【伝説の旅日記を公開】
若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)
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ウランバートル(UB)を出発して3日目。
向こうの方に街が見えてきた。
どうやらあれが目的地の「ホブド」らしい。
9人分の席に20人乗って出発した時は、
どうなることかと思ったけど、、、
んん~っ、、、
なんとか無事に着きそうだ。
あぁ、やっとこの超ぎゅうぎゅうから解放される~。
でも、いざ着くってなると、、、
心の準備が、、、
まぁ、いつものことだけど、
知らねぇ場所に着くっつ~のは、緊張するね。
乗った時は、
辛れぇ、早く降りてぇ、、、とか思ってんのに、
降りる時には、
ちゃんと宿見つかるかなぁ、、、みてぇな感じで不安になる。
でも、大概、
気付けばなんとかなっちゃっててさ、
10日も経ちゃぁ
良い笑い話になってんだよなぁ。
旅っつ~のはホント不思議だわ。
今度もそう。
不安を感じた数時間後には、
無事に宿でビールを飲んでた。
ゴクゴクッ、、、
あぁ、半日前には想像できなかった未来だ、、、
ゴクゴク、、、
幸せ❤
さぁ、こっからだ。
目指すは謎の場所「ザブハン」。
たぶん村なんだけどさ、
正直何もわかんねぇんよ。
どうやって行くかもわかんねぇし、
何があるかもわかんねぇ(笑)
ま、何も無くていいんだ。
何があるかよりも、行き方も何もわかんねぇ
「ザブハン」っつ~謎の場所を目指してみよう。
うん、なんかそれって、、、
アドベンチャーって感じじゃん!!
ま、ガイドブックに載ってる観光地とか、
知る人ぞ知る秘境とか、
「いいとこ」に行くっつ~だけが旅行の楽しみ方じゃないと思うんよ。
何もわかんねぇっつ~事は、
超いいとこっていう可能性もあれば、
来なきゃ良かったって思うかもしんねぇ。
このギャンブル的な感じ、、、
楽しそうっしょ?
まぁ、「たぶん」なんだけど。
まぁ、そんな場所に行こうとしてっからさ、
これから先、めっちゃいろんな人にお世話になると思うんよね。
この前の歩き旅の時もそうだったし。
でね、お世話になる時はさ、
もう「バイラルラー」っつってお世話になろうと思うんよ。
ただ、気持ちだけでも、
なんかお礼してぇって思ってさ、、、
ミサンガを作る事にした。
UBにいる時、
歩き旅に一緒に行ったつよしさんが編み方を教えてくれたんよ。
「簡単な編み方だけど、アレンジ次第で結構おもしろいのが作れるよ」
っつって。
市場で買ってきた糸で、早速作り始めるとさ、
なんか色々アレンジしたりすんのが超~楽しくて、マジ超~ハマった。
変に丁寧だったり、こだわったりしてるせいか、
1本作んのに1時間以上かかんの。
でも、2日目の夜には12本もできてたもんね。
さすがに超~疲れてさ、
生まれて初めて肩こりを感じたね。笑
旅っつ~のはホントに不思議だわ。
そう思う時って他にもあるんだけどさ、それのもう一つが、
「その場所が自分を呼んでるんじゃねぇかっつ~ような急展開」
これがね~、結構あるんよ。
例えば、チベットからネパールに行く時、
チベットを出て、ネパール側の国境でビザを貰えるんだけどさ、
普通は2ヶ月貰えるのに、1ヶ月しか貰えなかったの。
モンゴルの後、
俺がどこ行くかはまだ内緒だけど、
これって絶対
ネパールの次に行こうとしてるインドに「おいで~」って、、、
呼ばれてるよね?
ま、それはいいや。
「ホブド」3日目の朝、ミサンガ作りに満足して、
「今日は動くぞ~!!」っつ~テンションで宿を出ると、
欧米人さんとモンゴル人さんがもめてたんよ。
もちろん俺は、
「俺には関係無ぇや」っつ~感じで、通り過ぎようとしたんよ。
そしたら、欧米人のお兄さんがさ、
たぶん俺も旅行者だってわかったんだろうね。
話しかけてきたんよね。
「Can you speak Mongolia ?(モンゴル語わかる?)」
普段の俺、
まぁ1年365日の内、350日の俺は、
「ノ~、ソ~リ~、バ~イ。」
って言って知らんぷりしてたと思う。
でも、この日はたまたまそれ以外の15日に当たったんだね。
「What happen ?(どした~?)」
って聞き返したんよ。
その瞬間から、
英語とモンゴル語の通訳になったんよね。
なんか、このモンゴル人さんの車で
どっかに行く事になってるらしいんだけど、
なんせ言葉が通じないらしくてさ~、、、
う~ん、なるほどね~、、、
はいはい、、、
いや、俺も無理よ!!
