【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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・81st Try 〜 84th Try
・85th Try 〜 88th Try
・89th Try 〜 92nd Try
・93rd Try 〜 96th Try
・97th Try 〜 100th Try
・101st Try 〜 104th Try
・105th Try 〜 108th Try
あぁ、、、
この4日間、超~波乱万丈だったなぁ、、、。
夜中寝てたら酔っ払ったおっちゃんがテントに押し入ってきて、
全財産盗られそうになったり、
やっぱり夜中寝てたら
酔っ払ったおばちゃんがテントに押し入ってきて、
唇を奪われそうになったり、
野宿して朝方外にいたら
頭から血を流した酔っ払いのお兄さんに絡まれて、
割れた瓶を突き付けられてカツアゲされたり、、、
マジでモンゴルの酔っ払いさん、
ファンキーすぎる。
2晩連続で襲われた「オラーンゴム」っつ~街から、
「ホブド」っつ~街まで逃げてきたのに、
着いた数時間後にはまた身の危険を感じて、
「ウルギー」っつ~街に逃げる事にした。
ま、行きたかったからいいんだけどね。
ネタもできたし(笑)
「西の果て、ウルギーはいいらしい」
俺がモンゴルに来るきっかけになった旅人さんがくれた
メールに書いてあったんよ。
「西の果て」ってなんか響きがいいじゃん?
それに、「いいらしい」なら行ってみっかなって感じで、
目的地の一つにしたんだけど、いざ向かってみっと、、、
そういやぁ俺、、、
ウルギーの事何も知らねぇな、、、
そんななのにさ~、
また深夜に着いちゃったんよ。
マジ困る。
しかも灯りがほとんど無くてさ、
宿なんか見つかる気がしねぇの。
もう野宿は嫌だなぁ、、、。
只でさえ深夜に着いたら不安なのにさぁ、
3日連続で怖い目にあってんじゃん?
もう超~怖ぇ。
で、もう着いちゃってっから、
一緒に乗ってたみんなは
降りたい場所でどんどん降りていっちゃうんよ。
でも、俺どこで降りたらいいかわかんねぇからさ、
窓の外に宿らしき場所を探しながらそのまま乗ってたんだけど、
みんな降りちゃって
ドライバーさんとその奥さんだけになっちまったんよ。
で、、、
「あ、あの、、、ゾチッドボーダル ハーン バエン?」
(ホテルってどこっすか?)
そしたら案の定、
「この時間じゃぁもう入れないよ」的な事を言われたの。
そしたらもう野宿するしかしょうがねぇじゃん。
だから、超~嫌だったけど、また野宿を覚悟したんよね。
マジか、、、。
でね、
「どうするんだ?」みてぇな事聞かれたから、
「まぁ、テントあるんで。」
的な感じで言ったら、
ドライバーさんがさ、、、
「明日ホテル連れてってやっから、とりあえずうちに来な。」
って。
「えっ、マジっすか!? いいんすか? うぅ、、、(泣)
イヘ バイラルラー!!(超ありがとうございます!!)」
あぁ、超うれしい。やっと安心して寝れる、、、
家に泊まって良いって言ってくれてたんだけど、
あんまりいろいろしてもらうのも悪りぃし、
俺も気を使っちゃって、
かえって寝れなそうだからさ、
ドライバーさんの家の敷地内
(塀の内側)にテントを張らしてもらったんよ。
ドライバーさんは悪人顔だけどホント良い人で、
信用してないわけじゃねぇんだけど、
やっぱ自分が気をつけないといけねぇっつ~のをさ、
この4日間で改めて感じたんよ。
だから、
テントの入口を壁に向けて入りづらくしたり、
お金の仕分けをしたり、
自分なりにいろいろ考えて、
何かあってもある程度対応できるように、準備しておいた。
これでよし、、、。
安心して、寝袋に入って横になると、、、
久し振りに横になって寝れる~。
あぁ、幸せ。感謝。
翌朝、
おいしい朝ごはんをご馳走になって、
ドライバーさん一家と楽しい時間を過ごした後、
近くを案内してもらいながら、
素敵なホテルに連れて行ってもらった。
久し振りの部屋、鍵も掛けられる。
ベッドもある。
ハンパ無ぇ、、、超幸せ!!
