伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」101st Try 〜 104th Try - フィリピン留学・セブ留学|英語学校 - CROSSxROAD
2019.08.21

伝説の旅日記「おもしろそうだからやってみよ。」101st Try 〜 104th Try

【伝説の旅日記を公開】

若かりし頃にアジア1人旅をしたダイスケは、旅の後、『そうだ、旅の経験を文章にして、たくさんの人に読んでもらおう』と思い立つ。時代を読むセンスがあればブログを書いていたと思うのだが、スーパーアナログ人間ダイスケは、『そうだ、電車の中で読んでもらおう♫』と、書いた旅日記を印刷し、駅で配るという行動に出る。『アジア1人旅、旅日記を書いています。よろしければ読んでみてください!!』と駅前で声を張り上げ、4年という期間(旅は1年ちょっとなのに)をかけ、意地で書ききった当時の自分を、僕は今、、、あまり思い出したくない(笑)

【 過去記事はこちら 】

1st Try 〜 4th Try 

5th Try 〜 8th Try

9th Try 〜 12th Try 

13rd Try 〜 16th Try

17th Try 〜 20th Try 

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・89th Try 〜 92nd Try

・93rd Try 〜 96th Try

・97th Try 〜 100th Try

 

 

101th Try

 

ウランバートル(UB)を出発して3日目。

向こうの方に街が見えてきた。

 

どうやらあれが目的地の「ホブド」らしい。

9人分の席に20人乗って出発した時は、

どうなることかと思ったけど、、、 

 

んん~っ、、、 

 

なんとか無事に着きそうだ。

 

 

あぁ、やっとこの超ぎゅうぎゅうから解放される~。

 

でも、いざ着くってなると、、、

心の準備が、、、

 

まぁ、いつものことだけど、

知らねぇ場所に着くっつ~のは、緊張するね。

 

乗った時は、

辛れぇ、早く降りてぇ、、、とか思ってんのに、

 

降りる時には、

ちゃんと宿見つかるかなぁ、、、みてぇな感じで不安になる。

 

 

でも、大概、

気付けばなんとかなっちゃっててさ、

 

10日も経ちゃぁ

良い笑い話になってんだよなぁ。

 

旅っつ~のはホント不思議だわ。

 

 

 

 

今度もそう。

 

不安を感じた数時間後には、

無事に宿でビールを飲んでた。

 

ゴクゴクッ、、、

 

あぁ、半日前には想像できなかった未来だ、、、

 

ゴクゴク、、、   

 

幸せ❤

 

 

 

さぁ、こっからだ。

 

目指すは謎の場所「ザブハン」。

 

たぶん村なんだけどさ、

正直何もわかんねぇんよ。

 

どうやって行くかもわかんねぇし、

何があるかもわかんねぇ(笑)

 

ま、何も無くていいんだ。

 

何があるかよりも、行き方も何もわかんねぇ

「ザブハン」っつ~謎の場所を目指してみよう。

 

 

うん、なんかそれって、、、

アドベンチャーって感じじゃん!!

 

ま、ガイドブックに載ってる観光地とか、

知る人ぞ知る秘境とか、

「いいとこ」に行くっつ~だけが旅行の楽しみ方じゃないと思うんよ。

 

何もわかんねぇっつ~事は、

超いいとこっていう可能性もあれば、

来なきゃ良かったって思うかもしんねぇ。

 

このギャンブル的な感じ、、、

 

楽しそうっしょ?

 

まぁ、「たぶん」なんだけど。

 

 

まぁ、そんな場所に行こうとしてっからさ、

これから先、めっちゃいろんな人にお世話になると思うんよね。

 

この前の歩き旅の時もそうだったし。

 

でね、お世話になる時はさ、

もう「バイラルラー」っつってお世話になろうと思うんよ。

 

ただ、気持ちだけでも、

なんかお礼してぇって思ってさ、、、

 

ミサンガを作る事にした。

 

UBにいる時、

歩き旅に一緒に行ったつよしさんが編み方を教えてくれたんよ。

 

「簡単な編み方だけど、アレンジ次第で結構おもしろいのが作れるよ」

 

っつって。

 

 

 

市場で買ってきた糸で、早速作り始めるとさ、

なんか色々アレンジしたりすんのが超~楽しくて、マジ超~ハマった。

 