英語を一生懸命聞いて、
ノートを見ながらモンゴル語に訳せるところは訳して、
それにゼスチャーを加えて、
帰ってきた言葉を何度も聞いて、
わかる単語から推理して、気合いで英語に直してみる、、、
あの、僕、、、
本当にどっちの言葉もあんまりわかんないんすけど、、、
心ではそう思ってても、
そんな事を言う暇も無く、両サイドから
「奴はなんて言ってんだ?」
って聞かれる。
なんか、、、
前にもこんな事があったような、、、。
そんな時、
モンゴル人のおばちゃんがやってきたんよ。
そんで、欧米人さんと英語で話しだしてさ、、、
おっ、英語できる人来た。
よかった~、、、
あれ!?おばちゃん!!
いやね、
このおばちゃんさ、
昨日市場に行った時に英語で話しかけられてさ、
「ザブハン」に行きてぇっつったら、
「○○トゥグリグ(\)で車出してあげるわよ」
的な事を言ってくれたおばちゃんだったんよ。
まぁ、昨日は、
とりあえず話だけだったんだけどね。
この欧米人さんは、おばちゃんに頼んでたみたいなんだよね。
すげぇ偶然だなぁ~ って思いながら、
2人が良い感じに話してて、もう問題無さそうだからさ、
よし、一件落着~
って思って、失礼しようとしたら、、、
何故か
「Youも一緒に行かないかい?」
的な流れになってきたんよ、、、。
で、まぁとりあえず、
どんなプランか聞いてみたんよね。
そしたら、、、
3日目に通る予定の村が、
わりと「ザブハン」に近いんよね。
しかも、この欧米人さんのプラン、ちょっと、、、
いや、かなり楽しそう。
最初に行く場所が、
「チャンドマニ村」っつ~とこなんだけどさ、
実はずっと気になってたとこで、
この村のほとんどの人が
ホーミーができるらしいんよ。
で、その次は砂漠だってさ。
旅、砂漠、、、
あぁ、なんかいい感じ!!
そんでその後に行く村が「ザブハン」に近いんだよ。
何?
この俺の為に用意されたかのような展開
あっ、ところでいつ行くんすか?
えっ、今日の午後!?
急だなぁ、、、でも、、、
行っちゃうか。
だって、、、
これ、、、
完全に「ザブハン」に呼ばれてるっしょ!?
つづく
なんで?
う~ん、
謎な場所を目指すってさ、なんか冒険っぽくね?
で、今、俺のテーマは冒険だからさ、、、
おっ、いいじゃん!!ってなったの。
そんな謎の「ザブハン」とかいう村に行く為、
モンゴルの左下らへんにある街「ホブド」に来た俺は、
これからお世話になるであろう、、、
うん、間違い無く世話になるよな、、、
いっぱいなるな、きっと、、、
っつ~かそうじゃないと、死、、、
にはしなくても、たぶん辛くて泣いちゃう。
その人達に、気持ちだけでもって思って、
ミサンガをいっぱい作ったんだ~。
「ホブド」に着いて3日目の朝、、、
「よし、次はザブハンに行く方法を聞き込みに行くぞ~」
っつ~テンションで宿を出て数十分後、、、
なんかね、
フランス人のカップルさんがさ、
車をチャーターして、
2泊3日かけてこの辺りを旅行するんだってさ~。
ふふふ、
一緒に行く事になっちった(笑)
いや、
邪魔とかじゃねぇし、、、
だって誘われたんだもん!!
まぁ、でも俺にとってはめっちゃ都合良いよね。
3日目に通るらしい町がさ、
「ホブド」と「ザブハン」の間なんよ。
なんっつ~グッドタイミング、、、って感じっしょ?