本当に超感謝っす!!
撮った写真、必ず送りますから!!
「ウルギー」では、超マイペースに過ごした。
貯まってた洗濯をしたり、
日向ぼっこをしながらホーミーの練習をしたり、
一日中散歩したり、
早起きして街から見える一番高そうな山に登ってみたり、
レストランで美味い料理とビールを飲んだり、、、
怖い経験をしたおかげかな?
なんかなんでも超楽しくなっちゃってさ、、、
最高~!!
生きてるってスバラシイ~!!
毎日そんなテンションだった(笑)
あ、あとね、
この街、シャワー屋さんがあるんよ。
約3週間振りのシャワー。
気持ち良いだろうなぁ、、、
どうしよう、行こうかな、やめようかな、、、
いやね、モンゴルって
空気が乾燥してっからさ、臭わないんよ。
で、ぱさぱさにはなってっけど、
ベトベトにはなんねぇの。
だから、そんなに不快じゃないんよね。
まぁ、髪の毛灰色になってきてっけど。
なにより、こんだけ風呂に入ってねぇとさ、
それがなんか超旅人チックで格好良い気がしてさ、
シャワー浴びちゃうのがもったいない気もしてくんだよね。
記録更新欲みてぇな(笑)
まぁでも、「西の果て」でシャワー浴びる事なんて
人生でそうそう無いかんね、
行ってきた。
バッチリお湯!!
俺の身体に当たって下に流れるお湯がまぁ~茶色くってさ、
持ってる石鹸を使いまくって、
ゴシゴシ、、、
キレイになって、、、
その気持ち良さといったらもう、、、
ふぁんたすてぃっく!!
いやぁ~、バッチリ満喫したわ。
よし、ウランバートルに帰ろう。
ウランバートル行きのバンの出発を待っている時、
日本人に会ったんよ。
こんなとこでまさか日本人に会えるとは思ってもみなかったから、
なんか嬉しくて、すぐ話しかけちった。
そしたら、彼はウランバートルからバスで来たらしいんだけど、
途中何回もバスの故障があって、ここまで5日もかかったんだって。
5日間バスって、、、
みんな大変な思いをしてるんだね(笑)
大変な事をたくさん経験して、
楽しい事をたくさん経験して、
嬉しい事をたくさん経験して、
怖い事をたくさん経験して、、、
なんかもう
どんなちっちゃい事でも
幸せを感じられる気がする。
約3日間かけてウランバートルに着くと、
久し振りの日本人宿に帰った。
知ってる顔も結構残ってて、
「お帰り~!!」 つって迎えてくれた。
めっちゃ嬉しい。
シャワーを浴びて、
ビールを浴びるように飲みながら、
初めましての人達とも仲良くなり~の、
この3週間の武勇伝を語り~の、、、
もう超楽しい。最高!!
超~久し振りに日本人ばっかりの空間で、
安心感がハンパ無くてさ~、
なんか俺、飲みすぎちゃったみたい。
っつ~のは、
俺全っ然記憶に無ぇんだけどさ、、、
夜中トイレで
便器に座ったまま寝てたらしい(笑)
夜中トイレに起きた女の子が、
扉開けたら俺が便器に座って寝てたから、超ビックリしたって(笑)
俺もなかなか
ファンキーな酔っ払いっしょ?笑
つづく
俺がモンゴルで目標にしてた大冒険。
達成~!!