変に丁寧だったり、こだわったりしてるせいか、

1本作んのに1時間以上かかんの。

 

でも、2日目の夜には12本もできてたもんね。

 

さすがに超~疲れてさ、

 

生まれて初めて肩こりを感じたね。笑

 

 

旅っつ~のはホントに不思議だわ。

 

そう思う時って他にもあるんだけどさ、それのもう一つが、

 

「その場所が自分を呼んでるんじゃねぇかっつ~ような急展開」

 

これがね~、結構あるんよ。

 

例えば、チベットからネパールに行く時、

チベットを出て、ネパール側の国境でビザを貰えるんだけどさ、

普通は2ヶ月貰えるのに、1ヶ月しか貰えなかったの。

 

モンゴルの後、

俺がどこ行くかはまだ内緒だけど、

 

これって絶対

ネパールの次に行こうとしてるインドに「おいで~」って、、、

 

呼ばれてるよね?

 

ま、それはいいや。

 

 

 

 

 

「ホブド」3日目の朝、ミサンガ作りに満足して、

「今日は動くぞ~!!」っつ~テンションで宿を出ると、

欧米人さんとモンゴル人さんがもめてたんよ。

 

もちろん俺は、

「俺には関係無ぇや」っつ~感じで、通り過ぎようとしたんよ。

 

そしたら、欧米人のお兄さんがさ、

たぶん俺も旅行者だってわかったんだろうね。

 

話しかけてきたんよね。

 

「Can you speak Mongolia ?(モンゴル語わかる?)」

 

普段の俺、

まぁ1年365日の内、350日の俺は、

 

「ノ~、ソ~リ~、バ~イ。」

って言って知らんぷりしてたと思う。

 

でも、この日はたまたまそれ以外の15日に当たったんだね。

 

「What happen ?(どした~?)」

って聞き返したんよ。

 

その瞬間から、

英語とモンゴル語の通訳になったんよね。

 

なんか、このモンゴル人さんの車で

どっかに行く事になってるらしいんだけど、

なんせ言葉が通じないらしくてさ~、、、

 

う~ん、なるほどね~、、、

 

はいはい、、、

 

いや、俺も無理よ!!

 

 

英語を一生懸命聞いて、

ノートを見ながらモンゴル語に訳せるところは訳して、

それにゼスチャーを加えて、

帰ってきた言葉を何度も聞いて、

わかる単語から推理して、気合いで英語に直してみる、、、

 

 

あの、僕、、、

本当にどっちの言葉もあんまりわかんないんすけど、、、

 

心ではそう思ってても、

そんな事を言う暇も無く、両サイドから

 

「奴はなんて言ってんだ?」

 

って聞かれる。

 

 

なんか、、、

前にもこんな事があったような、、、。

 

そんな時、

モンゴル人のおばちゃんがやってきたんよ。

 

そんで、欧米人さんと英語で話しだしてさ、、、

おっ、英語できる人来た。

 

よかった~、、、

 

あれ!?おばちゃん!!

 

いやね、

このおばちゃんさ、

昨日市場に行った時に英語で話しかけられてさ、

 

「ザブハン」に行きてぇっつったら、

「○○トゥグリグ(\)で車出してあげるわよ」

的な事を言ってくれたおばちゃんだったんよ。

 

まぁ、昨日は、

とりあえず話だけだったんだけどね。

 

この欧米人さんは、おばちゃんに頼んでたみたいなんだよね。

 

すげぇ偶然だなぁ~ って思いながら、

2人が良い感じに話してて、もう問題無さそうだからさ、

 

よし、一件落着~

って思って、失礼しようとしたら、、、

 

何故か

 

「Youも一緒に行かないかい?」

的な流れになってきたんよ、、、。

 

で、まぁとりあえず、

どんなプランか聞いてみたんよね。

 

そしたら、、、

 

3日目に通る予定の村が、

わりと「ザブハン」に近いんよね。

 

しかも、この欧米人さんのプラン、ちょっと、、、

 

いや、かなり楽しそう。

 

最初に行く場所が、

「チャンドマニ村」っつ~とこなんだけどさ、

実はずっと気になってたとこで、

 

この村のほとんどの人が

ホーミーができるらしいんよ。

 

で、その次は砂漠だってさ。

 

旅、砂漠、、、

あぁ、なんかいい感じ!!