これから情報集めに行こうとしたら、、、
これから行く事になっちった(笑)
午後になると、
美男美女のフランス人カップルさんの
美女の方にドキドキしながら、
モンゴルの大草原にピッタリなカッチョイイJEEPで、
無事に「ホブド」を出発。
途中、ティメー(ラクダ)と記念撮影をしたり、
超~景色の良い場所で休憩したり。
何よりもさ、
5人乗りに4人よ。
あのぎゅうっぎゅうを経験した後だかんねぇ~、、、
普通に座れるだけでも幸せ(笑)
俺、助手席に座ったんだけどさ、
窓開けて、タバコ吸いながら大草原を走る、、、
Boooon
ぷは~っ、、、
Brooon、、、
もう超~快感だった~!!
「チャンドマニ村」に着くと、
素敵な家族と、夕焼けが自分らを迎えてくれた。
いや、本当だって。
別に格好良くしようとかそういうのないから、、、
今回は(笑)
「チャンドマニ村」ってさ、
来るつもりは無かったんだけど、
結構気になってたとこだったんよ。
ほら、俺モンゴル来てから
完全に「ホーミー」にハマってるじゃん?
で、ガイドブックに書いてあったんだけどさ、
ここって、「ホーミー」で有名みたいで、
村人のほとんどが「ホーミー」できるんだって。
俺も最近、「ホーミー」出来る気味になってきたし、
本場の生ホーミー聞いて、
しかも教えてもらっちゃったりなんかできたら、、、
うおぉぉ~、
なんか超~楽しそうっしょ!!
迎えてくれた家族が、
ドライバーさんの親戚かなんかみたいで、
すごい良くしてくれて、
メシも食わして貰ったんよ。
その家族は、ゲルに住んでんだけど、
周りのゲルの人達も集まってきてくれてさ、すげぇ賑やかんなった。
いろいろ盛り上がって、
若者同士でモンゴル相撲をやりだした時は、、、
うん、もちろん参加。
いやぁ、超~接戦。
結構追い込んだんだけどなぁ、、、
モンゴル人さんに初勝利はまたお預けか、、、。
くそ~、マジ悔しい。
まぁ、でもめっちゃ燃えてさ、楽しかった~、、、
服ビリッビリになったけど(笑)
モンゴル相撲をきっかけに、
すっかり仲良くなれたからさ、本題に入ってみた。
雰囲気が良かったからさ、
超~片言だったけど、超~気楽に聞けたんよ。
「誰かホーミーできる?」
「 ウグイ 」
「 ウグイ 」
「 ウグイ 」
「 ウグイ 」
「 ウグイ 」
「 ウグイ 」・・・
「 ふ~ん、そっかぁ、、、 誰もできねぇんだ~、、、 」
あれ???
まさかこんな展開になるとは思って無かったけど、
会話が終わっちまいそうだったから、
恥ずかしながら、
「俺ちょっとできる、、、よ。」
ってアピールしてみたんよ。
そしたら、
「やってみ、やってみ~」
みてぇになるじゃん?
で、まぁ、やるじゃん?
「 うぃ~pi~♪うぃ~pi~pi~♪うぃ~pi~pi~pi~♪♪ 」
うん、今日も絶好調。
そして めっちゃウケた。
もう盛り上がりハンパ無ぇ。
ホーミーが聞けなくて残念がってた
フランス人さんのカップルも超びっくりしてて、超~喜んでくれた。
なんかおいしい、、、
でもやっぱ本物聞きてぇなぁ、、、。
超~人気者になっちまって、
超~気分良くテントに入ってさ~、まぁニヤケながら寝たよね。
なんだけど、、、
夜中になんか
「バサッ!!」
って音がして起きたんよ。
「何だ?」って思って、懐中電灯点けたら、、、
バゥッグワゥンッ!!
グルルルル、、、(怒)
えぇっ、、、(汗)
慌てて懐中電灯消したんだけど、、、
犬らしきものが俺のテントの周りをぐるぐるまわりながら、
俺のテントに信じられないくらいの勢いで体当たりしてくる。
しかも、これ絶対、、、3匹はいる。
まじかよ、、、
えぇ、、、これって、、、
えぇ、、、
オオカミじゃね?