超~すげぇ場所に行ったとか、
超~すげぇ事をしたっつ~わけじゃねぇけど、
限られた時間とお金で、
この超ファンキーなモンゴルをがっつり冒険できたと思う。
大草原を何日も歩いたり、
ギュウギュウ詰めの車でファンキーな移動をしたり、
自分で調べてガイドブックに載ってねぇ場所に行ってみたり、
遊牧民さんの家に泊めてもらたり、
キャンプしたり、
寝込みを襲われたり、
カツアゲされたり、、、(笑)
超~素敵な事、
超~嬉しい事、
超~怖ぇ事。
あぁ、いろいろあったなぁ、、、
うん、
俺にとっちゃぁ完全に大冒険だったわ。
自称大冒険から
無事に首都の「ウランバートル」に帰ってきてさ、
ずっと世話んなってる宿で、
「飲み過ぎてトイレの便器で寝る」
っつ~不祥事を起こしちまったけど、
その後も居心地の良いその宿で楽しい時間を過ごしてたんよ。
1週間?10日くらい?
特に旅行チックな事をする事も無く、
飲みに行ったり、
飲みに連れて行ってもらったり、
宿で飲んだり。
ダラダラ、、、
いや、よく言えばリラックスした日々を過ごしてた(笑)
そして、、、
冒険が刺激的すぎて、
ちょっと燃え尽き症候群的な感じになってっけど、
疲れも取れたし、
世話んなった人達に写真も送ったし、
申請しといた中国のビザもできたし、
モンゴルのビザももうすぐ終わるし、、、
ぼちぼち出るか、、、
なんかもう日本帰りてぇな、、、
まぁでもな、「インド」行かねぇとだかんな~。
俺が唯一日本を出る前から決めてた目的地だし。
うし、
インドまで行ったら
帰っても良い事にしよう!!
っつ~ことで、次の目的地は、、、
とりあえず「ラサ(チベット)」だな。
つっても、俺「チベット」の事全然知らねぇから、
あんま興味は無ぇんだけどさ、
俺ん中で「チベット」行った旅人は「強者」
っつ~イメージがあったから、
俺もそろそろ「強者」に仲間入りしときたいじゃん。
ま、インド行くなら通り道だかんね。
そういえば数ヶ月前、
「チベット」に行くのを諦めた時、
あん時に初めてモンゴルを意識したんだ。
諦めた理由はいくつかあったけど、
まぁ単にビビってたんよね。
だってさ、
外国人の入境が厳しく制限されてっから、
行く手段も普通じゃなくてさ、
公安(警察)に見つかんねぇように行くんよ。
不法侵入っすか!?みてぇな。
それでも行くっつって行った人も結構いたけど、
自分には全っ然無理だったよね。
でも、モンゴルでいろいろ経験して図太くなったみたい。
ビビって無くはねぇけど、今は、
「とりあえず行ってみて、無理だったらまたそん時考えよう。」
みてぇな。
人間って結構変わるもんだね(笑)
「ウランバートル」を出発すると、
列車とバスを乗り継いで、中国の「蘭州」っつ~街に着いた。
でね、外国人は切符買えねぇって噂だけど、
一応こっから「ラサ」行きの列車があるらしいからさ、
試しに駅の切符売り場に行ってみたんよ、、、
「到ラサ。明天有嗎?」(ラサ行きって明日あります?)
「没有!!(無いね)」
「没有?阿、、、今天有嗎?」
(あ、無いっすか。じゃぁ、今日とかって、、、)
「有!!(あるよ)」
あれ?買えちゃったよ、、、。
中国語上手すぎたかな(笑)
翌日、
チベット自治区省都「ラサ」到着。
、、、あれ?
俺チベットってめっちゃビビってたよね???
着いちゃいましたけど、、、。
闇バスとか、トラックをヒッチハイクして
隠れて連れて行ってもらうとかしないと行けない
って聞いてたんだけどなぁ。
列車はチケット買えねぇって聞いたし、、、。
う~ん、、、
簡単じゃん!!
ま、またいつものように呼ばれてんだろうな。
今回はどっから呼ばれてんだろ?
チベットかな?インドかな?
まぁ、どっちにしろ、呼ばれちゃってるくらいだかんね。
この先も楽しくなる事は間違いないべ!!