 

そんでその後に行く村が「ザブハン」に近いんだよ。

 

 

 

何?

この俺の為に用意されたかのような展開

 

あっ、ところでいつ行くんすか? 

 

えっ、今日の午後!?

 

急だなぁ、、、でも、、、 

 

行っちゃうか。

 

だって、、、

 

これ、、、

 

完全に「ザブハン」に呼ばれてるっしょ!?

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

102th Try

 

 

なんで?

 

う~ん、

謎な場所を目指すってさ、なんか冒険っぽくね?

 

で、今、俺のテーマは冒険だからさ、、、

 

おっ、いいじゃん!!ってなったの。

 

そんな謎の「ザブハン」とかいう村に行く為、

モンゴルの左下らへんにある街「ホブド」に来た俺は、

 

これからお世話になるであろう、、、

 

うん、間違い無く世話になるよな、、、

 

いっぱいなるな、きっと、、、

 

っつ~かそうじゃないと、死、、、

 

にはしなくても、たぶん辛くて泣いちゃう。

 

その人達に、気持ちだけでもって思って、

ミサンガをいっぱい作ったんだ~。

 

 

 

「ホブド」に着いて3日目の朝、、、

「よし、次はザブハンに行く方法を聞き込みに行くぞ~」

っつ~テンションで宿を出て数十分後、、、

 

なんかね、

フランス人のカップルさんがさ、

 

車をチャーターして、

2泊3日かけてこの辺りを旅行するんだってさ~。

 

ふふふ、

一緒に行く事になっちった(笑)

 

いや、

邪魔とかじゃねぇし、、、 

だって誘われたんだもん!!

 

 

まぁ、でも俺にとってはめっちゃ都合良いよね。

 

3日目に通るらしい町がさ、

「ホブド」と「ザブハン」の間なんよ。

 

なんっつ~グッドタイミング、、、って感じっしょ?

 

これから情報集めに行こうとしたら、、、

 

これから行く事になっちった(笑)

 

 

 

午後になると、

美男美女のフランス人カップルさんの

美女の方にドキドキしながら、

モンゴルの大草原にピッタリなカッチョイイJEEPで、

無事に「ホブド」を出発。

 

 

途中、ティメー(ラクダ)と記念撮影をしたり、

超~景色の良い場所で休憩したり。

 

何よりもさ、

5人乗りに4人よ。

 

あのぎゅうっぎゅうを経験した後だかんねぇ~、、、

普通に座れるだけでも幸せ(笑)

 

俺、助手席に座ったんだけどさ、

窓開けて、タバコ吸いながら大草原を走る、、、

 

Boooon

 

ぷは~っ、、、 

 

Brooon、、、 

 

もう超~快感だった~!!

 

 

 

 

 

「チャンドマニ村」に着くと、

素敵な家族と、夕焼けが自分らを迎えてくれた。

 

いや、本当だって。

 

別に格好良くしようとかそういうのないから、、、

今回は(笑)

 

 

「チャンドマニ村」ってさ、

来るつもりは無かったんだけど、

結構気になってたとこだったんよ。

 

ほら、俺モンゴル来てから

完全に「ホーミー」にハマってるじゃん?

 

で、ガイドブックに書いてあったんだけどさ、

ここって、「ホーミー」で有名みたいで、

村人のほとんどが「ホーミー」できるんだって。

 

俺も最近、「ホーミー」出来る気味になってきたし、

本場の生ホーミー聞いて、

しかも教えてもらっちゃったりなんかできたら、、、

 

うおぉぉ~、

なんか超~楽しそうっしょ!!

 

 

 

迎えてくれた家族が、

ドライバーさんの親戚かなんかみたいで、

 

すごい良くしてくれて、

メシも食わして貰ったんよ。

 

その家族は、ゲルに住んでんだけど、

周りのゲルの人達も集まってきてくれてさ、すげぇ賑やかんなった。

 

いろいろ盛り上がって、

若者同士でモンゴル相撲をやりだした時は、、、 

 

うん、もちろん参加。

 

 

いやぁ、超~接戦。

 

結構追い込んだんだけどなぁ、、、

モンゴル人さんに初勝利はまたお預けか、、、。

 

くそ~、マジ悔しい。

 

まぁ、でもめっちゃ燃えてさ、楽しかった~、、、

 

服ビリッビリになったけど(笑)

 

 

 

モンゴル相撲をきっかけに、

すっかり仲良くなれたからさ、本題に入ってみた。

 

雰囲気が良かったからさ、

超~片言だったけど、超~気楽に聞けたんよ。

 

「誰かホーミーできる?」

 

「 ウグイ 」 

 

「 ウグイ 」 

 

「 ウグイ 」

 

「 ウグイ 」

 

「 ウグイ 」

 

「 ウグイ 」・・・

 

 

「 ふ~ん、そっかぁ、、、 誰もできねぇんだ~、、、 」

 

 

 

あれ???