息ひそめてたら、いなくなってくれたけど、
怖すぎて時間が超~長く感じた、、、。
結局、本当にオオカミだったかどうかは迷宮入りだけど、、、
マジ怖かった、、、。
まぁでも、無事に朝が来ると、昨日一緒に盛り上がった中の、
少し英語を話せるっつ~女の子が、町中を案内してくれたんよ。
2人きりでさ、なんかデートみてぇ。
お店で買ったチョコレートを一緒に食ったり、
彼女の友達と会ったり。
1人だったらたぶん話さなかった人たちと話したりできてさ~、
短けぇ時間だったけど、なんか良かったなぁ~。
けど、それにしても、、、
俺は俺で、
会う人みんなに「ホーミーできる?」って聞いてんだけど、
ホーミー出来る人なんて全っ然いねぇじゃんか、、、。
結局、
ホーミーができる人には会えないまま、出発の時間が来ちまった。
ま、いっか。
物は考え様。
村人のほとんどがホーミーを奏でられる
っつ~噂の「チャンドマニ村」の人達に、
俺は、逆に自分のホーミーを聞かせてきた、、、
はい、すご~い!!って感じ?
まぁ、心からは喜べませんけどね(笑)
「チャンドマニ村」を出ると、
超キレイな湖に行ったり、生まれて初めての砂漠に感動したり、、、
楽しい時間はあっという間に過ぎて、
「ホブド」と「ザブハン」の間にある村「ミャンガド」に着いた。
この3日間の1番の思い出は、、、
フランス人カップルの彼女さんが、大草原の真ん中で、車の陰でおしっこしてるのを待ってる時に感じたドキドキ感かな(笑)
砂漠とか景色に超感動したっつ~のは決して嘘じゃねぇけど、
美女の魅力には勝てないっつ~か、、、
くそっ~彼氏うらやましいぜ、、、
旅をしてると、
いろんな事に感動して、
いろんな事を学んで、
人として成長していく。
っていう噂だけど、、、
ま、いっか(笑)
つづく
「ミャンガド」に着き、
「ホブド」から一緒に来たフランス人カップルさんと一緒に、
メシ屋で昼メシを食って、ミサンガを渡すと、2人が乗ったJEEPを見送った。
ふぅ、いきなり心細いな、、、。
さぁ、行ってみっか。
地図の見方が間違って無ければ、
ここから「ザブハン」までは約110キロ。
う~ん、歩けない事も、、、
なくない!!
道路を110キロ歩くのとは訳が違うかんね。
もうほんとただの草原で、車の轍(わだち)くれぇしかねぇから。
目印だって無ぇも同然だし。
行っちゃえば行けるんだろうけど、全く楽しめる気がしねぇ。
っつ~ことで、、、
誰かに連れていってもらお~っと。
市場の入口?
バイクに乗った人達が集まってたから、一人に声を掛けてみた。
「すいませ~ん、あ、あの、いまからザブハンに行きたいんすけど、、、
ザブハン フルテル ヤマルウンテ~?(ザブハンまでいくらっすっか?)」
こっからセリみてぇのが始まったんよ(笑)
「5000円だな!!」
「俺は4500円でいいぜ!!」
「じゃぁ俺は4200円だ」
「おいっ、俺は4000円でいいぜ。なぁ、俺にしろよ!!」・・・
みてぇな(笑)
結局、2番目に安くしてくれた、
強面のお兄さんに連れていってもらう事になった。
みんな、様子を見ながらだんだん下げていく中、
このお兄さんは一発でズバッと安い値段を言ったんだ~。
男らしいし、それを断るのが怖かったから(笑)
決まると超~早ぇ。
準備もなんも無くて、
もう、その場から、早速彼のバイクに乗って、出発した。
フランス人カップルさん達と別れてから、
まだ10分も経ってねぇ。
やっぱ「ザブハン」に呼ばれてるからだろうなぁ、、、
展開がめっちゃ早ぇ。
出発して約1時間、、、
道も見た目もゴツゴツした丘を登ると、、、
ふぁ~っ!!