↑↑↑
長く旅行してるとさ、
マジでこういう考え方になるんよ(笑)
ちなみに自分が知ってる中で一番
「私呼ばれてる」って言ってる人が多いのはインドだね。
探してみて。
きっとみんなの周りにもインドに呼ばれてる人がいっから。
インドはねぇ、
マジで手当たり次第
いろんな人を呼んでっから(笑)
「ラサ」に来る列車の中で
嬉しい出会いがあったんよ。
韓国人美女のYeoni。
席は近くないけど同じ車両に乗ってたみたいで、
たまたまトイレに並んだ時に俺の前にいたんよ。
でね、Yeoni がさ、
トイレに入った瞬間にすぐ出てきたから、
「ん?どうしたんだ?」
って思ったら、目で何かを訴えてきたんよ。
「、、、。」
で、俺が入ったら、
前の奴がう○こ流してなくてさ、
それで出てきたみたい。
だから、そこはねぇ、
俺が男らしさを出してさ、
まぁ、
ねぇ、、、
流して
して
流して
出たよね。
おかげで彼女は安心してトイレを使えたっていうね。
良い話でしょ(笑)
そうやって出会って数時間?十数時間?
夜には同じ部屋に泊まってた。
超~展開早いっしょ(笑)
さすがにベッドは別だけどね。
でも恋はしてないよ。
恋はねぇ、
インドでする気がするから。
なんとなくね❤
いやね、話すと長くなるけど、それでも話すけど、、、
列車ん中で Yeoni と仲良くなった訳じゃないんよ。
でも、夜6時過ぎに「ラサ」に着いて、
降りて出口に向かって歩いてたら、
Yeoni が声を掛けてきてくれたんよね。
「ねぇ、これからどうするの?」的な感じで。
ただ、「I don't know.」だよね。
そう、俺マジでなんもわかんなかったからさ。
「まぁでも、もう夜だから宿は探さないとねぇ」
っつ~感じで、せっかく知り合ったし、
お互い「ラサ」の事よくわかんねぇ同士だからっつ~事でさ、
流れで一緒に宿探しをする事になったんよ。
で、駅からバスに乗って
なんとか街の中心部っぽいとこに来てさ、
宿を探して歩きまわってたんだけど、
なかなか良い所が見つかんねぇの。
で、
「腹減ったねぇ、先メシ食っちゃう?」
的な雰囲気になった頃、
たまたま「ウランバートル」の宿で一緒だった
日本人さんに会ったんよ。
超~ナイスタイミングっしょ?
それで、泊まってる宿がすげぇ良いっつ~から、
紹介してもらったんよね~。
でね~、なんだろ。
ちゃんと喋ってからまだ1~2時間なのに、
自分すげぇ Yeoni の事気に入っちゃってさぁ。
有り難い事に Yeoni も自分の事気に入ってくれて、
めっちゃ仲良くなれたんよね。
だから部屋をシェアすんのもなんか自然だったんよね。
Yeoni はさ、
2日後に友達のポーランド人男性 Fabian と待ち合わせてて、
その日から Yeoni と Fabian と
3人で部屋をシェアしてたんだけど、
こん時はさすがに、
1年半後、まさか2人の結婚式に
出席すっとは思って無かったね。
「友達」って紹介されたとはいえ、
いくらなんでも空気読めな過ぎですよね。笑
ま、それはともかく
つづきます。
標高約3700mにある
チベット「ラサ」での生活はすげぇ心地が良い。
ラッキーな事に高山病的なもんも感じねぇし、
標高が高いせいか、ビールも少ない本数で酔えるから
二日酔いになる事もほとんど無く、朝スッキリ起きる事が出来る。
うん、下界より健康的。
朝起きて
骨っ子食~べ~て~♪♪
じゃなくて歯みがいて、
適当に洗濯して、
コーヒーを飲みながら部屋をシェアしている
美人韓国人Yeoniと