 

まさかこんな展開になるとは思って無かったけど、

会話が終わっちまいそうだったから、

恥ずかしながら、

 

「俺ちょっとできる、、、よ。」

 

ってアピールしてみたんよ。

 

そしたら、

 

「やってみ、やってみ~」

 

みてぇになるじゃん?

 

で、まぁ、やるじゃん?

 

 

「 うぃ~pi~♪うぃ~pi~pi~♪うぃ~pi~pi~pi~♪♪ 」

 

 

うん、今日も絶好調。

そして めっちゃウケた。

もう盛り上がりハンパ無ぇ。

 

ホーミーが聞けなくて残念がってた

フランス人さんのカップルも超びっくりしてて、超~喜んでくれた。

 

なんかおいしい、、、

 

でもやっぱ本物聞きてぇなぁ、、、。

 

 

超~人気者になっちまって、

超~気分良くテントに入ってさ~、まぁニヤケながら寝たよね。

 

なんだけど、、、

 

夜中になんか

「バサッ!!」

って音がして起きたんよ。

 

「何だ?」って思って、懐中電灯点けたら、、、

 

バゥッグワゥンッ!! 

グルルルル、、、(怒)

 

えぇっ、、、(汗)

 

 

 

慌てて懐中電灯消したんだけど、、、

犬らしきものが俺のテントの周りをぐるぐるまわりながら、

俺のテントに信じられないくらいの勢いで体当たりしてくる。

 

しかも、これ絶対、、、3匹はいる。

 

 

まじかよ、、、 

 

えぇ、、、これって、、、 

 

えぇ、、、 

 

オオカミじゃね?

 

 

息ひそめてたら、いなくなってくれたけど、

怖すぎて時間が超~長く感じた、、、。

 

結局、本当にオオカミだったかどうかは迷宮入りだけど、、、

 

マジ怖かった、、、。

 

 

 

 

 

まぁでも、無事に朝が来ると、昨日一緒に盛り上がった中の、

少し英語を話せるっつ~女の子が、町中を案内してくれたんよ。

 

2人きりでさ、なんかデートみてぇ。

 

お店で買ったチョコレートを一緒に食ったり、

彼女の友達と会ったり。

 

1人だったらたぶん話さなかった人たちと話したりできてさ~、

短けぇ時間だったけど、なんか良かったなぁ~。

 

けど、それにしても、、、

 

俺は俺で、

会う人みんなに「ホーミーできる?」って聞いてんだけど、

 

ホーミー出来る人なんて全っ然いねぇじゃんか、、、。

 

 

結局、

ホーミーができる人には会えないまま、出発の時間が来ちまった。

 

ま、いっか。

 

物は考え様。

 

村人のほとんどがホーミーを奏でられる

っつ~噂の「チャンドマニ村」の人達に、

俺は、逆に自分のホーミーを聞かせてきた、、、

 

はい、すご~い!!って感じ?

 

まぁ、心からは喜べませんけどね(笑)

 

 

 

 

「チャンドマニ村」を出ると、

超キレイな湖に行ったり、生まれて初めての砂漠に感動したり、、、

 

 

楽しい時間はあっという間に過ぎて、

「ホブド」と「ザブハン」の間にある村「ミャンガド」に着いた。

 

 

 

この3日間の1番の思い出は、、、

 

フランス人カップルの彼女さんが、大草原の真ん中で、車の陰でおしっこしてるのを待ってる時に感じたドキドキ感かな(笑)

 

砂漠とか景色に超感動したっつ~のは決して嘘じゃねぇけど、

美女の魅力には勝てないっつ~か、、、

 

くそっ~彼氏うらやましいぜ、、、

 