もうなんて言っていいかわかんねぇ。
とにかく絶景。
高台から見下ろす地球。
モンゴルに来て、
何回かマジで地球を感じる景色を見たけど、
ここは圧巻。別格。
バイクの後ろから眺めてたんだけど、
なんか見惚れて、ボーっとしちゃってさ~。
結構な時間眺めてたんだけど、
写真を撮る事もなにもかも、、、
全部忘れちった。
あんな事って本当にあるんだなぁって、自分でも不思議に思う。
我に返ったら、
停まってもらえば思う存分眺められたなぁ、、、
なんて思ったけど、まぁ、思い出だけに残ってるっつ~のも素敵か、、、。
っつって、遠くを見ながら、格好付けてあきらめた(笑)
「ミャンガド」を出発してから約4時間。
「ザブハン」まで、
現実なんだけど、そうじゃないような、
なんか不思議な空間を走ってるような、、、。
青空が見えているところもあれば、
分厚い雲に覆われているところもある、
この不思議な天気のせいもあるのかな?
360度ほとんどが地平線で、
まわり全てが草原だとさ、なんか怖くなってくるね。
しかも、
気付かなかっただけかもしんねぇけど、
途中ゲルが1個も無くて、人が1人もいなかった。
バイクのお兄さんはさ、顔は怖ぇけど、
やさしくて超いい人だったんよね。
だけど、
ずっと頭から消えなかった事が、、、
「ここで降ろされたら死ぬな」 って。
「ミャンガド」から歩いてたら、どうなってたんだろ???
ゾッとするね、、、。
でも、ほんと不思議な感覚だった。
景色にはマジで超感動してんだけど、
なんか怖くて、ビビってる自分がいんの。
まぁ、特に何事も無く無事に着いたけど、、、
今までに無い経験だったね。
とりあえず、
「謎の場所ザブハン」到着~♪
最初は緊張したけど、
バイクのお兄さんとは、「朝青竜」や「白鵬」、
モンゴルで大人気の「魁皇」の話で完全に打ち解けたんよ。
まぁ、話っつっても、
「朝青竜フチテイ!!(強い)」
とか
「魁皇サエハン ザロー!!(カッコイイ)」
くらいのもんだけどね(笑)
モンゴル人さんと相撲の話をするのは、
仲良くなるには一番手っ取り早いね。
結構リスキーだけど。
ほら、盛り上がりすぎると、
モンゴル相撲が始まるからね。
モンゴル相撲、まぁ楽しいんだけど、
彼ら、プロレスラー並みのあの体格で、、、
たぶん手加減って知らないから(笑)
ここまでのモンゴル相撲の戦績、、、
10戦以上、0勝。
服ビリッビリ&擦り傷、打ち身多数。
目指せ1勝、、、
いや、大ケガをしないように気を付けよう。
バイクのお兄さんのおかげで、
無事「ザブハン」に来れて、記憶に残る良い時間を過ごせた。
心をこめて「バイラルラー」つって、
ミサンガを渡して別れた。
顔が怖ぇわりに、
「サエハン ザロー」
つってすげぇ喜んでくれたんよ。
あんま上手とは言えねぇかもしんねぇけど、やっぱ嬉しい。
作ってよかったなぁ。
フランス人カップルさんもドライバーさんも喜んでくれたし、
うん、また作ろ。
「ザブハン」は特に特徴があるわけでもない、すっげぇ小さな村だった。
歩きまわるまでも無く、なんにもねぇ。
村をあっという間に突き抜けると、目の前に拡がる草原に、近くから遠くまで、たくさんのゲルがあるのが見えた。
で、なんとなく、見える中で、一番遠くのゲルを目指してみることにした。
米粒みてぇに見える、
一番遠くのゲルに向かって、適当に歩いてると、、、
ワンッワンッ、、、
ワンッワンッ、、、
ワンッワンッワン!!
うわぁっ!?
どっかのゲルの縄張りに入ったみたいで、
番犬がダッシュでこっちに向かってきたんよ。
でも、ちょっと逃げたら、おとなしくなって、
ちょっと近づいたらまたこっちに向かってきてって感じなの。
おぉ~、すげぇ、、、
縄張りの境界みっけ!!