イケメンポーランド人獣医のFabianとなんとなく話す。
「昨日はどうだった?」
「今日は何すんの? どっかいくの?」
そんな感じでゆる~い1日がスタートする。
部屋をシェアしてはいるけど、
行動を共にしてるわけじゃねぇから、
特に気を使う事も無くいつもマイペース。
部屋は後から出掛ける人が鍵を掛けて、
フロントに鍵を預け、
先に帰ってきた人は
フロントから鍵を貰って中に入る。
これでなんの心配も無くいつでも外出できるし、
いつでも帰ってこれる。
ただ、
部屋に鍵かけて、
鍵を持ったまま部屋の外にある共同のトイレで
「大」をしてたらさ、
その間に2人が帰ってきちまって、
ちょっとした騒ぎになってたんよ。
「鍵が無ぇ!?」 つって。
だから、
「大」の時も鍵は預ける事にした(笑)
時計の必要無いゆる~い毎日。
腹が減ってればもはや行きつけになった飯屋に行って、
おばちゃんの笑顔をおかずに飯を食う
見慣れた風景を散歩して、ふらっとお茶屋さんに入り、
甘いミルクティーを飲みながらぼーっとする。
周りは全部ローカルピーポー。
自分はなんとなく周りを眺め、周りは珍しい自分をがん見する。
テーブルに小銭を置いとくだけで、
オートマチックに注がれていくミルクティー。
3~4杯飲むと、トイレに行きたくなって宿に戻る。
特別予定もないから、なんとなく屋上に行き、
なんとなく少しできるようになったホーミーを練習する。
飽きてきてなんとなく町にでると、
やっぱりなんとなく出てきた知り合いの日本人と会ったりして、
二度目のお茶屋さんに入り、
互いの武勇伝や珍プレー、馬鹿話をしたりする。
夜になってなんとなく飯を食い、
相手がいれば飲みに行き、
一人なら屋上でロマンチックに浸りながら飲む。
眠くなければ本を読み、眠くなったら寝る。
そんなゆっくりな1日。
これ結構幸せ。
つっても、
やっぱずっとそんな毎日を過ごしてたら、、、
いかんよね。
よし、ネパール行こ。
実はYeoniとFabianはもう先にネパールに行ったんよ。
あのね、
チベット自治区内って、
外国人の自由な旅行が認められてねぇからさ、
「ラサ」からネパールに陸路で行こうとすると、
基本的には旅行会社で車をチャーターして、
「ツアー」って形で行かなきゃいけないんよ。
で、
途中チベット人の村に寄ったり、
有名な湖に寄ったり、
エベレストのベースキャンプに寄ったり
っつ~感じで、いろんな「ツアー」があるから、
それによって金額は違うんだけど、
「ツアー」の料金は車1台あたりの値段で、
行く人数で割るんよね。
だから、
いろんな宿とか旅行会社に掲示板があって、
いろんな国の言葉で
「 ○月○日ネパール行き3泊4日 ××コース 2人募集 」
みてぇな張り紙がしてあんの。
最高で5人一緒に乗れるんだけどさ、
そうすると値段も5分の1になっから、
やっぱみんなできるだけ5人集めたいんよね。
で、
たまたま知り合った日本人さんがやっぱ募集しててさ、
「あと2人欲しい」
っつ~ことだったから、
ちょうどそろそろネパールに行こうかな~つって言ってた
YeoniとFabianを紹介したんだ~。
俺っていい奴っしょ?笑
ちなみに俺は、、、
もうめっちゃリラックスしたからさ、
ちょっと冒険してみようと思って。
「ツアー」じゃなく、自力で行ってみよう大作戦。
目指すはネパールとの国境の町「樟木(ザンムー)」。
そこまで行っちゃえばなんとかなるはず。
問題は「樟木」までどうやって行くか、、、
中国人のふりをして
バスに乗ればいけるんじゃね?