旅をしてると、

いろんな事に感動して、

いろんな事を学んで、

人として成長していく。

 

っていう噂だけど、、、

 

ま、いっか(笑)

 

 

 

つづく

 

 

 

103th Try

 

「ミャンガド」に着き、

「ホブド」から一緒に来たフランス人カップルさんと一緒に、

メシ屋で昼メシを食って、ミサンガを渡すと、2人が乗ったJEEPを見送った。

 

ふぅ、いきなり心細いな、、、。

 

さぁ、行ってみっか。

 

 

 

地図の見方が間違って無ければ、

ここから「ザブハン」までは約110キロ。

 

う~ん、歩けない事も、、、

 

なくない!!

 

 

道路を110キロ歩くのとは訳が違うかんね。

もうほんとただの草原で、車の轍(わだち)くれぇしかねぇから。

 

目印だって無ぇも同然だし。

行っちゃえば行けるんだろうけど、全く楽しめる気がしねぇ。

 

 

っつ~ことで、、、 

 

誰かに連れていってもらお~っと。

 

 

 

市場の入口?

バイクに乗った人達が集まってたから、一人に声を掛けてみた。

 

「すいませ~ん、あ、あの、いまからザブハンに行きたいんすけど、、、

 ザブハン フルテル ヤマルウンテ~?(ザブハンまでいくらっすっか?)」

 

 

こっからセリみてぇのが始まったんよ(笑)

 

「5000円だな!!」

 

「俺は4500円でいいぜ!!」

 

「じゃぁ俺は4200円だ」

 

「おいっ、俺は4000円でいいぜ。なぁ、俺にしろよ!!」・・・

 

 

みてぇな(笑)

 

 

結局、2番目に安くしてくれた、

強面のお兄さんに連れていってもらう事になった。

 

みんな、様子を見ながらだんだん下げていく中、

このお兄さんは一発でズバッと安い値段を言ったんだ~。

 

男らしいし、それを断るのが怖かったから(笑)

 

 

 

決まると超~早ぇ。

 

準備もなんも無くて、

もう、その場から、早速彼のバイクに乗って、出発した。

 

フランス人カップルさん達と別れてから、

まだ10分も経ってねぇ。

 

やっぱ「ザブハン」に呼ばれてるからだろうなぁ、、、

 

展開がめっちゃ早ぇ。

 

 

 

 

出発して約1時間、、、

道も見た目もゴツゴツした丘を登ると、、、

 

 

 

ふぁ~っ!!

 

 

 

もうなんて言っていいかわかんねぇ。

 

とにかく絶景。

 

高台から見下ろす地球。

 

モンゴルに来て、

何回かマジで地球を感じる景色を見たけど、

 

ここは圧巻。別格。

 

バイクの後ろから眺めてたんだけど、

なんか見惚れて、ボーっとしちゃってさ~。

 

 

結構な時間眺めてたんだけど、

写真を撮る事もなにもかも、、、 

 

全部忘れちった。

 

あんな事って本当にあるんだなぁって、自分でも不思議に思う。

 

我に返ったら、

停まってもらえば思う存分眺められたなぁ、、、

 

 

なんて思ったけど、まぁ、思い出だけに残ってるっつ~のも素敵か、、、。

 

っつって、遠くを見ながら、格好付けてあきらめた(笑)

 

 

 

 

 

 

 

「ミャンガド」を出発してから約4時間。

 

「ザブハン」まで、

現実なんだけど、そうじゃないような、

なんか不思議な空間を走ってるような、、、。

 

 

青空が見えているところもあれば、

分厚い雲に覆われているところもある、

この不思議な天気のせいもあるのかな?

 

 

360度ほとんどが地平線で、

まわり全てが草原だとさ、なんか怖くなってくるね。

 

しかも、

気付かなかっただけかもしんねぇけど、

 

途中ゲルが1個も無くて、人が1人もいなかった。

 

バイクのお兄さんはさ、顔は怖ぇけど、

やさしくて超いい人だったんよね。

 

 

だけど、

ずっと頭から消えなかった事が、、、

 

「ここで降ろされたら死ぬな」 って。

 

「ミャンガド」から歩いてたら、どうなってたんだろ???