ほんと賢いんだなぁ、、、。
マジ超~ビビッたけど、なんか感心しちった。
そうそう、でね、
超~良いことがあったんよ。
犬も追っかけてこなくなったし、
もう1時間半くらい歩いてたし、
ちょっと疲れたから、一回休憩しようと思って、
座りやすそうなとこに座ったんよ。
そしたら、、、
100mくらい離れたとこにあるゲルから、
ちっちゃい女の子と男の子の姉弟がでてきて、
自分のところに来たんよ。
そんで、、、
「サエンヤワ~レ~!!(道中ご無事で!!)」
っつって、
木でできた手作りっぽいハートの飾りをくれたんよ。
んもう、
超~嬉しくてさ~、
自分も2人にミサンガをあげて、
そしたら超喜んでくれてさ~、
ホントちょこっとだけ喋ったら、
照れながら帰って行ったんよ。
あぁ~っ、、、
超きゅんっ!!!
マジそれだけで「ザブハン」来て良かった~って思った。
疲れぶっ飛んだもん(笑)
約1時間後。
1番遠くのゲルにはとっても暖かい家族が待ってたんだ。
つづく
モンゴルで俺が目的地にしたうちの一つ、「ザブハン」。
目的地に決めた時は、
「ザブハン」っつ~村の名前以外に何の情報も無かったんよ。
言葉もほとんどわかんねぇし、
只でさえ交通手段の少ねぇモンゴルで、
そんな場所に行くなんてさ、いったいどんだけ苦労すんだろ?
っつ~か、、、本当に行けんのかな?
まぁ、来れたね。
で、「ザブハン」ってマジなんも無ぇからさ、なんとなく、
「ザブハン」から一番遠いゲルを目指してみる事にしたんよ。
超~遠くに米粒みてぇに見えるゲル。
1時間歩いてもまだ米粒みてぇなの。
遠いな、、、これ、、、今日中に着けんのかな?
まぁ、着いたね。
2時間半くらいかな。
途中、もう超~良い事があってさ、
テンションめっちゃ上がったんよ。
その勢いで来たら、意外とサクッと着いたわ。
まわりは何も無くてさ、
「ザブハン」の村ももう見えねぇ。
空、草原、ゲル、、、なんか超~良い雰囲気。
さて、とりあえず、、、
ゲルの横にテント張らしてもらおっかな。
犬はどこだぁ、、、
おっ、来た来た。
「ノホエホリ~!!」
何回も番犬ちゃんに追っかけられてさ、
さすがの俺もだんだん慣れてきたね。
ただ、この辺じゃぁ
「ノホエホリ(犬を捕まえて)」なんて言う人はいねぇのか、
ゲルの中から家族が全員出てきちゃった。
なんかちょっと恥ずかしいなぁ、、、笑
「あ、、、 サエンバエノ~。ワタシ ゲル ツクル ココ カノウ?」
毎回そうなんだけど、超~簡単にOKなの。
自分で言うのもなんだけど、
ボッサボサ頭の汚ったねぇ変な外人がいきなり訪ねて来てさ、
超~片言のモンゴル語で、
「テント張らして」なんて言ってきたら、、、
めっちゃ怪しいじゃんね(笑)
でも、OKしてくれた次の瞬間には、
男手みんなで手伝ってくれてさ、あっという間にテント完成。
その瞬間から、テントは子供達の遊び場になってさ、
その代わりっつ~わけじゃないけど、
自分は、数分後には、ゲルの中でお茶飲んでるみてぇな。
この遊牧民さんのさ、
「来る者は拒まず、むしろ歓迎」
的な感じ、、、
俺、マジ超~好き。
なんか愛と平和を感じるよね。
片言のモンゴル語で話をしたり、
自慢のホーミーを披露したり、
デジカメで写真を撮って遊んだり、
ザーザーな画面のテレビで
日本の相撲中継を見ながら一緒に盛り上がったり、、、。
あれ、気付いたら打ち解けてるどころか、
晩飯までご馳走になってる、、、。
夜は神秘的な月明かりの下でぐっすり寝て、
朝には、みんなでスイカをかじった。
なんかね、この人達といるとさ、
普段は恥ずかしくて言えないような事を、マジで感じるんよね。
人間みんな仲間なんだぁ~!!
