2人が歩いてく先に建物が見えるんよ。
「なんだ、トイレあるんじゃん。」て思って、
結局2人を追ってそっちに行ったんよ。
そしたら、、、
ん???
何故か建物の手前でしてるんよ。
実際近くまで行ったら、
ただ壁が立ってるだけなの。
でも、
こんな不自然な場所に壁があって、
そこで2人がしてっからさ、
「ここでしろっていう意味なのかなぁ?」って思って、
超~嫌だったけど、しょうがないから横に並んでしたんよね。
2人も謎の歓迎ムードだし(笑)
まぁ、暗いのが不幸中の幸いだね。
でも、やっぱ超恥ずかしくてさ~、
なかなか出ない訳よ。
でも、
ちょっとしたら2人が先に終わってさ、
「やっと落ち着いてできるぜ。」って思ってたら、、、
えぇ、、、待つの!?
いや、待つなよ、、、マジで。
完全におかしいっしょ、この状況。
もう既に、連れウンっていうか、
ただ2人が
ウ○コしてる俺を見てるだけじゃん!!
あぁ、、、最悪だ。
もうお婿に行けない、、、
ちょっ!?
懐中電灯をむけるな!!
つづく