 

ゾッとするね、、、。

 

 

 

 

でも、ほんと不思議な感覚だった。

 

景色にはマジで超感動してんだけど、

なんか怖くて、ビビってる自分がいんの。

 

まぁ、特に何事も無く無事に着いたけど、、、

今までに無い経験だったね。

 

とりあえず、

「謎の場所ザブハン」到着~♪

 

 

 

 

最初は緊張したけど、

バイクのお兄さんとは、「朝青竜」や「白鵬」、

モンゴルで大人気の「魁皇」の話で完全に打ち解けたんよ。

 

まぁ、話っつっても、

 

「朝青竜フチテイ!!(強い)」

 

とか

 

「魁皇サエハン ザロー!!(カッコイイ)」

 

くらいのもんだけどね(笑)

 

 

モンゴル人さんと相撲の話をするのは、

仲良くなるには一番手っ取り早いね。

 

結構リスキーだけど。

 

ほら、盛り上がりすぎると、

モンゴル相撲が始まるからね。

 

モンゴル相撲、まぁ楽しいんだけど、

彼ら、プロレスラー並みのあの体格で、、、

 

たぶん手加減って知らないから(笑)

 

ここまでのモンゴル相撲の戦績、、、

 

10戦以上、0勝。 

服ビリッビリ&擦り傷、打ち身多数。

 

目指せ1勝、、、

 

いや、大ケガをしないように気を付けよう。

 

 

バイクのお兄さんのおかげで、

無事「ザブハン」に来れて、記憶に残る良い時間を過ごせた。

 

心をこめて「バイラルラー」つって、

ミサンガを渡して別れた。

 

 

顔が怖ぇわりに、

「サエハン ザロー」

つってすげぇ喜んでくれたんよ。

 

あんま上手とは言えねぇかもしんねぇけど、やっぱ嬉しい。

作ってよかったなぁ。

 

フランス人カップルさんもドライバーさんも喜んでくれたし、

うん、また作ろ。

 

 

 

 

「ザブハン」は特に特徴があるわけでもない、すっげぇ小さな村だった。

 

歩きまわるまでも無く、なんにもねぇ。

 

村をあっという間に突き抜けると、目の前に拡がる草原に、近くから遠くまで、たくさんのゲルがあるのが見えた。

 

で、なんとなく、見える中で、一番遠くのゲルを目指してみることにした。

 

 

米粒みてぇに見える、

一番遠くのゲルに向かって、適当に歩いてると、、、

 

ワンッワンッ、、、 

 

ワンッワンッ、、、 

 

ワンッワンッワン!!

 

 

うわぁっ!?

 

どっかのゲルの縄張りに入ったみたいで、

番犬がダッシュでこっちに向かってきたんよ。

 

でも、ちょっと逃げたら、おとなしくなって、

ちょっと近づいたらまたこっちに向かってきてって感じなの。

 

おぉ~、すげぇ、、、

 

縄張りの境界みっけ!!

 

 

ほんと賢いんだなぁ、、、。 

 

マジ超~ビビッたけど、なんか感心しちった。

 

 

 

 

そうそう、でね、

超~良いことがあったんよ。

 

犬も追っかけてこなくなったし、

もう1時間半くらい歩いてたし、

ちょっと疲れたから、一回休憩しようと思って、

座りやすそうなとこに座ったんよ。

 

そしたら、、、

 

100mくらい離れたとこにあるゲルから、

ちっちゃい女の子と男の子の姉弟がでてきて、

自分のところに来たんよ。

 

そんで、、、

 

「サエンヤワ~レ~!!(道中ご無事で!!)」

 

っつって、

木でできた手作りっぽいハートの飾りをくれたんよ。

 

んもう、

超~嬉しくてさ~、

 

自分も2人にミサンガをあげて、

そしたら超喜んでくれてさ~、

 

ホントちょこっとだけ喋ったら、

照れながら帰って行ったんよ。

 

 

あぁ~っ、、、

超きゅんっ!!!

 

マジそれだけで「ザブハン」来て良かった~って思った。

 

疲れぶっ飛んだもん(笑)

 

 

 

 

 

約1時間後。 

 

1番遠くのゲルにはとっても暖かい家族が待ってたんだ。

 

 

 

つづく

 

 

 

104th Try

 

モンゴルで俺が目的地にしたうちの一つ、「ザブハン」。

 

目的地に決めた時は、

「ザブハン」っつ~村の名前以外に何の情報も無かったんよ。

 

言葉もほとんどわかんねぇし、

只でさえ交通手段の少ねぇモンゴルで、

そんな場所に行くなんてさ、いったいどんだけ苦労すんだろ?