他の家族とも出会ってみてぇっつ~気持ちと、
あんまりお世話になりすぎるのは気が引けたのと、
あまりゆっくりもしてらんねぇなぁって思ったのと、、、
いろんな理由で、
1日だけでこの家族にバイバイしたけど、
マジで超~素敵な時間だった。
お礼に、撮った写真を送る事を約束して、バイバイしたんだ。
(そういえば、一応住所があったなぁ)
あ、ミサンガもあげたよ(笑)
お世話になったゲルから、
「ザブハン」と反対方向に行くと、
数十キロ先に「ヒャルガスノール」っつ~、
カッコイイ名前のでっけぇ湖があるんよ。
そこに行ったらカッコイイかなとも、
ちょっと思ったんだけど、、、
つってもただの湖っしょ、、、
っつ~ことで、やめた。
やめてさ、
「ザブハン」の方向でも無く、湖の方向でも無く、
お世話になったゲルから
1~2時間くらい歩いた所にあるゲルを訪ねたんよ。
うん、またなんとなく。
で、案の定、そこでもまた、
二つ返事でテントを張るのをOKしてくれたんだ~。
男手は、仕事(放牧とか?)で出てたけど、
美人なお母さんが快く迎えてくれたんよ。
ただね~、
ここはガキんちょが手強かった~。
やんちゃこの上ないね。
いやね、俺も決して子供が嫌いな訳じゃねぇから、
一緒に遊んだんよ。
肩車したり、
ジャイアントスウィングみてぇのしたり。
そしたらみんな超喜んでくれんのはいいんだけど、
まぁしつこくてさ~、疲れちゃったんよ。
それで
「もう終わり~」
つって休んでたら、
家畜の糞を投げつけて来てさ~。
乾いてるとはいえ、やっぱ抵抗あるよね~(笑)
もうめんどくせぇから遠くに逃げてタバコ吸ってたらさ、
今度はテントの中に糞を投げ込みだしたんよ。
もうテントん中、糞まみれ。
もうここまで来るとテロだよね。
特に1人の男の子が超~ヤバくてさ~、
本気で殴られるわ、
乾いて無い糞を投げつけられるわで、
俺もそいつにキレまくってたんよ。
いや、確かに大人げねぇけどさ~(笑)
でもマジハンパ無ぇんよ。
で、一番キレたけど、
逆に笑ったのがさ~、、、ぷぷぷ
夕方、
俺さ、靴下洗おうと思って、小川に行ったのね。
で、相変わらずガキんちょが着いて来ててさ~、
「俺今忙しいからあとで!!あっち行け!!」
みてぇな感じで怒鳴ってんだけど、まぁ、聞かねぇんよ。
だから無視して靴下洗ってたのね。
片足洗って、絞って、置いておいて、もう片足洗ってって、、、
洗い終わって振り返ったらさ、、、
おい、こら、、、
てめぇはなんで俺の靴下に
糞を詰め込んでんだ???
「キャハハハ~!!笑笑笑」
ぶっ飛ばす!!
まぁ、ここのゲルでも超いっぱいお世話になってさ、
素敵な時間を過ごさせてもらったんよね。
次の日、
俺がバイバイする時にさ、
ガキんちょ達が寂しそうな顔をしてくれた時は超~嬉しかったね。
ヤバい奴も最高かわいかった(笑)
2泊3日で草原生活を満喫した俺は、
歩いて「ザブハン」に戻った。
とりあえず、北にある
「オラーンゴム」っつ~街に行けると嬉しいんだけど、、、。
しかしさ~、こんな上手くいくもんなのかな?
偶然?
俺の運?
「ザブハン」で初めて見かけた人が、
昼間からウォッカを飲んだくれてる酔っ払いさんだったんだけど、
話しかけてみたらさ、すぐ横がお店だったんよ。
で、そこに行って、
「『オラーンゴム』に行きたいんすけど、、、」
つったら、
「ちょっと待ってて」
って言われてさ、待ってたら、、、
数分後にでっかいおっちゃんが来たのね。
でさ、、、
「夕方出るぞ!!」って。
どんだけタイミングいいの!?
で、なんかちょうど
家畜のヤギを解体するとこだったみたいでさ、
その経過を見ることができたんよ。
これが凄くてさ~、
ナイフを持ったおっちゃんが、
暴れるヤギを一人で押さえつけてさ、、、
一人でだよ!?
で、胸をほんの少しだけ切って、
手を突っ込んで、、、
あれ?これって、、、
書ききれなくねぇ?
じゃぁ、、、
つづくってことで(笑)