外国人は制限されてっけど、
当然中国人さんは「樟木」までバスで行けるんよ。
そりゃそうだよね、
中国人さんにとってはただの国内の長距離バスだかんねぇ。
っつ~ことは、
外人ってバレずにバスに乗れたら、、、
早速、チケットを買いに行った。
正直、
中国では何度も列車やバスのチケットを中国語で取ってきたから、
今回も自信があったんよ。
でも、、、
「ニィ シィ ナァガ レン?(あんたどこの国のひと?)」
さすがに「中国人です」とは言えず、
日本人ってバレて、
チケットは売ってもらえなかった。
くそぉ、こうなったらしょうがねぇ。
勇気を出して奥の手だ!!
「 すんません、お願いがあるんですけど~。
あのね、俺って日本人だからチケット買えないんすよ~。
でね、その~、
代わりに買ってきてもらえませんかね~?
もちろんタダとは言いません、、、。
30、、、 いや、50元でどうっすか?」
的な感じで、通りすがりのおっちゃんに声をかけた。
「100元だ!!」
「70!!お願い!!」
「、、、樟木だな。」
「謝謝~!!」
よっしゃぁ、GET~!!
やってみるもんだね。
まぁでも、チケットが取れたってだけで、
バスに乗せてもらえなかったら意味無ぇんだけど、、、。
ま、とりあえず 第一関門突破!!
なんだか
ファンキーな香りがしてきたぞ~、、、
ドキドキ、、、
つづく
本来、外国人旅行者が
チベットの「ラサ」から陸路でネパールを目指す場合、
旅行会社のツアーに参加する形で、
車をチャーターして行かないといけないんよ。
でも、
「できれば自力で行きてぇなぁ、、、」
って思った俺は、
冒険してみっか。
っつ~ノリで、
外国人は乗る事が許されてない一般の長距離バスで、
チベットとネパールとの国境の町、
「樟木(ザンムー)」を目指す事にした。
チケットは、通りすがりの中国人のおっちゃんに、
千円くらいの賄賂を渡して買ってきてもらった。
出発は明日の朝。
でも、本来外国人が乗っちゃいけねぇバスだかんね、
いくらチケットがあっても、乗れるかどうかはまだわかんねぇ。
けど、そんなこと今から考えてたってしょうがねぇ。
それよりも、今日が最後かもしんねぇ「ラサ」。
楽しんどかねぇと損だ!!
よし、飲もう!!
んふ~、気持ち良い~♪♪
何故かチベット最後の夜は、
韓国料理をチョイスしちまったけど、
「ラサ」で出会った日本人の旅人さんと2人で語り合いながら、
時間を忘れてがっつり飲んだ。
宿に戻った時には、
門限なんかとっくに過ぎてて、
ドンドンッ!!すんませ~ん!!
てやって、無理やり入れてもらっちった(笑)
あぁ~、良い夜だったぁ~、、、 んん~
zzz、、、
zzz、、、
翌朝、6時半、、、
pipipi pipipi pipipi 、、、
日本から持って来て、
ずっと使ってるSEIKOの目覚まし時計の音で目が覚めて、
ベッドから起きると、体調の異変に気が付いた。
富士山並みの標高3700mのとこにあるこの街で、
これまで全く出てなかった「高山病」の症状が、、、
「高山(地においての、酒類多量摂取に伴う二日酔い的な)病」
最悪な体調で荷物を詰め込み、
出発の準備をすると、
長い事お世話になった宿をチェックアウトした。
「昨天晩上 ドンドンッ!! 対不起。」
(昨日の夜はドンドンッ!!ってやってごめんなさい。)
うぅ、頭痛てぇ、、、。
マジもう一生酒なんか飲まねぇ、、、。
つっても夕方になったら飲みたくなるんだろうなぁ、、、。
あぁ、だめだ、、、
気持ち悪りぃ、、、。
最悪だ、、、
体調が最悪なまま、
数十分かけてバスステーションまで歩いて行くと、
バックパックを枕に、待合所のベンチに倒れ込んだ。
別に今日行けなくてもいいかも、、、
時間になって、みんながバスに乗り始めたから、