 

っつ~か、、、本当に行けんのかな?

 

 

 

 

まぁ、来れたね。

 

 

 

 

で、「ザブハン」ってマジなんも無ぇからさ、なんとなく、

「ザブハン」から一番遠いゲルを目指してみる事にしたんよ。

 

超~遠くに米粒みてぇに見えるゲル。

1時間歩いてもまだ米粒みてぇなの。

 

遠いな、、、これ、、、今日中に着けんのかな?

 

 

 

まぁ、着いたね。

 

2時間半くらいかな。

 

 

 

途中、もう超~良い事があってさ、

テンションめっちゃ上がったんよ。

 

その勢いで来たら、意外とサクッと着いたわ。

 

まわりは何も無くてさ、

「ザブハン」の村ももう見えねぇ。

 

空、草原、ゲル、、、なんか超~良い雰囲気。

 

さて、とりあえず、、、

ゲルの横にテント張らしてもらおっかな。

 

犬はどこだぁ、、、 

 

おっ、来た来た。

 

 

「ノホエホリ~!!」

 

何回も番犬ちゃんに追っかけられてさ、

さすがの俺もだんだん慣れてきたね。

 

ただ、この辺じゃぁ

「ノホエホリ(犬を捕まえて)」なんて言う人はいねぇのか、

ゲルの中から家族が全員出てきちゃった。

 

なんかちょっと恥ずかしいなぁ、、、笑

 

「あ、、、 サエンバエノ~。ワタシ ゲル ツクル ココ カノウ?」

 

 

毎回そうなんだけど、超~簡単にOKなの。

自分で言うのもなんだけど、

ボッサボサ頭の汚ったねぇ変な外人がいきなり訪ねて来てさ、

 

超~片言のモンゴル語で、

「テント張らして」なんて言ってきたら、、、

 

めっちゃ怪しいじゃんね(笑)

 

 

 

でも、OKしてくれた次の瞬間には、

男手みんなで手伝ってくれてさ、あっという間にテント完成。

 

その瞬間から、テントは子供達の遊び場になってさ、

 

その代わりっつ~わけじゃないけど、

自分は、数分後には、ゲルの中でお茶飲んでるみてぇな。

 

この遊牧民さんのさ、

 

「来る者は拒まず、むしろ歓迎」

 

的な感じ、、、

俺、マジ超~好き。 

 

 

なんか愛と平和を感じるよね。

 

 

片言のモンゴル語で話をしたり、

自慢のホーミーを披露したり、

デジカメで写真を撮って遊んだり、

ザーザーな画面のテレビで

日本の相撲中継を見ながら一緒に盛り上がったり、、、。

 

あれ、気付いたら打ち解けてるどころか、

晩飯までご馳走になってる、、、。

 

夜は神秘的な月明かりの下でぐっすり寝て、

朝には、みんなでスイカをかじった。

 

なんかね、この人達といるとさ、

普段は恥ずかしくて言えないような事を、マジで感じるんよね。

 

人間みんな仲間なんだぁ~!!

 

 

 

他の家族とも出会ってみてぇっつ~気持ちと、

あんまりお世話になりすぎるのは気が引けたのと、

あまりゆっくりもしてらんねぇなぁって思ったのと、、、

 

いろんな理由で、

1日だけでこの家族にバイバイしたけど、

マジで超~素敵な時間だった。

 

お礼に、撮った写真を送る事を約束して、バイバイしたんだ。

(そういえば、一応住所があったなぁ)

 

あ、ミサンガもあげたよ(笑)

 

 

 

 

お世話になったゲルから、

「ザブハン」と反対方向に行くと、

数十キロ先に「ヒャルガスノール」っつ~、

カッコイイ名前のでっけぇ湖があるんよ。

 

 

そこに行ったらカッコイイかなとも、

ちょっと思ったんだけど、、、 

 

つってもただの湖っしょ、、、

 

っつ~ことで、やめた。

 

 

 

やめてさ、

「ザブハン」の方向でも無く、湖の方向でも無く、

 

お世話になったゲルから

1~2時間くらい歩いた所にあるゲルを訪ねたんよ。

 

うん、またなんとなく。

 

で、案の定、そこでもまた、

二つ返事でテントを張るのをOKしてくれたんだ~。

 

男手は、仕事(放牧とか?)で出てたけど、

美人なお母さんが快く迎えてくれたんよ。

 

ただね~、

ここはガキんちょが手強かった~。

 

やんちゃこの上ないね。

 

いやね、俺も決して子供が嫌いな訳じゃねぇから、

一緒に遊んだんよ。

 

肩車したり、

ジャイアントスウィングみてぇのしたり。

 

そしたらみんな超喜んでくれんのはいいんだけど、

まぁしつこくてさ~、疲れちゃったんよ。

 

それで

 

「もう終わり~」

 

つって休んでたら、

 

家畜の糞を投げつけて来てさ~。

 

 

乾いてるとはいえ、やっぱ抵抗あるよね~(笑)

 

 

 

もうめんどくせぇから遠くに逃げてタバコ吸ってたらさ、

今度はテントの中に糞を投げ込みだしたんよ。

 

もうテントん中、糞まみれ。

 

もうここまで来るとテロだよね。

 

 

 

特に1人の男の子が超~ヤバくてさ~、

 

本気で殴られるわ、

乾いて無い糞を投げつけられるわで、

俺もそいつにキレまくってたんよ。

 

いや、確かに大人げねぇけどさ~(笑)

 

でもマジハンパ無ぇんよ。

 

 

で、一番キレたけど、

 

逆に笑ったのがさ~、、、ぷぷぷ

 

 

夕方、

俺さ、靴下洗おうと思って、小川に行ったのね。

 

で、相変わらずガキんちょが着いて来ててさ~、

 

「俺今忙しいからあとで!!あっち行け!!」

 

みてぇな感じで怒鳴ってんだけど、まぁ、聞かねぇんよ。

 

 

だから無視して靴下洗ってたのね。

 

片足洗って、絞って、置いておいて、もう片足洗ってって、、、

 

洗い終わって振り返ったらさ、、、

 

おい、こら、、、

 

 

てめぇはなんで俺の靴下に

糞を詰め込んでんだ???

 

 

 

「キャハハハ~!!笑笑笑」

 

 

ぶっ飛ばす!!

 

 

 

 

まぁ、ここのゲルでも超いっぱいお世話になってさ、

素敵な時間を過ごさせてもらったんよね。

 

次の日、

俺がバイバイする時にさ、

ガキんちょ達が寂しそうな顔をしてくれた時は超~嬉しかったね。

 

ヤバい奴も最高かわいかった(笑)

 

 

2泊3日で草原生活を満喫した俺は、

歩いて「ザブハン」に戻った。

 

とりあえず、北にある

「オラーンゴム」っつ~街に行けると嬉しいんだけど、、、。

 

 

 

 

しかしさ~、こんな上手くいくもんなのかな? 

 

偶然? 

俺の運?

 

「ザブハン」で初めて見かけた人が、

昼間からウォッカを飲んだくれてる酔っ払いさんだったんだけど、

話しかけてみたらさ、すぐ横がお店だったんよ。

 

で、そこに行って、

「『オラーンゴム』に行きたいんすけど、、、」

つったら、

 

「ちょっと待ってて」

って言われてさ、待ってたら、、、

 

数分後にでっかいおっちゃんが来たのね。

 

でさ、、、

 

「夕方出るぞ!!」って。

 

 

 

どんだけタイミングいいの!?

 

 

で、なんかちょうど

家畜のヤギを解体するとこだったみたいでさ、

その経過を見ることができたんよ。

 

これが凄くてさ~、

 

ナイフを持ったおっちゃんが、

暴れるヤギを一人で押さえつけてさ、、、

 

一人でだよ!?

 

で、胸をほんの少しだけ切って、

手を突っ込んで、、、 

 

 

 

 

あれ?これって、、、

 

書ききれなくねぇ? 

 

 

じゃぁ、、、

 

 

 

つづくってことで(笑)

 

 

 

この記事をかいた人

クロスロードのなんでもおじさん。クロスロード愛が強すぎてボランティアスタッフとして居座っている。 書道家という一面も持ち、世界の路上で2万人を超える人たちに日本語でお名前を書き、プレゼントしてきた。好きな言葉は迷ったらGO。