重い頭を起こして俺も乗り込むことにした。
もしここで外国人っつ~のがバレたら乗せてもらえねぇんだからさ、
本当なら超ドキドキの瞬間のはずなんだけど、
二日酔、、、
「高山病」が激しくて、とにかく早く寝たかった俺は、
さっさと乗り込んで席に座ると、すぐ目を閉じた。
起きた時には「ラサ」を出てたね。
はい、第2関門突破~♪♪
だけど、まだ安心はできねぇ。
出発はできても、
この先何度かチェックポイントがあるっつ~噂。
そこでバレたら罰金、
或いは最悪バスごと戻されるっつ~噂も。
バスごとっつ~のだけは、、、
みんなからリンチにあう恐れが、、、
外国人の旅行が制限されてるこの地域。
でも、絶対に旅行できねぇっつ~事でもないんよね。
正確には、パーミット(外国人旅行証)
っつ~のがあれば、旅行して良いみたい。
ただ、個人でパーミットを取得するのは
まず無理っつ~のが現状でさ、
それで自由に旅行ができなくなってるんだよねぇ。(2007年10月当時)
昼過ぎ、
たくさん寝て高山病、、、
「二日酔い」も大分楽になった頃、
第3の難関、
チェックポイントに着いたらしい。
バスが停まると、お巡りさん的な人が乗り込んできて、
前から順番にパスポート?
身分証的な物をチェックしている。
えっ?
中国人さんでも身分証提示すんの?
マジか、、、。
どうしよう、う~ん、、、
なんとかバレませんように、、、 頼む、、、
お巡りさん的な人が自分とこに来ると、
超~冷静ぶって、みんなと同じようにパスポートを渡した。
開いたページは、
パーミットとは関係無ぇけど、それっぽい中国ビザのページ。
「はい、パーミット!!」
っつ~感じでね。
すると、、、
俺のパスポートは5秒で返ってきて、
他の人のチェックもサクッと終えると、
お巡りさん的な人はサッサと降りていって、バスが出発した。
えっ?OK?
さすが中国。
形式上チェックはするものの、
パーミットなんて実際見た事無ぇんだろうな、、、。
助かった(笑)
よし、第3関門突破~!!
でも、、、
夜遅く、
バスが停まったのに気がついて目を覚ますと、
大きな建物の前に停まってた。
休憩?
よくわかんねぇけど、みんなバスから降りてくからさ、
自分も後に付いて降りたの。
で、外に出たとこで、発見しちまったんよね。
門のところに、
「中華人民共和国政府なんちゃらかんちゃら」
って書いてある。
政府の建物!?
うわぁ、、、
これはさすがにヤバいかもしんねぇ、、、
建物の中に入ると、
カウンターがあって、
そこにさっきの人よりも
かなり風格のある感じのお巡りさん的な人が座っていて、
並んでる人の身分証を順番にチェックしてる。
しかも、今度はさっきと違って、
1人1人丁寧にチェックしてるみてぇだ。
これはマジでやばい、、、。
自分の順番が近づいて来る。
万事休すか、、、
えぇいっ、こうなりゃもうやけくそだ!!
「はろ~!!」
もうバレないのは絶対無理だと思ってさ、
逆に、最高の笑顔で
「私は外国人です!!」
ってアピールしてやった。
俺のパスポートを隅から隅まで
じっくり見る風格のあるお巡りさん的な人。
「OK!!」
あ、どうも~、、、
って軽っ!?
何の為のチェックなんだろう???
まぁでも、よかったけど、、、。
翌日、
「樟木」に到着すると、足早に中国を出国した。
出国手続きも問題無く、
無事にネパールに入国する事ができた。
これでもうビクビクする必要は無ぇ。
やったぁ~!! 俺は自由だ~!!
ネパールに入ると、
人種、乗り物、町の雰囲気、
全てが変わってテンションが上がった。
なんか改めて思ったんよね~。
俺、外国にいるんだなぁ~。
日本を出て丁度8ヶ月。
ようやくインドの手前まで来た、、、。
つづく